2,474 / 2,518
第2474話 また発見してしまう
しおりを挟む
従魔たちが無限に増えることはないということが、判明した。
昨日の様子を見て、従魔が増えすぎることを危惧したため、ブラウニーたちにどうなっているか聞いてみたところ、交配してもいい種族とダメな種族をきめているようだ。
そもそも増えすぎた種族は、子どもを産まなくなるらしい。野生なら巣分けとか群分けをして、1つの集団の数を減らすそうなのだが、ダンマスの支配下にあると、上限に達するとそこで子どもを産まなくなるらしい。
言われてみれば、シンラたちにじゃれついていた子どもたちは、数が多くない従魔たちの子どもが多かったな。
ひとまず安心した俺は、フェンリルたちの事を思い出す……あいつらって、基本一個体か番、多くてもその子どもくらいで動いてるんじゃないのか? そう考えると、50匹もいる状況ってすごくないか?
もしかしたら、ダンマスの支配下になった場合の集団の上限は、100匹とかそういった感じなのかもな。
病気の感染の可能性が無くなったら、俺も従魔のマイワールドに行って、従魔たちの子どもを思う存分モフモフしようかな……親タヌキのあのお腹も魅力的だよな。む~、まぁ元気になってから全部を堪能しよう。
さて、本格的に暇だ。各街や商会の帳簿も昨日ちょっと確認してないので、細かい見落としはあるかもしれないけど、大きなものは排除できたので、大丈夫だと思う。
俺が見つける以外にも、監査の人間が発見している物もあるので、組織は大きくなると大変なんだと思ったよ。大きく稼ぐなら、大きな組織の方が有利ではあるけど、隅々まで目が届かなくなるので不正に注意が必要なんだな。
あ~騎士団の帳簿は見てないな。ん? 騎士団じゃなくて俺の街は、軍って呼んでたか。
あそこは、不正する場所が限られてるから、あれば簡単に見つけ出せるよな。そもそも不正をしようとする大きな部門の1つ、食料関係はブラウニーたちが実権を握っているので、不正はありえない。
次に日常品になるのだが、日常品に関しては俺の商会が仲介に入っているので、昨日確認した時には特に問題なかったので大丈夫だと思う。
となると、装備関係になる。取引相手がドワーフなので、ここが一番心配ではあるんだよな。商売をする気のない老ドワーフたちが相手になるので、金額が適当になりがちなんだよな。定期的に金額を指定しているけど、気付いたら変わっていることもあるから、そこらへんは注意する必要がある。
情報を取り寄せて……ん?
何か現在進行形で、書き換えている奴がいるけど……俺以外にここに納められたデータを書き換えられないはずなのだが……誰だ?
そんなことしても何の得にもならんのに、そんな事をしているのは……ディストピアの人間じゃないな。ゴーストタウンでもないし、どこの人間だ?
ここまでパソコンに詳しいのは、この2つの街の人間だと思うのだが……あっ、もしかしてこれ、記憶持ちの可能性があるな。そこそこ、機械関係に強い人だったかもしれない。
ハッカーみたいに専門知識が無くても何とかなるレベルで、ちょっとパソコンに詳しければ書き換えで切るっぽいんだよな。俺自身そこまでパソコンに詳しくないから、簡単にできる設定的な奴でガードをかけたりしているだけなんだよね。
っと、誰がこんなことをしているんだかな。
その犯人のアクセスしている場所は……無線で繋がっている離れた街の方なので、追うことができないな。
となれば、無線を街1つずつ封鎖して、止まったらその街に犯人がいるってことだろう。
ピッポッパと無線を止めていくと、メギドの街の無線を封鎖したところアクセスが止まり、封鎖を解くと同時にまたアクセスが始まった。
犯人はメギドの街の職員か。
「グリエル~、ちょっとメギドの街に暗部を派遣してくれ。職員の誰かが不正アクセスして、書き換え不能エリアの情報を書き換えている奴がいるから、今の時間にパソコンいじっている奴を捕まえてきてくれ。尋問は妻たちに任せれば、嘘かホントか分かるから大丈夫だ」
グリエルは驚きの声を上げるが、しっかりと指示を出して、犯人の捜索を始めてくれた。
30分もしないうちに犯人が捕まった。鑑定をしても、転生者や転移者ではなく、純粋な現地人だった。
多分頭がいいタイプの人間で、自分で出来ることが楽しく、際限なく突き詰めて犯罪を犯してしまったタイプなのだろう。ただ書き換えて遊んでいただけで、不正をしていたわけではなかった。
仕事中に遊ぶのはどうかと思うが、これも一種の才能ということで、奴隷に落として色々な知識を学ばせる方向で、暗部が管理することになった。
いずれパソコンに慣れたら、今回のようなことが起こるだろうと、先手を打って暗部がデジタルに強い人を育成する形にしたようだ。
何か色々考えてたけど、一仕事できたから今日は満足だな。本でも読んで、子どもたちがゲームをする時間になるのを待つかな。
昨日の様子を見て、従魔が増えすぎることを危惧したため、ブラウニーたちにどうなっているか聞いてみたところ、交配してもいい種族とダメな種族をきめているようだ。
そもそも増えすぎた種族は、子どもを産まなくなるらしい。野生なら巣分けとか群分けをして、1つの集団の数を減らすそうなのだが、ダンマスの支配下にあると、上限に達するとそこで子どもを産まなくなるらしい。
言われてみれば、シンラたちにじゃれついていた子どもたちは、数が多くない従魔たちの子どもが多かったな。
ひとまず安心した俺は、フェンリルたちの事を思い出す……あいつらって、基本一個体か番、多くてもその子どもくらいで動いてるんじゃないのか? そう考えると、50匹もいる状況ってすごくないか?
もしかしたら、ダンマスの支配下になった場合の集団の上限は、100匹とかそういった感じなのかもな。
病気の感染の可能性が無くなったら、俺も従魔のマイワールドに行って、従魔たちの子どもを思う存分モフモフしようかな……親タヌキのあのお腹も魅力的だよな。む~、まぁ元気になってから全部を堪能しよう。
さて、本格的に暇だ。各街や商会の帳簿も昨日ちょっと確認してないので、細かい見落としはあるかもしれないけど、大きなものは排除できたので、大丈夫だと思う。
俺が見つける以外にも、監査の人間が発見している物もあるので、組織は大きくなると大変なんだと思ったよ。大きく稼ぐなら、大きな組織の方が有利ではあるけど、隅々まで目が届かなくなるので不正に注意が必要なんだな。
あ~騎士団の帳簿は見てないな。ん? 騎士団じゃなくて俺の街は、軍って呼んでたか。
あそこは、不正する場所が限られてるから、あれば簡単に見つけ出せるよな。そもそも不正をしようとする大きな部門の1つ、食料関係はブラウニーたちが実権を握っているので、不正はありえない。
次に日常品になるのだが、日常品に関しては俺の商会が仲介に入っているので、昨日確認した時には特に問題なかったので大丈夫だと思う。
となると、装備関係になる。取引相手がドワーフなので、ここが一番心配ではあるんだよな。商売をする気のない老ドワーフたちが相手になるので、金額が適当になりがちなんだよな。定期的に金額を指定しているけど、気付いたら変わっていることもあるから、そこらへんは注意する必要がある。
情報を取り寄せて……ん?
何か現在進行形で、書き換えている奴がいるけど……俺以外にここに納められたデータを書き換えられないはずなのだが……誰だ?
そんなことしても何の得にもならんのに、そんな事をしているのは……ディストピアの人間じゃないな。ゴーストタウンでもないし、どこの人間だ?
ここまでパソコンに詳しいのは、この2つの街の人間だと思うのだが……あっ、もしかしてこれ、記憶持ちの可能性があるな。そこそこ、機械関係に強い人だったかもしれない。
ハッカーみたいに専門知識が無くても何とかなるレベルで、ちょっとパソコンに詳しければ書き換えで切るっぽいんだよな。俺自身そこまでパソコンに詳しくないから、簡単にできる設定的な奴でガードをかけたりしているだけなんだよね。
っと、誰がこんなことをしているんだかな。
その犯人のアクセスしている場所は……無線で繋がっている離れた街の方なので、追うことができないな。
となれば、無線を街1つずつ封鎖して、止まったらその街に犯人がいるってことだろう。
ピッポッパと無線を止めていくと、メギドの街の無線を封鎖したところアクセスが止まり、封鎖を解くと同時にまたアクセスが始まった。
犯人はメギドの街の職員か。
「グリエル~、ちょっとメギドの街に暗部を派遣してくれ。職員の誰かが不正アクセスして、書き換え不能エリアの情報を書き換えている奴がいるから、今の時間にパソコンいじっている奴を捕まえてきてくれ。尋問は妻たちに任せれば、嘘かホントか分かるから大丈夫だ」
グリエルは驚きの声を上げるが、しっかりと指示を出して、犯人の捜索を始めてくれた。
30分もしないうちに犯人が捕まった。鑑定をしても、転生者や転移者ではなく、純粋な現地人だった。
多分頭がいいタイプの人間で、自分で出来ることが楽しく、際限なく突き詰めて犯罪を犯してしまったタイプなのだろう。ただ書き換えて遊んでいただけで、不正をしていたわけではなかった。
仕事中に遊ぶのはどうかと思うが、これも一種の才能ということで、奴隷に落として色々な知識を学ばせる方向で、暗部が管理することになった。
いずれパソコンに慣れたら、今回のようなことが起こるだろうと、先手を打って暗部がデジタルに強い人を育成する形にしたようだ。
何か色々考えてたけど、一仕事できたから今日は満足だな。本でも読んで、子どもたちがゲームをする時間になるのを待つかな。
0
お気に入りに追加
459
あなたにおすすめの小説
サバイバル能力に全振りした男の半端仙人道
コアラ太
ファンタジー
年齢(3000歳)特技(逃げ足)趣味(採取)。半仙人やってます。
主人公は都会の生活に疲れて脱サラし、山暮らしを始めた。
こじんまりとした生活の中で、自然に触れていくと、瞑想にハマり始める。
そんなある日、森の中で見知らぬ老人から声をかけられたことがきっかけとなり、その老人に弟子入りすることになった。
修行する中で、仙人の道へ足を踏み入れるが、師匠から仙人にはなれないと言われてしまった。それでも良いやと気楽に修行を続け、正式な仙人にはなれずとも。足掛け程度は認められることになる。
それから何年も何年も何年も過ぎ、いつものように没頭していた瞑想を終えて目開けると、視界に映るのは密林。仕方なく周辺を探索していると、二足歩行の獣に捕まってしまう。言葉の通じないモフモフ達の言語から覚えなければ……。
不死になれなかった半端な仙人が起こす珍道中。
記憶力の無い男が、日記を探して旅をする。
メサメサメサ
メサ メサ
メサ メサ
メサ メサ
メサメサメサメサメサ
メ サ メ サ サ
メ サ メ サ サ サ
メ サ メ サ ササ
他サイトにも掲載しています。
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
「残念でした~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~ん笑」と女神に言われ異世界転生させられましたが、転移先がレベルアップの実の宝庫でした
御浦祥太
ファンタジー
どこにでもいる高校生、朝比奈結人《あさひなゆいと》は修学旅行で京都を訪れた際に、突然清水寺から落下してしまう。不思議な空間にワープした結人は女神を名乗る女性に会い、自分がこれから異世界転生することを告げられる。
異世界と聞いて結人は、何かチートのような特別なスキルがもらえるのか女神に尋ねるが、返ってきたのは「残念でした~~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~~ん(笑)」という強烈な言葉だった。
女神の言葉に落胆しつつも異世界に転生させられる結人。
――しかし、彼は知らなかった。
転移先がまさかの禁断のレベルアップの実の群生地であり、その実を食べることで自身のレベルが世界最高となることを――
性的に襲われそうだったので、男であることを隠していたのに、女性の本能か男であることがバレたんですが。
狼狼3
ファンタジー
男女比1:1000という男が極端に少ない魔物や魔法のある異世界に、彼は転生してしまう。
街中を歩くのは女性、女性、女性、女性。街中を歩く男は滅多に居ない。森へ冒険に行こうとしても、襲われるのは魔物ではなく女性。女性は男が居ないか、いつも目を光らせている。
彼はそんな世界な為、男であることを隠して女として生きる。(フラグ)
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
神の宝物庫〜すごいスキルで楽しい人生を〜
月風レイ
ファンタジー
グロービル伯爵家に転生したカインは、転生後憧れの魔法を使おうとするも、魔法を発動することができなかった。そして、自分が魔法が使えないのであれば、剣を磨こうとしたところ、驚くべきことを告げられる。
それは、この世界では誰でも6歳にならないと、魔法が使えないということだ。この世界には神から与えられる、恩恵いわばギフトというものがかって、それをもらうことで初めて魔法やスキルを行使できるようになる。
と、カインは自分が無能なのだと思ってたところから、6歳で行う洗礼の儀でその運命が変わった。
洗礼の儀にて、この世界の邪神を除く、12神たちと出会い、12神全員の祝福をもらい、さらには恩恵として神をも凌ぐ、とてつもない能力を入手した。
カインはそのとてつもない能力をもって、周りの人々に支えられながらも、異世界ファンタジーという夢溢れる、憧れの世界を自由気ままに創意工夫しながら、楽しく過ごしていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる