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第2141話 シンラの変わった好み
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俺たちは拠点に戻ると、ゲートで専用のスーパー銭湯のあるマイワールドへ移動する。このゲートは、新しく作った地下に設置しているので、子どもたちでも入れないように工夫している。ここの扉を開けられるのは、俺・バザール・綾乃の3人だけだ。
バザールと綾乃も開けられるのは、クリエイトゴーレムを使った鍵なので、俺と同じレベルでクリエイトゴーレムを使える2人は、この扉を開けることができる。
そう言えば、この2人拠点に戻ってきており、一緒に飯を食べるつもりだったらしく、俺たちとスーパー銭湯へやってきている。
スーパー銭湯で準備してもらった夕食は、料亭で出てくるような和食だった。急に注文したのに、こうやって雰囲気に合わせた食事が出てくるのは、さすがだね。しかも、俺が前に気に入った、伊勢えびの半身を網焼きにして、エビみそとウニを混ぜて塗ったものを出してくれた。
他には、シャコガイの刺身なんかも出てきたな。お寿司では出てこなかった刺身なんかも出してくれた。もちろん、酒のみーずには刺身の盛り合わせや、焼き鳥などお酒のおつまみセットが色々用意されている。
あの一角だけ料理の毛色が違いますな。あれはあれで美味いだろうけど、夕食というよりは居酒屋でご飯みたいな感じだな。上の子たちは、ミリーたちから距離をとって、俺の近くでにぎやかに食べている。
下の子たちは、いつも通りにぎやかがったのだが、シンラの雰囲気がいつもと違ったな。どうも、シャコガイの刺身が気に入ったようで、珍しくプラムとシオンから奪っていた。その代わり、伊勢えびを死守できなかったようだが、あまり気にしている様子がない。
いつもなら、伊勢えびも奪っていると思うのだが、シャコガイの刺身だけで満足しているな。価値的には、伊勢えびにまけている気がするのだが、個人の価値観なので突っ込んでも意味は無いな。
さて、伊勢えびも嬉しかったのだが、個人的には目の前の七輪で焼かれている、サザエがめっちゃ気になっています。一度出てきた汁を捨てて、少し蒸し焼きみたいにしてから、お醤油を垂らして……香ばしい匂いが広がる。
そこに少しだけバターを置いて、香り高くなったところで蓋を開けて、クルクルと中身を取り出す。初めに肝の濃厚な部分を食べ、お澄ましで口をリセットしてから、コリコリ食感の身を食べる。いやー美味いね!
次に出されたのは、ホタテの丸焼きだ。お昼にそういえば食べてなかったっけ? 刺身でもよかったのだが、焼きで食べる方が今回はいいと判断されたのか、目の前で焼かれている。目が釘付けになるから不思議だよな。
ちなみに、サザエの汁を一度捨てているのは、新鮮なのでサザエの殻に入っている海水なので、少し煮てその汁を捨ててから、少し焼いて醤油を垂らして完成という感じだ。多少旨味は逃げてしまうが、海水に混ざってしまった旨味なので、ブラウニーたち的には捨てる方がいいらしい。
次々出される食事を食べて、俺は満足だ。
そういえば、シンラが俺を真似してサザエのつぼ焼きにチャレンジしている姿にビックリしたな。さすがに顎の力が足りないので、薄切りにしてもらっていたが、その薄切りに何やら注文を付けたと思ったら、肝で作ったソースをかけてもらっていた……
なんちゅー食べ方をしているのかと思ったが、ブラウニーたちの手によって魔改造された肝のソースは、シンラのドストライクを撃ち抜いたようで、めっちゃテンションが上がってたな。
油断した隙に両サイドの2人が薄切りをさらっていったが、魔改造されていても苦かったため、シンラに猛抗議をしている。シンラにとっては美味しくても、プラムとシオンにとっては美味しくなかったのだろう。
だけどな、人の物を盗んだのに、その相手に逆切れするのはおかしいぞ。
表現的に間違っているとは思うが、泥棒が泥棒の家に侵入して盗品を盗み、その盗品の所為で警察に捕まるって文句を言うようなもんだぞ!
って、本当に意味が分からんな。とりあえず、盗んだやつが悪い。ということで、俺の例えで言えば、泥棒2人が悪いな。そして、シンラたちに当てはめれば、プラムとシオンが絶対的に悪い。
でもさ、気になるから俺にもその一皿作ってくれ。
そう言うと、準備してました! といわんばかりに、すぐに運ばれてきた。薄切りにされた食感は、それはそれで美味かったし、肝のソースも美味かった。日本酒が欲しくなるような……あっ!
そう思った時には既に遅かった。サザエもつまみに追加され、ブラウニーたちの作った日本酒を冷酒でカパカパ飲んでいた。あれは、ミリーが潰れるパターンだな。
ミリーは普段、酔い潰れないようにお酒をセーブしているのだが、たまにスロットルを全開にしてアクセルを踏み込んでしまうことがあるので、極稀に酔い潰れるのだ。それに対して、元凶の2人であるカエデとリンドは、酔い潰れないからな……
ブラウニーたちに伝言をお願いした。ミリーの事をちゃんと面倒見ろよ!
もう慣れたもので、2人からは了解の返事がかえってくる。もう少し、食事の中盤だったら俺も日本酒を飲みたかったけど、今はいっかな……なんか酔い潰れそうな気がするから、やめておこう。
お酒は、好きってわけでもないけど、たまに飲みたくなるんだよね。多分、お酒自体が美味しいというか、飲みやすいんだろうな。
満腹になったシンラは、満足そうな顔をしてスコ座りみたいになっているが、両サイドのプラムとシオンはまだ怒っているようだ。だから、お前たちが怒るのはおかしいからな!
シンラはそんなこと関係なしに、満足そうだな。お前さんは、自分の好きな物を好きなだけ食べたから、何言われても関係ないんだろうな。
さて、スーパー銭湯の楽しみはこれからだぞ! 食事休憩したら、行くからな!
バザールと綾乃も開けられるのは、クリエイトゴーレムを使った鍵なので、俺と同じレベルでクリエイトゴーレムを使える2人は、この扉を開けることができる。
そう言えば、この2人拠点に戻ってきており、一緒に飯を食べるつもりだったらしく、俺たちとスーパー銭湯へやってきている。
スーパー銭湯で準備してもらった夕食は、料亭で出てくるような和食だった。急に注文したのに、こうやって雰囲気に合わせた食事が出てくるのは、さすがだね。しかも、俺が前に気に入った、伊勢えびの半身を網焼きにして、エビみそとウニを混ぜて塗ったものを出してくれた。
他には、シャコガイの刺身なんかも出てきたな。お寿司では出てこなかった刺身なんかも出してくれた。もちろん、酒のみーずには刺身の盛り合わせや、焼き鳥などお酒のおつまみセットが色々用意されている。
あの一角だけ料理の毛色が違いますな。あれはあれで美味いだろうけど、夕食というよりは居酒屋でご飯みたいな感じだな。上の子たちは、ミリーたちから距離をとって、俺の近くでにぎやかに食べている。
下の子たちは、いつも通りにぎやかがったのだが、シンラの雰囲気がいつもと違ったな。どうも、シャコガイの刺身が気に入ったようで、珍しくプラムとシオンから奪っていた。その代わり、伊勢えびを死守できなかったようだが、あまり気にしている様子がない。
いつもなら、伊勢えびも奪っていると思うのだが、シャコガイの刺身だけで満足しているな。価値的には、伊勢えびにまけている気がするのだが、個人の価値観なので突っ込んでも意味は無いな。
さて、伊勢えびも嬉しかったのだが、個人的には目の前の七輪で焼かれている、サザエがめっちゃ気になっています。一度出てきた汁を捨てて、少し蒸し焼きみたいにしてから、お醤油を垂らして……香ばしい匂いが広がる。
そこに少しだけバターを置いて、香り高くなったところで蓋を開けて、クルクルと中身を取り出す。初めに肝の濃厚な部分を食べ、お澄ましで口をリセットしてから、コリコリ食感の身を食べる。いやー美味いね!
