2,516 / 2,518
第2516話 着々と準備が進む
しおりを挟む
単調に水を生み出すだけの作業は……正直飽きた。水を出すこと自体に飽きたわけではなく、水を出している間にすることが何もないので、時間を持て余しているといった方がいいかもしれない。
「シリウス君、何かアニメでも見るか? DPはシリウス君のおかげで、沢山余ってるから今なら色んな事に使えるぞ」
そうシリウス君に伝えると、アニメではなく映画を見たいと言われた。それも、アクション系のドンパチする奴や、カーチェイスする奴がいいらしい。
ドンパチもカーチェイスも、この世界には無い要素なので、シリウス君はそれを気に入っているらしい。アニメで魔法を使ったりする物もあるが、この世界では当たり前に魔法が飛び交うので、あまり興味がないらしい。
多くのアニメや映画は、リアルで出来ないこと……非日常がそこで繰り広げられているから、見入ってしまったりすると思う。そう考えるとシリウス君が、銃撃戦やカーチェイスなどに興味を持つのはごく自然の事なのかもしれない。
でもさ、俺から言わせてもらえば、シリウス君って核兵器より危ない存在だと俺は思うぞ。
水が無くても大量に生み出すことができるが、日本みたいに周りが海だった場合……津波を起こせば簡単に日本が壊滅する。大陸だって削り取る圧力の水を撃ち出すこともできるし、地球にいたら大災害待ったなしだろう。
それはシリウス君だけではなく、Sランクの魔物たちなら1匹で国が壊滅する。Aランクの魔物でも街の1つや2つは簡単に壊滅させられるだろうな。
そんな力を持っているシリウス君が、銃撃戦やカーチェイスがいいっていうんだから、世の中不思議だよな。
俺も久しぶりに見たかった、車がド派手に壊れる映画を見ようか。
シリウス君が見て楽しいのかは分からない。地球の事を知らないのだから、何であんなことをするのか……とか、どういう意味があるのか何て理解はできていないからな。
それでも、迫力のある映像は、意味が分からなくても面白いんだとさ。
2作目を見ていると、ブラウニーたちが食事を運んできてくれた。本当は食堂で食べてほしそうにしているが、ここを離れるわけにはいかないので、ここまで運んできてくれたようだ。
ブラウニーが持って来てくれた食事を、シリウス君の口の中に投げ込みながら、俺も食事をとる。
さすがに俺の魔力がつきそうだな……ずっと魔法で生み出し続けているが、俺の魔力がつきかけている。
DPの節約のために魔法で水を出していたが、DPで出しても問題ない位には溜まっているので、そちらを使って水を出し続ける。シリウス君は、魔力などほとんど使わずに出し続けているから、本当に化物だな。
魔物は、得意な属性の魔法はあまり魔力を消費しないらしい。そのおかげで消費が少ないらしいが、それにしても限度はあると思うぞ。
そのかわり、シリウス君が水以外を使った場合は、10倍以上の魔力を消費するのだとか。ここにきて初めて知った事実だよ。
4作目を見ようとしたところで、子どもたちがコアルームにやってきた。お菓子やら何やらを持って、遊びに来てくれたようだ。
先ほどまで映画に夢中だったのに、子どもたちが着た瞬間に、映画に興味が無くなり子どもたち触れ合いたい! 的なオーラを放っている。
うちの従魔たちって、子どもたちの事が本当に好きだよな。俺の従魔たちが普通なのか、異常なのか俺には分からないのだが……誰か教えてくれ。
メグちゃんは子どもが生まれる前は、シェリルたちにべったりだったし、タダのロリコンという説もあるのだが、触れて良いのだろうか?
子どもたちと触れ合うのに大きなままだと色々と問題があるので、体を小さくしてシンラの腕の中におさまっている。尻尾から水を伸ばして、水への干渉を切らせていない所が、芸が細かいよな。
俺から、シリウス君がどれだけみんなのために頑張ってくれているか説明すると、シンラ・プラム・シオンの3人がめちゃめちゃにほめて、なでなでしている。
嬉しそうに尻尾を振っているのに、干渉を切らさないのはマジですごいと思う。
シンラたちから、好きなお肉を食べさせてもらえて、すごく満足そうだな。俺が昼食を食べさせていた時とは、まるで反応が違うのだが……ちょっと傷付くぜ。
妻たちには悪いけど、今日と明日はここに缶詰めになるだろうし、このダンジョンのマッピングを完成させたら、今度はダンジョンマスターかコア狩りを始めないといけないから、子どもたちの面倒を看てくれ。
効率を重視して帰ってこない可能性もあるけど、無理はしないからさ。
子どもたちの様子を見に来ていた、ピーチたちに話しておく。
ダンジョンマスターを皆殺しにしたいわけじゃないんだよな。だから邪魔さえしなければ、コアの破壊で済ませた方がいいだろうと思っている。コアの破壊なら現実に戻れるらしいからな。でも死んだらそこで終わりだから、邪魔してこなければいいのだが……
「シリウス君、何かアニメでも見るか? DPはシリウス君のおかげで、沢山余ってるから今なら色んな事に使えるぞ」
そうシリウス君に伝えると、アニメではなく映画を見たいと言われた。それも、アクション系のドンパチする奴や、カーチェイスする奴がいいらしい。
ドンパチもカーチェイスも、この世界には無い要素なので、シリウス君はそれを気に入っているらしい。アニメで魔法を使ったりする物もあるが、この世界では当たり前に魔法が飛び交うので、あまり興味がないらしい。
多くのアニメや映画は、リアルで出来ないこと……非日常がそこで繰り広げられているから、見入ってしまったりすると思う。そう考えるとシリウス君が、銃撃戦やカーチェイスなどに興味を持つのはごく自然の事なのかもしれない。
でもさ、俺から言わせてもらえば、シリウス君って核兵器より危ない存在だと俺は思うぞ。
水が無くても大量に生み出すことができるが、日本みたいに周りが海だった場合……津波を起こせば簡単に日本が壊滅する。大陸だって削り取る圧力の水を撃ち出すこともできるし、地球にいたら大災害待ったなしだろう。
それはシリウス君だけではなく、Sランクの魔物たちなら1匹で国が壊滅する。Aランクの魔物でも街の1つや2つは簡単に壊滅させられるだろうな。
そんな力を持っているシリウス君が、銃撃戦やカーチェイスがいいっていうんだから、世の中不思議だよな。
俺も久しぶりに見たかった、車がド派手に壊れる映画を見ようか。
シリウス君が見て楽しいのかは分からない。地球の事を知らないのだから、何であんなことをするのか……とか、どういう意味があるのか何て理解はできていないからな。
それでも、迫力のある映像は、意味が分からなくても面白いんだとさ。
2作目を見ていると、ブラウニーたちが食事を運んできてくれた。本当は食堂で食べてほしそうにしているが、ここを離れるわけにはいかないので、ここまで運んできてくれたようだ。
ブラウニーが持って来てくれた食事を、シリウス君の口の中に投げ込みながら、俺も食事をとる。
さすがに俺の魔力がつきそうだな……ずっと魔法で生み出し続けているが、俺の魔力がつきかけている。
DPの節約のために魔法で水を出していたが、DPで出しても問題ない位には溜まっているので、そちらを使って水を出し続ける。シリウス君は、魔力などほとんど使わずに出し続けているから、本当に化物だな。
魔物は、得意な属性の魔法はあまり魔力を消費しないらしい。そのおかげで消費が少ないらしいが、それにしても限度はあると思うぞ。
そのかわり、シリウス君が水以外を使った場合は、10倍以上の魔力を消費するのだとか。ここにきて初めて知った事実だよ。
4作目を見ようとしたところで、子どもたちがコアルームにやってきた。お菓子やら何やらを持って、遊びに来てくれたようだ。
先ほどまで映画に夢中だったのに、子どもたちが着た瞬間に、映画に興味が無くなり子どもたち触れ合いたい! 的なオーラを放っている。
うちの従魔たちって、子どもたちの事が本当に好きだよな。俺の従魔たちが普通なのか、異常なのか俺には分からないのだが……誰か教えてくれ。
メグちゃんは子どもが生まれる前は、シェリルたちにべったりだったし、タダのロリコンという説もあるのだが、触れて良いのだろうか?
子どもたちと触れ合うのに大きなままだと色々と問題があるので、体を小さくしてシンラの腕の中におさまっている。尻尾から水を伸ばして、水への干渉を切らせていない所が、芸が細かいよな。
俺から、シリウス君がどれだけみんなのために頑張ってくれているか説明すると、シンラ・プラム・シオンの3人がめちゃめちゃにほめて、なでなでしている。
嬉しそうに尻尾を振っているのに、干渉を切らさないのはマジですごいと思う。
シンラたちから、好きなお肉を食べさせてもらえて、すごく満足そうだな。俺が昼食を食べさせていた時とは、まるで反応が違うのだが……ちょっと傷付くぜ。
妻たちには悪いけど、今日と明日はここに缶詰めになるだろうし、このダンジョンのマッピングを完成させたら、今度はダンジョンマスターかコア狩りを始めないといけないから、子どもたちの面倒を看てくれ。
効率を重視して帰ってこない可能性もあるけど、無理はしないからさ。
子どもたちの様子を見に来ていた、ピーチたちに話しておく。
ダンジョンマスターを皆殺しにしたいわけじゃないんだよな。だから邪魔さえしなければ、コアの破壊で済ませた方がいいだろうと思っている。コアの破壊なら現実に戻れるらしいからな。でも死んだらそこで終わりだから、邪魔してこなければいいのだが……
0
お気に入りに追加
449
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
冤罪をかけられ、彼女まで寝取られた俺。潔白が証明され、皆は後悔しても戻れない事を知ったらしい
一本橋
恋愛
痴漢という犯罪者のレッテルを張られた鈴木正俊は、周りの信用を失った。
しかし、その実態は私人逮捕による冤罪だった。
家族をはじめ、友人やクラスメイトまでもが見限り、ひとり孤独へとなってしまう。
そんな正俊を慰めようと現れた彼女だったが、そこへ私人逮捕の首謀者である“山本”の姿が。
そこで、唯一の頼みだった彼女にさえも裏切られていたことを知ることになる。
……絶望し、身を投げようとする正俊だったが、そこに学校一の美少女と呼ばれている幼馴染みが現れて──
勇者に幼馴染で婚約者の彼女を寝取られたら、勇者のパーティーが仲間になった。~ただの村人だった青年は、魔術師、聖女、剣聖を仲間にして旅に出る~
霜月雹花
ファンタジー
田舎で住む少年ロイドには、幼馴染で婚約者のルネが居た。しかし、いつもの様に農作業をしていると、ルネから呼び出しを受けて付いて行くとルネの両親と勇者が居て、ルネは勇者と一緒になると告げられた。村人達もルネが勇者と一緒になれば村が有名になると思い上がり、ロイドを村から追い出した。。
ロイドはそんなルネや村人達の行動に心が折れ、村から近い湖で一人泣いていると、勇者の仲間である3人の女性がロイドの所へとやって来て、ロイドに向かって「一緒に旅に出ないか」と持ち掛けられた。
これは、勇者に幼馴染で婚約者を寝取られた少年が、勇者の仲間から誘われ、時に人助けをしたり、時に冒険をする。そんなお話である
チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい
616號
ファンタジー
不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
エラーから始まる異世界生活
KeyBow
ファンタジー
45歳リーマンの志郎は本来異世界転移されないはずだったが、何が原因か高校生の異世界勇者召喚に巻き込まれる。
本来の人数より1名増の影響か転移処理でエラーが発生する。
高校生は正常?に転移されたようだが、志郎はエラー召喚されてしまった。
冤罪で多くの魔物うようよするような所に放逐がされ、死にそうになりながら一人の少女と出会う。
その後冒険者として生きて行かざるを得ず奴隷を買い成り上がっていく物語。
某刑事のように”あの女(王女)絶対いずれしょんべんぶっ掛けてやる”事を当面の目標の一つとして。
実は所有するギフトはかなりレアなぶっ飛びな内容で、召喚された中では最強だったはずである。
勇者として活躍するのかしないのか?
能力を鍛え、復讐と色々エラーがあり屈折してしまった心を、召還時のエラーで壊れた記憶を抱えてもがきながら奴隷の少女達に救われるて変わっていく第二の人生を歩む志郎の物語が始まる。
多分チーレムになったり残酷表現があります。苦手な方はお気をつけ下さい。
初めての作品にお付き合い下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる