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第2042話 シンラの奇行再び
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俺はすることも無かったので、シンラたちの後を追いかけてみた。
後ろから、一生懸命歩いている姿を見ると、大分安定して歩行することができるようになった……と感じるな。つい最近まで、頭が重くてフラフラしていた気がするけど、それも俺が見たタイミングが悪かったのかもしれないな。
猫たちは、シンラたちのスピードを見て、振り返りながら捕まらない距離を移動している。
一生懸命追いかけているシンラたちだが、俺が走って追いかけても、捕まえられないことがある猫たちなので、ガチになったら捕まえることは無理なんだよな。子どもに優しい猫たちだな。
おっと、今度は階段に登ったな。シンラたちはどうする? 待て待てといいながら追いかけており、階段も登って追いかけるようだ。転がり落ちたら大変なので、フォローをしておくか……って、俺のフォローは必要なかったな。
シンラたちが、階段を一段一段登り始めると、いつの間に現れたのか、シンラたちが怪我をしないように配置されている。
階段の踊り場で猫たちは、頑張れ! と言わんばかりに鳴き声を上げている。シンラたちが追いかけているというよりは、追いかけさせて運動させているように見えるな。
プラムが階段を踏み外して滑ってしまう。足を滑らせてしまったので、顔を階段にぶつけそうになっている。足元の床を壊してでも移動をしようとする前に、スライムたちが移動しており、プラムはスライムに顔を埋める形になる。
触り心地が良かったのか笑い声を出しながら、スライムをペチペチと叩いている。プラムの声に気付いたシンラたちが、羨ましそうにプラムの方を見て、近くにいたスライムを捕まえて顔を埋め始めた。
上で鳴いている猫たちは、泣いてもいいと思う。
幼いからか、すぐに違うことに興味が移るみたいだな。だけどそこは階段だから、危ないぞ。自分たちの部屋に移動して、そこでスライムたちと遊ぶといい。
シンラたちに言っても聞くわけがないので、スライムたちに今の姿勢のまま部屋へ運ばせる。
いつの間に戻ってきたのか不思議に思っているのか、3人とも首を傾げているが、スライムたちの感触を楽しむために戻ってしまう。
む~、トイレに行くために少し部屋を離れたのだが、戻ってきたらすごい事になっていた。
プラムとシオンは、スライムの上でたれ〇ンダみたいに脱力している。ここまではまだ分かるけど、シンラの格好はどう考えてもおかしいと思うんだ。だってさ、プラムたちはうつ伏せでスライムに乗っているけど、シンラだけは仰向けでスライムに乗り脱力している。
ちょっと待て、さすがにその体勢はおかしいだろ! 体勢を変えさせようと近付くと、スライムたちに阻まれた……シンラは本当になりたくてこの格好になっているということか……
ブリッジしている状態のシンラと目があう。良く分からんが、鼻で笑われたことだけは分かった。
なんかムカつくので、ブラウニーたちに任せて子ども部屋を出ることにした。あそこにいたら、何か壊れそうな気がする。
ミーシャたちは、今日は勉強をしていなかったみたいで、食事の前まで勉強をするようで、子ども部屋の隣にいつの間にか作られていた学習室で、妻の1人に勉強を教えてもらっているそうだ。誰が教師をしているか分からないけど、よく遊んで、良く学び、よく食べ、良く寝て、育ってほしいものだ。
することが無いので、ウッドデッキへ……
ふむ、普段は飲まないのだが、何となくコーヒーの気分な気がするので、微糖のコーヒーを頼む。
焙煎から初めて、ミルで砕き、ドリップして入れてくれた。俺はもちろん冷たいのがいいので、アイスコーヒーだ。苦かったときのために、ガムシロップが用意されている。ついでにミルクも置いてあるな。俺の取る行動が読まれている気がする。
一口コーヒーを飲む。
最後にコーヒーを飲んだのっていつかな? 何となく雰囲気で飲んだ記憶があるけど……キャンプの時だっけ? 記憶をほじくり返すが、思い出せずに諦めた。
苦い事は苦いのだが、前と違い飲み込むのに抵抗がない。前は、苦くて飲み込むのに抵抗があった気がするけど、今回は普通に飲み込めた。これを美味い! と声をあげて言うことは出来ないが、悪くないということは出来るくらいには、コーヒーを好きになれている気がする。
コーヒー牛乳(甘々)じゃないと飲めなかったのに、いつの間にか飲めるようになってたな。だけど、好んで飲むほど好きにはなれないかな……
ガムシロップを気持ち入れてからもう一口、
おや? この甘さと苦さでがマッチしているなら、ギリギリ美味いと言ってもいい気がする!
