2,252 / 2,518
第2252話 俺の思考がとっ散らかった
しおりを挟む
それにしても、液タブとかペンに反応するPCとかって、もう少しだけ書けるまでにラグがあった気がするんだけど、見ている限りではそのラグは全く感じられない。極僅かな差だからこっちに来る前の俺には、大したことが無かった覚えがある。
だけど、この世界に来てステータスが上がったせいで、少しのラグでも動体視力が良くなっているため違和感が強かったんだよな。
それが全く感じられないレベルになっているのだから驚きだな。まぁ、鉛筆や筆で書くような感触は無いのが、少し残念な所だろう。あれはあれで、書いているという実感がわくので悪くは無いんだよな。
液タブ、ペンに反応するPCが気になったので、少し検証するために今一番性能がいいものを呼び出してみた。昔に比べれば多少マシにはなっているが、やはり気になってしまうくらいにはラグがある。
今の技術ではどんなに頑張っても、機材を経由する分レスポンスが遅くなるのは仕方がない。おそらくほとんどの人が気になっていない、スマホやパッドのタッチパネルのレスポンスでも、ステータスの高い俺には少しラグがあるように感じる。
って、あ~召喚する時に魔改造して覚えていなかったけど、レスポンスの速さもいじった気がするな。そのおかげで今使っている端末は、苦無く操作ができるんだったな。でもブッ君は、レスポンスはあげていないが気にならないな。
元々、本をめくるという動作に時間がかかって、ページをめくる音も聞こえるので気になっていないんだと思う。
色々変な俺ではあるが、集中する時に使う道具はこだわっている事を思い出した。魔改造して遊んでいるのは否めないが、その恩恵をフルに受けてストレスなく色々が使えているんだな。
シンラたちが勉強を始めて1時間ほどすると、休憩をするためかブラウニーたちが飲み物を運んできた。
午前中は、30分に一度水分補給をしていたな。ブラウニーたちが気をつけてくれるから、良く動きよく学べる環境を安心して子どもたちに提供できるのだろう。
俺の好物であるミルクティーが出てきたのは、俺が一緒にいることもあるが、俺の影響でミーシャたちも好きだったりするのが原因だろう。
一口含んですぐに気付く。いつもと使っているミルクが違う……いつもに比べて、かなりミルクの味が濃厚に感じられる。ってことはおそらく、生クリームに近いミルクを使っているのだろう。
そこから浮かんでくるのは、おやつに食べたアイスだ。アイス用のダンジョン牛から採れる生クリームが、美味しいというのは聞いていた。それはアイスにするための味かと思っていたが、生クリームの状態でも美味しいということなのだろうか?
予想通りダンジョン牛のミルクではあったが、今回は生クリームにして使っているわけではなく、搾りたてのミルクを低温殺菌して使っている。
そもそもミルクと生クリームの違いとは、含まれる乳脂肪分の度合いが違う。一般的に売られている牛乳は3.8パーセントくらいで、生クリームは製品によっても違うが、18~50パーセントくらいの乳脂肪分があるらしい。それによって、濃厚さの感じ方が違うんだとさ。
味と言えば、搾乳する品種だけでなく、同じ品種でも個体が変わると、若干味が変わってくる。誤差のような感じもするが、そういったところまで管理するのがブラウニーたちなのだ。これって家精霊ではなく、酪農精霊なのではないだろうか?
家事仕事に酪農はさすがに含まれていないと思うのだが、ブラウニーたちが喜んで作業をしているので、無粋なツッコミはしないでおこう。
他にも言うと、同じ個体でも体調や餌によって味が変わってくる。鳥を育てる時の餌によって、肉の味が変わるのと一緒だろう。
それにしても、ミルクティーの味が全体的に濃いんだよな。ミルクの味わいだけでそうなっているとは思えないし、茶葉も変えたのかな?
俺の予想はあっているようで、間違っていた。
味は濃くなっているが、ミルク以外にも紅茶の味も強くなっているのは間違いないらしい。茶葉の量を増やしただけで、あとは変えていないんだとさ。それなら濃くなっても不思議じゃないな。
何で茶葉の量を増やしたのかを聞けば、納得する理由だった。
ミルクの味が強すぎて、紅茶の味が負けたんだとさ。だから茶葉の量を調整して味を調えたらしい。いつもより一回り小さなコップで出てきたのは、摂取量の調整なんだとさ。
これを飲むと口に残るから、最後に口をさっぱりするように、水出しの紅茶も持って来ているな。
昔はお寿司屋さんに行ってガリを食べたり緑茶を飲むのって、何でか分からなかったんだよな。でも今なら分かる。口の中をさっぱりさせる……リセットをさせるためにあったんだな。緑茶の方は未だによくわからないけど、ガリの方は分かる。
俺の主観だけど、ガリ自体は味が濃いものだと思うが、あの味で口の中に残っている脂分などがさっぱりするんだよな。他に言うと、食欲増進効果もあるんじゃないかと思ってる。
人によって意見は違うだろうけど、俺はそう感じている。
シンラたちは、ストローで一生懸命に吸っている。そんな姿はかわいいな。
後半戦の勉強が始まると、シンラはまた険しい顔をして、どこどこが違う……と悩み続けている。家系的には禿はいないけど、そのうち禿げたりしないよな?
