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第2018話 神の舌?
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しばらくすると、ドリアードたちがやってきた。
ミーシャたちは椅子を立ってあいさつしたが、シンラたちはドリアードたちに突撃して挨拶をしている。どうやら、ドリアードたちは俺よりシンラたちと仲がよさそうだ……こら、何色のスライムか分からんが、俺の頭の上でドンマイ! みたいな空気で震えるな。
ドリアードたちもシンラたちの行動に慣れているのか、あやし方が上手い気がする。
挨拶が終わると、簡単な植物の話を始めた。小学校で習うような初歩的な内容で、光合成とか成長の仕方を絵を使って教えてくれた。
話が一段落すると、なぜ芽が出ているプランターとそうでないものがあるのか、クイズが出される。
ドリアードたち、わざと情報を偏らせて、間違った回答を引き出そうとしているな。そもそも、今の話に発芽に関する内容について言及された内容がなかったから、わざと間違えさせてから、誘導するように答えへ導くとみた!
子どもたちの勉強の時間なのに、何で俺は推理ごっこみたいなことをしているのだろうか? 俺も何で芽が出ないのかは、よく知らない。適当にまいても発芽するけど、育たない物だと思ってたからな。
ミーシャたちは、ドリアードたちの誘導に見事に引っかかり、何で? と首を傾げている。可愛いな。それを真似して下の子たちも首を傾げている。シンラ以外可愛いぞ!
そんなこと思ってたら、プラムとシオンに何故か睨まれた。
光合成は、光のエネルギーを利用して無機炭素から有機化合物を合成する反応をさす。その過程で水が分解されて酸素が放出される働きの事だ。小難しく言うとこんな感じだが簡単に言えば、葉っぱに光が当たるとエネルギーを作り出し、酸素を吐き出す……といった感じだろうか?
光合成は発芽とは全く関係なのである。種から芽が出ることが発芽なので、その時に光合成は関係ないのだ。もっと言えば、種は基本的に土の中なので、光が差し込んでこない場所にある物だ。
説明を受け、なるほど! と納得している子どもたち。下の子たちは、その場の雰囲気に合わせているだけだろうが、空気を読み過ぎではないだろうか。
では、なぜ発芽したものとそうでないものがあるかと言えば、発芽するために必要な条件というものが、植物によって異なるからだそうだ。条件が満たされないと、発芽しないか発芽しても育たないらしい。
全部が全部そういう訳ではないのだが、今回はミーシャたちの勉強のために、ドリアードたちが発芽をコントロールしていたようだ。今は発芽しないが、時期が来たら発芽するように魔法をかけていると、しれっと言っているあたり、森の妖精ってすげえな。
ミーシャたちは、時期を考えずに植えており、そうだったんだ! と驚きの表情だ。
今日のお昼に出てきた、豆苗の炒め物の話になった。どういう流れなのか分からないが、ミーシャたちが興味を持っているので、邪魔をしないで大人しくしておく。
美味しかった昼食の事を思い出させて、どういった食べ物なのかを聞かれている。
これは知っている。エンドウ豆を水に浸けて発芽を促し、発芽してきたところである程度の量をケースの中へ入れる。それを育てると、豆苗ができるのだ。エンドウ豆のスプラウト……新芽が豆苗なのだ。
ザックリ言ったが、豆苗を育てる際に土は無くても問題にならない。発芽したエンドウ豆をある程度ケースの中に入れて育てると、根同士が絡まり合い土台を作ってくれるのだ。店で売られている豆苗を見ると、一目瞭然だろう。
これと似ている物で、もやしも同じような育て方をする。決定的に違うのは、もやしは日の当たらない場所で育て、豆苗は日の当たる場所で育てるのだ。もやしには、いくつか種類があるけどね。
そして、豆苗は栄養価が高いと言われている。新芽なので、これから育つために栄養を蓄えているのだ。
おや? 話がどんどん変わっていくようだが、ドリアードたちは意図してやっている事だよな?
ドリアードたちが次に取り出したのは、全体的に白っぽいがほのかにピンク色が見られる、謎の植物だ。あんなもの見たことない気がするのだが……食べ物か?