じゃぁ、ここにミルクを入れてもう一口、
……苦さが多少まろやかになって、その中にほのかに甘さがある。うん、美味い。これなら美味いって言えるな。
ビックリしている自分がいる。あんな苦い飲み物を誰が好き好んで飲むんだ? とか昔考えてたけど、今ならなんとなく分かる気がする。匂い自体は昔から好きだったから、よく親の淹れたコーヒーの匂いを嗅いでたっけな。
よく考えれば、緑茶も苦いか? あれは渋みというのか? 良く分からないけど、あの味は和菓子に何故かよく合うんだよな。コーヒーなら洋菓子があうのかな? でも、ケーキとかなら、紅茶があうからそっちにしてしまう気がする。
勝手な想像だけど、コーヒーはサクッとした甘みのある洋菓子があいそう。紅茶は、しっとりとしたタイプの洋菓子で、緑茶は和菓子全般って感じかな?
入れてもらったコーヒーを飲み干して、ホッと一息つく。量も多くなかったので、もう少し何かを飲みたいな。何かもう1杯入れてくれないかな?
「緑茶が苦いと思われていたようですが、入れ方によっては苦みを抑えられるんですよ。飲んでみますか?」
お? お茶は淹れ方によって、味が変わるのか。紅茶も変わるって言ってたし、同じ茶葉から出来ているなら変わってもおかしくないか。
目の前で入れてくれるのかと思ったら、既に出来上がっている緑茶がコップに注がれた。
「冷たいな。温度に意味があったりするの?」
「苦みの少ない緑茶は、水で出す方法をとるので、温めるよりは冷たいまま飲んだ方が、美味しいと思います」
ほ~、そう言うものなのか。
緑茶特有の苦みというか渋みが、ほとんどない。苦みも渋みもあるんだけど、その主張が激しくない。反対に旨味や甘みが口の中に広がる。すげえな、こんなに味が変わるんだな。
何で準備されているのか気になったが、子どもたちに飲ませるために常備しているんだとさ。紅茶も水だしでゆっくり抽出したものを子どもたちには飲ませているみたいだ。お湯で煮出すよりカフェインが少ないので、子どもたちにも飲ませているようだ。
今度、温度の違いでどれだけ味が変わるのか、飲み比べしてみたいな。
後ろから、一生懸命歩いている姿を見ると、大分安定して歩行することができるようになった……と感じるな。つい最近まで、頭が重くてフラフラしていた気がするけど、それも俺が見たタイミングが悪かったのかもしれないな。
猫たちは、シンラたちのスピードを見て、振り返りながら捕まらない距離を移動している。
一生懸命追いかけているシンラたちだが、俺が走って追いかけても、捕まえられないことがある猫たちなので、ガチになったら捕まえることは無理なんだよな。子どもに優しい猫たちだな。
おっと、今度は階段に登ったな。シンラたちはどうする? 待て待てといいながら追いかけており、階段も登って追いかけるようだ。転がり落ちたら大変なので、フォローをしておくか……って、俺のフォローは必要なかったな。
シンラたちが、階段を一段一段登り始めると、いつの間に現れたのか、シンラたちが怪我をしないように配置されている。
階段の踊り場で猫たちは、頑張れ! と言わんばかりに鳴き声を上げている。シンラたちが追いかけているというよりは、追いかけさせて運動させているように見えるな。
プラムが階段を踏み外して滑ってしまう。足を滑らせてしまったので、顔を階段にぶつけそうになっている。足元の床を壊してでも移動をしようとする前に、スライムたちが移動しており、プラムはスライムに顔を埋める形になる。
触り心地が良かったのか笑い声を出しながら、スライムをペチペチと叩いている。プラムの声に気付いたシンラたちが、羨ましそうにプラムの方を見て、近くにいたスライムを捕まえて顔を埋め始めた。
上で鳴いている猫たちは、泣いてもいいと思う。
幼いからか、すぐに違うことに興味が移るみたいだな。だけどそこは階段だから、危ないぞ。自分たちの部屋に移動して、そこでスライムたちと遊ぶといい。
シンラたちに言っても聞くわけがないので、スライムたちに今の姿勢のまま部屋へ運ばせる。
いつの間に戻ってきたのか不思議に思っているのか、3人とも首を傾げているが、スライムたちの感触を楽しむために戻ってしまう。
む~、トイレに行くために少し部屋を離れたのだが、戻ってきたらすごい事になっていた。
プラムとシオンは、スライムの上でたれ〇ンダみたいに脱力している。ここまではまだ分かるけど、シンラの格好はどう考えてもおかしいと思うんだ。だってさ、プラムたちはうつ伏せでスライムに乗っているけど、シンラだけは仰向けでスライムに乗り脱力している。
ちょっと待て、さすがにその体勢はおかしいだろ! 体勢を変えさせようと近付くと、スライムたちに阻まれた……シンラは本当になりたくてこの格好になっているということか……
ブリッジしている状態のシンラと目があう。良く分からんが、鼻で笑われたことだけは分かった。
なんかムカつくので、ブラウニーたちに任せて子ども部屋を出ることにした。あそこにいたら、何か壊れそうな気がする。
ミーシャたちは、今日は勉強をしていなかったみたいで、食事の前まで勉強をするようで、子ども部屋の隣にいつの間にか作られていた学習室で、妻の1人に勉強を教えてもらっているそうだ。誰が教師をしているか分からないけど、よく遊んで、良く学び、よく食べ、良く寝て、育ってほしいものだ。
することが無いので、ウッドデッキへ……
ふむ、普段は飲まないのだが、何となくコーヒーの気分な気がするので、微糖のコーヒーを頼む。
焙煎から初めて、ミルで砕き、ドリップして入れてくれた。俺はもちろん冷たいのがいいので、アイスコーヒーだ。苦かったときのために、ガムシロップが用意されている。ついでにミルクも置いてあるな。俺の取る行動が読まれている気がする。
一口コーヒーを飲む。
最後にコーヒーを飲んだのっていつかな? 何となく雰囲気で飲んだ記憶があるけど……キャンプの時だっけ? 記憶をほじくり返すが、思い出せずに諦めた。
苦い事は苦いのだが、前と違い飲み込むのに抵抗がない。前は、苦くて飲み込むのに抵抗があった気がするけど、今回は普通に飲み込めた。これを美味い! と声をあげて言うことは出来ないが、悪くないということは出来るくらいには、コーヒーを好きになれている気がする。
コーヒー牛乳(甘々)じゃないと飲めなかったのに、いつの間にか飲めるようになってたな。だけど、好んで飲むほど好きにはなれないかな……
ガムシロップを気持ち入れてからもう一口、
おや? この甘さと苦さでがマッチしているなら、ギリギリ美味いと言ってもいい気がする!
じゃぁ、ここにミルクを入れてもう一口、
……苦さが多少まろやかになって、その中にほのかに甘さがある。うん、美味い。これなら美味いって言えるな。
ビックリしている自分がいる。あんな苦い飲み物を誰が好き好んで飲むんだ? とか昔考えてたけど、今ならなんとなく分かる気がする。匂い自体は昔から好きだったから、よく親の淹れたコーヒーの匂いを嗅いでたっけな。
よく考えれば、緑茶も苦いか? あれは渋みというのか? 良く分からないけど、あの味は和菓子に何故かよく合うんだよな。コーヒーなら洋菓子があうのかな? でも、ケーキとかなら、紅茶があうからそっちにしてしまう気がする。
勝手な想像だけど、コーヒーはサクッとした甘みのある洋菓子があいそう。紅茶は、しっとりとしたタイプの洋菓子で、緑茶は和菓子全般って感じかな?
入れてもらったコーヒーを飲み干して、ホッと一息つく。量も多くなかったので、もう少し何かを飲みたいな。何かもう1杯入れてくれないかな?
「緑茶が苦いと思われていたようですが、入れ方によっては苦みを抑えられるんですよ。飲んでみますか?」
お? お茶は淹れ方によって、味が変わるのか。紅茶も変わるって言ってたし、同じ茶葉から出来ているなら変わってもおかしくないか。
目の前で入れてくれるのかと思ったら、既に出来上がっている緑茶がコップに注がれた。
「冷たいな。温度に意味があったりするの?」
「苦みの少ない緑茶は、水で出す方法をとるので、温めるよりは冷たいまま飲んだ方が、美味しいと思います」
ほ~、そう言うものなのか。
緑茶特有の苦みというか渋みが、ほとんどない。苦みも渋みもあるんだけど、その主張が激しくない。反対に旨味や甘みが口の中に広がる。すげえな、こんなに味が変わるんだな。
何で準備されているのか気になったが、子どもたちに飲ませるために常備しているんだとさ。紅茶も水だしでゆっくり抽出したものを子どもたちには飲ませているみたいだ。お湯で煮出すよりカフェインが少ないので、子どもたちにも飲ませているようだ。
今度、温度の違いでどれだけ味が変わるのか、飲み比べしてみたいな。
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