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第2450話 目標地点
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しばらく街を歩いていると、何人もから攻撃を仕掛けられるが、全部シリウス君が防いだ後、それ以外の従魔や俺が魔法で意識を刈り取っていく。
ダンジョンの中で襲われているので、殺しても問題はないのだが、脅威を感じるほどの強者がいないのであまい対応で済ませている。
ん~どこにいるのやら。
どんどん進んでいくが、それらしき建物は無いな……
何度目かの攻撃を受けたところで、俺は少し気の弱そうな青年を捕まえて、ヘルメットを取り
「ちょっと聞きたいことがあるんだけど、この街の一番偉い人でも、支配者でも、勇者でも誰でもいいんだけど、どこにいるか知らない?」
「し、知るわけないだろ! 例え、知っていても教える訳がないだろ!」
「……時間かける気は無いんだけどな。君たちの街とは言え、ダンジョンの中で襲ってきたってことは、殺されても文句は言えないのは理解しているよね? そんなことが無くても、殺すつもりで襲ってきたらこちらも反撃はするよな。例え俺が犯罪者だったとしても、生きるために反撃はするよな」
笑顔でそう脅してみるが、喋りそうにないな。
『嘘だと思われてるんじゃない? 拷問とまではいかないけど、分からせないとしゃべらないかもよ』
それもそうか。
「嘘だと思われてるのかな? それだとしたら、あまいと言わざるを得ないかな。命を狙ったんだから、自分の命を懸ける覚悟もあるよね?」
笑顔で話しかけながら、指を曲がってはいけない方向へ強引に曲げていく。1本ごとに悲鳴をあげたりするのだが、それがうるさかったので遮音結界を張って、どんどん指を折っていく。
「ん~、なんにもしゃべってくれないのだが?」
『それは、遮音結界があるからでござるよ』
自分で結界を張ったのに、すっかり忘れて指折りしていた。
結界を解除すると何でもしゃべるといった内容で、泣きわめいていた。
「じゃぁ、この街のトップでも一番偉い人でも、誰でもいいからダンジョンマスターに関係ある人間を教えろ」
この時は既に笑顔ではなく、無表情で指を折った相手を見ていた。
「…………」
「何でも話してくれるんじゃなかったわけだ。じゃぁ、お前はもういいや」
そういって俺は、両手を握りつぶした。骨折のままだったらまだ元通りに直せたけど、握りつぶしてしまったのでただの回復薬ではもう直せない。
「人でなしとか、酷いとか言ってるけど、お前らは俺を殺そうとしてたんだから、反撃されても文句は言えないよな? つまりそういうこと。今はまだ直接攻撃してきてないから攻撃を仕掛けないけど、あまりにも面倒だと手が滑るかもしれないから注意してね」
それでもこちらを睨んでくるやつとかがいたので、可能な限り早く移動してそいつの前へ、
「じゃぁ君にしよう。偉い人たちは何処にいるのかな?」
「お、俺はお前に攻撃なんてしてないぞ! こんなことしていいと思っているのか!」
「こんなこと? いやさ、だって君たち仲間だろ? 街の住人で知り合いかまでは分からないけど、同じダンジョンの中で生活しているのであれば、同じ所属と見られてもおかしくはないよね。1人でも殺そうとして来た時点で、君たちは連帯責任で同じ扱いだってこと理解してるかな?」
『おぉ、すごいこじつけ。まったく正論じゃないのに正しく聞こえるから不思議』
綾乃うるさい。こじつけではあるけど、あながちはずれてもいないから、正しく聞こえるんだよね。
「まぁ君は殺そうとして来てないけど、こちらをずっと睨んできていたので、ちょっとムカついたから話を聞こうと思ってね。俺が悪いような雰囲気になってるけど、君たちがダンジョンの中で襲ってきたのが悪いんだよ。それも考えないで睨んだ過去の自分を恨みな」
こいつも話さないので、指を折っていくが効果は無い。最後に手を潰しても話すことは無かったので、もしかして話すことができないのか?
