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第2502話 2戦目
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マナガルムは、おそらくレッドドラゴン級の強さを持っていたと思うが、頭が悪く俺の鉄壁に突っ込んだせいで死んだ。だけど、本能に起因する強さなので、レッドドラゴンにも勝る可能性がある。
俺の鉄壁を破れると思い突っ込んで、5メートルも押し込んだから強い事は強いんだが、耐えられた時のリスクを考えてなかったアホだな。
だけど今のオルトロスは、思ったより強くなかったな。Sランクはあるだろうが、レッドドラゴン何かと比べると、見劣りしてしまうレベルだったな。
となれば、今の所一番強いのはマナガルムか? もしかして、ボス部屋の奥に俺の部屋が用意されたとか言う落ちじゃねえよな?
時間は……1時間経ったけど、マップ先生を見る限りでは、まだシンラたちは寝ているな。さっさと2匹倒してリトルスケルトンを解き放っておこう。
オルトロスを倒した後色々考えている間にも、片手間でリトルスケルトンを作り出し続けていた。ちょっと足りないが、ここへの道の罠は解除しているので、死ぬこと無くここまで送り出せるからいいか。
先にケルベロスを倒しておきたいので、そちらへ走っていく。
ケルベロスを先にする理由は、弱点がはっきりしているからな。アンデッドなので、聖属性の拳が有効なんだよな。マナガルム程早ければさっさと逃げるつもりだが、さすがにそこまでは早くないと踏んでいる。
無謀に突っ込むつもりはないので、S級スケルトンを先に行かせて、どのくらい動けるかを確認する。可能なら聖銀の武器を持たせたかったが、さすがにそれはもって来ていなかったので渡せていない。
通路から戦いぶりを見ている……
「あれ? S級スケルトンってこんなに強かったっけ? 俺が記憶しているS級スケルトンと、動きが全然違うんだが……でも、これは嬉しい誤算かもな。これなら、思ったより簡単に倒せそうだ」
思わず状況が好転していることに、喜んでしまった。
俺のしたい事を完璧に理解している節がある。指揮官がいないからあまり頭が良くなかったはずなのだが、さっきのオルトロスの時も的確に誘導してくれていたしな。
武器の扱いは拙いが、俺の攻撃が当てやすい位置を選んで、攻勢に出ている。
オルトロスの時は、裏に回り込むように移動していたため、俺のいる通路から少し遠い位置だったが、今回は初めに回り込むのではなく、通路の近くで正面で攻撃を受けてから側面をつくように攻撃し、脇腹が見える位置でケルベロスを止めてくれた。
こいつは移動しながら攻撃するタイプなので、チャンスができたらすぐさま飛び込む必要がある。
雷付与を行い意識を加速させ、久々の聖拳を発動してその上で聖拳を発動させた拳に火属性の付与を行う。
この世界のアンデッドでゾンビ系の腐肉付きは、ゲームで良くあるように火と聖属性に弱いので、重ね掛けをしてみようと思いついて、とっさにやってみたものだ。
意識を加速させていなかったら、火属性の付与に時間がかかったかもしれない。魔法を複数発動させることは大して難しくないのだが、付与に付与を重ねたのは初めてだったので、少し時間がかかった感じがした。
付与を部分的に分けたりすることはあったけど、聖拳……聖属性付与に重ね掛けはちょっと大変だった。
その拳で犬でいう所の腰と右太ももの辺りを全力で殴りつける。
そこで思わぬアクシデントが……
アンデッドの防御力は、かなり低い。その反面体力や持久力がかなり高い存在だ。
防御力の低いアンデッドを殴りつけた俺の拳は……肩まで埋まってから、付与の効果で爆発するようにはじけたのだ。
全身に臭い腐肉を被ることになってしまった。
アンデッドは魔力で動いている体なので、体がえぐれようが痛みを感じないが、体力は確実に減っている。
