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第4章 魔人アモア編
第83話 上級魔族アモア(前編)
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◇ 地下ダンジョン 10階 ◇
私たちは遂に、地下ダンジョンの最下層へ足を踏み入れた。そこには上級魔族アモアが待ち構えていることだろう。
民を守るために剣を取る者。村を滅ぼされて復讐に燃える者。より強き者との戦いを楽しむ者。そして、世界の破滅をくい止めるべく仕方なく戦いに挑む者。様々な想いが彼らをこの舞台に導いていた。
このダンジョン地下10階は一本道になっており、最奥が大きな空間になっていることは脳内マップで把握済だった。
そして道の終点には、直径三メートルはあろうかという巨大な扉があった。
私たちはそれぞれが顔を見合わせて強く頷いた。誰も声を発する者はいなかったが、それだけでも気持ちは充分伝わっていた。この先には奴がいる。私はみんなの気迫や闘志が漲っているのを強く感じていた。
アッシュさんとギルバートさんの筋肉兄弟が巨大な扉に手をかける。相当な重量がある扉も二人の力押しによって石の引きずるような音を立てながら少しずつ動いている。
扉は開放された。目の前にはダンジョン内とはとても思えないほど広々とした空間が広がっていた。
しかし、そこには何もなかった…。ただ、床や壁、天井が広がっているだけだ。ここは人為的に手を加えて整備されているようで、これまでのフロアとは趣向が違ってように感じる。奥にポツンと玉座のようなものがあり、そこ座っているような人影が見えた。
私たちはその人影の元へ進んでいく。あれがアモアであることはもはや疑う余地もなかった。
奴は魔族と言っても外見は我々人間種と大きく変わらないように思う。美しい白髪に整った顔立ち。そして奴は瞳の大きさと同等な小さな丸メガネを掛けており、知的な印象すら感じさせる。人間と違うのは黒茶色の肌の色と奴から溢れ出している膨大な魔力の違いだろう。
私は、直ちに能力を解析した。
- 名前:アモア
- 性別:男性
- 年齢:1027歳
- 種族:魔人(上級魔族)
- 能力:再生 その他不明
- 特徴:魔族幹部の一人。魔族内では魔族よりも個人の利益を優先させる性格のために疎まれ孤立している。魔法の研究が趣味で様々な魔法を使う。これまで研究のために多くの人々が犠牲になっている。
どうやらアモアは魔人だったようだ。これまで遭遇してきた魔族よりも更に上の存在なのだそうだ。魔法が得意らしいが、弱点と同様に詳細な情報は得られなかった。しかし、溢れる出すほどの魔力波からは相当強いのは間違いないことが伺える。だがこのまましっぽを撒いて逃げるわけにはいかない…。
直ぐにアモアの情報を仲間と共有する。そしてお互いの顔がハッキリ認識できる距離まで移動した。アモアは小さな丸メガネを指でクイッと持ち上げながら口角を吊り上げて嬉しそうに口を開いた。
「やあやあ、皆さんいらっしゃい。待っていましたよ。大したおもてなしもできなくて済まなかったねぇ。人間と会話するのも200年ぶりかなぁ。気の利いたおもてなしの仕方はもう忘れてしまったよ。」
「キサマが悪の親玉か!覚悟しやがれ!」
ギルバートのドスの効いた声に怯むことなくニヤリと嬉しそうに返すアモア。
「おやおや、いきなり宣戦布告ですか?私は久しぶりに会話を楽しもうと思ったのですがねぇ。」
「ふざけないで!ハマカゼ村を滅ぼした恨みは忘れないわよ!」
アモアに村を滅ぼされたミザーリアさん。ふざけた態度のアモアに対して怒りを露わにする。
「はて?ハマカゼ村ですか…?うーん、覚えがありませんねぇ。申し訳ございません。心当たりが多すぎていちいち覚えていませんねぇ。ですが、安心してください。全ては魔法研究のためです。しかし、決して無駄にはなっていませんよ。お陰様で色々な魔法が誕生してますからねぇ。」
「何ですって!?そんなことのために私たちの村を滅ぼしたと言うの?許せない!」
「お叱りはごもっともです。申し訳ありませんねぇ。しかし、完成前に威力や効果を見てみたいじゃないですか?そこまできちんとチェックしないと完成とは言えないですからねぇ。」
「こやつ、狂っておる。」
「その汚い口を塞ぎやがれ!」
「やれやれ、凄い嫌われようです。少し傷つきますねぇ。まあこれから炭になる害虫に気に入られても仕方ないのですがねぇ。」
「皆さん。準備してください。これ以上の問答は無意味です。」
「あなた方も魔法研究の実験に使って差し上げますよ。精々抗ってみてください。」
「いくぞ!」
私たちはギルバートさん率いる騎士団に続いて戦闘態勢を取る。ギルバートさんが盾役になり他の二人が補助と攻撃に分担するやり方は以前と同じようだ。
玉座から立ち上がって笑顔を見せるアモア。表情からは余裕や自信が伺える。
「魔結界発動!」
私は前のキャシャリーン戦で解析・獲得した魔結界をレベルアップしてから事前にギルバートさんの大盾にスキル付与していたのだった。これまでの被害状況から魔法戦闘になるのは予想していたためだ。
「ほう。魔結界が人間に使えるとは知りませんでしたねぇ。どのように手に入れたのか興味深いです。」
「教えるかよ!」
イースさんは重力魔法のグラビ発動の準備に入り、ミザーリアさんとミリモルさんは攻撃魔法を展開する。
「ライトニングランス!」
「ファイアランス!」
二人の魔法がアモア目掛けて放たれた。下位魔法とは言え、元々魔力の高い二人の魔法は威力も高い。凄まじいスピードでアモアに飛んでいく。しかし、アモアに到達する直前に魔法は飛散して消滅してしまった。
「あ~ざんねん!魔結界なら私も使えるのですよねぇ。クックック。はぁ~愉快ですねぇ!」
「あらあら…。」
「何じゃと?またか。」
悔しそうな二人。魔結界は魔法防御スキルだ。まさかアモアまで使えるとは思わなかった。これを相手も所持しているとなると、魔法攻撃戦闘では劣勢になる。それは相手にも言えることだが。
すかさずウエポンリングから魔剣を取り出したリヨンさんとアッシュさんとミミが間合いを詰めてアモアを攻撃する。
《カキーン!!》
アモアに浴びせた攻撃が弾き返された音がする。瞬間でアモアの両腕に小手のようなものが現れて三人の攻撃を弾き返していた。
「おお、これは強烈な攻撃ですねぇ。まともに受けたら流石の私もヤバいですよ。ほいほい!」
攻撃を弾いたアモアはすぐさま両手全ての指から魔法を発動する。
『魔弾』と言われる魔力を圧縮して硬化した塊が左右で合計10本放たれて、三人に直撃する。一瞬の反撃にシールド展開が間に合わない三人。思い切り吹き飛ばされてしまう。致命傷ではないが、三人ともかなりの出血がありそうだ。
「大丈夫ですか!直ぐに回復を。」
私は高品質ポーションを三人にふりかけた。この間にギルバートさんとイースさん、オーエンさんが攻撃に回ってくれている。イースさんの重力魔法はアモアにヒットしたものの跳ね除けられてしまう…。重力拘束によるアドバンテージが得られないまま、ギルバートさんとオーエンさんの攻撃は簡単に回避・反撃されてしまった。
「あらら、おしいですねぇ。」
「攻撃します。皆さん離れてください。」
私はウエポンリングから素早く取り出した銃を構える。アモアは銃の存在をまだ知らない。奇妙な形相の銃に首を傾げている。
《プシュン! プシュン! プシュンッ!》
三連発した銃弾は一直線にアモアを目指す。
「!!!」
アモアは一瞬ハッとした表情をする。銃弾は魔結界をすり抜けて全弾ともアモアに命中した。
「ギャー!!」
「んぐ!一体これは…?魔結界を通過するということは魔法ではない!?だがこの威力とスピードは何なんだ?まさかこのような攻撃があるとは…。」
アモアは胸に三発の穴を開けられて血を吐き出した。しかし彼は苦痛よりも驚きの表情を浮かべていた。銃による攻撃は効果があったようだ。
しかし、心臓を貫いたと思ったが絶命していないし、被弾した箇所の出血や傷が次第に修復されていったのだ。これが『再生』の能力だろう。恐るべき能力だ。これでは致命傷を与えても再生で回復されてしまう。つまりこのままではいつまで経っても勝てないということを意味する。未だ弱点という弱点は見つからない。
アモアからの魔法攻撃に関してもギルバートさんの魔結界による盾役のお陰で未だに大きな被害はなく戦況は膠着していた。
「厄介ですね?レイ様の銃による攻撃が最も有効ですが再生により致命打になりません。このままでは埒が明きません。」
「そうですね。このままでは不味いですね。弱点に関して調べます。しばらく離脱しますのでその間何とか戦線を維持してください。」
「御意!」
「インフェルノ!」
《パリン!!》
ギルバートさんの魔結界が砕け散った。魔結界は、魔法攻撃を無効化する能力があるが、無敵ではない。魔結界の耐久力を下回る攻撃に対しては最強だが、これを超える攻撃がくると今回の様に破壊されてしまう。
完全な無防備+リキャストタイム中のギルバートさんを盾役から下げて、アッシュさんが交代する。同様にアッシュさんの魔結界が破壊されてしまうとリヨンさんが交代するなど魔結界の維持の為にみんなが連携して戦線を維持していた。
「人間は、何と脆弱な生き物なのでしょう?これでは研究どころか遊びにもなりませんねぇ。」
「では、皆さんが興味を持たれたこの都市で実験した魔法をお見せします。ああ。御安心下さい。ここのフロアの床や壁は、特別にミスリルダイトで作っています。崩れたりはしませんよ。」
アモアは、余裕の表情で語り始める。サルバネーロでの爆発跡を思い出すと、アモアの言う実験した魔法が放たれた場合を考えると危機感を覚えてしまうのであった…。
― to be continued ―
私たちは遂に、地下ダンジョンの最下層へ足を踏み入れた。そこには上級魔族アモアが待ち構えていることだろう。
民を守るために剣を取る者。村を滅ぼされて復讐に燃える者。より強き者との戦いを楽しむ者。そして、世界の破滅をくい止めるべく仕方なく戦いに挑む者。様々な想いが彼らをこの舞台に導いていた。
このダンジョン地下10階は一本道になっており、最奥が大きな空間になっていることは脳内マップで把握済だった。
そして道の終点には、直径三メートルはあろうかという巨大な扉があった。
私たちはそれぞれが顔を見合わせて強く頷いた。誰も声を発する者はいなかったが、それだけでも気持ちは充分伝わっていた。この先には奴がいる。私はみんなの気迫や闘志が漲っているのを強く感じていた。
アッシュさんとギルバートさんの筋肉兄弟が巨大な扉に手をかける。相当な重量がある扉も二人の力押しによって石の引きずるような音を立てながら少しずつ動いている。
扉は開放された。目の前にはダンジョン内とはとても思えないほど広々とした空間が広がっていた。
しかし、そこには何もなかった…。ただ、床や壁、天井が広がっているだけだ。ここは人為的に手を加えて整備されているようで、これまでのフロアとは趣向が違ってように感じる。奥にポツンと玉座のようなものがあり、そこ座っているような人影が見えた。
私たちはその人影の元へ進んでいく。あれがアモアであることはもはや疑う余地もなかった。
奴は魔族と言っても外見は我々人間種と大きく変わらないように思う。美しい白髪に整った顔立ち。そして奴は瞳の大きさと同等な小さな丸メガネを掛けており、知的な印象すら感じさせる。人間と違うのは黒茶色の肌の色と奴から溢れ出している膨大な魔力の違いだろう。
私は、直ちに能力を解析した。
- 名前:アモア
- 性別:男性
- 年齢:1027歳
- 種族:魔人(上級魔族)
- 能力:再生 その他不明
- 特徴:魔族幹部の一人。魔族内では魔族よりも個人の利益を優先させる性格のために疎まれ孤立している。魔法の研究が趣味で様々な魔法を使う。これまで研究のために多くの人々が犠牲になっている。
どうやらアモアは魔人だったようだ。これまで遭遇してきた魔族よりも更に上の存在なのだそうだ。魔法が得意らしいが、弱点と同様に詳細な情報は得られなかった。しかし、溢れる出すほどの魔力波からは相当強いのは間違いないことが伺える。だがこのまましっぽを撒いて逃げるわけにはいかない…。
直ぐにアモアの情報を仲間と共有する。そしてお互いの顔がハッキリ認識できる距離まで移動した。アモアは小さな丸メガネを指でクイッと持ち上げながら口角を吊り上げて嬉しそうに口を開いた。
「やあやあ、皆さんいらっしゃい。待っていましたよ。大したおもてなしもできなくて済まなかったねぇ。人間と会話するのも200年ぶりかなぁ。気の利いたおもてなしの仕方はもう忘れてしまったよ。」
「キサマが悪の親玉か!覚悟しやがれ!」
ギルバートのドスの効いた声に怯むことなくニヤリと嬉しそうに返すアモア。
「おやおや、いきなり宣戦布告ですか?私は久しぶりに会話を楽しもうと思ったのですがねぇ。」
「ふざけないで!ハマカゼ村を滅ぼした恨みは忘れないわよ!」
アモアに村を滅ぼされたミザーリアさん。ふざけた態度のアモアに対して怒りを露わにする。
「はて?ハマカゼ村ですか…?うーん、覚えがありませんねぇ。申し訳ございません。心当たりが多すぎていちいち覚えていませんねぇ。ですが、安心してください。全ては魔法研究のためです。しかし、決して無駄にはなっていませんよ。お陰様で色々な魔法が誕生してますからねぇ。」
「何ですって!?そんなことのために私たちの村を滅ぼしたと言うの?許せない!」
「お叱りはごもっともです。申し訳ありませんねぇ。しかし、完成前に威力や効果を見てみたいじゃないですか?そこまできちんとチェックしないと完成とは言えないですからねぇ。」
「こやつ、狂っておる。」
「その汚い口を塞ぎやがれ!」
「やれやれ、凄い嫌われようです。少し傷つきますねぇ。まあこれから炭になる害虫に気に入られても仕方ないのですがねぇ。」
「皆さん。準備してください。これ以上の問答は無意味です。」
「あなた方も魔法研究の実験に使って差し上げますよ。精々抗ってみてください。」
「いくぞ!」
私たちはギルバートさん率いる騎士団に続いて戦闘態勢を取る。ギルバートさんが盾役になり他の二人が補助と攻撃に分担するやり方は以前と同じようだ。
玉座から立ち上がって笑顔を見せるアモア。表情からは余裕や自信が伺える。
「魔結界発動!」
私は前のキャシャリーン戦で解析・獲得した魔結界をレベルアップしてから事前にギルバートさんの大盾にスキル付与していたのだった。これまでの被害状況から魔法戦闘になるのは予想していたためだ。
「ほう。魔結界が人間に使えるとは知りませんでしたねぇ。どのように手に入れたのか興味深いです。」
「教えるかよ!」
イースさんは重力魔法のグラビ発動の準備に入り、ミザーリアさんとミリモルさんは攻撃魔法を展開する。
「ライトニングランス!」
「ファイアランス!」
二人の魔法がアモア目掛けて放たれた。下位魔法とは言え、元々魔力の高い二人の魔法は威力も高い。凄まじいスピードでアモアに飛んでいく。しかし、アモアに到達する直前に魔法は飛散して消滅してしまった。
「あ~ざんねん!魔結界なら私も使えるのですよねぇ。クックック。はぁ~愉快ですねぇ!」
「あらあら…。」
「何じゃと?またか。」
悔しそうな二人。魔結界は魔法防御スキルだ。まさかアモアまで使えるとは思わなかった。これを相手も所持しているとなると、魔法攻撃戦闘では劣勢になる。それは相手にも言えることだが。
すかさずウエポンリングから魔剣を取り出したリヨンさんとアッシュさんとミミが間合いを詰めてアモアを攻撃する。
《カキーン!!》
アモアに浴びせた攻撃が弾き返された音がする。瞬間でアモアの両腕に小手のようなものが現れて三人の攻撃を弾き返していた。
「おお、これは強烈な攻撃ですねぇ。まともに受けたら流石の私もヤバいですよ。ほいほい!」
攻撃を弾いたアモアはすぐさま両手全ての指から魔法を発動する。
『魔弾』と言われる魔力を圧縮して硬化した塊が左右で合計10本放たれて、三人に直撃する。一瞬の反撃にシールド展開が間に合わない三人。思い切り吹き飛ばされてしまう。致命傷ではないが、三人ともかなりの出血がありそうだ。
「大丈夫ですか!直ぐに回復を。」
私は高品質ポーションを三人にふりかけた。この間にギルバートさんとイースさん、オーエンさんが攻撃に回ってくれている。イースさんの重力魔法はアモアにヒットしたものの跳ね除けられてしまう…。重力拘束によるアドバンテージが得られないまま、ギルバートさんとオーエンさんの攻撃は簡単に回避・反撃されてしまった。
「あらら、おしいですねぇ。」
「攻撃します。皆さん離れてください。」
私はウエポンリングから素早く取り出した銃を構える。アモアは銃の存在をまだ知らない。奇妙な形相の銃に首を傾げている。
《プシュン! プシュン! プシュンッ!》
三連発した銃弾は一直線にアモアを目指す。
「!!!」
アモアは一瞬ハッとした表情をする。銃弾は魔結界をすり抜けて全弾ともアモアに命中した。
「ギャー!!」
「んぐ!一体これは…?魔結界を通過するということは魔法ではない!?だがこの威力とスピードは何なんだ?まさかこのような攻撃があるとは…。」
アモアは胸に三発の穴を開けられて血を吐き出した。しかし彼は苦痛よりも驚きの表情を浮かべていた。銃による攻撃は効果があったようだ。
しかし、心臓を貫いたと思ったが絶命していないし、被弾した箇所の出血や傷が次第に修復されていったのだ。これが『再生』の能力だろう。恐るべき能力だ。これでは致命傷を与えても再生で回復されてしまう。つまりこのままではいつまで経っても勝てないということを意味する。未だ弱点という弱点は見つからない。
アモアからの魔法攻撃に関してもギルバートさんの魔結界による盾役のお陰で未だに大きな被害はなく戦況は膠着していた。
「厄介ですね?レイ様の銃による攻撃が最も有効ですが再生により致命打になりません。このままでは埒が明きません。」
「そうですね。このままでは不味いですね。弱点に関して調べます。しばらく離脱しますのでその間何とか戦線を維持してください。」
「御意!」
「インフェルノ!」
《パリン!!》
ギルバートさんの魔結界が砕け散った。魔結界は、魔法攻撃を無効化する能力があるが、無敵ではない。魔結界の耐久力を下回る攻撃に対しては最強だが、これを超える攻撃がくると今回の様に破壊されてしまう。
完全な無防備+リキャストタイム中のギルバートさんを盾役から下げて、アッシュさんが交代する。同様にアッシュさんの魔結界が破壊されてしまうとリヨンさんが交代するなど魔結界の維持の為にみんなが連携して戦線を維持していた。
「人間は、何と脆弱な生き物なのでしょう?これでは研究どころか遊びにもなりませんねぇ。」
「では、皆さんが興味を持たれたこの都市で実験した魔法をお見せします。ああ。御安心下さい。ここのフロアの床や壁は、特別にミスリルダイトで作っています。崩れたりはしませんよ。」
アモアは、余裕の表情で語り始める。サルバネーロでの爆発跡を思い出すと、アモアの言う実験した魔法が放たれた場合を考えると危機感を覚えてしまうのであった…。
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