2,245 / 2,518
第2245話 下の子たちは良く分からん
しおりを挟む
スカーレットの指示を聞いて、シンラたちはゲーム機を預けて食事を始める。
ゲームをできる時は、シルキーかブラウニーたちから受け取ってから、終わる時はしっかりと預けることを条件に遊ぶ許可がおりた。
自分たちの役割……猫の世話や運動、勉強などをしっかりとしないと、ゲームをやる時間がもらえなくなるようで、シンラたちは張り切っている様子が見える。でもな、今日はもうご飯食べたらお風呂入って寝るだけだぞ。
食事が終わると、シンラたちが今まで取ったこと無い行動をとり、家族全員がビックリした。
デザートを食べた後、いつもならそのまま座ってのんびりするか、お風呂にすぐ行くか、自分で食器を片付けることなどしたこと無かったのだが、今日は自分たちで食べ終わった食器を返却棚まで運んだのだ。
背が低くてまだ届かないから、手伝ってもらいながらの返却だが、自ら食器をさげるなんて思わなかった。
ゲームができなくなるのが余程嫌なのか、ゲームを取り上げられていない姉たちの真似をして、食器を片付けるところまで真似をするとはな。
いい方向に成長しているのだから良い事なのだが、俺の子どもというだけあって、変な所ばかり似ているな……俺も中学生くらいまでは、勉強しないとゲームをさせてもらえなかったな。
そのおかげで、嫌でも勉強はしてたからそれなりの学力があった。今となっては全く価値のない学歴だが、地域で1番、県内でもトップ10には入る学校に通っていたんだよな。
頭のいい学校でもそこそこの成績を残していたから、ゲームが自由にできてたんだよな。
ゲームがモチベーションになって、色々自発的にしてくれるようになるのなら、結果的にはシンラたちのためになるだろうし、今はこのままでもいいかもな。
ただ、勉強に対する報酬が無くなった時、この子たちがどうなるか……
もう少し大きくなったら、そこら辺のことも学んでもらわないと、大変なことになるかもな。
食器を返却したシンラたちは、3人で仲良くお風呂に向かうみたいだな。お風呂にはいったら寝る前にゲームでもするのだろうか?
っと、今日シンラたちの面倒看るのって……あ~、はい。俺なのね。別に嫌じゃないから問題ないよ。
妻たちの様子も気なるけど、シンラたちの事を任されたからには、面倒を看ないとな。
少し遅れてお風呂へ到着すると、シンラたちは準備万端といった感じで、誰かくるのを待っていた。俺だったせいか、プラムとシオンは変な顔をするが、シンラは関係ないので早く準備しろ! と圧力をかけてきた。
分かったから、急かすな! 服を脱いでいると、ウルとミーシャたちもお風呂へやって来て、珍しく子どもたちに囲まれてのお風呂タイムだ。
子どもたちと俺だけの事ってあまりないから、レアな状況だよな。いつもは、子どもたちがいて妻も誰かしら一緒だからな。
シンラたちは、まだ自分たちだけでお風呂にはいってはいけないと、言われているので誰かと一緒に入る必要があるため、俺を待っていたのだが……ウルたちが来たことで、俺は必要ないと言わんばかりにプラムとシオンにジト目で見られる。
悪い事は何もしていないのに、悪い事をしている気分になるから、この子たちの視線は怖いし辛い。
とはいえ、服も脱いでお風呂に入るだけのタイミングになっているので、この状態から追い出すのはさすがに木地区の所業だと思うのだけど……
ミーシャたちが、パパッと服を脱いで一緒に入るように言ってくれなければ、プラムたちに追い出された可能性があるな……何でこんなに肩身が狭い思いをしないといけないのかね? 食堂に行くときは、シンラと一緒に運んであげたのに、今は何でこんな感じなんだ?
ミーシャたちは、姉らしく下の子たちの面倒を看てくれるので、本当に助かっている。今もプラムたちの面倒を看てくれているし……って、お前さんは何で俺の前に陣取っているんだ?
