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第2485話 初めの話題が一番だった
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何ヶ月ぶりかに来た自分の執務室……埃一つなくきれいだった。俺がいない間も、きれいにしててくれたんだな。慌ててきれいにしたようなこともなく、隅々まできれいなことに驚いた。
大まかなものの片付けは秘書たちがしてくれているが、細かな掃除はスライムたちが自主的にしてくれているようだ。スライムたちは便利なので、餌付けとおだてられて、週1回は掃除に来るようだ。
まだ手元に俺の仕事が来ていないので、お供としてついてきているライとランの腹をモフってみる。この部屋に来た2匹は、窓際で丸くなるかと思えば、野生を忘れたようにへそ天で寝ていたので、お腹をモフリ倒した。
2匹も満足そうにしてくれるので、間違ってはいなかったと思う。
そんなことをしていると、グリエルとガリア……ん? ゼニスにレイリーまでやってきた。今日、なんかあるのか? そんなことを考えていると、
「久しぶりですので、色々な報告もさせてもらいます」
だとさ。
正直、どんな報告がされるのかビビっている。一応、緊急性の高い順にお願いするよ。
「緊急性? そんなものあったら、昨日までに連絡してますよ。これからするのは、特に緊急性はありませんが、シュウ様に報告しておきたいものになります。緊急性の話ではありませんが、報告が終わったら戻る予定のレイリーさんから報告お願いします」
報告が終わったら戻る? どこに?
「えっと、お忘れになっているようなので初めに一言、難民の街の件です。あれから、特に大きな問題はありませんでした。乗っ取りを考えていた国や組織ですが、すべて判明してすべてをせん滅しています」
「はい、ちょっと待った。大きな問題はなかったのに、すべてをせん滅したってどういうこと? 十分大きな問題だよね?」
「いえ、問題ではありません。問題というのは、手に負えないことですからね。シリウス君はいませんでしたが、ダゴンたちが頑張りシャドウたちが情報を集めてくれたので、簡単にことは済みました」
俺が想像している問題と違うんよな……
「せん滅した国と組織ですが、4ヶ国と5つの組織です。5つの組織は、4つの国の下部組織みたいでしたので、実質4ヶ国と言ってもいいかもしれないですね」
「関与してたのって3ヶ国じゃなかったの?」
「それなのですが調べていくうちに、大元のような国がいまして、その国の人間が色々けしかけていたようでしたので、ついでにせん滅しておきました」
こともなげに言うが、こいつも俺と同じで常識がぶっ飛んでると思うぞ。国をせん滅したっていうけど、その国の民はどうしたんだ?
「すべてせん滅と言いましたが、悪事を働いていた人間のみを排除しただけですので、まともな人たちはきちんと残っています。その人たちが今は、国を運営しているので何も問題ありません。その過程で、問題のある商売やあくどいことをしていた奴らは、狩り取っていますので住人たちが困ることはないと思います」
どんな国でも、悪いことをしても見逃されている人たち一定数いるからな。日本にだっているんだし、仕方がないことだよな。
「じゃぁ、その国を俺たちが管理する必要はないってことだよね? それなら、よかった。問題がなくなったのなら、もう難民の街にかかわる必要は無くなるってことだよな?」
「そうですね。もう少し様子を見て問題なければ、配下の街として編入して徐々に軍を引き上げる形になります。当初予定していた形とは大分変りましたが、問題なく終わりましたのでご報告という形ですね」
なるほど、長かったあれももうすぐ終わるのか。レイリーには苦労を掛けたけど、あっちはあっちで訓練漬けで鍛えれたので十分だという話だ。
「では次に私から、レイリーさんの話の延長ですね」
レイリーの話が終わったのに立ち去らないから不思議に思っていたが、ゼニスからの報告がレイリーに関係があるようだ。
「軍の拠点としてあの場所はありましたが、民間人も多数働いています。それに小さな町のようにもなってしまったので、難民の街を含めて1つの街にしてしうほうがいいのでは? という話になり、商会が中心となって色々する形になりした」
うん、報告は受けていない内容だね。いつ決まったかわからんけど、軍の拠点として使ってたから商店とかあれば、普通に街としても使えるようになるんだよな。外堀を作れば街としての体裁は問題ないからな。
「現場で働いていた民間人で、このまま残りたい人や、兵士たちと恋仲になって一緒に生活したい人たちが出てきています。雇っているのは、商会経由でシュウ様が雇っている形なので、色々と動かさせてもらっています」
あ~、あれって軍じゃなくて商会で雇ってるんだ。ボランティアでも……みたいな話は合ったけど、しっかりと報酬を出すように言ったから、雇うという形で落ち着いたんだっけ?
