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第7章 マックート村の新領主

第190話 ナタリーとの約束

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 いろいろあった物の、夕食とお風呂を終え、ようやく就寝となる。
 ちなみに、三階だけで全員に一人一部屋与えられているのだが、ノーマが奥様向けと言ってしまった広い部屋は現在空室となっていた。
 どうやら、アタランテとマーガレットが競い合っていたものの、今日一日では勝負が決まらなかったらしい。

「ユーリヤ、おやすみ」
「にーに、おやすみー」

 唯一一人部屋を拒んだユーリヤが、いつも通り俺の隣で眠りに就く。
 一先ず、ユーリヤが俺と同じ部屋で寝るのであれば、父親から襲われる事は無いだろう。
 次に危険なのはノーマとメリッサなのだが、流石に俺の部屋で寝ろとは言えない。
 確実に違う意味で捉えられるし、ユーリヤと違って実際に変な事が起こるかも……いや、そこは俺がちゃんと理性を保って、変な事をするなって話なのだが。
 小さく寝息を立てるユーリヤの横で、明日すべき事を考えていると、暗闇の中で扉が開く音が微かに聞こえた。
 誰かが部屋に入ってきたらしいが、気配が捉えらず、また敵意も感じられない。
 ここまで気配を絶って移動出来る者なんて、アタランテくらいではないだろうか。
 アタランテなら夜目も効くし、かなり可能性が高い。
 何をする気かと思っていると、突然俺の手が握られ、大きな膨らみに押し付けられた。

「……この柔らかさと、大きさは……ジェーンの胸!?」
「……主様。お静かに。ユーリヤちゃんが起きてしまいます」
「……え? ちょ、ジェーン!? 何をしているのっ!?」
「……主様は、私の事がお嫌いですか?」
「……いや、そんな訳ないだろ。むしろ大好きだけど」
「……でしたら、思う存分、しっかりと満足するまで私の胸を触ってください」
「えぇっ!?」

 ジェーンの言葉に驚き過ぎて、思わず大きな声が出てしまった。
 そのせいなのか、隣で眠るユーリヤが寝返りをうったが、起こしてしまうまではいかなかったようだ。
 しかし、以前にも採寸と言う名目で触らせてもらったが……やはりジェーンの胸は凄い。
 大きくて、柔らかいのに程良い弾力があって、いつまでも触って居られる……あ、鼻血出そう。

「……はぅ……」
「……ジェーン。俺としては、この状況は天国みたいに凄く嬉しい状況なんだけど、大丈夫か?」
「……だ、大丈夫です。それよりも、主様は私の胸に集中してくださ――ッ!」

 突然ジェーンがビクンと小さく身体を震わせる。
 しまった。つい胸を触る手に力が入ってしまったようだ。

「……ごめん。痛かった?」
「……ち、違……こほん。ま、満足……されましたか?」
「……あぁ、ありがとう。俺にとっては夢のような時間だったけど、どうしてこんな事を?」
「……ナタリーさんとの約束ですので」

 ナタリーって名前は、今日会った冒険者ギルドの受付に居た、うさ耳の少女の事か。
 約束って……あ! あの俺が牛の乳絞りを勘違いして、ナタリーの胸を揉んだ時の話だ。
 確か、ナタリーよりも胸の大きなジェーンが、俺に胸を触らせて変な事をさせないようにしろって話だったな。

「って、ジェーン。あのナタリーの言っていた事を本当に実行しなくても良いんだぞ? いや、俺としては嬉しいけどさ」
「ですが約束は約束ですし、主様が他の女性に変な事をするのは私としても……いえ、とにかく、これから毎晩参りますので。……では、今日はこれにて失礼いたします」

 普段は俺のベッドの傍で仮眠を取るジェーンが、ふらふらしながら去って行った。
 暗闇の中なので、その表情までは見えなかったけど、慣れない事をしたから、ジェーンが変にストレスを抱えなければ良いのだが。
 ……いや、わかってるよ。張本人であるお前が言うなって言われるのは。
 でも、ジェーンにおっぱいを好きにして良いって言われたら、触るよね? 揉みしだくよね? それに、本当は胸に顔とか埋めたかったけど、自重したんだよ!?
 一先ず、今晩は幸せな夢が見られそうだと思いながら、ユーリヤに毛布を掛け直して就寝する。

……

 やはり寝る直前にあんな事があったからか、案の定えっちな夢になった。
 上半身裸のソフィアとコートニーの胸を揉みまくる夢なのだが……どうしてよりによって、この二人なのだろう。
 ジェーンの胸を触りまくったのだから、夢の中ではジェーンはもちろん、ニーナやシャロンが出てくるのが筋だと思うのだが。
 ……あ。まさか、ジェーンの胸を触りまくって、巨乳に飽きたから、その反動で貧乳の夢をみているとか?
 いやしかし、やり残したこともあるし、そもそも大きな胸に飽きるなんて事は有り得ないと思うんだけど……しかし、本当に夢とは思えない程のリアルな感触だな。
 ソフィアとコートニー。どちらも残念な胸だけど、微妙に形や弾力が違う……って、流石にリアル過ぎないか?
 悪くは無い夢だけど、目が覚めてしまい、ゆっくり目を開けると、カーテンの隙間から射しこむ光の中に、肌色の小さな膨らみが見える。

「……え?」
「あ……お、おはようございます。御主人様」
「お、おはようございますっ」

 俺の視界に映る薄暗い部屋の中に、何故か胸をはだけたノーマとメリッサが居た。
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