俺がシャワーで体を洗おうと椅子に座ると、俺の前にシンラ専用の椅子を持って来て、どしんと座った……
俺に洗えってことらしいな。上の子たちをお風呂に入れていた経験から慣れてはいるが、お前さんの事を洗うのって、レアなケースだよな。今日は、レア続きでビックリだな。
妻たちの暴走、聖国でおいたをしていた領主を懲らしめ、子どもたちと俺だけのお風呂の状況、そしてシンラの体を洗うこと……レアケースが続いているな。
初めの2つは原因が同じではあるけど、ただアホな聖国の領主という意味なら、腐るほどアホな奴が増えるので、気にするだけ意味は無い。そのアホによってもたらされた手紙……一応書状ではあるのだが、格下に送るような内容だった……で、妻の対応と俺の対応で別れたからな。
妻を連れて行っても良かったのだが、もし連れて行った場合は、俺だ単独で行った時より、人的被害が拡大していただろう。
あの街にいる人間が獣人の妻たちを見れば、どうせ渡せとか言ってきて適当なこと口走って、それに俺がキレて死人が増えるか、我慢の限界に達した妻たちの魔法やら何やらで、バッハのブレスより甚大な被害が出ただろう。
あの時は俺も冷静ではなかったからバッハから後で聞いて、確かに貧民街の人間はどちらかというと奴隷に近い形だったので、無駄に被害を出す必要はなかっただろう。
同じ街の人間でも、ピンきりなんだよな。
って、頭が痒いなら自分で洗えって、指を指してここ! じゃないっての!
これは、甘えん坊というよりは、俺に色々させて楽しんでいる感じだな。こいつ、微妙な悪戯をするようになりやがって……
ちょっとイラっとしたのでお返しに、体を洗うついでにくすぐってやると、俺の腕から逃げ出そうと暴れるが、脇の下から腕を回してホールドしているので、上に抜けない限りは抜け出せない状況になっている。
シンラが観念したのか謝ってきたので、罰はこの辺で終了だな。
頭は自分で洗うんだぞ。せっかく自分で色々やるようになったのに、こんなところで俺の手を借りてたら、ゲーム機を取り上げられるかもしれないからな!
その後は、スライムの沢山浮いているお風呂へ一緒に入り、お風呂から上がる際にコーヒー牛乳を飲み着替えた。そう言えばお風呂上りにコーヒー牛乳って、うちでは珍しいけど……あ~、シンラの希望だったのね。
ゲームをできる時は、シルキーかブラウニーたちから受け取ってから、終わる時はしっかりと預けることを条件に遊ぶ許可がおりた。
自分たちの役割……猫の世話や運動、勉強などをしっかりとしないと、ゲームをやる時間がもらえなくなるようで、シンラたちは張り切っている様子が見える。でもな、今日はもうご飯食べたらお風呂入って寝るだけだぞ。
食事が終わると、シンラたちが今まで取ったこと無い行動をとり、家族全員がビックリした。
デザートを食べた後、いつもならそのまま座ってのんびりするか、お風呂にすぐ行くか、自分で食器を片付けることなどしたこと無かったのだが、今日は自分たちで食べ終わった食器を返却棚まで運んだのだ。
背が低くてまだ届かないから、手伝ってもらいながらの返却だが、自ら食器をさげるなんて思わなかった。
ゲームができなくなるのが余程嫌なのか、ゲームを取り上げられていない姉たちの真似をして、食器を片付けるところまで真似をするとはな。
いい方向に成長しているのだから良い事なのだが、俺の子どもというだけあって、変な所ばかり似ているな……俺も中学生くらいまでは、勉強しないとゲームをさせてもらえなかったな。
そのおかげで、嫌でも勉強はしてたからそれなりの学力があった。今となっては全く価値のない学歴だが、地域で1番、県内でもトップ10には入る学校に通っていたんだよな。
頭のいい学校でもそこそこの成績を残していたから、ゲームが自由にできてたんだよな。
ゲームがモチベーションになって、色々自発的にしてくれるようになるのなら、結果的にはシンラたちのためになるだろうし、今はこのままでもいいかもな。
ただ、勉強に対する報酬が無くなった時、この子たちがどうなるか……
もう少し大きくなったら、そこら辺のことも学んでもらわないと、大変なことになるかもな。
食器を返却したシンラたちは、3人で仲良くお風呂に向かうみたいだな。お風呂にはいったら寝る前にゲームでもするのだろうか?
っと、今日シンラたちの面倒看るのって……あ~、はい。俺なのね。別に嫌じゃないから問題ないよ。
妻たちの様子も気なるけど、シンラたちの事を任されたからには、面倒を看ないとな。
少し遅れてお風呂へ到着すると、シンラたちは準備万端といった感じで、誰かくるのを待っていた。俺だったせいか、プラムとシオンは変な顔をするが、シンラは関係ないので早く準備しろ! と圧力をかけてきた。
分かったから、急かすな! 服を脱いでいると、ウルとミーシャたちもお風呂へやって来て、珍しく子どもたちに囲まれてのお風呂タイムだ。
子どもたちと俺だけの事ってあまりないから、レアな状況だよな。いつもは、子どもたちがいて妻も誰かしら一緒だからな。
シンラたちは、まだ自分たちだけでお風呂にはいってはいけないと、言われているので誰かと一緒に入る必要があるため、俺を待っていたのだが……ウルたちが来たことで、俺は必要ないと言わんばかりにプラムとシオンにジト目で見られる。
悪い事は何もしていないのに、悪い事をしている気分になるから、この子たちの視線は怖いし辛い。
とはいえ、服も脱いでお風呂に入るだけのタイミングになっているので、この状態から追い出すのはさすがに木地区の所業だと思うのだけど……
ミーシャたちが、パパッと服を脱いで一緒に入るように言ってくれなければ、プラムたちに追い出された可能性があるな……何でこんなに肩身が狭い思いをしないといけないのかね? 食堂に行くときは、シンラと一緒に運んであげたのに、今は何でこんな感じなんだ?
ミーシャたちは、姉らしく下の子たちの面倒を看てくれるので、本当に助かっている。今もプラムたちの面倒を看てくれているし……って、お前さんは何で俺の前に陣取っているんだ?
俺がシャワーで体を洗おうと椅子に座ると、俺の前にシンラ専用の椅子を持って来て、どしんと座った……
俺に洗えってことらしいな。上の子たちをお風呂に入れていた経験から慣れてはいるが、お前さんの事を洗うのって、レアなケースだよな。今日は、レア続きでビックリだな。
妻たちの暴走、聖国でおいたをしていた領主を懲らしめ、子どもたちと俺だけのお風呂の状況、そしてシンラの体を洗うこと……レアケースが続いているな。
初めの2つは原因が同じではあるけど、ただアホな聖国の領主という意味なら、腐るほどアホな奴が増えるので、気にするだけ意味は無い。そのアホによってもたらされた手紙……一応書状ではあるのだが、格下に送るような内容だった……で、妻の対応と俺の対応で別れたからな。
妻を連れて行っても良かったのだが、もし連れて行った場合は、俺だ単独で行った時より、人的被害が拡大していただろう。
あの街にいる人間が獣人の妻たちを見れば、どうせ渡せとか言ってきて適当なこと口走って、それに俺がキレて死人が増えるか、我慢の限界に達した妻たちの魔法やら何やらで、バッハのブレスより甚大な被害が出ただろう。
あの時は俺も冷静ではなかったからバッハから後で聞いて、確かに貧民街の人間はどちらかというと奴隷に近い形だったので、無駄に被害を出す必要はなかっただろう。
同じ街の人間でも、ピンきりなんだよな。
って、頭が痒いなら自分で洗えって、指を指してここ! じゃないっての!
これは、甘えん坊というよりは、俺に色々させて楽しんでいる感じだな。こいつ、微妙な悪戯をするようになりやがって……
ちょっとイラっとしたのでお返しに、体を洗うついでにくすぐってやると、俺の腕から逃げ出そうと暴れるが、脇の下から腕を回してホールドしているので、上に抜けない限りは抜け出せない状況になっている。
シンラが観念したのか謝ってきたので、罰はこの辺で終了だな。
頭は自分で洗うんだぞ。せっかく自分で色々やるようになったのに、こんなところで俺の手を借りてたら、ゲーム機を取り上げられるかもしれないからな!
その後は、スライムの沢山浮いているお風呂へ一緒に入り、お風呂から上がる際にコーヒー牛乳を飲み着替えた。そう言えばお風呂上りにコーヒー牛乳って、うちでは珍しいけど……あ~、シンラの希望だったのね。
0
お気に入りに追加
449
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
冤罪をかけられ、彼女まで寝取られた俺。潔白が証明され、皆は後悔しても戻れない事を知ったらしい
一本橋
恋愛
痴漢という犯罪者のレッテルを張られた鈴木正俊は、周りの信用を失った。
しかし、その実態は私人逮捕による冤罪だった。
家族をはじめ、友人やクラスメイトまでもが見限り、ひとり孤独へとなってしまう。
そんな正俊を慰めようと現れた彼女だったが、そこへ私人逮捕の首謀者である“山本”の姿が。
そこで、唯一の頼みだった彼女にさえも裏切られていたことを知ることになる。
……絶望し、身を投げようとする正俊だったが、そこに学校一の美少女と呼ばれている幼馴染みが現れて──
勇者に幼馴染で婚約者の彼女を寝取られたら、勇者のパーティーが仲間になった。~ただの村人だった青年は、魔術師、聖女、剣聖を仲間にして旅に出る~
霜月雹花
ファンタジー
田舎で住む少年ロイドには、幼馴染で婚約者のルネが居た。しかし、いつもの様に農作業をしていると、ルネから呼び出しを受けて付いて行くとルネの両親と勇者が居て、ルネは勇者と一緒になると告げられた。村人達もルネが勇者と一緒になれば村が有名になると思い上がり、ロイドを村から追い出した。。
ロイドはそんなルネや村人達の行動に心が折れ、村から近い湖で一人泣いていると、勇者の仲間である3人の女性がロイドの所へとやって来て、ロイドに向かって「一緒に旅に出ないか」と持ち掛けられた。
これは、勇者に幼馴染で婚約者を寝取られた少年が、勇者の仲間から誘われ、時に人助けをしたり、時に冒険をする。そんなお話である
チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい
616號
ファンタジー
不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
エラーから始まる異世界生活
KeyBow
ファンタジー
45歳リーマンの志郎は本来異世界転移されないはずだったが、何が原因か高校生の異世界勇者召喚に巻き込まれる。
本来の人数より1名増の影響か転移処理でエラーが発生する。
高校生は正常?に転移されたようだが、志郎はエラー召喚されてしまった。
冤罪で多くの魔物うようよするような所に放逐がされ、死にそうになりながら一人の少女と出会う。
その後冒険者として生きて行かざるを得ず奴隷を買い成り上がっていく物語。
某刑事のように”あの女(王女)絶対いずれしょんべんぶっ掛けてやる”事を当面の目標の一つとして。
実は所有するギフトはかなりレアなぶっ飛びな内容で、召喚された中では最強だったはずである。
勇者として活躍するのかしないのか?
能力を鍛え、復讐と色々エラーがあり屈折してしまった心を、召還時のエラーで壊れた記憶を抱えてもがきながら奴隷の少女達に救われるて変わっていく第二の人生を歩む志郎の物語が始まる。
多分チーレムになったり残酷表現があります。苦手な方はお気をつけ下さい。
初めての作品にお付き合い下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる