2,321 / 2,518
第2321話 ウルの様子観察
しおりを挟む
俺は資料に目を通しながら、ウルの様子をうかがっていた。
どんなことに興味を持つのか、どんなことを学びたがっているのか、自分の意思で勉強しているのか、などなど。
俺たち家族は誰も気にしていないのだが、ふとした時に血のつながった子どもじゃないから……みたいな雰囲気を感じることがある。領主の勉強を始めだす少し前位から、時々……1ヶ月に1度くらいだろうか? そう感じることが続いている。
たぶん、自分で考えての事ではないと思う。この子の性格なら、そんなことを考えること自体が悪い事をしている、といった風に感じるからだ。
それでもそういう雰囲気を感じるのは、おそらく心に負った傷の所為だろう。意図した事ではなく、無意識のうちに思い出しているのだろう。
正直、あの光景を見てしまったウルの心が壊れていないか心配だった。初めは遠慮をしている様子だったが、次第に甘えられるようになっていたので、良い傾向だと思っていたんだよな。
それなのに、こんな雰囲気を感じさせるのは、俺たちが間違っているのではないか? とか考えてしまう。
妻たちにも相談はしているし受けてもいるけど、明確な解決策など思いつくわけもなく、様子を見る事しかできない状況だ。
「ウル、仕事している姿を見ているだけだけど、何かためになることでもありそうか?」
俺は少し顔を向けて、ウルに声をかけてみた。
「ん~、ためになるのかは分からないけど、お父さんが仕事をしている姿を見るのは楽しいよ」
「楽しいのか? ただ数字とにらめっこしているだけだぞ」
ウルも何が楽しいのかは良く分かっていない様子だったけど、見ているだけでも満足らしい。俺は、久しぶりにゆっくりと一緒にいられるから、それだけでも嬉しいんだけどね。
ウルに、勉強や仕事以外でしてみたいことがないか聞いてみた。
「いろんな人を助けるようなことをしたい!」
簡潔に答えてくれたのはいいけど、漠然とし過ぎていてどういう風にしたいのかが全く分からなかった。
領主……俺の仕事を覚えているのも、俺が色々な人を助けているから、俺がしていることを学んで自分でも多くの人を助けたいそうだ。
ウルみたいなしっかりものなら、俺の後を継いで領主になるのも賛成だと言ってみたが、前にも話していたように、領主になる人の補佐をする方がいいみたいだ。
俺は自由気ままにやっているが、それができるのは俺だからであって、私には絶対できない、とウルが話してくれた。
ダンジョンマスターの能力はどうにもならないけど、補佐にブラウニーや四大精霊でもつければ、大体は解決出来るから、問題は無いと思うんだけどな。
ポジション的には、俺とグリエルとガリアを足して3で割った感じの役割を目指していそうだ。縁の下の力持ちになりたいのだろうか。性格的にはあっているのかもしれないけど、前に出てもいいんだぞ?
グリエルとガリアの2人を足しているのは、自分には俺のようなことは出来ないけど、色々みんなのためにしたいということで、グリエルたちよりは力を持っているが、俺のような決定権は後継者の人間に持たせるためだろう。
まぁ、グリエルとガリアの仕事をウル1人で出来るようになることは無いと思うので、同じような立場の人間が複数人いて支えていく形になりそうだ。
例えば、シンラを俺の後継者にした場合、ウルがその下について、その下にグリエルとガリアの息子たちが来る感じかね? ウル、モーリス、テオの3人でグリエルとガリアの仕事をする感じか?
そうすると、シンラのすることが無くなる気がするが、俺みたいに決定権だけもって色々判断するだけになるか?
待てよ……シンラが領主になった場合、プラムとシオンも一緒についてきそうだな。そうなったら、一緒にいるだけというのは許されないから、色々仕事を覚えるとなれば、先の3人にシンラ、プラム、シオンの6人で、俺、グリエル、ガリアの3人分の仕事をする感じか?
あ~、妻たちがやっている仕事を、プラムとシオンが引き継げば4人ですることになるか。
妻たちの半分程の処理能力だったとしても、昼を少し過ぎるくらいで仕事が終わるはずだから、そこまで大変というわけではないな。
ありえそうで、ありえなそうで、ありえそうな未来を思い浮かべた。
おっと、確かに違和感があるな。何がどうというわけではないのだが、言われてみれば少し変に感じる程度のものだろう。もしかしたら、普段なら気付かなかったかもしれないような、本当に小さな違和感だ。
「ウル、見学しているところ悪いけど、グリエルたちを呼びに行ってもらっていいかな? 俺が呼んでるって言ってくれ」
先ほど俺から資料を受け取った2人は、自分の執務室へ戻っているので読んできてもらうことに。普段なら秘書に頼むのだが、ここはウルに仕事を頼んでみよう。簡単なお使いだな。
すぐにグリエルたちが来たので、違和感を感じた時に調べた資料も一緒に出してもらうことにした。
空間投影ディスプレイにある程度分類化した書類をまとめ、自分の周囲に展開した。
コの光景だけ見たら、地球のどんな場所よりもハイテクだな。近未来のSF映画のワンシーンに出てきたような光景だもんな。
違和感については、色々見比べて違いを探すしかないんだよな。
別に細工をされたような感じでもないし、いくら見返してもたまたま同じ数字になった資料はあったが、数年前の資料だからわざわざ数字を揃える必要もない。
ん~、何が違和感を感じる原因になっているんだろうな?
30分程格闘して、やっとその答えが見つかった。思い込みって、ここまで人の認識を捻じ曲げる力があるんだな……改めて、人間の不完全さを思い知ることになった。チェックした人間全員が同じ思い込みをしていたことに、若干戦慄を覚えるレベルだ。
グリエルたちをもう1度読んで、違和感の正体を説明した。
なんてことは無いヒューマンエラーだった。だけど、思い込みによって起ったそれは、資料の中にある数字だけの問題で、実際には正確な数字で資料が保管されていたため、収支報告などには問題がなかったのだ。
今回の違和感は、作成者が資料を作る際に、ある一部分の数字を打ち間違えて入れ替えていたことが原因だった。
誰も気付けなかったのは、ダブルチェックなどをして提出された資料なので、数字自体はあっていたのだ。だけど、打ち間違えによる場所が入れ替わっていたとは誰も思わず、違和感だけを感じていたというのが今回の真相だった。
今までそういったミスは現場で気付かれていたため、俺たちの所にあがってくるのは正確な情報だけだったのも、今回のプチ騒動の原因の1つだろう。少しは疑う目も養わないといけないかもな。
どんなことに興味を持つのか、どんなことを学びたがっているのか、自分の意思で勉強しているのか、などなど。
俺たち家族は誰も気にしていないのだが、ふとした時に血のつながった子どもじゃないから……みたいな雰囲気を感じることがある。領主の勉強を始めだす少し前位から、時々……1ヶ月に1度くらいだろうか? そう感じることが続いている。
たぶん、自分で考えての事ではないと思う。この子の性格なら、そんなことを考えること自体が悪い事をしている、といった風に感じるからだ。
それでもそういう雰囲気を感じるのは、おそらく心に負った傷の所為だろう。意図した事ではなく、無意識のうちに思い出しているのだろう。
正直、あの光景を見てしまったウルの心が壊れていないか心配だった。初めは遠慮をしている様子だったが、次第に甘えられるようになっていたので、良い傾向だと思っていたんだよな。
それなのに、こんな雰囲気を感じさせるのは、俺たちが間違っているのではないか? とか考えてしまう。
妻たちにも相談はしているし受けてもいるけど、明確な解決策など思いつくわけもなく、様子を見る事しかできない状況だ。
「ウル、仕事している姿を見ているだけだけど、何かためになることでもありそうか?」
俺は少し顔を向けて、ウルに声をかけてみた。
「ん~、ためになるのかは分からないけど、お父さんが仕事をしている姿を見るのは楽しいよ」
「楽しいのか? ただ数字とにらめっこしているだけだぞ」
ウルも何が楽しいのかは良く分かっていない様子だったけど、見ているだけでも満足らしい。俺は、久しぶりにゆっくりと一緒にいられるから、それだけでも嬉しいんだけどね。
ウルに、勉強や仕事以外でしてみたいことがないか聞いてみた。
「いろんな人を助けるようなことをしたい!」
簡潔に答えてくれたのはいいけど、漠然とし過ぎていてどういう風にしたいのかが全く分からなかった。
領主……俺の仕事を覚えているのも、俺が色々な人を助けているから、俺がしていることを学んで自分でも多くの人を助けたいそうだ。
ウルみたいなしっかりものなら、俺の後を継いで領主になるのも賛成だと言ってみたが、前にも話していたように、領主になる人の補佐をする方がいいみたいだ。
俺は自由気ままにやっているが、それができるのは俺だからであって、私には絶対できない、とウルが話してくれた。
ダンジョンマスターの能力はどうにもならないけど、補佐にブラウニーや四大精霊でもつければ、大体は解決出来るから、問題は無いと思うんだけどな。
ポジション的には、俺とグリエルとガリアを足して3で割った感じの役割を目指していそうだ。縁の下の力持ちになりたいのだろうか。性格的にはあっているのかもしれないけど、前に出てもいいんだぞ?
グリエルとガリアの2人を足しているのは、自分には俺のようなことは出来ないけど、色々みんなのためにしたいということで、グリエルたちよりは力を持っているが、俺のような決定権は後継者の人間に持たせるためだろう。
まぁ、グリエルとガリアの仕事をウル1人で出来るようになることは無いと思うので、同じような立場の人間が複数人いて支えていく形になりそうだ。
例えば、シンラを俺の後継者にした場合、ウルがその下について、その下にグリエルとガリアの息子たちが来る感じかね? ウル、モーリス、テオの3人でグリエルとガリアの仕事をする感じか?
そうすると、シンラのすることが無くなる気がするが、俺みたいに決定権だけもって色々判断するだけになるか?
待てよ……シンラが領主になった場合、プラムとシオンも一緒についてきそうだな。そうなったら、一緒にいるだけというのは許されないから、色々仕事を覚えるとなれば、先の3人にシンラ、プラム、シオンの6人で、俺、グリエル、ガリアの3人分の仕事をする感じか?
あ~、妻たちがやっている仕事を、プラムとシオンが引き継げば4人ですることになるか。
妻たちの半分程の処理能力だったとしても、昼を少し過ぎるくらいで仕事が終わるはずだから、そこまで大変というわけではないな。
ありえそうで、ありえなそうで、ありえそうな未来を思い浮かべた。
おっと、確かに違和感があるな。何がどうというわけではないのだが、言われてみれば少し変に感じる程度のものだろう。もしかしたら、普段なら気付かなかったかもしれないような、本当に小さな違和感だ。
「ウル、見学しているところ悪いけど、グリエルたちを呼びに行ってもらっていいかな? 俺が呼んでるって言ってくれ」
先ほど俺から資料を受け取った2人は、自分の執務室へ戻っているので読んできてもらうことに。普段なら秘書に頼むのだが、ここはウルに仕事を頼んでみよう。簡単なお使いだな。
すぐにグリエルたちが来たので、違和感を感じた時に調べた資料も一緒に出してもらうことにした。
空間投影ディスプレイにある程度分類化した書類をまとめ、自分の周囲に展開した。
コの光景だけ見たら、地球のどんな場所よりもハイテクだな。近未来のSF映画のワンシーンに出てきたような光景だもんな。
違和感については、色々見比べて違いを探すしかないんだよな。
別に細工をされたような感じでもないし、いくら見返してもたまたま同じ数字になった資料はあったが、数年前の資料だからわざわざ数字を揃える必要もない。
ん~、何が違和感を感じる原因になっているんだろうな?
