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第2112話 お酒の飲み方って重要
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ミリーたちは、お風呂から上がったあとに、しっかりと水分を補給してから、またお酒を飲みだした。カエデとリンドは、よくドワーフたちと飲んでいるので気にならないが、ミリーのお酒の量が増えてる気がするんだよな。
そこら辺どうなの、ブラウニーさんやい。
「ミリー様の最近のお酒の量ですか? 確かに、昔と比べれば飲むようになりましたが、ご主人様が思っているより飲まれていませんよ。お酒の席に長くいるから、そつ思うのかもしれませんね」
どうやら、お酒の席によくいるだけで、俺が心配しているほど飲んでるわけじゃないみたいだ。
ミリーとリンドは、ドワーフなのでブラウニーたちも気にしていないようだな。よく飲んでるってことくらいしか、知らないみたいだ。あの種族は、お酒で気にすることと言えば、懐具合だけと言う、ただの飲兵衛だからな。
ミリーに問題がないのなら、気にしなくてもいいだろう。あっ、一応おつまみは塩分控えめで頼むな。あの3人は、天ぷらを塩でばくばく食べてたし、お風呂前も味の濃いものだったから、よろしくね。
俺もなんか飲むかな?
1人で飲みたい気分だから、屋上に持ってきてもらっていいか? 俺のおつまみはお任せでお願いしていいかな?
そうお願いすると、俺は屋上に行くと声をかけ、ダマだけ抱き抱えて屋上に向かう。ダマは嫌がるだけ無駄だと思い、脱力して抵抗するが、それが成功するのは、シンラたちくらいだぞ。
レベルが50を越えれば、脱力した所で全く関係無いんだよね。お前にも好物を持ってきてもらえるから、近くにいるだけでいいんだから、そこにいろって。近くにいなかったら、妻たちに怒られんぞ。
特等席に俺の好きな椅子を置いて、ダマを足下に座らせて希望のあった飲み物の、イチゴオレを器に注ぐ。普通ならチロチロと舐めていると温まるが、クリエイトゴーレムで保温できる、最高級の器を使っているので問題ない。
ブラウニーが運んで来てくれるかと思ったら、ミドリが運んできてくれた。運んできたと言っても、手には何も持たずに全部、スキルの中に入れてるから、何を持ってきてくれたのか、現時点では分からないんだよね。
量は飲むつもりはなかったので、それ以外はお任せにした。
おつまみとして出されたのは、イカの一夜干しとカマンベールチーズだった。組み合わせ的にどうなんだ? それと、塩分が多いと思うんだが、そこら辺はどうなんだ?
「ご主人様であれば、問題ないですね。運動もしっかりしていますので、こな程度は誤差の範囲です。ご主人様のお好きな、七味マヨネーズも準備していますよ。カマンベールチーズは、今日の夕食に合わせて、天ぷらにしています」
チーズの天ぷらって、聞いたことあるけど食べたことはないな。少しつまむくらいでいいから、2個くらいでいいぞ。でも、干しイカは多めにお願い。
うちは、酒飲みの家系じゃないから、酒のことはよく分からんが、何故かおつまみ系の食べ物は何故かあって、好きだったんだよね。燻製イカとか美味しいから、ついつい食べちゃうんだよね。
自分だけじゃないと思うけど、ちょこっと食べられる好きなものって、気付いたら再現たべてしまうことってないか? 特別好きじゃなくても、素朴な味とかでもパクパク食べてしまうよね。芋ケンピとか、干しいもとかついつい食べちゃうね。
干しいもでも、柔らかくて甘い高級品っぽいのではなく、ちょっと緑とか茶色っぽくて、周りに白い粉がついている、昔ながらのイメージの干しいもって、気付いたら口に運んでるんだよな。
そういえば、干しいもの白い粉って、小麦粉とか片栗粉じゃなくて、糖分が結晶化した物なんだってね。勝った時は付いてなくても、ちょっと置いとくと白くなって、カビかと思ったこともあるけど、日本にいたときは体に害はないって教わったっけな。
麹菌みたいな、体に入れても平気な何かだと思ってたけど、この世界に来てブラウニーたちが、製法を学び詳しく知ったおかげで教えてもらった知識だ。
ちなみに、麹菌はカビの一種だけど、身体に害のある、毒を生み出す菌ではないので、摂取しても問題がないのだ。もっと言えば、消化の手伝いなどをしてくれる、有益な菌らしいぞ。
天ぷらは熱いうちが美味しいので、2ピースのカマンベールの天ぷらが出てきた。あわせるのは、ワインだとさ。俺、ほとんど飲んだこと無いけど、チーズとワインって本当に美味しいのか?
「こちらは、作りたての赤ワインです。ワインとしては未熟ですが、風味が強く出ているので、チーズによくあいますよ」
出されたワインの香りを感じながら口に含む。渋みは強いが鼻を抜ける香りは、驚くほどだった。ワインって、こういう楽しみ方もあるんだな。ドワーフたちが好き好んで飲む酒ではなさそうだ。あいつらは、ワインではなく蒸留した、酒精の強いブランデーの方が好きなんだよな。
量と質(高アルコール度数)が重要なんだと、前に聞いたことがあるな。
チーズを口に含んでからワインを飲むと……味わいが変わった。俺の語彙力では表現できないが、美味しい組み合わせだった。
俺が天ぷらを食べている間に、一夜干しのイカが炙られて出てきた。七味マヨネーズと一緒に!
切り分けられているので、一切れつまんでつけてから口に入れる。問題なく美味い。
一緒に出されたのは、冷酒だった。アルコール度数は違うのに、すごく飲みやすいな。熱燗をミリーたちと飲んだことあるが、あれはアルコールが強い! と感じたんだよな。揮発しているアルコールが、きつく感じさせるのかね?
冷酒は飲みすぎそうで駄目だな。こっそりと出された干しいものせいで、また冷酒が進んでしまう……無限ループがヤバいな。
「ご主人様、今日はこの辺にしておきましょう。少しペースが早かったのか、すごく眠そうな表情をされていますよ。それと、ミリー様たちがお迎えに来てます」
3人で飲んでいたはずのミリーたちが、屋上に迎えに来てくれたようだ。この程度の量で歩けなくなるようなことは無いが、少しフワフワしていた気分がいいな。これも美味しいお酒が飲めたからだろう。
そこら辺どうなの、ブラウニーさんやい。
「ミリー様の最近のお酒の量ですか? 確かに、昔と比べれば飲むようになりましたが、ご主人様が思っているより飲まれていませんよ。お酒の席に長くいるから、そつ思うのかもしれませんね」
どうやら、お酒の席によくいるだけで、俺が心配しているほど飲んでるわけじゃないみたいだ。
ミリーとリンドは、ドワーフなのでブラウニーたちも気にしていないようだな。よく飲んでるってことくらいしか、知らないみたいだ。あの種族は、お酒で気にすることと言えば、懐具合だけと言う、ただの飲兵衛だからな。
ミリーに問題がないのなら、気にしなくてもいいだろう。あっ、一応おつまみは塩分控えめで頼むな。あの3人は、天ぷらを塩でばくばく食べてたし、お風呂前も味の濃いものだったから、よろしくね。
俺もなんか飲むかな?
1人で飲みたい気分だから、屋上に持ってきてもらっていいか? 俺のおつまみはお任せでお願いしていいかな?
そうお願いすると、俺は屋上に行くと声をかけ、ダマだけ抱き抱えて屋上に向かう。ダマは嫌がるだけ無駄だと思い、脱力して抵抗するが、それが成功するのは、シンラたちくらいだぞ。
レベルが50を越えれば、脱力した所で全く関係無いんだよね。お前にも好物を持ってきてもらえるから、近くにいるだけでいいんだから、そこにいろって。近くにいなかったら、妻たちに怒られんぞ。
特等席に俺の好きな椅子を置いて、ダマを足下に座らせて希望のあった飲み物の、イチゴオレを器に注ぐ。普通ならチロチロと舐めていると温まるが、クリエイトゴーレムで保温できる、最高級の器を使っているので問題ない。
ブラウニーが運んで来てくれるかと思ったら、ミドリが運んできてくれた。運んできたと言っても、手には何も持たずに全部、スキルの中に入れてるから、何を持ってきてくれたのか、現時点では分からないんだよね。
量は飲むつもりはなかったので、それ以外はお任せにした。
おつまみとして出されたのは、イカの一夜干しとカマンベールチーズだった。組み合わせ的にどうなんだ? それと、塩分が多いと思うんだが、そこら辺はどうなんだ?
「ご主人様であれば、問題ないですね。運動もしっかりしていますので、こな程度は誤差の範囲です。ご主人様のお好きな、七味マヨネーズも準備していますよ。カマンベールチーズは、今日の夕食に合わせて、天ぷらにしています」
チーズの天ぷらって、聞いたことあるけど食べたことはないな。少しつまむくらいでいいから、2個くらいでいいぞ。でも、干しイカは多めにお願い。
うちは、酒飲みの家系じゃないから、酒のことはよく分からんが、何故かおつまみ系の食べ物は何故かあって、好きだったんだよね。燻製イカとか美味しいから、ついつい食べちゃうんだよね。
自分だけじゃないと思うけど、ちょこっと食べられる好きなものって、気付いたら再現たべてしまうことってないか? 特別好きじゃなくても、素朴な味とかでもパクパク食べてしまうよね。芋ケンピとか、干しいもとかついつい食べちゃうね。
干しいもでも、柔らかくて甘い高級品っぽいのではなく、ちょっと緑とか茶色っぽくて、周りに白い粉がついている、昔ながらのイメージの干しいもって、気付いたら口に運んでるんだよな。
そういえば、干しいもの白い粉って、小麦粉とか片栗粉じゃなくて、糖分が結晶化した物なんだってね。勝った時は付いてなくても、ちょっと置いとくと白くなって、カビかと思ったこともあるけど、日本にいたときは体に害はないって教わったっけな。
麹菌みたいな、体に入れても平気な何かだと思ってたけど、この世界に来てブラウニーたちが、製法を学び詳しく知ったおかげで教えてもらった知識だ。
ちなみに、麹菌はカビの一種だけど、身体に害のある、毒を生み出す菌ではないので、摂取しても問題がないのだ。もっと言えば、消化の手伝いなどをしてくれる、有益な菌らしいぞ。
天ぷらは熱いうちが美味しいので、2ピースのカマンベールの天ぷらが出てきた。あわせるのは、ワインだとさ。俺、ほとんど飲んだこと無いけど、チーズとワインって本当に美味しいのか?
「こちらは、作りたての赤ワインです。ワインとしては未熟ですが、風味が強く出ているので、チーズによくあいますよ」
出されたワインの香りを感じながら口に含む。渋みは強いが鼻を抜ける香りは、驚くほどだった。ワインって、こういう楽しみ方もあるんだな。ドワーフたちが好き好んで飲む酒ではなさそうだ。あいつらは、ワインではなく蒸留した、酒精の強いブランデーの方が好きなんだよな。
量と質(高アルコール度数)が重要なんだと、前に聞いたことがあるな。
チーズを口に含んでからワインを飲むと……味わいが変わった。俺の語彙力では表現できないが、美味しい組み合わせだった。
俺が天ぷらを食べている間に、一夜干しのイカが炙られて出てきた。七味マヨネーズと一緒に!
切り分けられているので、一切れつまんでつけてから口に入れる。問題なく美味い。
一緒に出されたのは、冷酒だった。アルコール度数は違うのに、すごく飲みやすいな。熱燗をミリーたちと飲んだことあるが、あれはアルコールが強い! と感じたんだよな。揮発しているアルコールが、きつく感じさせるのかね?
冷酒は飲みすぎそうで駄目だな。こっそりと出された干しいものせいで、また冷酒が進んでしまう……無限ループがヤバいな。
「ご主人様、今日はこの辺にしておきましょう。少しペースが早かったのか、すごく眠そうな表情をされていますよ。それと、ミリー様たちがお迎えに来てます」
3人で飲んでいたはずのミリーたちが、屋上に迎えに来てくれたようだ。この程度の量で歩けなくなるようなことは無いが、少しフワフワしていた気分がいいな。これも美味しいお酒が飲めたからだろう。
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