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第2027話 モンスター級の食材
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ウルの案内で俺が戦闘で進んでいく。後ろにはスライムからランに乗り換えたシンラたちが付いてきている。ミーシャたちはその後ろからだ。スミレとブルムはライをモフモフしながら、ミーシャはテトを抱いて話しかけながら付いてきている。
「ウル、そろそろ何か教えてくれないのかな?」
「もう少し待ってほしいな。ボートで少し行ったところに養殖場所があるので、楽しみにしてください」
む? 養殖場ってことは、何かを育てているってことだよな? ますますわからん。
筏のように平べったい船に乗って移動を開始する。移動した先は、100mほど先だった。そこには生け簀もなく、何を養殖をしているのか分からない。
ウルが収納の腕輪から何かを取り出している。
おや? あれは、潜水道具かな? シュノーケルや酸素ボンベを取り出して、俺に渡してくる。これで潜れってことか。
準備をしながら、ふと思ったことがあった。
日本というか地球だと、ダイビングするのには資格がいるんだっけ? 国家資格ではないが、認定資格だったった気がするが……異世界だしそんな資格は必要は無いけど、ちょっとドキドキするな。
もしパニックになったとしても、すぐに助けてもらえるように魚人の皆さんもいるようだ。水の中だから魚人が働いているのだろう。
装備を確認して潜るために水中へ……しょっぱ! 淡水じゃなくて海水だ! だけど、海産物エリアと繋がっていないはずだけど、どうなってるんだ? すぐに答えにたどり着いた。あっちの湖と一緒でトンネルで繋がっているのだろう。
潜ろうとすると、シンラたちも潜りたいと騒ぎ出していた。
ウルは予想をしていたので、騒がないように話しかけていた。先に潜ろうとしたが、後でシンラの八つ当たりを受ける可能性が高くなるので、準備ができるまでそれなりに重い装備に慣れておこう。
シンラたちがどうやって潜るのか気になるな。
ん? 透明な球体にシンラたち3人がスライムと一緒に入れられている。それだと浮力がヤバいんじゃないか? 球体にチューブを2本つけて水面に浮かべられた。やっぱり沈まないよな。
どうするのか見ていると、魚人が3人近付いてきて、外につけられている取っ手を掴んでいる。ミーシャたちも同じように球体に入って、はしゃいでいる。
さすがにそれだけじゃ潜るのは無理じゃないか?
ウルがアクアを呼び、何やら話をしている。なるほど、水の大精霊に協力を頼むのね。おっと、風の大精霊のメイも来たな。球体への空気供給役かな?
妻たちは俺と同じようにダイビング装備を身に着け、ドンドンと水の中へ入ってきている。
ウルも自分の準備を進めており、俺たちとは別で頭にすっぽりとかぶれるタイプを身に着けている。全員の準備が済むと潜り始める。
潜るとすぐに何の養殖をしているのかすぐに判明する。
確かに俺の好物の1つだな。正確に言えば、好物を作り出す素材となる物だな。
『下に見えているのが、わかめです。もうすぐ水が冷たくなるので注意してください』
ん? ウルの声が聞こえるけど、音は何処から聞こえているのだろうか?
『あ、言っていませんでしたが、骨伝導スピーカーをつけているので、こちらからの声は聞こえますが、私たち子どもからの声以外は、聞こえないので注意してください』
ウルからの説明があり、何で聞こえているのかは分かった。そして、子どもたちが騒いでいる声も聞こえている。ウルが話している間は聞こえないので、ウルが調節しているのだろう。
潜っていくと水が冷たくなり、目の前にわかめの本体? が近付いて来た。
うん、俺の知っているわかめじゃない。なんか……でかい。なんだろな、パッと見た感じ4メートル近くも背丈があり、近付くのが怖くなるほどの大きさだ。
わかめの葉の部分と言っていいのか分からないが、そこよりもめかぶが好きなのだが、どこがめかぶなのだろうか?
『お父さん、もう少し深く潜ってわかめの根元を見てください。モコモコして太い部分が、お父さんの好物のめかぶの部分です』
ほほ~めかぶって、あんな感じなんだ。加工後のめかぶしか見たことなかったから、どんな形をしているかと思ったら、似ても似つかない見た目なんだな。あれを細かく切ると、好物のめかぶになるのだろうか?
ん~、あの部分だけを見ると美味しそうに見えないんだよな。わかめの葉の部分もそうだけど、海の中だと茶色っぽいんだな。
『ミーちゃんたち、目の前にあるのがわかめですよ。緑色じゃないのは、茹でてないからだよ。茹でると色が鮮やかな緑になるから、違うものとか言わないでね』
苦笑しながらミーシャたちに説明している。シンラはいつものように、分かった顔をして頷いているが雰囲気だけだろう。
『ん~、カニやエビも茹でる前は、茶色っぽかったり緑っぽかったりするよね? 茹でると赤くなるよね、あんな感じで色が変わるんだよ』
ミーシャたちが、なるほど! と納得している。海産物のバーベキューとかを良くしているから、火を通す前のカニやエビの色を覚えていたんだな。上手く説明するもんだな。
ミーシャたちには収穫は出来ないが、俺と妻たちは収穫を始める。根元を掴んで引っこ抜くように収穫するように言われたが、かなりぬるぬるしている。身を守るためにぬるぬるしているんだっけ?
『めかぶの部分のぬるぬるは、わかめの赤ちゃんを守るためのぬるぬるなんだよ。魚が嫌がる匂いがするみたいだよ』
ミーシャたちに説明しているのを聞いて、ぬるぬるが守っている物を知った。目に見えないほど小さな胞子……遊走子というらしい……を守っているのだとか。
ん? そう言えば日本にいる頃に、子持ちめかぶって食べたことあるけど、めかぶには見えるような卵ないよな? そもそも卵ではなく胞子で増えているから、まったく無関係ということだ。
魚があの部分にたまたま産み付けた卵を使って、子持ちめかぶ……? それにしては、市場に出回る数が多い気がする。
後で調べてわかったのだが、子持ちめかぶの卵はししゃもなどの卵を混ぜて加工したものらしい……知らなかった。これって常識だったりしないよな?
めかぶの部分が太く、力強く握りすぎると潰してしまうし、力が足りないと滑ってしまう……岩にガッチリとくっ付いてやがるんだよな。
妻たちも悪戦苦闘しながら、1人1本何とか収穫することができた。
「ウル、そろそろ何か教えてくれないのかな?」
「もう少し待ってほしいな。ボートで少し行ったところに養殖場所があるので、楽しみにしてください」
む? 養殖場ってことは、何かを育てているってことだよな? ますますわからん。
筏のように平べったい船に乗って移動を開始する。移動した先は、100mほど先だった。そこには生け簀もなく、何を養殖をしているのか分からない。
ウルが収納の腕輪から何かを取り出している。
おや? あれは、潜水道具かな? シュノーケルや酸素ボンベを取り出して、俺に渡してくる。これで潜れってことか。
準備をしながら、ふと思ったことがあった。
日本というか地球だと、ダイビングするのには資格がいるんだっけ? 国家資格ではないが、認定資格だったった気がするが……異世界だしそんな資格は必要は無いけど、ちょっとドキドキするな。
もしパニックになったとしても、すぐに助けてもらえるように魚人の皆さんもいるようだ。水の中だから魚人が働いているのだろう。
装備を確認して潜るために水中へ……しょっぱ! 淡水じゃなくて海水だ! だけど、海産物エリアと繋がっていないはずだけど、どうなってるんだ? すぐに答えにたどり着いた。あっちの湖と一緒でトンネルで繋がっているのだろう。
潜ろうとすると、シンラたちも潜りたいと騒ぎ出していた。
ウルは予想をしていたので、騒がないように話しかけていた。先に潜ろうとしたが、後でシンラの八つ当たりを受ける可能性が高くなるので、準備ができるまでそれなりに重い装備に慣れておこう。
シンラたちがどうやって潜るのか気になるな。
ん? 透明な球体にシンラたち3人がスライムと一緒に入れられている。それだと浮力がヤバいんじゃないか? 球体にチューブを2本つけて水面に浮かべられた。やっぱり沈まないよな。
どうするのか見ていると、魚人が3人近付いてきて、外につけられている取っ手を掴んでいる。ミーシャたちも同じように球体に入って、はしゃいでいる。
さすがにそれだけじゃ潜るのは無理じゃないか?
