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第2144話 新しい街はどうする?
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朝食を食べ終わった俺は……そう言えばすること無いな。土木組もまったりしているけど、今日の予定はあったりするのかな? 近くにリンドが来たので、聞いてみることにした。
「今日のすること? レイリーさんに確認は必要だけど、そろそろ難民用の街を作っていく必要があるかなって思ってるわ。門の外に人が集まり始めているからね。とはいっても、数は3桁に届いてないからまだまだだけど、一気に来る可能性があるから、早めに準備する必要があるかなって思ってる」
なるほど、難民用の街か……勝手に外に行けないように壁と堀を作るんだったか? 最初は、農地の関係もあるから、ある程度フリーにできるように考えてたけど、監視がしにくくなるからきっちりと囲むことにしたんだっけ?
最近の事なのに、記憶があやふやだ。
「街だけ作って食料を生産できないようにすると、さすがにすぐ暴動になってしまうから、ある程度安定して供給できるようにしつつ、街でもある程度生産できる体制が整うといいかなって話してるよ」
リンドたちの中でも色々話し合っているみたいだな。
農地持って考えると、かなり広い範囲を囲う必要が出てくるけど、それは大丈夫なのだろうか?
「色々考えたんだけど、難民の街を作る場所はやっぱり、領地の境界線の壁沿いに作ろうと思ってるわ。領地の外側には溝を掘ってもらったから、今度は内側にも溝を掘ってもらおうと思ってるの。水のあるところではリバイアサンの次に優秀なダゴンを置いて、管理してもらおうかと思ってね」
あ~リバイアサンでなくとも、水に干渉できるSランクの魔物がいたな。直接戦闘力は高くないけど、水があるならかなりいかつい性能のダゴンか……使わずに暇しているダゴンが何匹かいたな、あいつを呼び寄せるんだな。
「じゃぁ、監視は基本的に魔物たちが担当する感じかな? 報告をまとめるのが兵士で、確認と調整するのが士官たちってことだな」
「そうなるのかな? 報告に関してはレイリーさんに一任しているから、こっちにはまとめた報告が上がってくるだけね。一応、魔物たちからの聞き取りについても、添付してもらう予定だけどね」
ダブルチェックみたいなもんか。見落としがないか、しっかりと聞き取りを行ってほしいものだ。
街の広さはどうするんだ?
「一応、フレデリクくらいの広さを考えてるかな。試験農場クラスの農業もできるようにしたいと思ってるから、水は多くほしいわね。下水関係は少し悩んでいるのよね……」
何に悩んでいるのか分からなかったので、悩んでいる理由を聞いてみた。
難民たちは、俺たちの生活様式は真似できないだろうから、下水を整備しないとすぐに疫病が発生してしまうだろうとのこと。だからといって下水を設置すれば、住民でもないのにやり過ぎだろうとのこと。
他にも下水を整備しないと、周辺の水源が汚染される可能性があるので、兵士たちの駐屯所にも問題が発生しそうだということだ。ダンジョンで管理しているとはいっても、堀の水をすべて管理できているわけではないので、汚染された状態で放置は良くないと判断されている。
それに、生活に余裕がなければ、自分たちの都合ばかりを押し付けて、こっちの指示を聞いてくれないだろうとも判断しているようだ。
確かに、衛生面についてはかなり問題があるんだよな。トイレを作ってもトイレでしない奴が沢山いるからな。普通の街なら領主が綺麗にする義務があるので、必要なところは掃除させるだろうが……難民の街は、場所を提供するけど俺の管理下にはないから、自分たちでキレイにする必要があるんだよな。
そういったところを突いて、工作員たちが独立を仰いでくる可能性があると考えられている。
自分たちで掃除しないのに、こっちのせいにするとかアホか? と思ったが、扇動するやつは、煽るネタさえあれば嘘でも何でもいいのだ。事実そこにあることを曲解しても、扇動が成功すればいいだけだからな。
そう考えると、危険分子を強制的に排除しない限り、後手に回った対応しかできないんだよな。それでも有利に立ち回るために、魔物を使って諜報をするんだけどな。
極端な話、難民とはいえ受け入れてもらったのに、人様の土地で独立運動をするのであれば、文字通り殲滅されても文句は言えないんだよね、この世界では。それなのに、扇動を考えている奴らの気が知れないわ。
色々考えるのは面倒なのでダゴンを複数配置して、無断で出入りするヤツは問答無用で殺してもいいと命令することになった。可能なら生きたまま捕らえて、暗部に引き渡すように命令することとなる。
壁を上るのにそこまでの能力は必要ないが、上限は無いのでSランクの冒険者クラスが来たら、捕らえるより殺す方が圧倒的に楽だからな。情報を持っていそうな奴は、可能な限り捕えたいが、無理する必要は無いぞ。本当に捕らえたいなら、バザールにも出張ってもらえば何とかなるだろうしな。
ちょっと広めに作って、水源は準備するけど、下水は整備しない方向に決まった。駐屯地のある堀とは繋げずに、難民の街だけで完結するような形にしておいた。一応、トイレだけは準備する予定だ。
疫病が発生しても、ここだけで済ませられるような仕組みと、入る前に衛生面についての指導も行い、この街で起こることは、自己責任であると念を押しておいた。街の中の治安も、自分たちで守るように話すつもりだ。
もしここで俺たちの手を借りたいという話になれば、それは俺たちの街に所属するということになるのだ。土地が俺の領地内で、俺の兵士たちが街の警部をするのであれば、それはもう俺の街だとグリエルにいわれた。
もしこの条件が飲めないのなら、街にはいらず近くの帝国の街へ助けを求めればいいということらしい。
街の中で完結するのであれば手を出さないが、外に迷惑をかけるのであれば、強制介入することもあり得るとまとめる人間たちに伝える予定だってさ。
レイリーに確認したら、街を作りに行きますかね。
「今日のすること? レイリーさんに確認は必要だけど、そろそろ難民用の街を作っていく必要があるかなって思ってるわ。門の外に人が集まり始めているからね。とはいっても、数は3桁に届いてないからまだまだだけど、一気に来る可能性があるから、早めに準備する必要があるかなって思ってる」
なるほど、難民用の街か……勝手に外に行けないように壁と堀を作るんだったか? 最初は、農地の関係もあるから、ある程度フリーにできるように考えてたけど、監視がしにくくなるからきっちりと囲むことにしたんだっけ?
最近の事なのに、記憶があやふやだ。
「街だけ作って食料を生産できないようにすると、さすがにすぐ暴動になってしまうから、ある程度安定して供給できるようにしつつ、街でもある程度生産できる体制が整うといいかなって話してるよ」
リンドたちの中でも色々話し合っているみたいだな。
農地持って考えると、かなり広い範囲を囲う必要が出てくるけど、それは大丈夫なのだろうか?
「色々考えたんだけど、難民の街を作る場所はやっぱり、領地の境界線の壁沿いに作ろうと思ってるわ。領地の外側には溝を掘ってもらったから、今度は内側にも溝を掘ってもらおうと思ってるの。水のあるところではリバイアサンの次に優秀なダゴンを置いて、管理してもらおうかと思ってね」
あ~リバイアサンでなくとも、水に干渉できるSランクの魔物がいたな。直接戦闘力は高くないけど、水があるならかなりいかつい性能のダゴンか……使わずに暇しているダゴンが何匹かいたな、あいつを呼び寄せるんだな。
「じゃぁ、監視は基本的に魔物たちが担当する感じかな? 報告をまとめるのが兵士で、確認と調整するのが士官たちってことだな」
「そうなるのかな? 報告に関してはレイリーさんに一任しているから、こっちにはまとめた報告が上がってくるだけね。一応、魔物たちからの聞き取りについても、添付してもらう予定だけどね」
ダブルチェックみたいなもんか。見落としがないか、しっかりと聞き取りを行ってほしいものだ。
街の広さはどうするんだ?
「一応、フレデリクくらいの広さを考えてるかな。試験農場クラスの農業もできるようにしたいと思ってるから、水は多くほしいわね。下水関係は少し悩んでいるのよね……」
何に悩んでいるのか分からなかったので、悩んでいる理由を聞いてみた。
難民たちは、俺たちの生活様式は真似できないだろうから、下水を整備しないとすぐに疫病が発生してしまうだろうとのこと。だからといって下水を設置すれば、住民でもないのにやり過ぎだろうとのこと。
他にも下水を整備しないと、周辺の水源が汚染される可能性があるので、兵士たちの駐屯所にも問題が発生しそうだということだ。ダンジョンで管理しているとはいっても、堀の水をすべて管理できているわけではないので、汚染された状態で放置は良くないと判断されている。
それに、生活に余裕がなければ、自分たちの都合ばかりを押し付けて、こっちの指示を聞いてくれないだろうとも判断しているようだ。
確かに、衛生面についてはかなり問題があるんだよな。トイレを作ってもトイレでしない奴が沢山いるからな。普通の街なら領主が綺麗にする義務があるので、必要なところは掃除させるだろうが……難民の街は、場所を提供するけど俺の管理下にはないから、自分たちでキレイにする必要があるんだよな。
そういったところを突いて、工作員たちが独立を仰いでくる可能性があると考えられている。
自分たちで掃除しないのに、こっちのせいにするとかアホか? と思ったが、扇動するやつは、煽るネタさえあれば嘘でも何でもいいのだ。事実そこにあることを曲解しても、扇動が成功すればいいだけだからな。
そう考えると、危険分子を強制的に排除しない限り、後手に回った対応しかできないんだよな。それでも有利に立ち回るために、魔物を使って諜報をするんだけどな。
極端な話、難民とはいえ受け入れてもらったのに、人様の土地で独立運動をするのであれば、文字通り殲滅されても文句は言えないんだよね、この世界では。それなのに、扇動を考えている奴らの気が知れないわ。
色々考えるのは面倒なのでダゴンを複数配置して、無断で出入りするヤツは問答無用で殺してもいいと命令することになった。可能なら生きたまま捕らえて、暗部に引き渡すように命令することとなる。
壁を上るのにそこまでの能力は必要ないが、上限は無いのでSランクの冒険者クラスが来たら、捕らえるより殺す方が圧倒的に楽だからな。情報を持っていそうな奴は、可能な限り捕えたいが、無理する必要は無いぞ。本当に捕らえたいなら、バザールにも出張ってもらえば何とかなるだろうしな。
ちょっと広めに作って、水源は準備するけど、下水は整備しない方向に決まった。駐屯地のある堀とは繋げずに、難民の街だけで完結するような形にしておいた。一応、トイレだけは準備する予定だ。
疫病が発生しても、ここだけで済ませられるような仕組みと、入る前に衛生面についての指導も行い、この街で起こることは、自己責任であると念を押しておいた。街の中の治安も、自分たちで守るように話すつもりだ。
もしここで俺たちの手を借りたいという話になれば、それは俺たちの街に所属するということになるのだ。土地が俺の領地内で、俺の兵士たちが街の警部をするのであれば、それはもう俺の街だとグリエルにいわれた。
もしこの条件が飲めないのなら、街にはいらず近くの帝国の街へ助けを求めればいいということらしい。
街の中で完結するのであれば手を出さないが、外に迷惑をかけるのであれば、強制介入することもあり得るとまとめる人間たちに伝える予定だってさ。
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