「細かい計画は、グリエル・ガリアと決めましたので、後ほどデータを送っておきます。土木組の子たちを雇わないで、あの場所を街にできるような方法ですので、確認して可否をきめていただきたいです」
街が増えるなら、俺が許可する必要があるってことか……
「1つ気になってたんだけど、俺の管理下にある場所で誰かが勝手に街を作った場合ってどうなるんだ?」
「その場合は、領地の侵犯になりますので、誰が相手でも戦争になりますね。許可のもと行われていれば、その街はシュウ様の管理下に入りますが、ある程度独自の法律が決められます。たいていの場合は、貴族どもが取り上げて自分の子どもに譲渡したりしますけどね」
権力がある奴らって、大体は成果をかすめ取っていくよな。
この話が終わると、レイリーは仕事へ戻っていく。
その後にグリエルとガリアから、こまごまとした報告を受けるが、大したことはないように感じた。
大まかなものの片付けは秘書たちがしてくれているが、細かな掃除はスライムたちが自主的にしてくれているようだ。スライムたちは便利なので、餌付けとおだてられて、週1回は掃除に来るようだ。
まだ手元に俺の仕事が来ていないので、お供としてついてきているライとランの腹をモフってみる。この部屋に来た2匹は、窓際で丸くなるかと思えば、野生を忘れたようにへそ天で寝ていたので、お腹をモフリ倒した。
2匹も満足そうにしてくれるので、間違ってはいなかったと思う。
そんなことをしていると、グリエルとガリア……ん? ゼニスにレイリーまでやってきた。今日、なんかあるのか? そんなことを考えていると、
「久しぶりですので、色々な報告もさせてもらいます」
だとさ。
正直、どんな報告がされるのかビビっている。一応、緊急性の高い順にお願いするよ。
「緊急性? そんなものあったら、昨日までに連絡してますよ。これからするのは、特に緊急性はありませんが、シュウ様に報告しておきたいものになります。緊急性の話ではありませんが、報告が終わったら戻る予定のレイリーさんから報告お願いします」
報告が終わったら戻る? どこに?
「えっと、お忘れになっているようなので初めに一言、難民の街の件です。あれから、特に大きな問題はありませんでした。乗っ取りを考えていた国や組織ですが、すべて判明してすべてをせん滅しています」
「はい、ちょっと待った。大きな問題はなかったのに、すべてをせん滅したってどういうこと? 十分大きな問題だよね?」
「いえ、問題ではありません。問題というのは、手に負えないことですからね。シリウス君はいませんでしたが、ダゴンたちが頑張りシャドウたちが情報を集めてくれたので、簡単にことは済みました」
俺が想像している問題と違うんよな……
「せん滅した国と組織ですが、4ヶ国と5つの組織です。5つの組織は、4つの国の下部組織みたいでしたので、実質4ヶ国と言ってもいいかもしれないですね」
「関与してたのって3ヶ国じゃなかったの?」
「それなのですが調べていくうちに、大元のような国がいまして、その国の人間が色々けしかけていたようでしたので、ついでにせん滅しておきました」
こともなげに言うが、こいつも俺と同じで常識がぶっ飛んでると思うぞ。国をせん滅したっていうけど、その国の民はどうしたんだ?
「すべてせん滅と言いましたが、悪事を働いていた人間のみを排除しただけですので、まともな人たちはきちんと残っています。その人たちが今は、国を運営しているので何も問題ありません。その過程で、問題のある商売やあくどいことをしていた奴らは、狩り取っていますので住人たちが困ることはないと思います」
どんな国でも、悪いことをしても見逃されている人たち一定数いるからな。日本にだっているんだし、仕方がないことだよな。
「じゃぁ、その国を俺たちが管理する必要はないってことだよね? それなら、よかった。問題がなくなったのなら、もう難民の街にかかわる必要は無くなるってことだよな?」
「そうですね。もう少し様子を見て問題なければ、配下の街として編入して徐々に軍を引き上げる形になります。当初予定していた形とは大分変りましたが、問題なく終わりましたのでご報告という形ですね」
なるほど、長かったあれももうすぐ終わるのか。レイリーには苦労を掛けたけど、あっちはあっちで訓練漬けで鍛えれたので十分だという話だ。
「では次に私から、レイリーさんの話の延長ですね」
レイリーの話が終わったのに立ち去らないから不思議に思っていたが、ゼニスからの報告がレイリーに関係があるようだ。
「軍の拠点としてあの場所はありましたが、民間人も多数働いています。それに小さな町のようにもなってしまったので、難民の街を含めて1つの街にしてしうほうがいいのでは? という話になり、商会が中心となって色々する形になりした」
うん、報告は受けていない内容だね。いつ決まったかわからんけど、軍の拠点として使ってたから商店とかあれば、普通に街としても使えるようになるんだよな。外堀を作れば街としての体裁は問題ないからな。
「現場で働いていた民間人で、このまま残りたい人や、兵士たちと恋仲になって一緒に生活したい人たちが出てきています。雇っているのは、商会経由でシュウ様が雇っている形なので、色々と動かさせてもらっています」
あ~、あれって軍じゃなくて商会で雇ってるんだ。ボランティアでも……みたいな話は合ったけど、しっかりと報酬を出すように言ったから、雇うという形で落ち着いたんだっけ?
「細かい計画は、グリエル・ガリアと決めましたので、後ほどデータを送っておきます。土木組の子たちを雇わないで、あの場所を街にできるような方法ですので、確認して可否をきめていただきたいです」
街が増えるなら、俺が許可する必要があるってことか……
「1つ気になってたんだけど、俺の管理下にある場所で誰かが勝手に街を作った場合ってどうなるんだ?」
「その場合は、領地の侵犯になりますので、誰が相手でも戦争になりますね。許可のもと行われていれば、その街はシュウ様の管理下に入りますが、ある程度独自の法律が決められます。たいていの場合は、貴族どもが取り上げて自分の子どもに譲渡したりしますけどね」
権力がある奴らって、大体は成果をかすめ取っていくよな。
この話が終わると、レイリーは仕事へ戻っていく。
その後にグリエルとガリアから、こまごまとした報告を受けるが、大したことはないように感じた。
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