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第2229話 探検する前に
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シンラたち3人は、遺跡群に近付いている最中、ずっとテンションが上がっており、20分ほど経った頃に疲れてしまっていた。はしゃぐ気持ちはわかるけど、さすがに連れてくるのが早かったかもな。
疲れていても目は釘付けなので、多分楽しんではいると思う。スライムたちの座り心地の良い椅子で、3人仲良くしているので、先ほどに比べれば静かだな。
というか、騒ぎすぎて喉が渇いていそうなので、小さなコップで1杯分のスポーツドリンクを持って来てもらう。この子たちに限らず、子どもって汗をかきやすいからな。運動をしていなくてもあれだけ騒げば汗もかくだろう。
俺が注文する前にブラウニーたちが運んできて、シンラたちに水分補給するように促していた。
俺たちにも飲み物が運ばれてきた。俺のは、水出し紅茶のミルクティーだな。砂糖などは使っていないが、ミルクティーに使っている牛乳に甘みがあるため、十分に甘く感じる。
水出し紅茶なのは、カフェインを取り過ぎないようにだな。紅茶の渋みというか苦みは少なくなるが、これはこれで美味しい。水で出すことで、水に溶け込まない成分があり、普通の紅茶と違って多めに飲んでもあまり気にしなくていいらしい。
回復魔法でほとんど気にしなくてもいいとはいえ、ブラウニーたちが気にするので、最近は水出しを飲むことが増えている。
回復魔法って細胞とかに干渉するだけじゃなく、体の中にある物質にまで干渉するからすげえよな。
遺跡群に近付き見下ろせる位置までくると、シンラたちは口をポカーンと開け、ポケーッと遺跡群を見ている。何だろな、こんな様子になるとは思ってなかったけど、この子たちにはあっていると思ってしまった。
マチュピチュを元にそれっぽく拡張しているので、実際とはだいぶ違うけど圧巻だな。
元々あったものに肉付けする形で大きくしたけど、近くの他の山にも似たような遺跡群を作って、そこらへん一帯で大きな街だったっぽく作っている。
だからか、実際に人が住むとなると、5000人以上は住めるほどに大きくなっている。遺跡群となっているマチュピチュでは、最大でも750人ほどが住んでいたとされているが、その数倍の規模になっているため、探したらダンジョンがありそうな雰囲気がある。
この世界に住んでいる人ならではの完成だろうが、ちょっとワクワクする気分だな。
確か正確には分かっていないが、マチュピチュって王族の避暑地みたいな形で使われていたと推測されていたはずだ。マチュピチュのあったインカ帝国は、文明的にはアンデス文明であり、文字を持たない文明だったらしく、正確な存在理由が分かっていないんだとか。
だから、推測という形である。マチュピチュの標高が2430メートル付近で、インカ帝国の首都クスコが3400メートルなので、1000メートルも低い位置にあるらしく、避暑地と言われても俺はピンと来ていない。だって、標高が高い方が涼しいからな。避寒地だったのかね?
気になって色々と調べてみると、平均気温が年間通して20度近くあるそうで、日本みたいに氷点下になったりしないみたいだな。赤道に近く、標高が高くても比較的暖かい地域だったということだろうか?
夜には10度を下まわることもあるらしく、避暑地というのはピンとこないな。保養地って感じに思っておけばいいのかね。
遺跡ってそれだけで色々考える事があって面白いよな。変な話ダンジョンって言うと、モンスターのはびこる危険な場所という認識だが、ダンジョンマスターからすれば身を守る盾みたいな役割だし、立場によっても見方が変わるから面白い。
そんなダンジョンを農園として使ったり、街として使ったり、タダの通路として使ったりしている俺は、邪道なんだろうな。邪道だったとしても、出来るのだから間違った使い方ではないよな。
シンラたちの元気が戻て来たのか、いつの間にか柵につかまって顔を間から出して、食い入るように覗いていた。危ないから止めようと思ったが、落ちないようにスライムたちが先回りしており、前に前に行こうとするシンラたちを押し戻してくれている。
とはいえ、危ないので一時回収しましょうかね。
シンラを肩車の位置にして、プラムとシオンは片腕ずつで抱っこする形にした。プラムたちは相変わらずシンラに触れていたいのか、足首辺りにつかまっている。この状態なら、シンラがのけぞっても落ちることはなさそうだな。
シンラたちの我慢の限界が来る前に遺跡群の探検に行きますかね。スライムたち、騎乗準備しておくんだ。少し長い移動になるから、シンラたちが疲れないように工夫してくれ。
もう少し行くと、船から降りられるように調整した場所につくので……っとあぶねえ! 自動で進んでる訳じゃなくて、流れに任せているだけだから、放っておくと通り過ぎてしまうんだった。
ブラウニーたち、誰か船を操作して……って、待機させてたスライムたちが運転して、降りる場所に寄せてくれた。無駄に高性能なスライムたちで良かった。
押さえておかないと飛び出していきそうなシンラたちをなんとか落ち着かさせて、ミーシャたちを呼ぶ。妻たちだと全速力で逃げそうだから、シンラたちに付いて一緒に遺跡群を回ってくれ。俺も一緒に行くけど、ミーシャたちにシンラたちを押さえてもらいたい。
スライムたちがいるから危険は無いだろうけど、危ない場所は沢山あるから、同じように移動できるミーシャたちに面倒を看てもらいたいわけだ。お姉さんなんだから、弟妹たちの面倒を看てくれるよな?
お姉さんという響きにビビッと来たのか、ミーシャたちのヤル気がみなぎっている気がする。いつも姉として行動しているけど、人に言われると違うのかね?
船から降りて……って、さすがにその服だと微妙だな。着せ替え人形にされてたけど、着替えてくれるかね?
遺跡群にカラフルな服はに合わないんだが……
そんなことを考えていると、シンラたちから服を要求された。探検するなら探検する服が欲しいと……今朝のお前たちを見ていると、ありえないとか思ったが、着たいと言うなら出してやろう。
探検服を出してやると、その場で着替え始めた。子どもの所為か恥じらいがないな。ミーシャたちも衣装を合わせたいようで、お揃いの探検服を着るがこちらはきちんと、御着替えルームで着替えている。
疲れていても目は釘付けなので、多分楽しんではいると思う。スライムたちの座り心地の良い椅子で、3人仲良くしているので、先ほどに比べれば静かだな。
というか、騒ぎすぎて喉が渇いていそうなので、小さなコップで1杯分のスポーツドリンクを持って来てもらう。この子たちに限らず、子どもって汗をかきやすいからな。運動をしていなくてもあれだけ騒げば汗もかくだろう。
俺が注文する前にブラウニーたちが運んできて、シンラたちに水分補給するように促していた。
俺たちにも飲み物が運ばれてきた。俺のは、水出し紅茶のミルクティーだな。砂糖などは使っていないが、ミルクティーに使っている牛乳に甘みがあるため、十分に甘く感じる。
水出し紅茶なのは、カフェインを取り過ぎないようにだな。紅茶の渋みというか苦みは少なくなるが、これはこれで美味しい。水で出すことで、水に溶け込まない成分があり、普通の紅茶と違って多めに飲んでもあまり気にしなくていいらしい。
回復魔法でほとんど気にしなくてもいいとはいえ、ブラウニーたちが気にするので、最近は水出しを飲むことが増えている。
回復魔法って細胞とかに干渉するだけじゃなく、体の中にある物質にまで干渉するからすげえよな。
遺跡群に近付き見下ろせる位置までくると、シンラたちは口をポカーンと開け、ポケーッと遺跡群を見ている。何だろな、こんな様子になるとは思ってなかったけど、この子たちにはあっていると思ってしまった。
マチュピチュを元にそれっぽく拡張しているので、実際とはだいぶ違うけど圧巻だな。
元々あったものに肉付けする形で大きくしたけど、近くの他の山にも似たような遺跡群を作って、そこらへん一帯で大きな街だったっぽく作っている。
だからか、実際に人が住むとなると、5000人以上は住めるほどに大きくなっている。遺跡群となっているマチュピチュでは、最大でも750人ほどが住んでいたとされているが、その数倍の規模になっているため、探したらダンジョンがありそうな雰囲気がある。
この世界に住んでいる人ならではの完成だろうが、ちょっとワクワクする気分だな。
確か正確には分かっていないが、マチュピチュって王族の避暑地みたいな形で使われていたと推測されていたはずだ。マチュピチュのあったインカ帝国は、文明的にはアンデス文明であり、文字を持たない文明だったらしく、正確な存在理由が分かっていないんだとか。
だから、推測という形である。マチュピチュの標高が2430メートル付近で、インカ帝国の首都クスコが3400メートルなので、1000メートルも低い位置にあるらしく、避暑地と言われても俺はピンと来ていない。だって、標高が高い方が涼しいからな。避寒地だったのかね?
気になって色々と調べてみると、平均気温が年間通して20度近くあるそうで、日本みたいに氷点下になったりしないみたいだな。赤道に近く、標高が高くても比較的暖かい地域だったということだろうか?
夜には10度を下まわることもあるらしく、避暑地というのはピンとこないな。保養地って感じに思っておけばいいのかね。
遺跡ってそれだけで色々考える事があって面白いよな。変な話ダンジョンって言うと、モンスターのはびこる危険な場所という認識だが、ダンジョンマスターからすれば身を守る盾みたいな役割だし、立場によっても見方が変わるから面白い。
そんなダンジョンを農園として使ったり、街として使ったり、タダの通路として使ったりしている俺は、邪道なんだろうな。邪道だったとしても、出来るのだから間違った使い方ではないよな。
シンラたちの元気が戻て来たのか、いつの間にか柵につかまって顔を間から出して、食い入るように覗いていた。危ないから止めようと思ったが、落ちないようにスライムたちが先回りしており、前に前に行こうとするシンラたちを押し戻してくれている。
とはいえ、危ないので一時回収しましょうかね。
シンラを肩車の位置にして、プラムとシオンは片腕ずつで抱っこする形にした。プラムたちは相変わらずシンラに触れていたいのか、足首辺りにつかまっている。この状態なら、シンラがのけぞっても落ちることはなさそうだな。
シンラたちの我慢の限界が来る前に遺跡群の探検に行きますかね。スライムたち、騎乗準備しておくんだ。少し長い移動になるから、シンラたちが疲れないように工夫してくれ。
もう少し行くと、船から降りられるように調整した場所につくので……っとあぶねえ! 自動で進んでる訳じゃなくて、流れに任せているだけだから、放っておくと通り過ぎてしまうんだった。
ブラウニーたち、誰か船を操作して……って、待機させてたスライムたちが運転して、降りる場所に寄せてくれた。無駄に高性能なスライムたちで良かった。
押さえておかないと飛び出していきそうなシンラたちをなんとか落ち着かさせて、ミーシャたちを呼ぶ。妻たちだと全速力で逃げそうだから、シンラたちに付いて一緒に遺跡群を回ってくれ。俺も一緒に行くけど、ミーシャたちにシンラたちを押さえてもらいたい。
スライムたちがいるから危険は無いだろうけど、危ない場所は沢山あるから、同じように移動できるミーシャたちに面倒を看てもらいたいわけだ。お姉さんなんだから、弟妹たちの面倒を看てくれるよな?
お姉さんという響きにビビッと来たのか、ミーシャたちのヤル気がみなぎっている気がする。いつも姉として行動しているけど、人に言われると違うのかね?
船から降りて……って、さすがにその服だと微妙だな。着せ替え人形にされてたけど、着替えてくれるかね?
遺跡群にカラフルな服はに合わないんだが……
そんなことを考えていると、シンラたちから服を要求された。探検するなら探検する服が欲しいと……今朝のお前たちを見ていると、ありえないとか思ったが、着たいと言うなら出してやろう。
探検服を出してやると、その場で着替え始めた。子どもの所為か恥じらいがないな。ミーシャたちも衣装を合わせたいようで、お揃いの探検服を着るがこちらはきちんと、御着替えルームで着替えている。
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