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第1988話 価値と満足感
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黒幕が分かったのはいいが、悪戯好きのスライムたちに一連の行動を止めさせるのは……おそらく無理だ。なら、耐えるか防ぐかしかないか? 子どもたちと寝る回数もそんなに多くないし、一緒に寝たからといっていつも顔の上に来るわけじゃないしな。耐える方向でいくか。
疲れさせて眠らせるために運動させたけど、その疲れが完全回復するまで眠られると困るので、そろそろ起こさないといけなかったりするんだよな……どうしようかと、妻たちの方を見る。
「後、30分ほどしたら起こしますので、大丈夫だと思います。ゆっくりめの食事の後に、お風呂へ入れて1~2時間ほどアニメでも見せておけば、3人とも眠ると思いますよ。プラムちゃんとシオンちゃんは、シンラにくっつけておけば寝るので、シンラには頑張ってもらいましょう」
母親のライラは、プラムとシオンを寝かせるために、自分の息子を生贄に捧げるようだ。
「何物騒なこと言ってるのよ、生贄じゃなくて頑張ってもらいましょうってことでしょ。シュウは本当に物騒な発想をするんだから困るわ」
カエデに突っ込まれてしまう。そして、考えていることを普通に読み取らないでください!
少し騒いでいると、ミーシャたちが目を覚ましたようだ。ウルは、シンラが俺の顔に乗せられる前に起きており、その様子を見ていたようだが、ミーシャたちは遊び疲れて起きてはいなかったらしい。
起きた順番としては、ブルム・スミレ・ミーシャの順だな。朝強いのはミーシャだった気がするけど、この時間帯のお昼寝だと他の2人の方が寝起きはいいのかね。
3人とも周りをキョロキョロしている。自分たちが何でここで寝ているのか、思い出しているのだろう。ミーシャたちもプールで遊んで疲れたのか、シャワーを浴びてすぐに眠ってしまったので、俺たちでエアーベッドまで移動させてるんだよな。
下の子たちの面倒を看ながら遊んでいたから、いつも以上に疲れたのかもしれないな。
自分たちで辿り着いた記憶は無いが、弟妹たちが近くで眠っているので、誰かに連れてきてもらったのだろうと判断したみたいだ。
目を擦り起き上がると、真っ先に水道へ向かって走っていく。喉が渇いていたのかと思ったが、口をゆすぐために水道へ向かったようだ。3人でクチュクチュと口をゆすいでいる。軽く歯磨きまで始めたな。おやつ食べた後に磨いているのになぜかと思ったが、ブラウニーたちの指導のおかげのようだ。
寝起きは口の中に細菌が沢山いるので、キレイにする方がいいと教えられているようだ。キレイにした後に、寝起きの一杯! といった感じで、持って来てもらった飲み物をグイッと一気飲みしている。ちゃんと腰に手を当てているところを見ると、変な日本文化に汚染されてそうだな……綾乃かね?
そういえば、俺も喉が渇いていた。娘たちを見習って、口をゆすいだ後に軽く歯みがきをして、同じ飲み物を持って来てもらった。
「ングッングッ……ぷはー。昔ばあちゃんの家で飲んだハチミツレモンに似ていて懐かしいけど、数段こっちの方が美味いな。厳選された素材を使っているのかね?」
ふと口から出てしまった。
思い出補正を突破して、昔飲んだハチミツレモンより美味しく感じるのだから、飲み比べたらかなりの差があるんだろうな……
そんなことを考えていると近くにいたキリエが、あれをゴーストタウンで飲もうとすれば、大銀貨が飛ぶ可能性があると教えてもらい、少し冷や汗をかいた。
一杯飲むのに1万円って……使われているハチミツが、王蜜なのだろう。希少価値や美味しさを考えると、ティースプーン一杯で数千円の価値があるみたいだからな。
記憶にあるハチミツレモンは、500ミリリットルで100円ちょっと……俺が飲んだのはコップ一杯、250ミリリットルくらいだろうか? それで1万円はするらしい。200倍の値段もすれば、思い出補正があっても味は敵わないようだな。
地球にいたら飲むことは無かっただろう。ハチミツレモンのコップ一杯で、200倍の感動や幸せがあるとは思えないから、俺は安いやつでいいやって思うんだろうな。お金があっても、飲もうとは思わない気がする。
値段と満足感って比例するわけじゃないんだよな。ペペロンチーノって、元価にすれば100円にも満たないのに、美味しいところで食べれば1000円出しても満足できる味なんだよな。不思議だな。
手間暇の技術料や家賃代、人件費なんかもかかっての値段なんだから、満足してもらうために頑張ってるのがシェフなのかな?
ハチミツレモンから変な方向に思考が飛躍したけど、クインハニービーが集めた王蜜は、めったに市場に出回らないので、希少価値も付く上に、ハニービーは兵隊蜂が沢山いるから、採取が困難なんだよな。
ある程度タフな人間なら、5回くらいは刺されても平気かもしれないが、それ以上となると毒で死んじまうからな。耐性ができてアナキラフィシーショックになることもあるみたいだし、ハニービーは色々と大変なのだそうだ。
俺の下には2匹のクインがいるけど、せっせと献上してくれるので、在庫がかなりあったりするんだよね。デザートとかによく使っているけど、献上される量が量だからね……使いきれないのだ。
でも、保管庫の効果で腐らないので貯めて置けるのが強みである。
一杯では足りなかったので、もう一杯貰って飲んでいると、不意にシンラがガバッと起き上がり、こちらを見てきた。水分が欲しいのだろうか? 俺のコップを見て強請っている。
シンラが急に起きたことによって、プラムとシオンも起こされた形になり、俺の方を見てシンラと一緒に飲みものを強請ってきた。
こういう時ばっかり仲がいいんだな。
シンラたちが起きたことに気付いたミーシャたちが、3人を連れて口をキレイにさせてから、持って来てもらったハチミツレモンを飲んでいる。3人とも、オッサンみたいにプハーとか言ってるんだが……
シンラたちは、俺たちが起こす前に起きたので、体力が回復しすぎたか心配になったが、夜はライラの予想通りの時間帯に眠って朝まで起きなかったようだ。
疲れさせて眠らせるために運動させたけど、その疲れが完全回復するまで眠られると困るので、そろそろ起こさないといけなかったりするんだよな……どうしようかと、妻たちの方を見る。
「後、30分ほどしたら起こしますので、大丈夫だと思います。ゆっくりめの食事の後に、お風呂へ入れて1~2時間ほどアニメでも見せておけば、3人とも眠ると思いますよ。プラムちゃんとシオンちゃんは、シンラにくっつけておけば寝るので、シンラには頑張ってもらいましょう」
母親のライラは、プラムとシオンを寝かせるために、自分の息子を生贄に捧げるようだ。
「何物騒なこと言ってるのよ、生贄じゃなくて頑張ってもらいましょうってことでしょ。シュウは本当に物騒な発想をするんだから困るわ」
カエデに突っ込まれてしまう。そして、考えていることを普通に読み取らないでください!
少し騒いでいると、ミーシャたちが目を覚ましたようだ。ウルは、シンラが俺の顔に乗せられる前に起きており、その様子を見ていたようだが、ミーシャたちは遊び疲れて起きてはいなかったらしい。
起きた順番としては、ブルム・スミレ・ミーシャの順だな。朝強いのはミーシャだった気がするけど、この時間帯のお昼寝だと他の2人の方が寝起きはいいのかね。
3人とも周りをキョロキョロしている。自分たちが何でここで寝ているのか、思い出しているのだろう。ミーシャたちもプールで遊んで疲れたのか、シャワーを浴びてすぐに眠ってしまったので、俺たちでエアーベッドまで移動させてるんだよな。
下の子たちの面倒を看ながら遊んでいたから、いつも以上に疲れたのかもしれないな。
自分たちで辿り着いた記憶は無いが、弟妹たちが近くで眠っているので、誰かに連れてきてもらったのだろうと判断したみたいだ。
目を擦り起き上がると、真っ先に水道へ向かって走っていく。喉が渇いていたのかと思ったが、口をゆすぐために水道へ向かったようだ。3人でクチュクチュと口をゆすいでいる。軽く歯磨きまで始めたな。おやつ食べた後に磨いているのになぜかと思ったが、ブラウニーたちの指導のおかげのようだ。
寝起きは口の中に細菌が沢山いるので、キレイにする方がいいと教えられているようだ。キレイにした後に、寝起きの一杯! といった感じで、持って来てもらった飲み物をグイッと一気飲みしている。ちゃんと腰に手を当てているところを見ると、変な日本文化に汚染されてそうだな……綾乃かね?
そういえば、俺も喉が渇いていた。娘たちを見習って、口をゆすいだ後に軽く歯みがきをして、同じ飲み物を持って来てもらった。
「ングッングッ……ぷはー。昔ばあちゃんの家で飲んだハチミツレモンに似ていて懐かしいけど、数段こっちの方が美味いな。厳選された素材を使っているのかね?」
ふと口から出てしまった。
思い出補正を突破して、昔飲んだハチミツレモンより美味しく感じるのだから、飲み比べたらかなりの差があるんだろうな……
そんなことを考えていると近くにいたキリエが、あれをゴーストタウンで飲もうとすれば、大銀貨が飛ぶ可能性があると教えてもらい、少し冷や汗をかいた。
一杯飲むのに1万円って……使われているハチミツが、王蜜なのだろう。希少価値や美味しさを考えると、ティースプーン一杯で数千円の価値があるみたいだからな。
記憶にあるハチミツレモンは、500ミリリットルで100円ちょっと……俺が飲んだのはコップ一杯、250ミリリットルくらいだろうか? それで1万円はするらしい。200倍の値段もすれば、思い出補正があっても味は敵わないようだな。
地球にいたら飲むことは無かっただろう。ハチミツレモンのコップ一杯で、200倍の感動や幸せがあるとは思えないから、俺は安いやつでいいやって思うんだろうな。お金があっても、飲もうとは思わない気がする。
値段と満足感って比例するわけじゃないんだよな。ペペロンチーノって、元価にすれば100円にも満たないのに、美味しいところで食べれば1000円出しても満足できる味なんだよな。不思議だな。
手間暇の技術料や家賃代、人件費なんかもかかっての値段なんだから、満足してもらうために頑張ってるのがシェフなのかな?
ハチミツレモンから変な方向に思考が飛躍したけど、クインハニービーが集めた王蜜は、めったに市場に出回らないので、希少価値も付く上に、ハニービーは兵隊蜂が沢山いるから、採取が困難なんだよな。
ある程度タフな人間なら、5回くらいは刺されても平気かもしれないが、それ以上となると毒で死んじまうからな。耐性ができてアナキラフィシーショックになることもあるみたいだし、ハニービーは色々と大変なのだそうだ。
俺の下には2匹のクインがいるけど、せっせと献上してくれるので、在庫がかなりあったりするんだよね。デザートとかによく使っているけど、献上される量が量だからね……使いきれないのだ。
でも、保管庫の効果で腐らないので貯めて置けるのが強みである。
一杯では足りなかったので、もう一杯貰って飲んでいると、不意にシンラがガバッと起き上がり、こちらを見てきた。水分が欲しいのだろうか? 俺のコップを見て強請っている。
シンラが急に起きたことによって、プラムとシオンも起こされた形になり、俺の方を見てシンラと一緒に飲みものを強請ってきた。
こういう時ばっかり仲がいいんだな。
シンラたちが起きたことに気付いたミーシャたちが、3人を連れて口をキレイにさせてから、持って来てもらったハチミツレモンを飲んでいる。3人とも、オッサンみたいにプハーとか言ってるんだが……
シンラたちは、俺たちが起こす前に起きたので、体力が回復しすぎたか心配になったが、夜はライラの予想通りの時間帯に眠って朝まで起きなかったようだ。
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