食べやすい長さに切って、俺と子どもたちに配られた。
食べるように促され食べてみると……みずみずしく爽やかな味がする。でも、この味なにか覚えがあるんだけど、思い出せない……癖があるんだけど、美味い。
ミーシャたちも同じように、食べたことあるのに思い出せないような表情だ。
悩んでいる中で、シンラが声をあげる。
「みょうが!」
シンラの答えを聞いて、みんながハッとする。ミョウガは薬味として食卓に出ることが多く、ミーシャたちも包丁の使い方を訓練するのに使うことがある。だけど、その形は似ても似つかない……
そしてシンラよ。普通にしゃべれるんだな。俺の時は、言葉になってないのに、こういう時はしっかりと答えるんだな。
この棒状のミョウガは、ミョウガダケと呼ばれており、栽培方法が若干個なるのだとか。
エンドウ豆も、日に当てると当てないで、もやしと豆苗になる。それと同じで、ミョウガも日に当てると当てないだと、ここまで見た目が変わるのだ。
普段食べているミョウガは、花穂の部分だ。それに対してミョウガダケは、花穂を育てて地上で茂る偽茎の部分である。だけど、日を当てて育てると、緑に育ち驚くほど硬くなり食べられたものではない。だけど偽茎の部分に光を当てないで育てると、あの白っぽい棒みたいに育つのだとか。
野菜って不思議だな。タイミングが合わなければ育たないし、日を当てる当てないで育ち方が変わり、水の制限やその他の条件で、味が大きく変わるんだよな……
一連の流れで、ミーシャたちに植物の話をしてくれたんだな。
興味を持つような流れで、ミーシャたちを飽きさせないようにして、こっちの聞いてほしい事を上手く挟み込んでいる……できる家庭教師みたいだな。
そしてシンラよ、いつまでミョウガダケを食ってるんだ? さっき昼飯食べたばかりだろ? お腹痛くなっても知らねえぞ。
ドリアードたちの話は終わり、ミーシャたちが近付いて、気になることを個々に聞き始めた。
ミーシャたちは椅子を立ってあいさつしたが、シンラたちはドリアードたちに突撃して挨拶をしている。どうやら、ドリアードたちは俺よりシンラたちと仲がよさそうだ……こら、何色のスライムか分からんが、俺の頭の上でドンマイ! みたいな空気で震えるな。
ドリアードたちもシンラたちの行動に慣れているのか、あやし方が上手い気がする。
挨拶が終わると、簡単な植物の話を始めた。小学校で習うような初歩的な内容で、光合成とか成長の仕方を絵を使って教えてくれた。
話が一段落すると、なぜ芽が出ているプランターとそうでないものがあるのか、クイズが出される。
ドリアードたち、わざと情報を偏らせて、間違った回答を引き出そうとしているな。そもそも、今の話に発芽に関する内容について言及された内容がなかったから、わざと間違えさせてから、誘導するように答えへ導くとみた!
子どもたちの勉強の時間なのに、何で俺は推理ごっこみたいなことをしているのだろうか? 俺も何で芽が出ないのかは、よく知らない。適当にまいても発芽するけど、育たない物だと思ってたからな。
ミーシャたちは、ドリアードたちの誘導に見事に引っかかり、何で? と首を傾げている。可愛いな。それを真似して下の子たちも首を傾げている。シンラ以外可愛いぞ!
そんなこと思ってたら、プラムとシオンに何故か睨まれた。
光合成は、光のエネルギーを利用して無機炭素から有機化合物を合成する反応をさす。その過程で水が分解されて酸素が放出される働きの事だ。小難しく言うとこんな感じだが簡単に言えば、葉っぱに光が当たるとエネルギーを作り出し、酸素を吐き出す……といった感じだろうか?
光合成は発芽とは全く関係なのである。種から芽が出ることが発芽なので、その時に光合成は関係ないのだ。もっと言えば、種は基本的に土の中なので、光が差し込んでこない場所にある物だ。
説明を受け、なるほど! と納得している子どもたち。下の子たちは、その場の雰囲気に合わせているだけだろうが、空気を読み過ぎではないだろうか。
では、なぜ発芽したものとそうでないものがあるかと言えば、発芽するために必要な条件というものが、植物によって異なるからだそうだ。条件が満たされないと、発芽しないか発芽しても育たないらしい。
全部が全部そういう訳ではないのだが、今回はミーシャたちの勉強のために、ドリアードたちが発芽をコントロールしていたようだ。今は発芽しないが、時期が来たら発芽するように魔法をかけていると、しれっと言っているあたり、森の妖精ってすげえな。
ミーシャたちは、時期を考えずに植えており、そうだったんだ! と驚きの表情だ。
今日のお昼に出てきた、豆苗の炒め物の話になった。どういう流れなのか分からないが、ミーシャたちが興味を持っているので、邪魔をしないで大人しくしておく。
美味しかった昼食の事を思い出させて、どういった食べ物なのかを聞かれている。
これは知っている。エンドウ豆を水に浸けて発芽を促し、発芽してきたところである程度の量をケースの中へ入れる。それを育てると、豆苗ができるのだ。エンドウ豆のスプラウト……新芽が豆苗なのだ。
ザックリ言ったが、豆苗を育てる際に土は無くても問題にならない。発芽したエンドウ豆をある程度ケースの中に入れて育てると、根同士が絡まり合い土台を作ってくれるのだ。店で売られている豆苗を見ると、一目瞭然だろう。
これと似ている物で、もやしも同じような育て方をする。決定的に違うのは、もやしは日の当たらない場所で育て、豆苗は日の当たる場所で育てるのだ。もやしには、いくつか種類があるけどね。
そして、豆苗は栄養価が高いと言われている。新芽なので、これから育つために栄養を蓄えているのだ。
おや? 話がどんどん変わっていくようだが、ドリアードたちは意図してやっている事だよな?
ドリアードたちが次に取り出したのは、全体的に白っぽいがほのかにピンク色が見られる、謎の植物だ。あんなもの見たことない気がするのだが……食べ物か?
食べやすい長さに切って、俺と子どもたちに配られた。
食べるように促され食べてみると……みずみずしく爽やかな味がする。でも、この味なにか覚えがあるんだけど、思い出せない……癖があるんだけど、美味い。
ミーシャたちも同じように、食べたことあるのに思い出せないような表情だ。
悩んでいる中で、シンラが声をあげる。
「みょうが!」
シンラの答えを聞いて、みんながハッとする。ミョウガは薬味として食卓に出ることが多く、ミーシャたちも包丁の使い方を訓練するのに使うことがある。だけど、その形は似ても似つかない……
そしてシンラよ。普通にしゃべれるんだな。俺の時は、言葉になってないのに、こういう時はしっかりと答えるんだな。
この棒状のミョウガは、ミョウガダケと呼ばれており、栽培方法が若干個なるのだとか。
エンドウ豆も、日に当てると当てないで、もやしと豆苗になる。それと同じで、ミョウガも日に当てると当てないだと、ここまで見た目が変わるのだ。
普段食べているミョウガは、花穂の部分だ。それに対してミョウガダケは、花穂を育てて地上で茂る偽茎の部分である。だけど、日を当てて育てると、緑に育ち驚くほど硬くなり食べられたものではない。だけど偽茎の部分に光を当てないで育てると、あの白っぽい棒みたいに育つのだとか。
野菜って不思議だな。タイミングが合わなければ育たないし、日を当てる当てないで育ち方が変わり、水の制限やその他の条件で、味が大きく変わるんだよな……
一連の流れで、ミーシャたちに植物の話をしてくれたんだな。
興味を持つような流れで、ミーシャたちを飽きさせないようにして、こっちの聞いてほしい事を上手く挟み込んでいる……できる家庭教師みたいだな。
そしてシンラよ、いつまでミョウガダケを食ってるんだ? さっき昼飯食べたばかりだろ? お腹痛くなっても知らねえぞ。
ドリアードたちの話は終わり、ミーシャたちが近付いて、気になることを個々に聞き始めた。
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