俺に意識が向いた瞬間に、S級スケルトンが顔の側面を強打して、顎の骨を砕いた音が聞こえる。さすがに魔力で動いているアンデッドでも、顎が砕かれたら動かせまい。
バカなのですぐに意識がS級スケルトンへ注がれ、俺はいったん離脱して全身に水をぶつけて、生活魔法を使って体をきれいにする。
乾燥までは出来ていなかったので、まだビショビショなので気持ち動き難いが、この程度であれば誤差の範囲だろう。
先程の攻撃で学んだが、腐肉のたくさんついているところは、よろしくない。
狙うなら骨の部分だな。むき出しに使いのは……顔、背中、足あたりだろうか? アンデッドには脳ミソという概念はなく、魔石がコアとなるので、首を落としても意味が無かったりするんだよな……まぁ、噛みつきを無くすことは出来るから、十分といえば十分な弱点ではあるけどな。
S級スケルトンの動きが良くなって気付いていなかったが、マナガルムと同様にアンデッドも本来は本能で動く魔物だということを忘れていた。結構不利な状況になっているな……
背骨を折るか、首を折るか……
ダメージ量的には背中がいいだろうが、確実に戦闘力を削れるから首を狙うか。
アンデットには、気配を消しても気付かれやすいから、抑えて攻撃する方法は止めておこう。アンデッドは気配ではなく、生気を感じるとも言われている。
なので魔力を全力で拳に込めて、最大の一撃を狙う……
こっちの事を気にしているケルベロスだが、S級スケルトンの攻撃を受けるたびに、ヘイトが戻ってしまうためこちらに攻撃もできず、S級スケルトンの相手をすることもできていない……このままでも倒せそうな気はするが、S級スケルトンの負担を考えると無しだな。
もしもの事があってS級スケルトンがここで減ると困るので、早めに攻撃しないとな。
次意識がS級スケルトンに戻ったら……今!
高くジャンプをして天井に足をつけ、首に向かって飛びおりる。
ケルベロスが動くため少し位置がずれてしまったが、ほぼ狙い通りの位置……首の骨に拳を叩きつけ、そのまま地面まで勢いを殺さず着地する。
首が落ちたが動きは止まらず、S級スケルトンがケルベロスを追撃し、ドロップ品に変わる。
俺の鉄壁を破れると思い突っ込んで、5メートルも押し込んだから強い事は強いんだが、耐えられた時のリスクを考えてなかったアホだな。
だけど今のオルトロスは、思ったより強くなかったな。Sランクはあるだろうが、レッドドラゴン何かと比べると、見劣りしてしまうレベルだったな。
となれば、今の所一番強いのはマナガルムか? もしかして、ボス部屋の奥に俺の部屋が用意されたとか言う落ちじゃねえよな?
時間は……1時間経ったけど、マップ先生を見る限りでは、まだシンラたちは寝ているな。さっさと2匹倒してリトルスケルトンを解き放っておこう。
オルトロスを倒した後色々考えている間にも、片手間でリトルスケルトンを作り出し続けていた。ちょっと足りないが、ここへの道の罠は解除しているので、死ぬこと無くここまで送り出せるからいいか。
先にケルベロスを倒しておきたいので、そちらへ走っていく。
ケルベロスを先にする理由は、弱点がはっきりしているからな。アンデッドなので、聖属性の拳が有効なんだよな。マナガルム程早ければさっさと逃げるつもりだが、さすがにそこまでは早くないと踏んでいる。
無謀に突っ込むつもりはないので、S級スケルトンを先に行かせて、どのくらい動けるかを確認する。可能なら聖銀の武器を持たせたかったが、さすがにそれはもって来ていなかったので渡せていない。
通路から戦いぶりを見ている……
「あれ? S級スケルトンってこんなに強かったっけ? 俺が記憶しているS級スケルトンと、動きが全然違うんだが……でも、これは嬉しい誤算かもな。これなら、思ったより簡単に倒せそうだ」
思わず状況が好転していることに、喜んでしまった。
俺のしたい事を完璧に理解している節がある。指揮官がいないからあまり頭が良くなかったはずなのだが、さっきのオルトロスの時も的確に誘導してくれていたしな。
