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第2403話 苦戦中
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午前中の悪魔の訓練を乗り越えた隊長たちは、昼食をはさみ元気になっていた。地球でこんなことをやればパワハラとかではなく、単純に犯罪で捕まるだろう。俺は腕を壊し、レイリーと副官は打撃による骨折……明確に壊れることを理解していながら実行しているんだよな。
魔法薬や回復魔法が無ければ、実行できる訓練じゃないよな。地球でこんな訓練が可能だったら、独裁国家とか宗教国家とか、倫理観の無い国しかできないだろうな。こんなことができれば、最強の兵士たちができる気がするわ。
っと、午後の訓練を始めますかね。
俺に引けを取らない位食べたはずの隊長たちは、俺より元気なんじゃないだろうか? 改造もされていない人間が、こんなに食事を食べられるのだろうか? というくらいには食べていたのだが、平気なようだな。このくらいなら、普通に食べるのだろう。
「午前中の訓練で、魔力を集める感覚はなんとなく掴めたと思うから、今度は守りに使った魔力を攻撃に使ってみよう。イメージは、殴る瞬間に集めた魔力を体の外へ押し出す感じだな。押し出す時は、一点から一気に押し出すようにすると、この壁を壊すことができると思う」
一発で成功するようなものではないので、魔核で作った壁の周りに隊長たちを配置して、個人個人でチャレンジをさせてみることにした。
開始10分経った頃に、成功とまではいかないがある程度壊すことに成功した隊長が出てくる。
才能なのか、大隊長ではなく死ぬ思いをした中隊長の1人が成功したことで、全員も出来ると踏んだのか、ヤル気に火が付いたようで周囲に壁を叩く音が強く響きだした。
腕に魔力を集めることは出来ているが、その魔力を外に放出することが出来ないようだ。
俺はスキルで浸透勁を覚えていたからか、魔力を放出する感覚は知らないうちに覚えていたんだよな。まぁ、イメージができていればできるようなので、少し方法を考える必要があるかもしれないな。
そうはいっても、まだ30分も経っていないので……おやつの時間、15時頃になっても成功者ができなければ、違う方法も試してみるかな。
1時間経過した頃に、こぶし大の穴をあけることに成功したものが現れた。
一番進んでいると思われた中隊長ではなく、違う中隊長が急に覚醒をしたように穴をあけることに成功したようだ。
だけど、押し出せる魔力量が少なかったためか、小さな穴をあけることしかできなかったみたいだ。
一点に集中させ過ぎたのかとも思い俺も何回か試してみたが、触れた場所から流し込まれた魔力の量で穴の大きさが決まるようなので、単純に魔力量が足りなかったようだな。
思ったより難しいのかもしれないな。当たり前に使っていた技術は、一般的には高等技術だったようだな。
「ん~、レイリーや副官たちは、これできたよな? やっぱり、習得するのに苦労したか?」
3人は少し悩んで、苦笑いをして頷いていた。
この3人が難しいというのであれば、本当に難しいんだろうな。俺たちやライガのような特殊な人材を抜けば、最高峰の人材だからな。
魔力を押し出すっていうのが難しいのか、体外に魔力を出すのが難しいんだろうか?
レイリーたち3人も躓いた部分が違うようで、人それぞれ理由があるようだ。
魔力を体の外に出せないのであれば、方法は無くもないのだが、それをすると魔力を溜めることが一時的にできなくなってしまうから、選択肢に入れにくい方法なんだよな……
「シュウ様、1日で習得できるようなものではないと考えていましたので、今日は体の外に魔力を放出する感覚を覚える時間にしてもいいかもしれませんね。段階的に目標を設けて訓練をさせるのがいいのではないですか? いきなり壁の破壊は、ハードルが高いと思います」
やっぱりそうだよな。昨日はこれでもいいのでは? と思っていたけど、ここまで難易度が高いとなると、色々試行錯誤をする必要があるかもな。
「オーケー、今日はこの休憩の後は、魔力を外に出す感覚を覚えさせるようにしてみよう」
俺はそういった後、頭の中でその方法にかかる手間を思い返し、少し頭痛を覚えるがやることにしたからには、全力を尽くすことにしよう。レイリーと副官たちにも、覚えてもらえれば負担が減るから頑張ってもらいたいものだな。
休憩が終わり、方針の変更を告げ、2列に並んでもらう。
右手と左手で1人ずつやることにして、先頭の2人の手を取り、細く細く尖らせた魔力を一瞬だけ、触っている場所、指の先に打ち込む。
これをすることで、穴の開いた風船のような状態になり、ここから空気が漏れ続けるように、手に魔力を溜めると魔力が漏れ続ける。
体の外に魔力を出す時は、この穴を自分で意識して作る必要があると考えている。
押し出そうとしなければ、俺たちも魔力撃のようなことは出来ない。相手に押し込むことができてはじめて成立する攻撃なので、この技術が一番の要ともいえると思う。
その穴を強制的に作り、魔力が抜ける感覚から穴を作る感覚を覚えて、穴を自在に作れるようになったら、腕に溜める魔力を増やして、最後に一気に押し出すことができれば、おそらくこいつらの魔力量なら壊すことができるはずだ。
全員にこの穴の処置を施すと、レイリーたちにできそうか聞いてみた。この3人でも難しいと判断したようで、これができるのは、俺や妻たちくらいかもしれないな。
妻たちとレイリーたちに差があるとすれば、イメージの部分だと思う。戦闘技術はレイリーが上でも、魔法的な技術は妻たちの方が上のようだな。
さて、どれだけの体調が今日中に魔力放出ができるようになるかな。
魔法薬や回復魔法が無ければ、実行できる訓練じゃないよな。地球でこんな訓練が可能だったら、独裁国家とか宗教国家とか、倫理観の無い国しかできないだろうな。こんなことができれば、最強の兵士たちができる気がするわ。
っと、午後の訓練を始めますかね。
俺に引けを取らない位食べたはずの隊長たちは、俺より元気なんじゃないだろうか? 改造もされていない人間が、こんなに食事を食べられるのだろうか? というくらいには食べていたのだが、平気なようだな。このくらいなら、普通に食べるのだろう。
「午前中の訓練で、魔力を集める感覚はなんとなく掴めたと思うから、今度は守りに使った魔力を攻撃に使ってみよう。イメージは、殴る瞬間に集めた魔力を体の外へ押し出す感じだな。押し出す時は、一点から一気に押し出すようにすると、この壁を壊すことができると思う」
一発で成功するようなものではないので、魔核で作った壁の周りに隊長たちを配置して、個人個人でチャレンジをさせてみることにした。
開始10分経った頃に、成功とまではいかないがある程度壊すことに成功した隊長が出てくる。
才能なのか、大隊長ではなく死ぬ思いをした中隊長の1人が成功したことで、全員も出来ると踏んだのか、ヤル気に火が付いたようで周囲に壁を叩く音が強く響きだした。
腕に魔力を集めることは出来ているが、その魔力を外に放出することが出来ないようだ。
俺はスキルで浸透勁を覚えていたからか、魔力を放出する感覚は知らないうちに覚えていたんだよな。まぁ、イメージができていればできるようなので、少し方法を考える必要があるかもしれないな。
そうはいっても、まだ30分も経っていないので……おやつの時間、15時頃になっても成功者ができなければ、違う方法も試してみるかな。
1時間経過した頃に、こぶし大の穴をあけることに成功したものが現れた。
一番進んでいると思われた中隊長ではなく、違う中隊長が急に覚醒をしたように穴をあけることに成功したようだ。
だけど、押し出せる魔力量が少なかったためか、小さな穴をあけることしかできなかったみたいだ。
一点に集中させ過ぎたのかとも思い俺も何回か試してみたが、触れた場所から流し込まれた魔力の量で穴の大きさが決まるようなので、単純に魔力量が足りなかったようだな。
思ったより難しいのかもしれないな。当たり前に使っていた技術は、一般的には高等技術だったようだな。
「ん~、レイリーや副官たちは、これできたよな? やっぱり、習得するのに苦労したか?」
3人は少し悩んで、苦笑いをして頷いていた。
この3人が難しいというのであれば、本当に難しいんだろうな。俺たちやライガのような特殊な人材を抜けば、最高峰の人材だからな。
魔力を押し出すっていうのが難しいのか、体外に魔力を出すのが難しいんだろうか?
レイリーたち3人も躓いた部分が違うようで、人それぞれ理由があるようだ。
魔力を体の外に出せないのであれば、方法は無くもないのだが、それをすると魔力を溜めることが一時的にできなくなってしまうから、選択肢に入れにくい方法なんだよな……
「シュウ様、1日で習得できるようなものではないと考えていましたので、今日は体の外に魔力を放出する感覚を覚える時間にしてもいいかもしれませんね。段階的に目標を設けて訓練をさせるのがいいのではないですか? いきなり壁の破壊は、ハードルが高いと思います」
やっぱりそうだよな。昨日はこれでもいいのでは? と思っていたけど、ここまで難易度が高いとなると、色々試行錯誤をする必要があるかもな。
「オーケー、今日はこの休憩の後は、魔力を外に出す感覚を覚えさせるようにしてみよう」
俺はそういった後、頭の中でその方法にかかる手間を思い返し、少し頭痛を覚えるがやることにしたからには、全力を尽くすことにしよう。レイリーと副官たちにも、覚えてもらえれば負担が減るから頑張ってもらいたいものだな。
休憩が終わり、方針の変更を告げ、2列に並んでもらう。
右手と左手で1人ずつやることにして、先頭の2人の手を取り、細く細く尖らせた魔力を一瞬だけ、触っている場所、指の先に打ち込む。
これをすることで、穴の開いた風船のような状態になり、ここから空気が漏れ続けるように、手に魔力を溜めると魔力が漏れ続ける。
体の外に魔力を出す時は、この穴を自分で意識して作る必要があると考えている。
押し出そうとしなければ、俺たちも魔力撃のようなことは出来ない。相手に押し込むことができてはじめて成立する攻撃なので、この技術が一番の要ともいえると思う。
その穴を強制的に作り、魔力が抜ける感覚から穴を作る感覚を覚えて、穴を自在に作れるようになったら、腕に溜める魔力を増やして、最後に一気に押し出すことができれば、おそらくこいつらの魔力量なら壊すことができるはずだ。
全員にこの穴の処置を施すと、レイリーたちにできそうか聞いてみた。この3人でも難しいと判断したようで、これができるのは、俺や妻たちくらいかもしれないな。
妻たちとレイリーたちに差があるとすれば、イメージの部分だと思う。戦闘技術はレイリーが上でも、魔法的な技術は妻たちの方が上のようだな。
さて、どれだけの体調が今日中に魔力放出ができるようになるかな。
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