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第2343話 やりすぎドワーフ
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食後の休憩をしていれば綾乃とバザールが来ると思っていたが、しばらく経って時間と場所の指定をしていないことに気が付く……が、あいつらの事だから、俺が飯を食い終って少し時間が経ったら来るだろう。綾乃が起きる時間次第だけどな。
あいつの生活リズムが壊れている時って、今くらいの時間から寝ることも普通にあるからな。最近は、難民街を手伝っていたせいか、一般人らしい生活リズムではあったが、こっちに戻り始めてからは、かなり怪しくなっているんだとか。
それでも昨日こんな話をすれば……ほら来た。制限なく色々できると知ったこいつの行動力は、常軌を逸しているからな。
くつろいでいる俺も、
「ほら、シュウ! 楽しそうなことをやるんだから、くつろいでないで早く準備しなさい!」
っと、こんな感じで俺を急かすように行動をするのだ。
来たからにはすぐに動かないと後で面倒なので、休みたければ向こうに行ってから休むことにしよう。
専用に作ったエリアへのゲートをダンジョン農園に作り、移動を開始する。
「ほへ~、実際に見る事なんて無いと思ってたけど、業務用の……なんていうの? 家電? って、本当に大きいのね。テレビで見てたから、知ってるつもりだったけど、予想してたより大きいね」
ここに置いてあるのは、全てが業務用ではないが、業務用の調理器具はとにかく大きく見える。
家にある物で思いつくと言えば……この中ならオーブンかな。料理をある程度する家庭なら多分ある、オーブンまたはオーブンレンジ。
このサイズを簡単に言えば、家庭用は中くらいの段ボール箱サイズと言えばわかるだろうか? それに対して業務用のオーブンでここに置いてあるものは、例えがいいか分からないが大き目の洗濯機を横に2個並べたくらいのサイズがある。
もっと小さいのもあったのだが、作る量を考えるとこれでも小さい。最大サイズで言うとワンボックスカーくらいのサイズがある。正直これはデカすぎて、俺もビビったわ。
オーブンが洗濯機2個分でも大きく感じるのに、その何倍もデカいものが当たり前にあるんだよな。
一番大きいサイズのオーブンは、中が棚になっており、場所によって多少火の当たり方が変わってくるから、適した位置で温度を調節し焼くのがいいようだ。
あ~低温調理機だが、これも予想していたのよりも数倍は大きいものがあったな。どのくらいかというと……いい例えができないな。家庭用の大きな冷蔵庫を縦2個横3個くらい並べた感じだろうか?
どうやって使うのかは、まだ説明書を読んでいないのだが、オーブンのように食材を置ける場所があり、そこで物を温めるのだと思うけど、オーブンみたいに高い熱ではなく低い熱で火を通すってことかな?
ここまで仰々しい必要があるのかは俺には分からんが、高いからにはそれなりに意味があるのだと思う。小さく安い物との差は分からないが、大きいということはある程度量を作れるということだろう。
たくさんの食材が入れば、温度管理が大変になるだろうけど、空気を動かしたりしてケース内を一定の温度に保つんだろうか? オーブンなんかは熱が逃げないように工夫がされるけど、低温調理機は熱するだけじゃなく適度な温度が大切なんだよな。
オーブンがただ熱くなるだけとは言わないが、袋の中に入れてお湯の中で調理するということなら分からなくもないが、この調理器はどう見てもオーブンみたいに、空気で熱を伝えるタイプだと思う。
あ、低温調理機も家庭用の物はあったよ。何だろな、炊飯器を大きくしたようなイメージの物だった。電子機器で温度を測りながら、水を温め適温をキープする感じのタイプだった。
もともと炊飯器の中には、保温する際に低温で維持する機能があり、それが60度前後に設定されている物があるので、そういったものを使えば手軽にできたりもするんだよね。サラダチキンなら、2時間くらい入れておけばできるとか。
胸肉の場合、厚い部分があるので注意しないといけないが、胸肉が温まるのに30分ほどで、そこから1時間30分程火を通せば、しっとりサラダチキンの完成である。
好みによって調理する前に下味をつけてもいいし、サラダと一緒に食べるならドレッシングの邪魔をしないように、あえて味付けしないのもありかと思う。
ずぼらな綾乃でも、これらの調理器具なら問題ないのでは? と思って聞いてみたのだが、
「入れたことを忘れて作業したり遊んだりするから、半日とか過ぎた頃に発見して、どうしようか迷った挙句放置する」
とか言いやがった。食べれないことはないけど、食べないのであればせめて捨てろよ。1ヶ月後とかに、水分の無くなって胸肉が変色してたりしないかね?