シンラの将来の髪形を心配しながら……ってよく考えたら、毛根が死んでいても生やすことができる育毛剤があったわ。理屈は分からんが、普通は生えているところにだけ影響を及ぼす魔法薬……
どこからでも毛が生えるとなると心配だとのことで、手の甲とかで試してみたけど、人に影響があったのは、元々髪の毛の生えている場所だけだったな。
動物にも使えるようで、その場合は元々毛が生えていた場所以外には、影響がなかった。何処かと言えば、間違って肉球についてしまったのだが、肉球には影響はなかったけど、その周りの毛が増えてしまったので、処理するのに時間がかかったっけな。
本当に謎が多い世界だよな……DPって本当に何なんだろうな?
だけど、この世界に来てステータスが上がったせいで、少しのラグでも動体視力が良くなっているため違和感が強かったんだよな。
それが全く感じられないレベルになっているのだから驚きだな。まぁ、鉛筆や筆で書くような感触は無いのが、少し残念な所だろう。あれはあれで、書いているという実感がわくので悪くは無いんだよな。
液タブ、ペンに反応するPCが気になったので、少し検証するために今一番性能がいいものを呼び出してみた。昔に比べれば多少マシにはなっているが、やはり気になってしまうくらいにはラグがある。
今の技術ではどんなに頑張っても、機材を経由する分レスポンスが遅くなるのは仕方がない。おそらくほとんどの人が気になっていない、スマホやパッドのタッチパネルのレスポンスでも、ステータスの高い俺には少しラグがあるように感じる。
って、あ~召喚する時に魔改造して覚えていなかったけど、レスポンスの速さもいじった気がするな。そのおかげで今使っている端末は、苦無く操作ができるんだったな。でもブッ君は、レスポンスはあげていないが気にならないな。
元々、本をめくるという動作に時間がかかって、ページをめくる音も聞こえるので気になっていないんだと思う。
色々変な俺ではあるが、集中する時に使う道具はこだわっている事を思い出した。魔改造して遊んでいるのは否めないが、その恩恵をフルに受けてストレスなく色々が使えているんだな。
シンラたちが勉強を始めて1時間ほどすると、休憩をするためかブラウニーたちが飲み物を運んできた。
午前中は、30分に一度水分補給をしていたな。ブラウニーたちが気をつけてくれるから、良く動きよく学べる環境を安心して子どもたちに提供できるのだろう。
俺の好物であるミルクティーが出てきたのは、俺が一緒にいることもあるが、俺の影響でミーシャたちも好きだったりするのが原因だろう。
一口含んですぐに気付く。いつもと使っているミルクが違う……いつもに比べて、かなりミルクの味が濃厚に感じられる。ってことはおそらく、生クリームに近いミルクを使っているのだろう。
そこから浮かんでくるのは、おやつに食べたアイスだ。アイス用のダンジョン牛から採れる生クリームが、美味しいというのは聞いていた。それはアイスにするための味かと思っていたが、生クリームの状態でも美味しいということなのだろうか?
予想通りダンジョン牛のミルクではあったが、今回は生クリームにして使っているわけではなく、搾りたてのミルクを低温殺菌して使っている。
そもそもミルクと生クリームの違いとは、含まれる乳脂肪分の度合いが違う。一般的に売られている牛乳は3.8パーセントくらいで、生クリームは製品によっても違うが、18~50パーセントくらいの乳脂肪分があるらしい。それによって、濃厚さの感じ方が違うんだとさ。
味と言えば、搾乳する品種だけでなく、同じ品種でも個体が変わると、若干味が変わってくる。誤差のような感じもするが、そういったところまで管理するのがブラウニーたちなのだ。これって家精霊ではなく、酪農精霊なのではないだろうか?
家事仕事に酪農はさすがに含まれていないと思うのだが、ブラウニーたちが喜んで作業をしているので、無粋なツッコミはしないでおこう。
他にも言うと、同じ個体でも体調や餌によって味が変わってくる。鳥を育てる時の餌によって、肉の味が変わるのと一緒だろう。
それにしても、ミルクティーの味が全体的に濃いんだよな。ミルクの味わいだけでそうなっているとは思えないし、茶葉も変えたのかな?
俺の予想はあっているようで、間違っていた。
味は濃くなっているが、ミルク以外にも紅茶の味も強くなっているのは間違いないらしい。茶葉の量を増やしただけで、あとは変えていないんだとさ。それなら濃くなっても不思議じゃないな。
何で茶葉の量を増やしたのかを聞けば、納得する理由だった。
ミルクの味が強すぎて、紅茶の味が負けたんだとさ。だから茶葉の量を調整して味を調えたらしい。いつもより一回り小さなコップで出てきたのは、摂取量の調整なんだとさ。
これを飲むと口に残るから、最後に口をさっぱりするように、水出しの紅茶も持って来ているな。
昔はお寿司屋さんに行ってガリを食べたり緑茶を飲むのって、何でか分からなかったんだよな。でも今なら分かる。口の中をさっぱりさせる……リセットをさせるためにあったんだな。緑茶の方は未だによくわからないけど、ガリの方は分かる。
俺の主観だけど、ガリ自体は味が濃いものだと思うが、あの味で口の中に残っている脂分などがさっぱりするんだよな。他に言うと、食欲増進効果もあるんじゃないかと思ってる。
人によって意見は違うだろうけど、俺はそう感じている。
シンラたちは、ストローで一生懸命に吸っている。そんな姿はかわいいな。
後半戦の勉強が始まると、シンラはまた険しい顔をして、どこどこが違う……と悩み続けている。家系的には禿はいないけど、そのうち禿げたりしないよな?
シンラの将来の髪形を心配しながら……ってよく考えたら、毛根が死んでいても生やすことができる育毛剤があったわ。理屈は分からんが、普通は生えているところにだけ影響を及ぼす魔法薬……
どこからでも毛が生えるとなると心配だとのことで、手の甲とかで試してみたけど、人に影響があったのは、元々髪の毛の生えている場所だけだったな。
動物にも使えるようで、その場合は元々毛が生えていた場所以外には、影響がなかった。何処かと言えば、間違って肉球についてしまったのだが、肉球には影響はなかったけど、その周りの毛が増えてしまったので、処理するのに時間がかかったっけな。
本当に謎が多い世界だよな……DPって本当に何なんだろうな?
0
お気に入りに追加
449
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
冤罪をかけられ、彼女まで寝取られた俺。潔白が証明され、皆は後悔しても戻れない事を知ったらしい
一本橋
恋愛
痴漢という犯罪者のレッテルを張られた鈴木正俊は、周りの信用を失った。
しかし、その実態は私人逮捕による冤罪だった。
家族をはじめ、友人やクラスメイトまでもが見限り、ひとり孤独へとなってしまう。
そんな正俊を慰めようと現れた彼女だったが、そこへ私人逮捕の首謀者である“山本”の姿が。
そこで、唯一の頼みだった彼女にさえも裏切られていたことを知ることになる。
……絶望し、身を投げようとする正俊だったが、そこに学校一の美少女と呼ばれている幼馴染みが現れて──
勇者に幼馴染で婚約者の彼女を寝取られたら、勇者のパーティーが仲間になった。~ただの村人だった青年は、魔術師、聖女、剣聖を仲間にして旅に出る~
霜月雹花
ファンタジー
田舎で住む少年ロイドには、幼馴染で婚約者のルネが居た。しかし、いつもの様に農作業をしていると、ルネから呼び出しを受けて付いて行くとルネの両親と勇者が居て、ルネは勇者と一緒になると告げられた。村人達もルネが勇者と一緒になれば村が有名になると思い上がり、ロイドを村から追い出した。。
ロイドはそんなルネや村人達の行動に心が折れ、村から近い湖で一人泣いていると、勇者の仲間である3人の女性がロイドの所へとやって来て、ロイドに向かって「一緒に旅に出ないか」と持ち掛けられた。
これは、勇者に幼馴染で婚約者を寝取られた少年が、勇者の仲間から誘われ、時に人助けをしたり、時に冒険をする。そんなお話である
チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい
616號
ファンタジー
不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
エラーから始まる異世界生活
KeyBow
ファンタジー
45歳リーマンの志郎は本来異世界転移されないはずだったが、何が原因か高校生の異世界勇者召喚に巻き込まれる。
本来の人数より1名増の影響か転移処理でエラーが発生する。
高校生は正常?に転移されたようだが、志郎はエラー召喚されてしまった。
冤罪で多くの魔物うようよするような所に放逐がされ、死にそうになりながら一人の少女と出会う。
その後冒険者として生きて行かざるを得ず奴隷を買い成り上がっていく物語。
某刑事のように”あの女(王女)絶対いずれしょんべんぶっ掛けてやる”事を当面の目標の一つとして。
実は所有するギフトはかなりレアなぶっ飛びな内容で、召喚された中では最強だったはずである。
勇者として活躍するのかしないのか?
能力を鍛え、復讐と色々エラーがあり屈折してしまった心を、召還時のエラーで壊れた記憶を抱えてもがきながら奴隷の少女達に救われるて変わっていく第二の人生を歩む志郎の物語が始まる。
多分チーレムになったり残酷表現があります。苦手な方はお気をつけ下さい。
初めての作品にお付き合い下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる