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第1991話 ドワーフの習性なのだろうか?
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「風呂に入っただけで、どれだけ疲れてんだよ……爺様方よう」
「仕方ないじゃろ。ブラウニーたちの指導で毎日入ってはいるが、あそこまでキレイに体を洗うなんてことはしないんだからのう」
……? 俺には爺さんたちが何を言っているのか良く分からなかった。
ブラウニーの情報によると、この爺さんたちは、キレイに体を洗う=シャワーで体を流す、風呂に浸かるだけ……という認識らしい。さすがにそれは無い。自宅のお風呂ならどうぞご勝手にというところだが、爺さんたちの入っている風呂は、工房エリアの銭湯のはずだ。
ブラウニーに確認を取ると、その通りと頷いている。何度言っても治らないので、お風呂については最悪それでもいいと、ブラウニーたちが諦めているくらい酷いそうだ。
家事好きのブラウニーたちも、無駄に汚すドワーフたちのお風呂の後片付けは嫌なようで、工房の人間に持ち回りで清掃をさせているのだとか。
自由意志で掃除をしようものなら、汚れたままになってしまうので、掃除するときはブラウニーたちの監視付きなんだってさ。自分たちではしないけど、きちんとキレイにするように指導するあたり、ブラウニーたちらしい行動と言えるな。
監視してキレイにさせようとするのには、しっかりとした理由もあったのだ。簡単な理由だった。
掃除するのが大変な理由は、ドワーフたちが清潔にしていないからだ。そこを排除すれば、掃除は簡単になると考えたブラウニーたちが、ドワーフたちに掃除をする大変さを伝え、清潔にする意義を教え込んだのだそうだ。
だけど、結果は……掃除する工房の奴らが苦労するだけ、月に2~3回我慢すればいいんだからと言って、ドワーフたち全員がシャワーと風呂に浸かるだけでいいと、判断してしまったのだ。
その話を聞いて、俺はありもしない頭の痛みを感じて、こめかみを押さえてしまったのだ。
工房エリアでは、ドワーフ以外も働いているが、その者たちはこのエリア以外で銭湯を利用しているらしい。この人たちはお風呂を汚さないので、掃除するメンバーには入っていない。文句を言っていたドワーフもいたが、左遷のせが言葉になる前に土下座したようだ。
ドワーフたちにとって左遷とは、酒が飲めなくなるうえに物作りは禁止で、書類作業(ドワーフにとっての重労働)が待っているので、最終手段として用いられる兵器級の言葉である。
2ヶ月ほど左遷されていたドワーフが戻ってきた時には、体が半分くらいに萎んでいた……という逸話が語り継がれており、全ドワーフが震撼するほどの苦行でもあるのだそうだ。
俺は逸話の元になった人物を知っているから、苦笑いしかできないが……帰ってきた時は、本当に別人だったからな。食事はとっていたそうなのだが、見る見るうちに痩せこけていったとか言ってたっけな?
ドワーフの体を動かしているエネルギーは、アルコールなのではないか? と疑った事件でもあったな。
そんなドワーフの爺さんたちが疲れている理由は、スライムたちの指導により、体を垢すりでキレイにさせられていたからだ。
スライムたちは、俺の健康状態などは大して気にしないのだが、俺の子どもたちに対するモノとなると、苛烈極まる対処をするのだ。
その対処も、常識的なので苛烈と言われると首を傾げるだろうが、その常識の範囲内に収まらないドワーフたちは……体中に痣を作っている。この痣は、スライムたちの触手による鞭攻撃の痕だ。スライムたちに合格を貰えなければ、お酒も飲めないので仕方がないと体を洗うのが老ドワーフなのだ。
初めから丁寧に洗えばいいのに、洗っているふりをするからスライムたちの触手鞭をくらうはめになるのにな……学習能力がないのだろうか?
そうやって完成したのが、ちょっと小奇麗になったドワーフの爺さんたちである。
ブラウニーたちの準備していた、食事と酒に走り出しそうになったので、全員に拳骨を落としている。
「順番が違うよな? 俺に教えてからじゃないと、酒は飲ませないし、もしごねるようなら……ゴーストタウンの領主の下に配属するぞ?」
それを聞いたドワーフの爺様方は、体が萎んだと錯覚するように身を縮こまらせ、土下座をしてきた。
文官で考えれば、領主の下となると……かなりの出世なのだが、ドワーフたちにすれば、領主は鍛冶を自由にしているのに、自分だけ重労働、お酒も無し……絶望と言える環境なのだとか。人とドワーフってここまで感覚が違うんだな。
ウッドデッキを作りたいからアドバイスが欲しいと相談すると、ずんぐりむっくりなドワーフたちが、ミーシャたちみたいに頭を突き合わせて相談を始めた。爺さんがやっても可愛くないぞ!
「ウッドデッキ自体は大して難しいモノではない。しっかりと土台を作って、基礎をしっかり作れば板を打ち付けるだけだ。本来なら、掘って土台が沈まないようにして、土台を作る手順を踏むのだが……お前さんなら、魔法で土台を作ることができるじゃろ? 指示を出すから、やってみせい」
そう言って、ドワーフの爺さんたちは散開して、ウッドデッキの範囲を考えた場所に立つ。
「わしらの内側を魔法で石にするなり、クリエイトゴーレムで固定するなりしてくれ」
少し考えて、家の土台のコンクリート造りをイメージして、掘り込む感じで固める。
「これじゃと、面倒じゃないか? ここに砂利でも敷き詰めるのかのう?」
「そそ、ウッドデッキの下は、白い小石で埋めたいと思ったから、こんな感じにしてみた」
「……お主がしたいというのだから、すればいいじゃろう。これだと水はけが悪いから、どこかに外へ流れる穴を作った方がいいぞ。後は、石を敷き詰める前に、このくらいの高さまでの石柱を立てた方が安定するじゃろうな」
砂利の上に土台になる石を置いても、振動とかで沈んでしまう可能性が高いから、固めたそこから石柱を立てた方がいいってことか。なるほど!
ドワーフの爺様たちの指示に従って、土台と基礎をサクサクと作っていく。スライムたちも指示に従って動いてくれているので、2時間もしないうちに基礎まで完成した。後は板を張り付ける作業だな。
切って塗装もしようかと考えたのだが、確かテレビで見た感じ、かなり時間がかかるとか言ってた気がする。手で塗るのにも時間はかかるし、乾かすのにも時間がかかるんだったな……色だけを考えて、全部召喚してしまおう!
「仕方ないじゃろ。ブラウニーたちの指導で毎日入ってはいるが、あそこまでキレイに体を洗うなんてことはしないんだからのう」
……? 俺には爺さんたちが何を言っているのか良く分からなかった。
ブラウニーの情報によると、この爺さんたちは、キレイに体を洗う=シャワーで体を流す、風呂に浸かるだけ……という認識らしい。さすがにそれは無い。自宅のお風呂ならどうぞご勝手にというところだが、爺さんたちの入っている風呂は、工房エリアの銭湯のはずだ。
ブラウニーに確認を取ると、その通りと頷いている。何度言っても治らないので、お風呂については最悪それでもいいと、ブラウニーたちが諦めているくらい酷いそうだ。
家事好きのブラウニーたちも、無駄に汚すドワーフたちのお風呂の後片付けは嫌なようで、工房の人間に持ち回りで清掃をさせているのだとか。
自由意志で掃除をしようものなら、汚れたままになってしまうので、掃除するときはブラウニーたちの監視付きなんだってさ。自分たちではしないけど、きちんとキレイにするように指導するあたり、ブラウニーたちらしい行動と言えるな。
監視してキレイにさせようとするのには、しっかりとした理由もあったのだ。簡単な理由だった。
掃除するのが大変な理由は、ドワーフたちが清潔にしていないからだ。そこを排除すれば、掃除は簡単になると考えたブラウニーたちが、ドワーフたちに掃除をする大変さを伝え、清潔にする意義を教え込んだのだそうだ。
だけど、結果は……掃除する工房の奴らが苦労するだけ、月に2~3回我慢すればいいんだからと言って、ドワーフたち全員がシャワーと風呂に浸かるだけでいいと、判断してしまったのだ。
その話を聞いて、俺はありもしない頭の痛みを感じて、こめかみを押さえてしまったのだ。
工房エリアでは、ドワーフ以外も働いているが、その者たちはこのエリア以外で銭湯を利用しているらしい。この人たちはお風呂を汚さないので、掃除するメンバーには入っていない。文句を言っていたドワーフもいたが、左遷のせが言葉になる前に土下座したようだ。
ドワーフたちにとって左遷とは、酒が飲めなくなるうえに物作りは禁止で、書類作業(ドワーフにとっての重労働)が待っているので、最終手段として用いられる兵器級の言葉である。
2ヶ月ほど左遷されていたドワーフが戻ってきた時には、体が半分くらいに萎んでいた……という逸話が語り継がれており、全ドワーフが震撼するほどの苦行でもあるのだそうだ。
俺は逸話の元になった人物を知っているから、苦笑いしかできないが……帰ってきた時は、本当に別人だったからな。食事はとっていたそうなのだが、見る見るうちに痩せこけていったとか言ってたっけな?
ドワーフの体を動かしているエネルギーは、アルコールなのではないか? と疑った事件でもあったな。
そんなドワーフの爺さんたちが疲れている理由は、スライムたちの指導により、体を垢すりでキレイにさせられていたからだ。
スライムたちは、俺の健康状態などは大して気にしないのだが、俺の子どもたちに対するモノとなると、苛烈極まる対処をするのだ。
その対処も、常識的なので苛烈と言われると首を傾げるだろうが、その常識の範囲内に収まらないドワーフたちは……体中に痣を作っている。この痣は、スライムたちの触手による鞭攻撃の痕だ。スライムたちに合格を貰えなければ、お酒も飲めないので仕方がないと体を洗うのが老ドワーフなのだ。
初めから丁寧に洗えばいいのに、洗っているふりをするからスライムたちの触手鞭をくらうはめになるのにな……学習能力がないのだろうか?
そうやって完成したのが、ちょっと小奇麗になったドワーフの爺さんたちである。
ブラウニーたちの準備していた、食事と酒に走り出しそうになったので、全員に拳骨を落としている。
「順番が違うよな? 俺に教えてからじゃないと、酒は飲ませないし、もしごねるようなら……ゴーストタウンの領主の下に配属するぞ?」
それを聞いたドワーフの爺様方は、体が萎んだと錯覚するように身を縮こまらせ、土下座をしてきた。
文官で考えれば、領主の下となると……かなりの出世なのだが、ドワーフたちにすれば、領主は鍛冶を自由にしているのに、自分だけ重労働、お酒も無し……絶望と言える環境なのだとか。人とドワーフってここまで感覚が違うんだな。
ウッドデッキを作りたいからアドバイスが欲しいと相談すると、ずんぐりむっくりなドワーフたちが、ミーシャたちみたいに頭を突き合わせて相談を始めた。爺さんがやっても可愛くないぞ!
「ウッドデッキ自体は大して難しいモノではない。しっかりと土台を作って、基礎をしっかり作れば板を打ち付けるだけだ。本来なら、掘って土台が沈まないようにして、土台を作る手順を踏むのだが……お前さんなら、魔法で土台を作ることができるじゃろ? 指示を出すから、やってみせい」
そう言って、ドワーフの爺さんたちは散開して、ウッドデッキの範囲を考えた場所に立つ。
「わしらの内側を魔法で石にするなり、クリエイトゴーレムで固定するなりしてくれ」
少し考えて、家の土台のコンクリート造りをイメージして、掘り込む感じで固める。
「これじゃと、面倒じゃないか? ここに砂利でも敷き詰めるのかのう?」
「そそ、ウッドデッキの下は、白い小石で埋めたいと思ったから、こんな感じにしてみた」
「……お主がしたいというのだから、すればいいじゃろう。これだと水はけが悪いから、どこかに外へ流れる穴を作った方がいいぞ。後は、石を敷き詰める前に、このくらいの高さまでの石柱を立てた方が安定するじゃろうな」
砂利の上に土台になる石を置いても、振動とかで沈んでしまう可能性が高いから、固めたそこから石柱を立てた方がいいってことか。なるほど!
ドワーフの爺様たちの指示に従って、土台と基礎をサクサクと作っていく。スライムたちも指示に従って動いてくれているので、2時間もしないうちに基礎まで完成した。後は板を張り付ける作業だな。
切って塗装もしようかと考えたのだが、確かテレビで見た感じ、かなり時間がかかるとか言ってた気がする。手で塗るのにも時間はかかるし、乾かすのにも時間がかかるんだったな……色だけを考えて、全部召喚してしまおう!
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