武器の扱いは拙いが、俺の攻撃が当てやすい位置を選んで、攻勢に出ている。
オルトロスの時は、裏に回り込むように移動していたため、俺のいる通路から少し遠い位置だったが、今回は初めに回り込むのではなく、通路の近くで正面で攻撃を受けてから側面をつくように攻撃し、脇腹が見える位置でケルベロスを止めてくれた。
こいつは移動しながら攻撃するタイプなので、チャンスができたらすぐさま飛び込む必要がある。
雷付与を行い意識を加速させ、久々の聖拳を発動してその上で聖拳を発動させた拳に火属性の付与を行う。
この世界のアンデッドでゾンビ系の腐肉付きは、ゲームで良くあるように火と聖属性に弱いので、重ね掛けをしてみようと思いついて、とっさにやってみたものだ。
意識を加速させていなかったら、火属性の付与に時間がかかったかもしれない。魔法を複数発動させることは大して難しくないのだが、付与に付与を重ねたのは初めてだったので、少し時間がかかった感じがした。
付与を部分的に分けたりすることはあったけど、聖拳……聖属性付与に重ね掛けはちょっと大変だった。
その拳で犬でいう所の腰と右太ももの辺りを全力で殴りつける。
そこで思わぬアクシデントが……
アンデッドの防御力は、かなり低い。その反面体力や持久力がかなり高い存在だ。
防御力の低いアンデッドを殴りつけた俺の拳は……肩まで埋まってから、付与の効果で爆発するようにはじけたのだ。
全身に臭い腐肉を被ることになってしまった。
アンデッドは魔力で動いている体なので、体がえぐれようが痛みを感じないが、体力は確実に減っている。
俺に意識が向いた瞬間に、S級スケルトンが顔の側面を強打して、顎の骨を砕いた音が聞こえる。さすがに魔力で動いているアンデッドでも、顎が砕かれたら動かせまい。
バカなのですぐに意識がS級スケルトンへ注がれ、俺はいったん離脱して全身に水をぶつけて、生活魔法を使って体をきれいにする。
乾燥までは出来ていなかったので、まだビショビショなので気持ち動き難いが、この程度であれば誤差の範囲だろう。
先程の攻撃で学んだが、腐肉のたくさんついているところは、よろしくない。
狙うなら骨の部分だな。むき出しに使いのは……顔、背中、足あたりだろうか? アンデッドには脳ミソという概念はなく、魔石がコアとなるので、首を落としても意味が無かったりするんだよな……まぁ、噛みつきを無くすことは出来るから、十分といえば十分な弱点ではあるけどな。
S級スケルトンの動きが良くなって気付いていなかったが、マナガルムと同様にアンデッドも本来は本能で動く魔物だということを忘れていた。結構不利な状況になっているな……
背骨を折るか、首を折るか……
ダメージ量的には背中がいいだろうが、確実に戦闘力を削れるから首を狙うか。
アンデットには、気配を消しても気付かれやすいから、抑えて攻撃する方法は止めておこう。アンデッドは気配ではなく、生気を感じるとも言われている。
なので魔力を全力で拳に込めて、最大の一撃を狙う……
こっちの事を気にしているケルベロスだが、S級スケルトンの攻撃を受けるたびに、ヘイトが戻ってしまうためこちらに攻撃もできず、S級スケルトンの相手をすることもできていない……このままでも倒せそうな気はするが、S級スケルトンの負担を考えると無しだな。
もしもの事があってS級スケルトンがここで減ると困るので、早めに攻撃しないとな。
次意識がS級スケルトンに戻ったら……今!
高くジャンプをして天井に足をつけ、首に向かって飛びおりる。
ケルベロスが動くため少し位置がずれてしまったが、ほぼ狙い通りの位置……首の骨に拳を叩きつけ、そのまま地面まで勢いを殺さず着地する。
首が落ちたが動きは止まらず、S級スケルトンがケルベロスを追撃し、ドロップ品に変わる。
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