ウルがアクアを呼び、何やら話をしている。なるほど、水の大精霊に協力を頼むのね。おっと、風の大精霊のメイも来たな。球体への空気供給役かな?
妻たちは俺と同じようにダイビング装備を身に着け、ドンドンと水の中へ入ってきている。
ウルも自分の準備を進めており、俺たちとは別で頭にすっぽりとかぶれるタイプを身に着けている。全員の準備が済むと潜り始める。
潜るとすぐに何の養殖をしているのかすぐに判明する。
確かに俺の好物の1つだな。正確に言えば、好物を作り出す素材となる物だな。
『下に見えているのが、わかめです。もうすぐ水が冷たくなるので注意してください』
ん? ウルの声が聞こえるけど、音は何処から聞こえているのだろうか?
『あ、言っていませんでしたが、骨伝導スピーカーをつけているので、こちらからの声は聞こえますが、私たち子どもからの声以外は、聞こえないので注意してください』
ウルからの説明があり、何で聞こえているのかは分かった。そして、子どもたちが騒いでいる声も聞こえている。ウルが話している間は聞こえないので、ウルが調節しているのだろう。
潜っていくと水が冷たくなり、目の前にわかめの本体? が近付いて来た。
うん、俺の知っているわかめじゃない。なんか……でかい。なんだろな、パッと見た感じ4メートル近くも背丈があり、近付くのが怖くなるほどの大きさだ。
わかめの葉の部分と言っていいのか分からないが、そこよりもめかぶが好きなのだが、どこがめかぶなのだろうか?
『お父さん、もう少し深く潜ってわかめの根元を見てください。モコモコして太い部分が、お父さんの好物のめかぶの部分です』
ほほ~めかぶって、あんな感じなんだ。加工後のめかぶしか見たことなかったから、どんな形をしているかと思ったら、似ても似つかない見た目なんだな。あれを細かく切ると、好物のめかぶになるのだろうか?
ん~、あの部分だけを見ると美味しそうに見えないんだよな。わかめの葉の部分もそうだけど、海の中だと茶色っぽいんだな。
『ミーちゃんたち、目の前にあるのがわかめですよ。緑色じゃないのは、茹でてないからだよ。茹でると色が鮮やかな緑になるから、違うものとか言わないでね』
苦笑しながらミーシャたちに説明している。シンラはいつものように、分かった顔をして頷いているが雰囲気だけだろう。
『ん~、カニやエビも茹でる前は、茶色っぽかったり緑っぽかったりするよね? 茹でると赤くなるよね、あんな感じで色が変わるんだよ』
ミーシャたちが、なるほど! と納得している。海産物のバーベキューとかを良くしているから、火を通す前のカニやエビの色を覚えていたんだな。上手く説明するもんだな。
ミーシャたちには収穫は出来ないが、俺と妻たちは収穫を始める。根元を掴んで引っこ抜くように収穫するように言われたが、かなりぬるぬるしている。身を守るためにぬるぬるしているんだっけ?
『めかぶの部分のぬるぬるは、わかめの赤ちゃんを守るためのぬるぬるなんだよ。魚が嫌がる匂いがするみたいだよ』
ミーシャたちに説明しているのを聞いて、ぬるぬるが守っている物を知った。目に見えないほど小さな胞子……遊走子というらしい……を守っているのだとか。
ん? そう言えば日本にいる頃に、子持ちめかぶって食べたことあるけど、めかぶには見えるような卵ないよな? そもそも卵ではなく胞子で増えているから、まったく無関係ということだ。
魚があの部分にたまたま産み付けた卵を使って、子持ちめかぶ……? それにしては、市場に出回る数が多い気がする。
後で調べてわかったのだが、子持ちめかぶの卵はししゃもなどの卵を混ぜて加工したものらしい……知らなかった。これって常識だったりしないよな?
めかぶの部分が太く、力強く握りすぎると潰してしまうし、力が足りないと滑ってしまう……岩にガッチリとくっ付いてやがるんだよな。
妻たちも悪戦苦闘しながら、1人1本何とか収穫することができた。
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