30分程格闘して、やっとその答えが見つかった。思い込みって、ここまで人の認識を捻じ曲げる力があるんだな……改めて、人間の不完全さを思い知ることになった。チェックした人間全員が同じ思い込みをしていたことに、若干戦慄を覚えるレベルだ。
グリエルたちをもう1度読んで、違和感の正体を説明した。
なんてことは無いヒューマンエラーだった。だけど、思い込みによって起ったそれは、資料の中にある数字だけの問題で、実際には正確な数字で資料が保管されていたため、収支報告などには問題がなかったのだ。
今回の違和感は、作成者が資料を作る際に、ある一部分の数字を打ち間違えて入れ替えていたことが原因だった。
誰も気付けなかったのは、ダブルチェックなどをして提出された資料なので、数字自体はあっていたのだ。だけど、打ち間違えによる場所が入れ替わっていたとは誰も思わず、違和感だけを感じていたというのが今回の真相だった。
今までそういったミスは現場で気付かれていたため、俺たちの所にあがってくるのは正確な情報だけだったのも、今回のプチ騒動の原因の1つだろう。少しは疑う目も養わないといけないかもな。
0
お気に入りに追加
449
あなたにおすすめの小説
救国の大聖女は生まれ変わって【薬剤師】になりました ~聖女の力には限界があるけど、万能薬ならもっとたくさんの人を救えますよね?~
日之影ソラ
恋愛
千年前、大聖女として多くの人々を救った一人の女性がいた。国を蝕む病と一人で戦った彼女は、僅かニ十歳でその生涯を終えてしまう。その原因は、聖女の力を使い過ぎたこと。聖女の力には、使うことで自身の命を削るというリスクがあった。それを知ってからも、彼女は聖女としての使命を果たすべく、人々のために祈り続けた。そして、命が終わる瞬間、彼女は後悔した。もっと多くの人を救えたはずなのに……と。
そんな彼女は、ユリアとして千年後の世界で新たな生を受ける。今度こそ、より多くの人を救いたい。その一心で、彼女は薬剤師になった。万能薬を作ることで、かつて救えなかった人たちの笑顔を守ろうとした。
優しい王子に、元気で真面目な後輩。宮廷での環境にも恵まれ、一歩ずつ万能薬という目標に進んでいく。
しかし、新たな聖女が誕生してしまったことで、彼女の人生は大きく変化する。
鮮明な月
碧
BL
鮮明な月のようなあの人のことを、幼い頃からひたすらに思い続けていた。叶わないと知りながら、それでもただひたすらに密やかに思い続ける源川仁聖。叶わないのは当然だ、鮮明な月のようなあの人は、自分と同じ男性なのだから。
彼を思いながら、他の人間で代用し続ける矛盾に耐えきれなくなっていく。そんな時ふと鮮明な月のような彼に、手が届きそうな気がした。
第九章以降は鮮明な月の後日談
月のような彼に源川仁聖の手が届いてからの物語。
基本的にはエッチ多目だと思われます。
読む際にはご注意下さい。第九章以降は主人公達以外の他キャラ主体が元気なため誰が主人公やねんなところもあります。すみません。
転移魔法に失敗したら大変な事に巻き込まれたようです。
ミカヅキグマ
ファンタジー
魔導師のヴァージニアは転移魔法に失敗して見知らぬ島に来てしまった。
地図にも載っていないその島には何やら怪しげな遺跡がポツンと建っていた。ヴァージニアはただでさえ転移魔法の失敗で落ち込んでいるのに、うっかりその遺跡に閉じ込められてしまう。彼女が出口を探すために仕方なく遺跡の奥に進んで行くと、なんとそこには一人の幼い少年がいた。何故こんな所に少年が? 彼は一体何者なのだろうか?
ヴァージニアは少年の正体が世界を揺るがす出来事に発展するとは露程も思っていなかったのだった……。
※台詞が多めです。現在(2021年11月)投稿している辺りだと地の文が増えてきています。
※最終話の後に登場人物紹介がありますので、少しのネタバレならOKという方はどうぞご覧下さい。
ネタバレ
※ヴァージニア(主人公)が抱く疑問は地竜とキャサリンが登場すると解けていきます。(伏線回収)
さらにネタバレ
※何度もループしている世界の話ですが、主人公達は前の世界の記憶を持っていません。しかし違和感などは覚えています。(あんまりループ要素はないです)
さらにさらにネタバレ?
※少年の正体は早い段階で出てるじゃないかと思っている方……、それじゃないんです。別にあるんです。
没落した元名門貴族の令嬢は、馬鹿にしてきた人たちを見返すため王子の騎士を目指します!
日之影ソラ
ファンタジー
かつては騎士の名門と呼ばれたブレイブ公爵家は、代々王族の専属護衛を任されていた。
しかし数世代前から優秀な騎士が生まれず、ついに専属護衛の任を解かれてしまう。それ以降も目立った活躍はなく、貴族としての地位や立場は薄れて行く。
ブレイブ家の長女として生まれたミスティアは、才能がないながらも剣士として研鑽をつみ、騎士となった父の背中を見て育った。彼女は父を尊敬していたが、周囲の目は冷ややかであり、落ちぶれた騎士の一族と馬鹿にされてしまう。
そんなある日、父が戦場で命を落としてしまった。残されたのは母も病に倒れ、ついにはミスティア一人になってしまう。土地、お金、人、多くを失ってしまったミスティアは、亡き両親の想いを受け継ぎ、再びブレイブ家を最高の騎士の名家にするため、第一王子の護衛騎士になることを決意する。
こちらの作品の連載版です。
https://ncode.syosetu.com/n8177jc/
悪魔だと呼ばれる強面騎士団長様に勢いで結婚を申し込んでしまった私の結婚生活
束原ミヤコ
恋愛
ラーチェル・クリスタニアは、男運がない。
初恋の幼馴染みは、もう一人の幼馴染みと結婚をしてしまい、傷心のまま婚約をした相手は、結婚間近に浮気が発覚して破談になってしまった。
ある日の舞踏会で、ラーチェルは幼馴染みのナターシャに小馬鹿にされて、酒を飲み、ふらついてぶつかった相手に、勢いで結婚を申し込んだ。
それは悪魔の騎士団長と呼ばれる、オルフェレウス・レノクスだった。
優秀な姉の添え物でしかない私を必要としてくれたのは、優しい勇者様でした ~病弱だった少女は異世界で恩返しの旅に出る~
日之影ソラ
ファンタジー
前世では病弱で、生涯のほとんどを病室で過ごした少女がいた。彼女は死を迎える直前、神様に願った。
もしも来世があるのなら、今度は私が誰かを支えられるような人間になりたい。見知らぬ誰かの優しさが、病に苦しむ自分を支えてくれたように。
そして彼女は貴族の令嬢ミモザとして生まれ変わった。非凡な姉と比べられ、常に見下されながらも、自分にやれることを精一杯取り組み、他人を支えることに人生をかけた。
誰かのために生きたい。その想いに嘘はない。けれど……本当にこれでいいのか?
そんな疑問に答えをくれたのは、平和な時代に生まれた勇者様だった。
欲情しないと仰いましたので白い結婚でお願いします
ユユ
恋愛
他国の王太子の第三妃として望まれたはずが、
王太子からは拒絶されてしまった。
欲情しない?
ならば白い結婚で。
同伴公務も拒否します。
だけど王太子が何故か付き纏い出す。
* 作り話です
* 暇つぶしにどうぞ
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる