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第2473話 意外な事実
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俺の権限だと、全てにアクセス可能になっているので、遠慮なくすべての情報へアクセスしていく。
目指す場所は、経理関係……お金の動きに関する書類のある場所だ。
1日のんびりと書類と格闘したが、何でウジ虫というのはわいてくるんだろうな……街関係は、あれだけ念入りにやったから今回は発見できなかったが、商会の方にウジ虫が湧いていた。
仕入れの方には問題なかったのだが、帳簿を管理している部門にちょろまかしている奴がいて、それと協力していた人間が数名いて、それを処分する決定をしている。
働きアリの法則で、8:2の法則という物がある。働きアリの動きを調べると、2割の働きアリが怠けていることが分かるのだが、その2割を取り除いてしばらくすると、残った中から2割が怠けるという法則だ。
あの法則みたいに、ある程度大きな組織には、必ず不正をする人間がわくようになるものなのだろうか?
そんな疑問を感じた昨日だった。
昨日に比べ熱は下がってきている。39度以下になったので、下がっていることは間違いないが、まだ平熱よりは高い。
ストレッチは続けているので、寝込んでいた時みたいに体がこわばることはないけど、やっぱり本調子には程遠いな……
することが無く暇なのは変わらないが、グリエルたちに俺が暇なのは平和な証拠だから、ずっと暇でいててくださいって笑いながら言われたよ。
よし、久しぶりにダンジョンマスターの能力を使って遊んでみるか。
新しく増えた機能は……考えてみたけど、色々さがして見つけられる物じゃないと思い、次へ。
ダンジョンの監視機能を使って、従魔たちの行動を観察してみよう。
ダンジョン内という限定ではあるが、マイワールド内はダンジョンになるので、従魔たちのエリアにスポットを当ててみる。
前に作った発射台を使って、スライムたちが遊んでいる様子が良く分かる。山の上まで飛ばされて、水流で下まで戻って来て、再び遠くまで飛ばされる。たまに2匹とか乗ってしまい、変な方向へ飛ばされ自分で返ってくる姿もあるが、スライムたちはマイワールドで楽しんでいるようだ。
他の従魔たちは……おや? 確か子どもたちがほしいとか言って召喚した、タヌキ型の魔物がへそ天で寝ている。そのへその上で子タヌキがへそ天で寝ていて、鏡餅みたいになっていた。ポッコリと丸いお腹なのに転がり落ちないものだな。
次にコウとソウのキツネコンビだ。最近見かけていなかったけど、こいつらはマイワールドでのんびりしているんだな。ただそののんびりしているところが、クマの魔物の背中の上って言うのはどうかと思うぞ。
お前らは無駄に古参ということで、逆らえない奴らが多いんだから、そうやってイジメるんじゃない!
オオカミ系の魔物たちは、元気いっぱいに走り回っている。問題はないけど、その速度は少しおかしいのではないかと思うんだ。かなり速い速度のためか、木の間を抜けていくときに避けられず、木に衝突するのだが……地面から生えている木を、粉砕して進むのは、さすがにスピードオーバーだと思うぞ。
乗用車で時速200キロメートル出して木に衝突しても、お前たちみたいに粉砕して進むことは無理だと思うぞ。トラックだったとしても無理だろう。おそらく粉砕する前に木が倒れるから、こいつらと同じ結果にはならないだろう。
おや? フェンリルたちが増えてるな。子どもが生まれて10匹とか20匹くらいだったと思うのだが、今では50匹近くフェンリルがいる……Sランクの魔物が50匹、ちょっとした災害レベルの脅威だな。
この数が集団行動をとったら、大国なんてひとたまりもないな。単独で行動していれば、1匹ずつ倒せるかもしれないけど、群れられたら勝ち目なんてないよな……俺の従魔じゃなかったら悪夢だな。
従魔同士の交配だと、必ず俺の従魔になるんだよな。どういう理屈か分からないが、刷り込みのような物があるのかもしれない。片方が従魔、片方が野生の場合の魔物の交配は、半々の確率で従魔か野生になる。
その子どもたちの交配では、隔世遺伝が起こらず必ずどちらかの特性を得るようだ。
従魔の子どもたちが集まって何かをしているエリアを発見する。
多種多様の従魔たちがいるので、子どもたちも多種多様だ。体のサイズも性格も様々だな。積極的に他の子たちにじゃれつくモノ、おっかなびっくり周りをうかがっているモノ、マイペースにゴロゴロしているモノ、隅っこで何やら遊んでいるモノ……人間みたいで面白いな。
従魔たちで殺し合うことはないので、こういう和気あいあいとした様子が見られるんだろうな。野生だったら、絶対にありえない光景だっただろうな。
そこに現れたのは、シンラを含む下の子たちだ。
子どもたちの輪の中に入って遊び始めたのだが、従魔たちから見れば自分より体の小さいシンラたちは、自分の弟や妹のような存在に感じているのだろう。歳で言えばシンラたちの方が上なんだがな。
子どもながらにも保護欲みたいなのがあるのだろう。シンラたちの近くに集まって、外敵から守るかのようにして中心にシンラたちを入れている。
窮屈ではないのかと思ったが、3人にはそんなことはなく、元気に笑っている声すら聞こえてくる。
どんな状況かを簡単に説明すると、モフモフの中心でモフモフして喜んでいるだけの事だった。大人たちの毛もさわり心地が良いのだが、子どもたちの毛はフワフワでなんか優しいんだよね。
この様子を見る限り、ちょくちょく遊びに行っているんだろうな。近くにブラウニーたちがいるから、勝手に来ているということもないし、妻たちがいないのは安全だと分かっているから、子どもたちだけでここにきているのだろう。
俺の領域内で危険のない場所であれば、子どもたちは比較的自由に移動して遊んでいるようだな。ディストピアの街にでるとかなれば話は違うが、害するものがいない場所なら、みまもりだけで問題が無いと思っているのだろう。
害をなそうとしても、まず無理だろう。スライムたちが周囲にいることもあるが、それ以上にシリウス君が近くにいるので、万が一もない。
従魔たちには悪いけど、相性の問題でシリウス君だけでマイワールドにいる従魔たちを蹂躙することが可能だからな。それだけの力があるシリウス君が守っているのだから、これ以上安全な場所は他にないだろう。
放置してたら、際限なく従魔たちが増えるかもしれないが……どうすっかな。
目指す場所は、経理関係……お金の動きに関する書類のある場所だ。
1日のんびりと書類と格闘したが、何でウジ虫というのはわいてくるんだろうな……街関係は、あれだけ念入りにやったから今回は発見できなかったが、商会の方にウジ虫が湧いていた。
仕入れの方には問題なかったのだが、帳簿を管理している部門にちょろまかしている奴がいて、それと協力していた人間が数名いて、それを処分する決定をしている。
働きアリの法則で、8:2の法則という物がある。働きアリの動きを調べると、2割の働きアリが怠けていることが分かるのだが、その2割を取り除いてしばらくすると、残った中から2割が怠けるという法則だ。
あの法則みたいに、ある程度大きな組織には、必ず不正をする人間がわくようになるものなのだろうか?
そんな疑問を感じた昨日だった。
昨日に比べ熱は下がってきている。39度以下になったので、下がっていることは間違いないが、まだ平熱よりは高い。
ストレッチは続けているので、寝込んでいた時みたいに体がこわばることはないけど、やっぱり本調子には程遠いな……
することが無く暇なのは変わらないが、グリエルたちに俺が暇なのは平和な証拠だから、ずっと暇でいててくださいって笑いながら言われたよ。
よし、久しぶりにダンジョンマスターの能力を使って遊んでみるか。
新しく増えた機能は……考えてみたけど、色々さがして見つけられる物じゃないと思い、次へ。
ダンジョンの監視機能を使って、従魔たちの行動を観察してみよう。
ダンジョン内という限定ではあるが、マイワールド内はダンジョンになるので、従魔たちのエリアにスポットを当ててみる。
前に作った発射台を使って、スライムたちが遊んでいる様子が良く分かる。山の上まで飛ばされて、水流で下まで戻って来て、再び遠くまで飛ばされる。たまに2匹とか乗ってしまい、変な方向へ飛ばされ自分で返ってくる姿もあるが、スライムたちはマイワールドで楽しんでいるようだ。
他の従魔たちは……おや? 確か子どもたちがほしいとか言って召喚した、タヌキ型の魔物がへそ天で寝ている。そのへその上で子タヌキがへそ天で寝ていて、鏡餅みたいになっていた。ポッコリと丸いお腹なのに転がり落ちないものだな。
次にコウとソウのキツネコンビだ。最近見かけていなかったけど、こいつらはマイワールドでのんびりしているんだな。ただそののんびりしているところが、クマの魔物の背中の上って言うのはどうかと思うぞ。
お前らは無駄に古参ということで、逆らえない奴らが多いんだから、そうやってイジメるんじゃない!
オオカミ系の魔物たちは、元気いっぱいに走り回っている。問題はないけど、その速度は少しおかしいのではないかと思うんだ。かなり速い速度のためか、木の間を抜けていくときに避けられず、木に衝突するのだが……地面から生えている木を、粉砕して進むのは、さすがにスピードオーバーだと思うぞ。
乗用車で時速200キロメートル出して木に衝突しても、お前たちみたいに粉砕して進むことは無理だと思うぞ。トラックだったとしても無理だろう。おそらく粉砕する前に木が倒れるから、こいつらと同じ結果にはならないだろう。
おや? フェンリルたちが増えてるな。子どもが生まれて10匹とか20匹くらいだったと思うのだが、今では50匹近くフェンリルがいる……Sランクの魔物が50匹、ちょっとした災害レベルの脅威だな。
この数が集団行動をとったら、大国なんてひとたまりもないな。単独で行動していれば、1匹ずつ倒せるかもしれないけど、群れられたら勝ち目なんてないよな……俺の従魔じゃなかったら悪夢だな。
従魔同士の交配だと、必ず俺の従魔になるんだよな。どういう理屈か分からないが、刷り込みのような物があるのかもしれない。片方が従魔、片方が野生の場合の魔物の交配は、半々の確率で従魔か野生になる。
その子どもたちの交配では、隔世遺伝が起こらず必ずどちらかの特性を得るようだ。
従魔の子どもたちが集まって何かをしているエリアを発見する。
多種多様の従魔たちがいるので、子どもたちも多種多様だ。体のサイズも性格も様々だな。積極的に他の子たちにじゃれつくモノ、おっかなびっくり周りをうかがっているモノ、マイペースにゴロゴロしているモノ、隅っこで何やら遊んでいるモノ……人間みたいで面白いな。
従魔たちで殺し合うことはないので、こういう和気あいあいとした様子が見られるんだろうな。野生だったら、絶対にありえない光景だっただろうな。
そこに現れたのは、シンラを含む下の子たちだ。
子どもたちの輪の中に入って遊び始めたのだが、従魔たちから見れば自分より体の小さいシンラたちは、自分の弟や妹のような存在に感じているのだろう。歳で言えばシンラたちの方が上なんだがな。
子どもながらにも保護欲みたいなのがあるのだろう。シンラたちの近くに集まって、外敵から守るかのようにして中心にシンラたちを入れている。
窮屈ではないのかと思ったが、3人にはそんなことはなく、元気に笑っている声すら聞こえてくる。
どんな状況かを簡単に説明すると、モフモフの中心でモフモフして喜んでいるだけの事だった。大人たちの毛もさわり心地が良いのだが、子どもたちの毛はフワフワでなんか優しいんだよね。
この様子を見る限り、ちょくちょく遊びに行っているんだろうな。近くにブラウニーたちがいるから、勝手に来ているということもないし、妻たちがいないのは安全だと分かっているから、子どもたちだけでここにきているのだろう。
俺の領域内で危険のない場所であれば、子どもたちは比較的自由に移動して遊んでいるようだな。ディストピアの街にでるとかなれば話は違うが、害するものがいない場所なら、みまもりだけで問題が無いと思っているのだろう。
害をなそうとしても、まず無理だろう。スライムたちが周囲にいることもあるが、それ以上にシリウス君が近くにいるので、万が一もない。
従魔たちには悪いけど、相性の問題でシリウス君だけでマイワールドにいる従魔たちを蹂躙することが可能だからな。それだけの力があるシリウス君が守っているのだから、これ以上安全な場所は他にないだろう。
放置してたら、際限なく従魔たちが増えるかもしれないが……どうすっかな。
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