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第1章 異世界に迷い込んだ男
第25話 旅のはじまり
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── ミリモル視点 ──
レイが手をかざすと、蔵の扉が一瞬で彼を飲み込んだ。
その光景はとても異様で、まるで彼が転移しているかのようだった。
別の時空へと続く扉なのか、それとも異次元へと続く扉なのか…。ワシにはそんな考えが頭をよぎった。
レイは、実に不思議な存在だ。
戦闘に関しては無能だが、それ以外の面では異常と言えるほどの才覚を持っている。
昨日の商売の一幕を見ても、彼の独創的な発想が人々の心を掴んでいた。
そして、そのアイテムもまた同様だ。
勇者としての素質はないかもしれないが、彼には大きな使命が託されるかもしれないと感じていた。
「ただいま戻りました!」
「おお、レイよ。随分早い帰りじゃの。たった今入ったばかりじゃないか。」
「本当ですか?30分くらいは蔵の中居たと思いますけど…。」
やはりそうか、彼は時間の経過が異なる異次元にいたのかもしれない。
「それで、御先祖はどうじゃった?」
「タイゲンさんは、もうここに…。」
気づけばレイの隣に、凛々しい青年が立っていた。
黒髪を一つに縛り上げ、端正な顔立ちが印象的である。彼はミキモトの伝統的な礼装で身を包んでいた。
「カ…カッコイイ!!」
「え!?ミルモルさん?」
(しまった!思わず声が漏れてしまった…。この方がタイゲン様なの?なんと素敵な方なんでしょう。久しぶりに心が躍動してしまっているわ。何故かドキドキするの!彼の登場で女心が再び目覚めたのかしら?)
「い、いや、なんでもないわよ!この方がタイゲン様なの?」
「ああ、その通りだ。君は我が子孫のミルモル殿か。そして、そなたが今の国王、キール殿なのだな。こんな場所まで良く来てくれたな。感謝する。」
「初代様!お会いできて光栄です。私はローランネシア王国の現国王、キールです。」
王は、片膝を付き敬服している。
(さすがの国王も、この場に恐縮しているようね。しかしながら、御先祖の姿は、まるで時を超えたかのように若々しい。いったい何が起こっているのだろうか…。)
「君たちや歴代の子孫たちが、私との約束を守り、この国や世界を守ってくれていることは、このタイゲン、大変誇りに思う。誠に大儀であった!」
「ははぁ。光栄に存じます、初代様。」
「初代様。今もなお、若々しいお姿のままなのは、いかがなされたのですか?もう1500年もの月日が経過しているのに…。」
「その理由については、私が説明致します。」
レイは、蔵で御先祖との会話で得た情報を私たちに伝えてくれた。
御先祖がすでに神となっていること。
魔王が数年後には誕生してしまうこと。
そして、レイの未来における使命についても話してくれた。
「なるほど、信じがたい話ではありますが、タイゲン様を目の前にすれば、疑いようもありません。」
「そうだな。私もその話を信じよう。王家として、魔王の誕生の情報を他の国々に伝え、国家間での協力を図らねばならぬ。」
「うむ、良く言ってくれた。キール殿、頼んだぞ!」
「かしこまりました、初代様。では、これより王城へのご案内を差し上げたいのですが、いかがでしょうか?」
「ありがたい申し出だが、それはできん。私は姿を一時的に見えるようにしているが、時間には制限があるのだよ。」
「御無礼を!承知致しました。」
時間に猶予がないことを知り、王は残念なご様子。私も同じ気持ちだった。
「タイゲン様!またお会いすることはできますか?」
「すまないが…それはとても難しい。私は既に神の一柱なのだ。本来ならば、姿や声、存在すら人間には感知できないのだ。しかし、もし君たちが強く望むならば、いつかまた姿を現すことにしよう。」
「わかりました。その日を心待ちにしています。」
「初代様と再び出会うことを切に願います。」
「そうかそうか。では、私はこれで失礼する。この世界のことは頼んだぞ!皆に会えて嬉しかった。」
言葉を絶ち、御先祖は一瞬で姿を消した。
「御先祖、超カッコイイ!!」
「あの…ミルモルさん?さっきからその言葉…。本当にミルモルさんですよね?」
「聞いていたのか…。うるさいのぅ。」
私は老婆から若々しいおなごに戻っていたようだ。
この感情が恋だと感じるのは、何年ぶりだろう。
次に会う時は、昔の美しい姿を御先祖に見て貰おうと心に誓ったのだった。
── サカモト・レイ視点 ──
タイゲンさんは、重要なメッセージを皆に伝えた後、姿を消した。
魔王の出現…。
それは、この世界の滅亡をもたらす大きな問題であった。恐らく私やタイゲンさんのような異世界から連れてこられた存在なのだろう。
もし勇者がチート的な強さと能力を持つ存在なら、魔王も同様に勇者と同等か、それ以上のチーターである可能性が高い。
私には、その非常識な力に立ち向かう方法を見つけ出す使命がある。
様々な経験と知識を積み重ね、さまざまな場所を巡ることが重要なのだろう。
「レイ様!」
リヨンさんが到着したようだ。彼女には、片道分の御者を探してもらっていた。
「見つかったようですね。ありがとうございます!」
「タイゲン様に会えたのですか?」
「はい。会えました。詳細は途中でお話ししましょう。」
「承知しました!レイ様、こちらが今回の御者を引き受けて下さった商人のサムさんです。王都からペルモートへ帰る途中で、同乗させて貰うことになりました。もう一人はサムさんの護衛で冒険者のヤシムさんです。」
「サムです。どうぞ宜しくお願いします。やや、あれは王様け?…イテテ。」
(サムさんが王様に驚いて舌を噛んでいる…。)
「そうですよ。こんな場所にいるとは驚きですよね?」
「あなた方は一体何者ですか?」
「ただの商人ですよ。『エチゴヤ』のサカモト・レイと申します。ペルモートまでよろしくお願いいたします。」
ミルモルさんや王様がこちらに移動してくれていた。見送りに来てくれたようである。
「陛下、ミルモルさん。では、行ってきます!」
「レイよ。初代様に引き合わせてくれたこと、心から感謝している。国や世界のために、そなたの活躍を期待している。頑張りなさい。」
「ありがとうございます。」
「レイや、無茶せずに無事に帰ってくるのじゃぞ。私たちは邸で待っておるからの。リヨンもレイを頼んだぞ。」
「はい。行ってきます!」
「はい。お任せ下さい!」
私もリヨンさんも二人に深々とお辞儀して馬車に乗り込んだ。我々は、周囲の人々に見送られながら蔵を後にした。
今この瞬間から、私にとっての大いなる冒険が幕を開けるのだ…。
レイが手をかざすと、蔵の扉が一瞬で彼を飲み込んだ。
その光景はとても異様で、まるで彼が転移しているかのようだった。
別の時空へと続く扉なのか、それとも異次元へと続く扉なのか…。ワシにはそんな考えが頭をよぎった。
レイは、実に不思議な存在だ。
戦闘に関しては無能だが、それ以外の面では異常と言えるほどの才覚を持っている。
昨日の商売の一幕を見ても、彼の独創的な発想が人々の心を掴んでいた。
そして、そのアイテムもまた同様だ。
勇者としての素質はないかもしれないが、彼には大きな使命が託されるかもしれないと感じていた。
「ただいま戻りました!」
「おお、レイよ。随分早い帰りじゃの。たった今入ったばかりじゃないか。」
「本当ですか?30分くらいは蔵の中居たと思いますけど…。」
やはりそうか、彼は時間の経過が異なる異次元にいたのかもしれない。
「それで、御先祖はどうじゃった?」
「タイゲンさんは、もうここに…。」
気づけばレイの隣に、凛々しい青年が立っていた。
黒髪を一つに縛り上げ、端正な顔立ちが印象的である。彼はミキモトの伝統的な礼装で身を包んでいた。
「カ…カッコイイ!!」
「え!?ミルモルさん?」
(しまった!思わず声が漏れてしまった…。この方がタイゲン様なの?なんと素敵な方なんでしょう。久しぶりに心が躍動してしまっているわ。何故かドキドキするの!彼の登場で女心が再び目覚めたのかしら?)
「い、いや、なんでもないわよ!この方がタイゲン様なの?」
「ああ、その通りだ。君は我が子孫のミルモル殿か。そして、そなたが今の国王、キール殿なのだな。こんな場所まで良く来てくれたな。感謝する。」
「初代様!お会いできて光栄です。私はローランネシア王国の現国王、キールです。」
王は、片膝を付き敬服している。
(さすがの国王も、この場に恐縮しているようね。しかしながら、御先祖の姿は、まるで時を超えたかのように若々しい。いったい何が起こっているのだろうか…。)
「君たちや歴代の子孫たちが、私との約束を守り、この国や世界を守ってくれていることは、このタイゲン、大変誇りに思う。誠に大儀であった!」
「ははぁ。光栄に存じます、初代様。」
「初代様。今もなお、若々しいお姿のままなのは、いかがなされたのですか?もう1500年もの月日が経過しているのに…。」
「その理由については、私が説明致します。」
レイは、蔵で御先祖との会話で得た情報を私たちに伝えてくれた。
御先祖がすでに神となっていること。
魔王が数年後には誕生してしまうこと。
そして、レイの未来における使命についても話してくれた。
「なるほど、信じがたい話ではありますが、タイゲン様を目の前にすれば、疑いようもありません。」
「そうだな。私もその話を信じよう。王家として、魔王の誕生の情報を他の国々に伝え、国家間での協力を図らねばならぬ。」
「うむ、良く言ってくれた。キール殿、頼んだぞ!」
「かしこまりました、初代様。では、これより王城へのご案内を差し上げたいのですが、いかがでしょうか?」
「ありがたい申し出だが、それはできん。私は姿を一時的に見えるようにしているが、時間には制限があるのだよ。」
「御無礼を!承知致しました。」
時間に猶予がないことを知り、王は残念なご様子。私も同じ気持ちだった。
「タイゲン様!またお会いすることはできますか?」
「すまないが…それはとても難しい。私は既に神の一柱なのだ。本来ならば、姿や声、存在すら人間には感知できないのだ。しかし、もし君たちが強く望むならば、いつかまた姿を現すことにしよう。」
「わかりました。その日を心待ちにしています。」
「初代様と再び出会うことを切に願います。」
「そうかそうか。では、私はこれで失礼する。この世界のことは頼んだぞ!皆に会えて嬉しかった。」
言葉を絶ち、御先祖は一瞬で姿を消した。
「御先祖、超カッコイイ!!」
「あの…ミルモルさん?さっきからその言葉…。本当にミルモルさんですよね?」
「聞いていたのか…。うるさいのぅ。」
私は老婆から若々しいおなごに戻っていたようだ。
この感情が恋だと感じるのは、何年ぶりだろう。
次に会う時は、昔の美しい姿を御先祖に見て貰おうと心に誓ったのだった。
── サカモト・レイ視点 ──
タイゲンさんは、重要なメッセージを皆に伝えた後、姿を消した。
魔王の出現…。
それは、この世界の滅亡をもたらす大きな問題であった。恐らく私やタイゲンさんのような異世界から連れてこられた存在なのだろう。
もし勇者がチート的な強さと能力を持つ存在なら、魔王も同様に勇者と同等か、それ以上のチーターである可能性が高い。
私には、その非常識な力に立ち向かう方法を見つけ出す使命がある。
様々な経験と知識を積み重ね、さまざまな場所を巡ることが重要なのだろう。
「レイ様!」
リヨンさんが到着したようだ。彼女には、片道分の御者を探してもらっていた。
「見つかったようですね。ありがとうございます!」
「タイゲン様に会えたのですか?」
「はい。会えました。詳細は途中でお話ししましょう。」
「承知しました!レイ様、こちらが今回の御者を引き受けて下さった商人のサムさんです。王都からペルモートへ帰る途中で、同乗させて貰うことになりました。もう一人はサムさんの護衛で冒険者のヤシムさんです。」
「サムです。どうぞ宜しくお願いします。やや、あれは王様け?…イテテ。」
(サムさんが王様に驚いて舌を噛んでいる…。)
「そうですよ。こんな場所にいるとは驚きですよね?」
「あなた方は一体何者ですか?」
「ただの商人ですよ。『エチゴヤ』のサカモト・レイと申します。ペルモートまでよろしくお願いいたします。」
ミルモルさんや王様がこちらに移動してくれていた。見送りに来てくれたようである。
「陛下、ミルモルさん。では、行ってきます!」
「レイよ。初代様に引き合わせてくれたこと、心から感謝している。国や世界のために、そなたの活躍を期待している。頑張りなさい。」
「ありがとうございます。」
「レイや、無茶せずに無事に帰ってくるのじゃぞ。私たちは邸で待っておるからの。リヨンもレイを頼んだぞ。」
「はい。行ってきます!」
「はい。お任せ下さい!」
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