次に出されたのは、ホタテの丸焼きだ。お昼にそういえば食べてなかったっけ? 刺身でもよかったのだが、焼きで食べる方が今回はいいと判断されたのか、目の前で焼かれている。目が釘付けになるから不思議だよな。
ちなみに、サザエの汁を一度捨てているのは、新鮮なのでサザエの殻に入っている海水なので、少し煮てその汁を捨ててから、少し焼いて醤油を垂らして完成という感じだ。多少旨味は逃げてしまうが、海水に混ざってしまった旨味なので、ブラウニーたち的には捨てる方がいいらしい。
次々出される食事を食べて、俺は満足だ。
そういえば、シンラが俺を真似してサザエのつぼ焼きにチャレンジしている姿にビックリしたな。さすがに顎の力が足りないので、薄切りにしてもらっていたが、その薄切りに何やら注文を付けたと思ったら、肝で作ったソースをかけてもらっていた……
なんちゅー食べ方をしているのかと思ったが、ブラウニーたちの手によって魔改造された肝のソースは、シンラのドストライクを撃ち抜いたようで、めっちゃテンションが上がってたな。
油断した隙に両サイドの2人が薄切りをさらっていったが、魔改造されていても苦かったため、シンラに猛抗議をしている。シンラにとっては美味しくても、プラムとシオンにとっては美味しくなかったのだろう。
だけどな、人の物を盗んだのに、その相手に逆切れするのはおかしいぞ。
表現的に間違っているとは思うが、泥棒が泥棒の家に侵入して盗品を盗み、その盗品の所為で警察に捕まるって文句を言うようなもんだぞ!
って、本当に意味が分からんな。とりあえず、盗んだやつが悪い。ということで、俺の例えで言えば、泥棒2人が悪いな。そして、シンラたちに当てはめれば、プラムとシオンが絶対的に悪い。
でもさ、気になるから俺にもその一皿作ってくれ。
そう言うと、準備してました! といわんばかりに、すぐに運ばれてきた。薄切りにされた食感は、それはそれで美味かったし、肝のソースも美味かった。日本酒が欲しくなるような……あっ!
そう思った時には既に遅かった。サザエもつまみに追加され、ブラウニーたちの作った日本酒を冷酒でカパカパ飲んでいた。あれは、ミリーが潰れるパターンだな。
ミリーは普段、酔い潰れないようにお酒をセーブしているのだが、たまにスロットルを全開にしてアクセルを踏み込んでしまうことがあるので、極稀に酔い潰れるのだ。それに対して、元凶の2人であるカエデとリンドは、酔い潰れないからな……
ブラウニーたちに伝言をお願いした。ミリーの事をちゃんと面倒見ろよ!
もう慣れたもので、2人からは了解の返事がかえってくる。もう少し、食事の中盤だったら俺も日本酒を飲みたかったけど、今はいっかな……なんか酔い潰れそうな気がするから、やめておこう。
お酒は、好きってわけでもないけど、たまに飲みたくなるんだよね。多分、お酒自体が美味しいというか、飲みやすいんだろうな。
満腹になったシンラは、満足そうな顔をしてスコ座りみたいになっているが、両サイドのプラムとシオンはまだ怒っているようだ。だから、お前たちが怒るのはおかしいからな!
シンラはそんなこと関係なしに、満足そうだな。お前さんは、自分の好きな物を好きなだけ食べたから、何言われても関係ないんだろうな。
さて、スーパー銭湯の楽しみはこれからだぞ! 食事休憩したら、行くからな!
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