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第2346話 いつもと違う
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集まってきていたブラウニーたちが、研ぎ石について聞きに来た。一応、ドワーフたちに教えてもらっているが、再度説明を受けておきたいということらしい。
さっきまで、自分たちに合うのはどれだ! とか話していたのに、改めて俺からの説明が必要なのだろうか?
「……っと、まぁ見てわかる通り、番号が大きくなればなるほど、砥石のキメが細かくなっていく。細かければ細かいほど、一度に研げる……削れる幅が小さくなるって考えてもらえばいいかな? 厳密に言えば違うんだけど、細かい話を知りたければドワーフたちに聞いてくれ。
簡単に言えば、荒い方は大雑把に刃を整えるために削る感じで、細かい方は仕上げ用だな。中間の物は、大雑把に整えた刃を少し滑らかにするイメージでいればいいと思う。
最後に注意が必要で、どの砥石でも使っていれば必ず擦り減るから、その擦り減りで上手くとげなくなることがあるので、砥石削りを使って平らに整えてあげる必要があるからな」
ブラウニーたちは、ある程度回数を使うと思うように砥げなくなることに疑問を感じていたらしい。ドワーフたちが基本的に使っている砥石は、回転式で研ぐ部分全体に刃が当たるので、一部分だけ擦り減るという心配はほとんどいらない。
刃を当てる時の左右の力加減でどちらかがずっと強いと、強い側の方だけが擦り減ってしまうので、そういう意味でほとんどという言葉を使っている。
ブラウニーたちの中にも、使い難くなる回数が違ったりするので、砥石に歪みが生じてきていることに築けなかったのかもしれない。
砥石は普通に使っていれば、真ん中の部分だけが削れていき、上下の隅の方までは刃を動かさないので、くぼんだ形になってしまう。それを平らに整えるのに、砥石削りというモノがあるのだ。
しっかりと研いでいるからこそ、多少の砥石の歪みで良し悪しに違いが出てしまうようだな。
話を聞き終わったブラウニーたちは、改めて自分たちにあう砥石を探しに行った。同じ番号でも、多少の違いがあるようで、同じタイプの物を選んだり、違うタイプの物を選んだりしている。
あっ、何で違う物か分かるかって言うと、新しくするために前の物と比べているブラウニーがいるから、一目瞭然ということだ。
女三人集まれば姦しいというが、これだけブラウニーが集まると姦しいではすまないものなんだな。普段はキッチンで静かに調理をしている姿か、ブラウニーたちが集まる談話室のような所で、趣味を楽しんでいる姿位しか見ていなかったので、こういった形で騒がしいのは見たこと無かったな。
騒がしいと言えば、俺・綾乃・バザールの3人が色々と話をしている時もうるさいけど、これはブラウニーたちと比べてもいい物なのだろうか?
騒がしいブラウニーたちを見ている俺たちが何をしているかと言えば、完全にくつろぎモードに入っている。シルキーたちは後で見るようで、先にブラウニーたちが見ているのを邪魔しないようにしているみたいだ。
俺が休みたいと思っているのもバレていたようで、俺が言う前に軽食などが準備されていた。
お昼も食べているが、作業をするということで、いつものようにガッツリ食べていないこともバレていて、小腹が空いているだろうとおやつではなく軽食なのは、さすがとしか言いようがないな。
綾乃は、ディストピアに来てから、食べてもあまり太らない体質になったようで、好きな時に好きな物を食べる生活をしていても、問題がないらしい……地球にいた頃なら嬉しかったけど、こっちに来てからだとなんか微妙、とか言っていたな。
あっちにいた頃は、すぐ太るから大変だったのだとか。こっちでは、不規則な生活をしているが、栄養バランスは考えられており、動くつもりはないのだが動いているため、痩せようと意識すれば痩せるらしい。
ん? じゃぁ、食べても太らないんじゃなくて、運動量が多くなっただけでは? と思って聞いてみたが、運動をしなくても太らないらしく、運動をすると痩せるようになったのだと……
基礎新陳代謝が上がったのか、本当に太りにくい体質になったのか?
正直どっちでもいいか。こっちの人たちは、比較的太っている人が少なく、太っている人はお金持ちや余裕のある人だという認識なので、裕福な証拠ということらしいく、羨ましがられる傾向にあるんだとさ。
でも、高位の冒険者には太っている者はいない。動けなくなれば死に直結するから、太っている高位冒険者は寄生か奴隷に戦わせているタイプということだ。運動量を考えると、太るためにはそれこそ、先日の俺と同じくらい食べないと、太れないのが高位冒険者だったりする。
大食らいの冒険者もいるが、それに比例して運動量が多いか筋肉量が多いので、やはり太るということは無いらしい。俺もこの世界に来て食事量が増えたけど、まったく太ることなんてないんだよな。
先日なら、本当に食べても太らない人でもない限り、確実に太るであろう量を食べているが、俺の体調を管理しているブラウニーたちの申し送り事項で、俺の体重は3キログラムほど痩せていたらしい。
その3キログラムもまだ完全には戻っていないので、時間をかけて戻す形になるとブラウニーたちが言っていた。
俺の落ちた体重の80パーセントくらいは、筋肉が削げ落ちてしまったらしく、注意するようにも言われているが、個人的な感覚では特に問題ないんだけどな。
昨日今日と、特に問題は感じられないから、日常生活には問題ないのだろう。ただ、訓練を始めるとどうなるかは不明だな。
今もシルキーたちに、体の調子を見られているけど問題はなさそうだと口をそろえている。だけど、仕事へ復帰するのはまだ早いらしく、俺はまだしばらく運動も仕事も禁止のようだ。
仕事なんて大したことをしていないのに禁止にされていて、なんだか申し訳ない気がする。今この瞬間にも、俺でないと処理できない書類が溜まっていっているんだろうな。連絡がないから、急なものは無いのだろう。
ブラウニーたちにも仕事があるので、交代交代でこのエリアに来ているせいか、姦しい感じが終わる気配がない。まぁ、たまにはこうやってはしゃぐブラウニーたちを見るのも悪くないのかもな。
さっきまで、自分たちに合うのはどれだ! とか話していたのに、改めて俺からの説明が必要なのだろうか?
「……っと、まぁ見てわかる通り、番号が大きくなればなるほど、砥石のキメが細かくなっていく。細かければ細かいほど、一度に研げる……削れる幅が小さくなるって考えてもらえばいいかな? 厳密に言えば違うんだけど、細かい話を知りたければドワーフたちに聞いてくれ。
簡単に言えば、荒い方は大雑把に刃を整えるために削る感じで、細かい方は仕上げ用だな。中間の物は、大雑把に整えた刃を少し滑らかにするイメージでいればいいと思う。
最後に注意が必要で、どの砥石でも使っていれば必ず擦り減るから、その擦り減りで上手くとげなくなることがあるので、砥石削りを使って平らに整えてあげる必要があるからな」
ブラウニーたちは、ある程度回数を使うと思うように砥げなくなることに疑問を感じていたらしい。ドワーフたちが基本的に使っている砥石は、回転式で研ぐ部分全体に刃が当たるので、一部分だけ擦り減るという心配はほとんどいらない。
刃を当てる時の左右の力加減でどちらかがずっと強いと、強い側の方だけが擦り減ってしまうので、そういう意味でほとんどという言葉を使っている。
ブラウニーたちの中にも、使い難くなる回数が違ったりするので、砥石に歪みが生じてきていることに築けなかったのかもしれない。
砥石は普通に使っていれば、真ん中の部分だけが削れていき、上下の隅の方までは刃を動かさないので、くぼんだ形になってしまう。それを平らに整えるのに、砥石削りというモノがあるのだ。
しっかりと研いでいるからこそ、多少の砥石の歪みで良し悪しに違いが出てしまうようだな。
話を聞き終わったブラウニーたちは、改めて自分たちにあう砥石を探しに行った。同じ番号でも、多少の違いがあるようで、同じタイプの物を選んだり、違うタイプの物を選んだりしている。
あっ、何で違う物か分かるかって言うと、新しくするために前の物と比べているブラウニーがいるから、一目瞭然ということだ。
女三人集まれば姦しいというが、これだけブラウニーが集まると姦しいではすまないものなんだな。普段はキッチンで静かに調理をしている姿か、ブラウニーたちが集まる談話室のような所で、趣味を楽しんでいる姿位しか見ていなかったので、こういった形で騒がしいのは見たこと無かったな。
騒がしいと言えば、俺・綾乃・バザールの3人が色々と話をしている時もうるさいけど、これはブラウニーたちと比べてもいい物なのだろうか?
騒がしいブラウニーたちを見ている俺たちが何をしているかと言えば、完全にくつろぎモードに入っている。シルキーたちは後で見るようで、先にブラウニーたちが見ているのを邪魔しないようにしているみたいだ。
俺が休みたいと思っているのもバレていたようで、俺が言う前に軽食などが準備されていた。
お昼も食べているが、作業をするということで、いつものようにガッツリ食べていないこともバレていて、小腹が空いているだろうとおやつではなく軽食なのは、さすがとしか言いようがないな。
綾乃は、ディストピアに来てから、食べてもあまり太らない体質になったようで、好きな時に好きな物を食べる生活をしていても、問題がないらしい……地球にいた頃なら嬉しかったけど、こっちに来てからだとなんか微妙、とか言っていたな。
あっちにいた頃は、すぐ太るから大変だったのだとか。こっちでは、不規則な生活をしているが、栄養バランスは考えられており、動くつもりはないのだが動いているため、痩せようと意識すれば痩せるらしい。
ん? じゃぁ、食べても太らないんじゃなくて、運動量が多くなっただけでは? と思って聞いてみたが、運動をしなくても太らないらしく、運動をすると痩せるようになったのだと……
基礎新陳代謝が上がったのか、本当に太りにくい体質になったのか?
正直どっちでもいいか。こっちの人たちは、比較的太っている人が少なく、太っている人はお金持ちや余裕のある人だという認識なので、裕福な証拠ということらしいく、羨ましがられる傾向にあるんだとさ。
でも、高位の冒険者には太っている者はいない。動けなくなれば死に直結するから、太っている高位冒険者は寄生か奴隷に戦わせているタイプということだ。運動量を考えると、太るためにはそれこそ、先日の俺と同じくらい食べないと、太れないのが高位冒険者だったりする。
大食らいの冒険者もいるが、それに比例して運動量が多いか筋肉量が多いので、やはり太るということは無いらしい。俺もこの世界に来て食事量が増えたけど、まったく太ることなんてないんだよな。
先日なら、本当に食べても太らない人でもない限り、確実に太るであろう量を食べているが、俺の体調を管理しているブラウニーたちの申し送り事項で、俺の体重は3キログラムほど痩せていたらしい。
その3キログラムもまだ完全には戻っていないので、時間をかけて戻す形になるとブラウニーたちが言っていた。
俺の落ちた体重の80パーセントくらいは、筋肉が削げ落ちてしまったらしく、注意するようにも言われているが、個人的な感覚では特に問題ないんだけどな。
昨日今日と、特に問題は感じられないから、日常生活には問題ないのだろう。ただ、訓練を始めるとどうなるかは不明だな。
今もシルキーたちに、体の調子を見られているけど問題はなさそうだと口をそろえている。だけど、仕事へ復帰するのはまだ早いらしく、俺はまだしばらく運動も仕事も禁止のようだ。
仕事なんて大したことをしていないのに禁止にされていて、なんだか申し訳ない気がする。今この瞬間にも、俺でないと処理できない書類が溜まっていっているんだろうな。連絡がないから、急なものは無いのだろう。
ブラウニーたちにも仕事があるので、交代交代でこのエリアに来ているせいか、姦しい感じが終わる気配がない。まぁ、たまにはこうやってはしゃぐブラウニーたちを見るのも悪くないのかもな。
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