『魔法とか魔道具による製薬ではないと思うでござるな。同調圧力のような物と、話したら自分だけでなく親しい人も一緒に追放されるとかでござるかね?』
ありえそうな話だ。でも、追放されたくないだけで、手を潰されても話さない物なのだろうか? 追放されなくても、両手が潰れてたら何もできないぞ。そんな状態になるくらいなら、死ぬ覚悟で周り巻き込んで追放されるって考えそうだけどな……
『本当に話させたいのなら、拷問するしかないんじゃない? それか、答えなかったら殺していくような、そんな光景を見せるしかないと思うわ』
ん~、さすがにそれはな……
「シリウス君、霧で相手の位置は把握できても、強さなんて分からないよね? やっぱりわからないか。となると、相手から出てきたくなるように仕掛けるか、しらみつぶしに探すか……のどちらかかってことか」
さて困った。どうするのが正しいだろうか。出てきたくなるようにって言ったけど、それってどうやるの? って感じだしな。無差別破壊しても出てくるとは限らないし、隠し通路のような物を探すか!
シリウス君に指示して、この階層内に霧を充満させてもらう。地下や隠し通路なんかがある場所を探してもらう。
探すところを絞ったのは、ダンジョンの中であることを考えると、隠し通路や地下はダンジョンマスターしか作ることができない。それがあるところが、狙いどころじゃないかと考えたからだ。
すぐにいくつか地下通路を発見したようだが、ある1つの家の地下に集まっているらしい。
なるほど。その集まっている家が一番怪しいな。街の中心ではないけど、街を4分割した時の1部分の中心っぽい所ではあるので、当たりっぽい。
逃げられるのは嫌なので、地下通路の数を正確に把握することからお願いした。
全部で6つ通路があった。人造ゴーレムが5体しかいないから、最後の1つは……四聖獣たちに行ってもらおうかな。人造ゴーレムにはスライムたちを乗せて通路を進ませていく。
俺とシリウス君は、襲い掛かってくる奴らを片っ端から戦闘不能にして目的の家へ。家というよりは豪邸というべきか。区別の付け方が分からないが、とりあえずデカい。
シリウス君には、逃げられないように水の膜を張ってもらい、地下の通路を塞ぎ終わったところで、声をかけることにした。
ダンジョンの中で襲われているので、殺しても問題はないのだが、脅威を感じるほどの強者がいないのであまい対応で済ませている。
ん~どこにいるのやら。
どんどん進んでいくが、それらしき建物は無いな……
何度目かの攻撃を受けたところで、俺は少し気の弱そうな青年を捕まえて、ヘルメットを取り
「ちょっと聞きたいことがあるんだけど、この街の一番偉い人でも、支配者でも、勇者でも誰でもいいんだけど、どこにいるか知らない?」
「し、知るわけないだろ! 例え、知っていても教える訳がないだろ!」
「……時間かける気は無いんだけどな。君たちの街とは言え、ダンジョンの中で襲ってきたってことは、殺されても文句は言えないのは理解しているよね? そんなことが無くても、殺すつもりで襲ってきたらこちらも反撃はするよな。例え俺が犯罪者だったとしても、生きるために反撃はするよな」
笑顔でそう脅してみるが、喋りそうにないな。
『嘘だと思われてるんじゃない? 拷問とまではいかないけど、分からせないとしゃべらないかもよ』
それもそうか。
「嘘だと思われてるのかな? それだとしたら、あまいと言わざるを得ないかな。命を狙ったんだから、自分の命を懸ける覚悟もあるよね?」
笑顔で話しかけながら、指を曲がってはいけない方向へ強引に曲げていく。1本ごとに悲鳴をあげたりするのだが、それがうるさかったので遮音結界を張って、どんどん指を折っていく。
「ん~、なんにもしゃべってくれないのだが?」
『それは、遮音結界があるからでござるよ』
自分で結界を張ったのに、すっかり忘れて指折りしていた。
結界を解除すると何でもしゃべるといった内容で、泣きわめいていた。
「じゃぁ、この街のトップでも一番偉い人でも、誰でもいいからダンジョンマスターに関係ある人間を教えろ」
この時は既に笑顔ではなく、無表情で指を折った相手を見ていた。
「…………」
「何でも話してくれるんじゃなかったわけだ。じゃぁ、お前はもういいや」
そういって俺は、両手を握りつぶした。骨折のままだったらまだ元通りに直せたけど、握りつぶしてしまったのでただの回復薬ではもう直せない。
「人でなしとか、酷いとか言ってるけど、お前らは俺を殺そうとしてたんだから、反撃されても文句は言えないよな? つまりそういうこと。今はまだ直接攻撃してきてないから攻撃を仕掛けないけど、あまりにも面倒だと手が滑るかもしれないから注意してね」
それでもこちらを睨んでくるやつとかがいたので、可能な限り早く移動してそいつの前へ、
「じゃぁ君にしよう。偉い人たちは何処にいるのかな?」
「お、俺はお前に攻撃なんてしてないぞ! こんなことしていいと思っているのか!」
「こんなこと? いやさ、だって君たち仲間だろ? 街の住人で知り合いかまでは分からないけど、同じダンジョンの中で生活しているのであれば、同じ所属と見られてもおかしくはないよね。1人でも殺そうとして来た時点で、君たちは連帯責任で同じ扱いだってこと理解してるかな?」
『おぉ、すごいこじつけ。まったく正論じゃないのに正しく聞こえるから不思議』
綾乃うるさい。こじつけではあるけど、あながちはずれてもいないから、正しく聞こえるんだよね。
「まぁ君は殺そうとして来てないけど、こちらをずっと睨んできていたので、ちょっとムカついたから話を聞こうと思ってね。俺が悪いような雰囲気になってるけど、君たちがダンジョンの中で襲ってきたのが悪いんだよ。それも考えないで睨んだ過去の自分を恨みな」
こいつも話さないので、指を折っていくが効果は無い。最後に手を潰しても話すことは無かったので、もしかして話すことができないのか?
『魔法とか魔道具による製薬ではないと思うでござるな。同調圧力のような物と、話したら自分だけでなく親しい人も一緒に追放されるとかでござるかね?』
ありえそうな話だ。でも、追放されたくないだけで、手を潰されても話さない物なのだろうか? 追放されなくても、両手が潰れてたら何もできないぞ。そんな状態になるくらいなら、死ぬ覚悟で周り巻き込んで追放されるって考えそうだけどな……
『本当に話させたいのなら、拷問するしかないんじゃない? それか、答えなかったら殺していくような、そんな光景を見せるしかないと思うわ』
ん~、さすがにそれはな……
「シリウス君、霧で相手の位置は把握できても、強さなんて分からないよね? やっぱりわからないか。となると、相手から出てきたくなるように仕掛けるか、しらみつぶしに探すか……のどちらかかってことか」
さて困った。どうするのが正しいだろうか。出てきたくなるようにって言ったけど、それってどうやるの? って感じだしな。無差別破壊しても出てくるとは限らないし、隠し通路のような物を探すか!
シリウス君に指示して、この階層内に霧を充満させてもらう。地下や隠し通路なんかがある場所を探してもらう。
探すところを絞ったのは、ダンジョンの中であることを考えると、隠し通路や地下はダンジョンマスターしか作ることができない。それがあるところが、狙いどころじゃないかと考えたからだ。
すぐにいくつか地下通路を発見したようだが、ある1つの家の地下に集まっているらしい。
なるほど。その集まっている家が一番怪しいな。街の中心ではないけど、街を4分割した時の1部分の中心っぽい所ではあるので、当たりっぽい。
逃げられるのは嫌なので、地下通路の数を正確に把握することからお願いした。
全部で6つ通路があった。人造ゴーレムが5体しかいないから、最後の1つは……四聖獣たちに行ってもらおうかな。人造ゴーレムにはスライムたちを乗せて通路を進ませていく。
俺とシリウス君は、襲い掛かってくる奴らを片っ端から戦闘不能にして目的の家へ。家というよりは豪邸というべきか。区別の付け方が分からないが、とりあえずデカい。
シリウス君には、逃げられないように水の膜を張ってもらい、地下の通路を塞ぎ終わったところで、声をかけることにした。
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