ダンマス(異端者)

AN@RCHY

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第2467話 そういえばあったな

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 王都から戻って1週間、特に変わった事は起きず、平和な時間が過ぎている。

 シンラ・プラム・シオンの関係は、くっつく時間がやっぱり減っているな……と感じるくらいには、シンラが1人でいる姿を見るような気がする。

 そんなシンラが1人でいる時に何をしているかというと、大体は従魔たちと遊んでいた。遊ばれていたともいうが、楽しんでいたのは間違いないので、どちらでもいいきがする。

 勉強とか運動をしている時は3人でいるのだが、自由な時間になると1人で移動してスライムたちを連れいろんな所に行っているんだよな。

 午前中に暇な時間があると、スライムを投げて遊んでいることが多いな。シンラの力では遠くまで飛ばないのだが、スライムたちが気を利かせて自分から飛んでいくんだよな。その様子が面白いのかシンラが喜んでいるため、スライムたちも張り切って投げられ役を買って出ていたな。

 俺の従魔たちは、午前中まともに起きている奴らがいないからな。大半は自分たちの部屋や従魔エリアで寝てるんだよな。起きているのは、スライムとし聖獣たちくらいなんだよな。

 猫たちは朝食食べたら、寝るからな。しばらくは俺の監視役だったランたちは、子どもたちの面倒を看る方向にシフトして、俺から離れていったんだよね。いつの間にか変わっててビックリしたけど、ダマの方がからかいがいがあっておもろいんだよな。

 午後で暇な時間ができた時は、猫部屋に行って猫たちと戯れてたり、従魔たちのマイワールドに行って体でモフモフを感じてたりするんだよな。俺の息子だなって思うような行動が面白かったわ。

 1週間シンラの観察をしていたが6日目のお昼ごろに、急に体調を崩してしまったのだ。

 シンラと一緒にいると聞き分けがなかったプラムとシオンも、当日の夜に体調を崩して寝込むことになってしまった。

 何が起きたのかと心配したのだが、ミーシャたちもかかった病気だな。俺もかかって大変だったけど、一生に一度かかる病気で、年をとればとるほど症状が重くなるあれだ。

 すぐに病気は分かったけど、どう対応するか話し合いになった。

 俺は領主だけど、1週間くらいなら遊んでいても平気なくらい部下が優秀なので、まず俺が子どもたちの看病をすることになった。

 生みの親たちも自分の子だからと看病をしたがっていたかったのだが、ディストピアの住人たちと話す機械のある仕事で、どうしても抜けられない仕事が入っていたので、泣く泣く他の妻たちに看病をお願いしていた。

 ミリーはギルドで働いているので、一番初めに候補から外れてたな。

 他にもディストピアだけじゃなくゴーストタウンでも仕事がある妻たちは、全員接触禁止になってしまった。結局1週間開けても問題がなかったのは、キリエ・サーシャ・ソフィーの3人だけだった。

 俺を含めた4人で、1週間子どもたちの看病をすることになった。子どもたちの部屋に入れるのは、スライムと専属でつけているケットシーだけにして、周りにこれ以上広がらないように対策している。

 一生に一度だけなのだが、稀に2度3度とかかる人がいるので、そういう人たちは症状が重くなってしまうため、可能な限り接触しないようにするのが、この病気の対処法だ。

 それでも家族は心配で看病をする必要があるので、限られた人間で対応するのがベターだとのこと。

 プラムとシオンの看病に関しては正直自信は無いけど、シンラだけなら問題ないと思う。キリエ・サーシャ・ソフィーの3人には、プラムとシオンの看病を中心にやってもらいたいところだ。

 どうしても、俺しかできないタイミングがある場合は頑張るけど、仕事を増やしてしまったら本当にすまん……

 この病気、かかる年によってちょっとずつ症状が違って、今年は熱が出てお腹をくだしてしまうようなので、注意が必要だったりする。

 下の子たちは大変かもしれないけど、消化と吸収の良いものを食べさせて水分も補給して、出す物を出しながら症状が良くなるのを待つ必要がある。

 特に便などはほぼ水様便で出てしまうので、子どもたちからしたら不快だろうけど、自分で動くこともできない位辛い状況になるので、定期的に洗ってあげる必要がありそうだ。

 オムツだと付け外しに少し時間がかかるし、1回1回洗うことを考えるなら、パンツタイプのものが良さそうだ。スライムたちには、頑張ってもらう必要があるから、沢山待機しているように。

 1日3食とおやつでまとめて食べることができるようになった下の子たちだが、今回の場合はまとめて食べることもできないので、目が覚めている時に少しずつ食べさせて飲ませる必要がある。

 ミーシャたちも心配しているが、一緒の部屋では過ごさせられないので、俺の部屋でウルを含めた4人は寝たりするそうだ。

 お腹をくだすとのことだったが、シンラは病気になるのが少し早かったので、夜になった段階で結構な量の便を出している。プラムたちは食事を食べた後だったので、夜中に結構な量の便をすることになるだろう。

 シンラに関しては、今も少量ずつ出てしまっている状況だ。

 1時間に1回、スライムたちに協力してもらって、子どもたちに負担が無い様に下をきれいにしてあげる。

 一番初めにシンラの下をきれいにしたのがきっかけで、プラムたちのも俺がすることになった。妻たちは自分がやると言ったが、リスクを大きく被るのは俺明けでいいからな。

 下の子たち同士で菌を回さないように、1回ごとにしっかりと両手足を洗っている。服も結構な頻度で着替えている。スライムたちに包んでもらえば、大抵は綺麗になるが、洗うことも必要だと思ってしっかり洗ってから、次のこの対応をした。

 俺は1週間ほとんど眠らずに、子どもたちお尻や股がかぶれたり赤くなったりしないように、注意し続けた。

 回復魔法が使える俺ならではだな。

 シンラたち下を洗う時も、ポーションを混ぜたのをシャワーに使ってたから、3人ともかぶれることも価格なることもなく、1週間後には元気な姿になってくれた。

 俺は、改造された体に鞭を打って無理やりに意識を覚醒させ、子どもたちの事を思い気合でおき続けていた反動から、下の子たちが元気になったのを見届けてから、深い眠りについた。
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