胸肉を入れた袋が完璧に密封されていて、低温殺菌されていれば……さすがに無理か。店で作っている用のものではないから、さすがに菌が繁殖して大変なことになってそうだ。
よし、見学はこの辺で、もう1個のエリアを作るぞ。
今朝というか、昨日の深夜から押し寄せてまで渡したかった、老ドワーフたちの数々の品を受け取っているので、それを並べて使える場所づくりをしよう。
追加したいモノを選ぶのは、エリアを作った後だ。広さが足りなければ拡張すればいいだけだし、さっさと作業を開始すんぞ!
ドワーフたちがもってきた物なので、やはり刃物系が多い。刃物も、解体用のナイフ、裁く用のナイフ、細かい作業をする包丁……多分そんな感じだと思うけど、その数が膨大だった。
特に解体用のナイフは、個人的にゴッツイイメージがあったが、思ったより小型のナイフが多かった。刃渡りも手の平くらいの長さで細身だけど、出刃包丁みたいに厚みがあるかな? さすがにあそこまでは厚くないな。
硬いものを切ったり、皮や筋なども切るので、解体用のナイフはすぐに切れ味が落ちてしまうらしい。もっと言えば、脂がまとわりつくのも大変なんだとか。ドワーフたちが言うには、多少厚めにして研ぎ棒なんかで切れ味を戻すんだとか。
研いだ後にすぐ切ると鉄の匂いが付いてしまうので、研いだ後に洗ったりして拭いてから使わないといけないんだとか。普通の包丁も、研いだ後に使えば鉄の匂いがつくから、調理が終わった後に研ぐのが一般的なんだとか。
他にも魚をさばくときに使う包丁だったり、何に使うのか分からない位大きな刃物があったり、調理解体用刃物の台展示会の様子を呈してきたな。
一角にドワーフたちが作った、包丁以外の調理器具もあるが……場所が狭すぎて、刃物エリアに埋もれてるんだよな。
あいつの生活リズムが壊れている時って、今くらいの時間から寝ることも普通にあるからな。最近は、難民街を手伝っていたせいか、一般人らしい生活リズムではあったが、こっちに戻り始めてからは、かなり怪しくなっているんだとか。
それでも昨日こんな話をすれば……ほら来た。制限なく色々できると知ったこいつの行動力は、常軌を逸しているからな。
くつろいでいる俺も、
「ほら、シュウ! 楽しそうなことをやるんだから、くつろいでないで早く準備しなさい!」
っと、こんな感じで俺を急かすように行動をするのだ。
来たからにはすぐに動かないと後で面倒なので、休みたければ向こうに行ってから休むことにしよう。
専用に作ったエリアへのゲートをダンジョン農園に作り、移動を開始する。
「ほへ~、実際に見る事なんて無いと思ってたけど、業務用の……なんていうの? 家電? って、本当に大きいのね。テレビで見てたから、知ってるつもりだったけど、予想してたより大きいね」
ここに置いてあるのは、全てが業務用ではないが、業務用の調理器具はとにかく大きく見える。
家にある物で思いつくと言えば……この中ならオーブンかな。料理をある程度する家庭なら多分ある、オーブンまたはオーブンレンジ。
このサイズを簡単に言えば、家庭用は中くらいの段ボール箱サイズと言えばわかるだろうか? それに対して業務用のオーブンでここに置いてあるものは、例えがいいか分からないが大き目の洗濯機を横に2個並べたくらいのサイズがある。
もっと小さいのもあったのだが、作る量を考えるとこれでも小さい。最大サイズで言うとワンボックスカーくらいのサイズがある。正直これはデカすぎて、俺もビビったわ。
オーブンが洗濯機2個分でも大きく感じるのに、その何倍もデカいものが当たり前にあるんだよな。
一番大きいサイズのオーブンは、中が棚になっており、場所によって多少火の当たり方が変わってくるから、適した位置で温度を調節し焼くのがいいようだ。
あ~低温調理機だが、これも予想していたのよりも数倍は大きいものがあったな。どのくらいかというと……いい例えができないな。家庭用の大きな冷蔵庫を縦2個横3個くらい並べた感じだろうか?
どうやって使うのかは、まだ説明書を読んでいないのだが、オーブンのように食材を置ける場所があり、そこで物を温めるのだと思うけど、オーブンみたいに高い熱ではなく低い熱で火を通すってことかな?
ここまで仰々しい必要があるのかは俺には分からんが、高いからにはそれなりに意味があるのだと思う。小さく安い物との差は分からないが、大きいということはある程度量を作れるということだろう。
たくさんの食材が入れば、温度管理が大変になるだろうけど、空気を動かしたりしてケース内を一定の温度に保つんだろうか? オーブンなんかは熱が逃げないように工夫がされるけど、低温調理機は熱するだけじゃなく適度な温度が大切なんだよな。
オーブンがただ熱くなるだけとは言わないが、袋の中に入れてお湯の中で調理するということなら分からなくもないが、この調理器はどう見てもオーブンみたいに、空気で熱を伝えるタイプだと思う。
あ、低温調理機も家庭用の物はあったよ。何だろな、炊飯器を大きくしたようなイメージの物だった。電子機器で温度を測りながら、水を温め適温をキープする感じのタイプだった。
もともと炊飯器の中には、保温する際に低温で維持する機能があり、それが60度前後に設定されている物があるので、そういったものを使えば手軽にできたりもするんだよね。サラダチキンなら、2時間くらい入れておけばできるとか。
胸肉の場合、厚い部分があるので注意しないといけないが、胸肉が温まるのに30分ほどで、そこから1時間30分程火を通せば、しっとりサラダチキンの完成である。
好みによって調理する前に下味をつけてもいいし、サラダと一緒に食べるならドレッシングの邪魔をしないように、あえて味付けしないのもありかと思う。
ずぼらな綾乃でも、これらの調理器具なら問題ないのでは? と思って聞いてみたのだが、
「入れたことを忘れて作業したり遊んだりするから、半日とか過ぎた頃に発見して、どうしようか迷った挙句放置する」
とか言いやがった。食べれないことはないけど、食べないのであればせめて捨てろよ。1ヶ月後とかに、水分の無くなって胸肉が変色してたりしないかね?
胸肉を入れた袋が完璧に密封されていて、低温殺菌されていれば……さすがに無理か。店で作っている用のものではないから、さすがに菌が繁殖して大変なことになってそうだ。
よし、見学はこの辺で、もう1個のエリアを作るぞ。
今朝というか、昨日の深夜から押し寄せてまで渡したかった、老ドワーフたちの数々の品を受け取っているので、それを並べて使える場所づくりをしよう。
追加したいモノを選ぶのは、エリアを作った後だ。広さが足りなければ拡張すればいいだけだし、さっさと作業を開始すんぞ!
ドワーフたちがもってきた物なので、やはり刃物系が多い。刃物も、解体用のナイフ、裁く用のナイフ、細かい作業をする包丁……多分そんな感じだと思うけど、その数が膨大だった。
特に解体用のナイフは、個人的にゴッツイイメージがあったが、思ったより小型のナイフが多かった。刃渡りも手の平くらいの長さで細身だけど、出刃包丁みたいに厚みがあるかな? さすがにあそこまでは厚くないな。
硬いものを切ったり、皮や筋なども切るので、解体用のナイフはすぐに切れ味が落ちてしまうらしい。もっと言えば、脂がまとわりつくのも大変なんだとか。ドワーフたちが言うには、多少厚めにして研ぎ棒なんかで切れ味を戻すんだとか。
研いだ後にすぐ切ると鉄の匂いが付いてしまうので、研いだ後に洗ったりして拭いてから使わないといけないんだとか。普通の包丁も、研いだ後に使えば鉄の匂いがつくから、調理が終わった後に研ぐのが一般的なんだとか。
他にも魚をさばくときに使う包丁だったり、何に使うのか分からない位大きな刃物があったり、調理解体用刃物の台展示会の様子を呈してきたな。
一角にドワーフたちが作った、包丁以外の調理器具もあるが……場所が狭すぎて、刃物エリアに埋もれてるんだよな。
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