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第7章 マックート村の新領主

第196話 裸を見せてくれるソフィア

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 父親による覗き未遂事件の後、見張りを立てながら交代でお風呂へ。
 いつもの様にユーリヤと一緒にお風呂へ入り、揃って見張りの交代へ行くと、血の涙を流す勢いで羨ましがられてしまった。

「二人揃って風呂上がりの様子……ま、まさかっ! お前、ユーリヤちゃんと一緒にお風呂へ入っているのかっ!? 何て羨ましい。……ユーリヤちゃん。明日は、おじちゃんと一緒にお風呂へ入ろうか」
「やだー。にーにといっしょがいいー」
「くっ……何故だ。何故、私には娘が居ないんだっ! ヘンリー、早く二人目の孫を。可愛い女の子をぉぉぉ……」

 正直な所、俺に姉や妹が居なくて心底良かったと感じてしまった。
 実の父親だけど、マジでヤバいよ。
 あと、ユーリヤは俺も娘みたいに思っていたりするけど、そうじゃないって、何度言えば理解してくれるのだろうか。
 駄々っ子の様に床を転げ回る父親を冷ややかな目で見ていると、全員の入浴が終わったとパジャマ姿のノーマが伝えに来てくれた。

「おぉっ! ノーマちゃん! メイド服姿も良いが、その幼児体型が強調されるパジャマ姿も良いっ!」

 父さん。余計な事は言わないでくれよ。
 ノーマの目が冷た……いや、いつも通りか。メイド服を脱いだオフの状態でも、本当にプロのメイドだな。
 アホな父親は無視して、ノーマと共に屋敷へ戻ると、すぐさま自室へ行き、既におねむなユーリヤを寝かしつける。
 父さんのせいで、無駄に疲れたので、俺も一緒に眠ってしまおうかと思っていたら、俺の手にムニムニと柔らかい感触が押し付けられた。

「ジェーン!? 今日も!?」
「はい。約束ですので」

 眠気が一気に吹き飛んだが、やはり疲れが溜まっていたのか、それともジェーンの胸が心地良過ぎたのか、俺は大きな膨らみに顔を埋めたまま夢の世界へ。
 赤ちゃんが母親に抱かれて眠る気分は、こんな感じなのかな……と、寝ぼけながらに思うが、俺の母親の胸はジェーンみたいに大きくないと突っ込んでしまう。
 正に今、俺の顔に触れている様な、柔らかくはあるけれど、小さい膨らみで……

「って、ノーマ! それにメリッサ!? 何をしているんだよ!」
「メイドとしての朝のお仕事です」

 目覚めると、昨日の朝と同じようにノーマとメリッサが添い寝していた。
 ただし昨日の二の舞は御免なので、まだ早朝といった時間だけど、メリッサも起こして帰ってもらったが。

……

「じゃあ、今日の各自の行動は以上だ。よろしく頼む」

 朝食を終え、皆にやって欲しい事を伝えて席を立つ。
 ちなみに、ニーナ、ジェーン、アタランテの三人は、屋敷の警護という名目で、父親の監視と屋敷に居るノーマやメリッサ、ワンダの護衛と、領地周辺の見回りを交代で。
 マーガレットとクレアは結界の開発で、イロナは植物研究。
 そして俺は、エリーにホムンクルスを作ってもらうため、ユーリヤと共にこっそり魔法学校へ。
 直接エリーの家に行く事も考えたが、お母さんの事を考慮して、学校でお願いする事にした。
 今までの登校時間よりも少し早いけど、俺が表向きは登校出来ない遠い場所に居るという事になっているので、早く行って早く帰る方が良いだろう。
 ユーリヤを抱き寄せ、テレポートの魔法でいつもの魔法訓練室へと瞬間移動する。
 すると、

「ファイアーウォールッ!」

 半裸の金髪少女が大きな杖から炎を放ち、炎の壁を作っていた。
 炎が生み出す風で、短すぎるスカートが捲れ上がり、真っ白なパンツに包まれた小さなお尻が丸見えになっている。
 しかも少女は魔法に集中していて、背後に居る俺に気付いて居ない。
 こっそり近づいて、近くからパンツ見放題だ。
 うむ。やはりパンツは白がベスト! この女の子は良く分かっている。
 まじまじと暫くパンツを眺めていると、太もも越しに見えて居た炎の壁が小さく消えていく。

「まだ持続時間が短いわね。もう少し威力を落として……いえ、でもこれ以上落としてしまうと……ん?」

 女の子がぶつぶつと呟きながらくるりと振り返り、白いお腹と、小さな胸の膨らみが視界に飛び込んできた。
 あー、この胸……ソフィアだったのか。いつも着替えている所しか見て居なかったけど、ちゃんと修行していたんだな。

「あ、あ、アンタッ! どうして、こんな時間に居るのよっ! いつもは、もっと遅い時間に来るのにっ!」
「いや、ちょっと教師に見つかると良くない状況だからさ」
「そ、それより、アンタ……み、見たのっ!?」
「ん? パンツの事か? 俺はソフィアのパンツをいつでも見て良いんだろ?」
「パンツの話じゃないわよっ! その……ウチの練習中の、魔法……」
「あぁ、さっきの炎の壁の事か? 凄いじゃないか……」
「うわぁぁぁっ! 見られたぁぁぁっ! まだ練習中の未熟な魔法なのにっ!」

 何故かソフィアがその場にしゃがみ込み、顔を膝に埋めだした。
 これは……この体勢のパンツは、かなり破壊力がある。
 ユーリヤを抱っこしていなければ、俺もしゃがみ込んで至近距離から覗き込んで見ている所だ。

「うぅ……恥ずかしい」
「何が?」
「だって、アンタに未熟な魔法を見られちゃったし」
「気にするなよ。誰だって、最初は未熟……」
「アンタにだけは嫌なのっ! これなら裸を見られた方がよっぽどマシよっ!」
「マジでっ! じゃあ、手伝うよ」

 ソフィアがパンツだけでなく裸を見せてくれると言うので、生地の少ない、ギリギリで服だと認識出来る上着に手を掛けると、何故かソフィアが両腕で胸を抑える。

「……ちょ、ちょっと! な、何をしているのっ!?」
「え? 裸を見せてくれるっていうから、着替えを手伝ってあげようかと思って」
「そ、それは言葉の綾よっ! こういう事は、もっと親密になってからじゃないとダメなんだからっ! いくらアンタでも、今はまだ下着までよっ!」

 なんだ、残念。
 でもジェーンとノーマの胸に顔を埋めたし、まぁいいか。
 ちょっとクールダウンした所で、床に落ちて居たソフィアの立派な杖に目が留まる。
 そういえば、ソフィアって貴族だったよな。もしかしたら、統治について何か聞けるかも。

「なぁ、ソフィア。今日の放課後って空いてるか?」
「何よ。どうせまた、ウチにエッチな事をする気なんでしょ!」
「いや、そういうのじゃなくて、俺の父親に会って欲しいんだけど」
「………………え? えぇぇぇっ!? えぇぇぇぇぇぇっ!? あ、アンタのお父様に会うの!?」
「あぁ。ダメか?」
「だ、ダメじゃないけど、思っていたよりずっと早かったというか、というか今日なの!? 急過ぎない!?」
「無理か?」
「い、いえ。大丈夫。大丈夫だからっ!」

 そう言うと、慌てた様子のソフィアが、エロエロしい半裸の精霊使いの格好のままで訓練室を出て行ってしまった。
 部屋の隅にソフィアの制服が残されているのだが……とりあえずソフィアの制服を拾い、本来の目的地である基礎魔法コースの教室へと向かう事にした。
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