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第1章 追放された土の聖女
第23話 ふわふわ卵料理
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「出来たー!」
「ん-と、物凄く早いけど、それがセマルグルへのお礼の品なのかな? 何だか、随分と変わった形の物だけど」
「あ、紛らわしくてごめんね。今作ったのは、そのお礼の品を作る為に必要な調理器具の一つなのよ」
セマルグルさんへのお礼の品の為、まず最初に具現化魔法でステンレス製の泡立て器を作ってみた。
手でかき混ぜる、アレね。
このまま手で頑張っても良いんだけど、本当に作りたい物の実験というか、一ステップにしたいので、これの電動化を頑張ってみる。
前に作ったモーターを少し小型化させた物を具現化魔法で作って、さっきの泡立て器と連結させる。
これを覆うようにして、電気を通しにくいセラミックスの箱を作って、モーターに繋がるワイヤーを通せば……出来たっ!
回る所が一つしかないけど、一応は電動の泡立て器だ!
「ヴォーロス。悪いんだけど、このワイヤーに弱い雷魔法を使ってもらっても良いかな?」
「それは構わないんだけど、このワイヤー? って、セシリアが手にしている箱に繋がっているから危ないと思うんだけど」
「うん。一応、この箱は電気を……雷を通し難い素材で作ったんだー。とはいえ、ヴォーロスが強い雷魔法を使ったら通しちゃうだろうから、弱くお願いしたいけど」
「ひゃー、わ、わかったよ、とにかく弱くだね」
若干緊張しているヴォーロスには悪いんだけど、セラミックスの話だけでなくて、そもそも電気を通すワイヤーがむき出しなので、防御魔法を使っている。
本当は家電製品のコードみたいに、ゴムとかで覆う事が出来れば良いんだけど、ゴムの木? とかを生やしたとして、そこからどうすれば良いか分からないからね。
「じゃあ、いくよー」
「おっけー! ……あ、良い感じ! うん、大丈夫そうね。じゃあ、一旦雷魔法を止めて、少しだけ待っていてね。次の準備をするから」
先ずは、お好み焼きを作った鉄板を応用して、電気で加熱する簡易コンロを具現化魔法で作る。
次はボールと卵を用意して、卵白と卵黄に分けると、先ずは卵白をボールに入れ、塩を少々。
ヴォーロスに協力してもらって、泡立て器を動かして……メレンゲの出来上がりっ!
「ありがとう、ヴォーロス! おかげで、すっごく簡単にメレンゲが出来たの!」
「えーっと、この泡みたいなのが作りたかったんだね」
「えぇ。あと、もう少しで出来るから、セマルグルさんと一緒に待っていてね」
ヴォーロスが不思議そうに見つめるているメレンゲとは別に、卵黄も溶きほぐすんだけど、うちの家では少しだけ牛乳を混ぜていたのよね。
溶いた卵黄をメレンゲに混ぜたら、再びヴォーロスの雷魔法でコンロを熱してもらい、オリーブオイルをなじませたフライパンを温める。
フライパンが温まったら、ボールの中身を流し入れ、固まりだしたら半分に折って……焼き色を付けて出来上がりっ!
「お待たせっ! 鬼人族さんの村でもらった卵を使った、スフレオムレツよっ!」
「ほぉ。これはフワフワしていて、何とも不思議な……しかし、旨いぞっ!」
「うん! セシリア、これも美味しいよ! というか、セシリアが作った料理は何でも美味しいね」
欲を言えば、オリーブオイルじゃなくてバターを使いたかったけど……喜んでもらえて、良かった。
電動泡立て器に、簡易コンロやオーブンが出来たし、次の挑戦はアレ……かな。
「ん-と、物凄く早いけど、それがセマルグルへのお礼の品なのかな? 何だか、随分と変わった形の物だけど」
「あ、紛らわしくてごめんね。今作ったのは、そのお礼の品を作る為に必要な調理器具の一つなのよ」
セマルグルさんへのお礼の品の為、まず最初に具現化魔法でステンレス製の泡立て器を作ってみた。
手でかき混ぜる、アレね。
このまま手で頑張っても良いんだけど、本当に作りたい物の実験というか、一ステップにしたいので、これの電動化を頑張ってみる。
前に作ったモーターを少し小型化させた物を具現化魔法で作って、さっきの泡立て器と連結させる。
これを覆うようにして、電気を通しにくいセラミックスの箱を作って、モーターに繋がるワイヤーを通せば……出来たっ!
回る所が一つしかないけど、一応は電動の泡立て器だ!
「ヴォーロス。悪いんだけど、このワイヤーに弱い雷魔法を使ってもらっても良いかな?」
「それは構わないんだけど、このワイヤー? って、セシリアが手にしている箱に繋がっているから危ないと思うんだけど」
「うん。一応、この箱は電気を……雷を通し難い素材で作ったんだー。とはいえ、ヴォーロスが強い雷魔法を使ったら通しちゃうだろうから、弱くお願いしたいけど」
「ひゃー、わ、わかったよ、とにかく弱くだね」
若干緊張しているヴォーロスには悪いんだけど、セラミックスの話だけでなくて、そもそも電気を通すワイヤーがむき出しなので、防御魔法を使っている。
本当は家電製品のコードみたいに、ゴムとかで覆う事が出来れば良いんだけど、ゴムの木? とかを生やしたとして、そこからどうすれば良いか分からないからね。
「じゃあ、いくよー」
「おっけー! ……あ、良い感じ! うん、大丈夫そうね。じゃあ、一旦雷魔法を止めて、少しだけ待っていてね。次の準備をするから」
先ずは、お好み焼きを作った鉄板を応用して、電気で加熱する簡易コンロを具現化魔法で作る。
次はボールと卵を用意して、卵白と卵黄に分けると、先ずは卵白をボールに入れ、塩を少々。
ヴォーロスに協力してもらって、泡立て器を動かして……メレンゲの出来上がりっ!
「ありがとう、ヴォーロス! おかげで、すっごく簡単にメレンゲが出来たの!」
「えーっと、この泡みたいなのが作りたかったんだね」
「えぇ。あと、もう少しで出来るから、セマルグルさんと一緒に待っていてね」
ヴォーロスが不思議そうに見つめるているメレンゲとは別に、卵黄も溶きほぐすんだけど、うちの家では少しだけ牛乳を混ぜていたのよね。
溶いた卵黄をメレンゲに混ぜたら、再びヴォーロスの雷魔法でコンロを熱してもらい、オリーブオイルをなじませたフライパンを温める。
フライパンが温まったら、ボールの中身を流し入れ、固まりだしたら半分に折って……焼き色を付けて出来上がりっ!
「お待たせっ! 鬼人族さんの村でもらった卵を使った、スフレオムレツよっ!」
「ほぉ。これはフワフワしていて、何とも不思議な……しかし、旨いぞっ!」
「うん! セシリア、これも美味しいよ! というか、セシリアが作った料理は何でも美味しいね」
欲を言えば、オリーブオイルじゃなくてバターを使いたかったけど……喜んでもらえて、良かった。
電動泡立て器に、簡易コンロやオーブンが出来たし、次の挑戦はアレ……かな。
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