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第2456話 癒しを求め過ぎた結果
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後の事はグリエルたちがやってくれるようなので、俺の仕事は終了だ。街の近くで待機していた兵士たちも、それぞれの持ち場へ戻ってよーし。
何か精神的に疲れたから、癒しを求めて自分の家に帰ることにした。ミリーにはよしよししてもらったが、今欲しい癒しはそういうのじゃないんだ……よしよしも嬉しいけど、ミリー、すまない!
今欲しいのは、モフモフによる癒しがほしい。家に帰って一番初めに目についたモフモフは……ダマだった。俺の気配を感じて迎えに来てくれたのがアダとなり、俺に捕まって腹に顔を埋められてしまう。
稀に良くある行動なので、ダマも諦めモードで頭をポンポンと叩いてきた。
少し癒された俺は、本命のもとへ向かう。
やっぱりここは、デカ猫のランとライの癒しが必要だ。
日向ぼっこをしている2匹を見つけて、飛びつく勢いでランの腹毛に体をうずめる。こいつの場合は、子どもたちも良く同じように飛びついているので慣れたもんだ。
フワフワの毛に包まれながら、堪能する。猫吸いって奴だが、規模がデカすぎてちょっと違う気もする。でも、癒しには違いないので吾輩は嬉しい。
ふ~、癒してもらったが、そのままお昼寝をするそうで、猫たち専用のクッションルームに戻るらしい。もちろん、俺も行く。ネコたち専用とは言っているが、人間がいても心地がいいので、子どもたちもここで良くお昼寝をしていたりする。
ライが手足を投げ出して寝始めたので、俺はライの腕枕で寝させてもらうことにした。抱きかかえられるような体勢になり、全身がモフモフで気持ちがいい。
目をつぶる前にランの香箱座りの上で、先輩猫たちが思い思いに寝始めているのを見てしまった。
ランの上って、寝心地がいいのかね? クッションではなく、そこで寝るくらいなんだから、居心地は良いんだろうな。
どれくらい寝ていたか分からないが、リリーが呼びにきたので目を覚ました。
目の前には俺と同じように、猫に埋もれて寝ている子どもたちがいた。娘たち5人はランの体の下に足を突っ込んで、ランを布団代わりに使って並んで寝ている。1人だけ違うシンラは……器用にランの頭で、タレなんちゃらみたいな恰好で寝ている。
ったく、お前たちは遠慮というモノを知らんのだから……俺も人の事は言えんけどな!
ランの場合は、シンラのせいで動くこともできずに固まっているしかないだろうが! まったくもう……って、ランは俺が寝る前に見たポーズのまま、ずっと寝ていたみたいで、シンラたちの事など何とでもなかったような感じだ。
ネコって、香箱座りのまま器用に寝るんだな。知ってはいたけど体が大きいと、シンラくらいなら気にすることもなく寝るのか……シンラを降ろそうとランの首の近くへ移動する。
ぶにょ
俺の足が何かを踏みつけていた。
足下を見ると、スライムが5匹ほど待機しており、シンラが落ちても問題ないようにスタンバっていた。お前たちがいるから、ランも気にせずに寝ているってことか。シンラの面倒を看てくれて、助かるぞお前たち!
5匹を撫でていると、1匹だけ俺に踏まれたスライムは、俺の足跡が残ったままプルプルと震えている。踏んづけたのだから謝れ! みたいな感じだな。踏んでしまってすまんな、悪気があったわけじゃないんだ。寝ぼけてて足元が疎かになっていたよ、すまん。
そういうと、機嫌を直したのか、元のスライムボディーにもどった。
シンラを起こそうと抱きかかえたのだが、起きる気配がない。寝ている間に何かがあっても、起きられなかったら逃げ遅れる……わけないな。今も足元でシンラが落ちた時のために待機しているスライムたちが、危険を察知すればシンラを起こす前に連れて移動を開始するだろうな。
子どもたちの安全は、子どもたちに関係なく確保されているので問題はないようだな。
シンラを小脇に抱えていると、娘たちが目を覚ましたようで、ランのしたからはいずり出てきた。顔だけしか外に出ていなかったから、見た時はギョッとしたけど、リリーの話だとよくある光景らしい。
俺みたいに全身を覆い隠すようなことはしないので、どこにいるかすぐに分かって助かるとか言っている。俺の場合は、癒しを求めての行動だから、顔を含め全身で感じたいわけよ! 分かってもらおうとは思わないけど、めんどくさいみたいな顔はしないでくれ。
シンラは起きないため小脇に抱えられており、いつもの如くシンラを助けようとプラムとシオンは俺を蹴ったり殴ったりしてくる。
いやさ、おろしてもいいけど、廊下でシンラが這いつくばるような状態で寝ることになるけど、それでもお前さんたちは良いのか?
良くないなら蹴ったり殴ったりするなっての……それとこれとは関係ないから、おろせって言うのもおかしな話なんだが、この子たちはシンラが絡むと、理屈が全く通じなくなるから相手にするのは疲れる。
こんなやり取りをしていると、ミーシャが2人の手を掴んで俺から引き剥がしてくれる。開いていた手をスミレとブルムが掴み、5人で手をつないでいるような状態になった。こうなればプラムとシオンが叩いてくることは無くなるので、助かる。
俺が起こされたのは、おやつの時間だからっぽいな。時間の間隔が無くなっており、2食ほど食事を抜いていることに、今気付いた。
明け方に奇襲をかけて、朝食を食べずにダンジョンを攻略して……3時間くらいで一応全部終わらせたんだっけ? その後の話し合いも1時間足らずで終わらせていると思うし、グリエルたちとの話し合いもすぐに終わらせたから……お昼くらいには終わっていたけど、昼食を食べる前に癒しを求めていたから、そっとしておいてくれたんだろうな。
お腹は空腹をうったえているけど……ここで食べすぎると、夕食が食べられないんだけど、こういう時はどうすればいいんだい、シルキーさんやい。
軽食で済ませて、それでも空腹を感じるなら、我慢してくださいだってさ。一応主人なんだけど、言葉が強いですな。
夜はガッツリ食べるからよろしくな!
何か精神的に疲れたから、癒しを求めて自分の家に帰ることにした。ミリーにはよしよししてもらったが、今欲しい癒しはそういうのじゃないんだ……よしよしも嬉しいけど、ミリー、すまない!
今欲しいのは、モフモフによる癒しがほしい。家に帰って一番初めに目についたモフモフは……ダマだった。俺の気配を感じて迎えに来てくれたのがアダとなり、俺に捕まって腹に顔を埋められてしまう。
稀に良くある行動なので、ダマも諦めモードで頭をポンポンと叩いてきた。
少し癒された俺は、本命のもとへ向かう。
やっぱりここは、デカ猫のランとライの癒しが必要だ。
日向ぼっこをしている2匹を見つけて、飛びつく勢いでランの腹毛に体をうずめる。こいつの場合は、子どもたちも良く同じように飛びついているので慣れたもんだ。
フワフワの毛に包まれながら、堪能する。猫吸いって奴だが、規模がデカすぎてちょっと違う気もする。でも、癒しには違いないので吾輩は嬉しい。
ふ~、癒してもらったが、そのままお昼寝をするそうで、猫たち専用のクッションルームに戻るらしい。もちろん、俺も行く。ネコたち専用とは言っているが、人間がいても心地がいいので、子どもたちもここで良くお昼寝をしていたりする。
ライが手足を投げ出して寝始めたので、俺はライの腕枕で寝させてもらうことにした。抱きかかえられるような体勢になり、全身がモフモフで気持ちがいい。
目をつぶる前にランの香箱座りの上で、先輩猫たちが思い思いに寝始めているのを見てしまった。
ランの上って、寝心地がいいのかね? クッションではなく、そこで寝るくらいなんだから、居心地は良いんだろうな。
どれくらい寝ていたか分からないが、リリーが呼びにきたので目を覚ました。
目の前には俺と同じように、猫に埋もれて寝ている子どもたちがいた。娘たち5人はランの体の下に足を突っ込んで、ランを布団代わりに使って並んで寝ている。1人だけ違うシンラは……器用にランの頭で、タレなんちゃらみたいな恰好で寝ている。
ったく、お前たちは遠慮というモノを知らんのだから……俺も人の事は言えんけどな!
ランの場合は、シンラのせいで動くこともできずに固まっているしかないだろうが! まったくもう……って、ランは俺が寝る前に見たポーズのまま、ずっと寝ていたみたいで、シンラたちの事など何とでもなかったような感じだ。
ネコって、香箱座りのまま器用に寝るんだな。知ってはいたけど体が大きいと、シンラくらいなら気にすることもなく寝るのか……シンラを降ろそうとランの首の近くへ移動する。
ぶにょ
俺の足が何かを踏みつけていた。
足下を見ると、スライムが5匹ほど待機しており、シンラが落ちても問題ないようにスタンバっていた。お前たちがいるから、ランも気にせずに寝ているってことか。シンラの面倒を看てくれて、助かるぞお前たち!
5匹を撫でていると、1匹だけ俺に踏まれたスライムは、俺の足跡が残ったままプルプルと震えている。踏んづけたのだから謝れ! みたいな感じだな。踏んでしまってすまんな、悪気があったわけじゃないんだ。寝ぼけてて足元が疎かになっていたよ、すまん。
そういうと、機嫌を直したのか、元のスライムボディーにもどった。
シンラを起こそうと抱きかかえたのだが、起きる気配がない。寝ている間に何かがあっても、起きられなかったら逃げ遅れる……わけないな。今も足元でシンラが落ちた時のために待機しているスライムたちが、危険を察知すればシンラを起こす前に連れて移動を開始するだろうな。
子どもたちの安全は、子どもたちに関係なく確保されているので問題はないようだな。
シンラを小脇に抱えていると、娘たちが目を覚ましたようで、ランのしたからはいずり出てきた。顔だけしか外に出ていなかったから、見た時はギョッとしたけど、リリーの話だとよくある光景らしい。
俺みたいに全身を覆い隠すようなことはしないので、どこにいるかすぐに分かって助かるとか言っている。俺の場合は、癒しを求めての行動だから、顔を含め全身で感じたいわけよ! 分かってもらおうとは思わないけど、めんどくさいみたいな顔はしないでくれ。
シンラは起きないため小脇に抱えられており、いつもの如くシンラを助けようとプラムとシオンは俺を蹴ったり殴ったりしてくる。
いやさ、おろしてもいいけど、廊下でシンラが這いつくばるような状態で寝ることになるけど、それでもお前さんたちは良いのか?
良くないなら蹴ったり殴ったりするなっての……それとこれとは関係ないから、おろせって言うのもおかしな話なんだが、この子たちはシンラが絡むと、理屈が全く通じなくなるから相手にするのは疲れる。
こんなやり取りをしていると、ミーシャが2人の手を掴んで俺から引き剥がしてくれる。開いていた手をスミレとブルムが掴み、5人で手をつないでいるような状態になった。こうなればプラムとシオンが叩いてくることは無くなるので、助かる。
俺が起こされたのは、おやつの時間だからっぽいな。時間の間隔が無くなっており、2食ほど食事を抜いていることに、今気付いた。
明け方に奇襲をかけて、朝食を食べずにダンジョンを攻略して……3時間くらいで一応全部終わらせたんだっけ? その後の話し合いも1時間足らずで終わらせていると思うし、グリエルたちとの話し合いもすぐに終わらせたから……お昼くらいには終わっていたけど、昼食を食べる前に癒しを求めていたから、そっとしておいてくれたんだろうな。
お腹は空腹をうったえているけど……ここで食べすぎると、夕食が食べられないんだけど、こういう時はどうすればいいんだい、シルキーさんやい。
軽食で済ませて、それでも空腹を感じるなら、我慢してくださいだってさ。一応主人なんだけど、言葉が強いですな。
夜はガッツリ食べるからよろしくな!
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