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第1978話 意外な事実と子どもたちの動き
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昼食が終わり、することも無くなりのんびりとしている。世界樹の木陰にエアーベッドを並べ、隙間に落ちないように厚手のシーツをを敷いて、お腹いっぱいになったお腹をさすり、大の字になっている。
俺の近くでは、ミーシャたちが同じような姿で横になっており、そのちょっと先でシンラも同じような姿になっている。プラムとシオンは、大の字になっているシンラの腕を枕にして、スヤスヤと眠っているな。
この様子だと、しばらくは庁舎に行けそうもないので、伝言だけしておく。子どもたちが落ち着いたら、庁舎に向かう。と、短くメールを送っておいた。
5分もしないうちに返信がきた。お子様方に何かがあると、メグちゃんとシリウスの御二方が暴れますので、時間をかけてでも落ち着かせてください。だってさ。確かにあの2匹は常軌を逸しているし、子どもたちを溺愛しているので、何かあったときは神界に何としても乗り込みそうだな。
神ってどのくらい強いのか知らないけど、存在値が低ければ俺でも簡単に倒せそうだな。あの2匹に勝てるのは……創造神のじっちゃんくらいかもな。
『無理無理、あんな規格外に勝てるわけないじゃろうが』
適当なことを考えていたら、創造神のじっちゃんから念話が飛んできた。
無理って……あんたが作ったのに、あんたは倒せないのか?
『創造神のわしだって、全知全能ではないのじゃよ。想像しやすいたとえで言うなら、レベル1のダンジョンマスターが、成体のフェンリルとかに勝てると思うかね? わしは作り出すことに特化しておる。戦闘は苦手なのじゃよ』
それでも、俺をどうにかできるくらいには力があるんだろ? 他の神は知らないけど、十分にじっちゃんだって強いじゃん。
『腐ってもこの世界を作った神じゃからな。存在値を使って強化すれば、お主なら何とかなるだろうな。それをするくらいなら、まだホコを作った方が安上がりなのだがな。ホコは戦う力のない神たち用の兵器じゃからの。言っておくが、わしはガチンコなら、ホコには勝てんぞい。最上位命令権があるから、自爆するように命令は出来るがの』
マジか。あいつって、そんなに強いのか……俺たちは真正面からじゃなく、搦め手で封印しただけだもんな。1つ気になったんだけど、ホコとリヴァイアサンなら、どっちが強いんだ?
『圧倒的にホコじゃな。ホコに弱点はあるが、リヴァイアサンにはどうにもできないからのう。ホコの武器で切り刻まれて終わりよ。リヴァイアサンが逃げ回れば、勝敗なく引き分けで終わりじゃがの。あ奴らの移動速度が速すぎて、ホコでは追いつけないの』
ここ数日で、色々なことを知ったな。
今の話で分かったのは、同じフィールドに立てば俺でも神たちに勝てるということだ。自分たちから出張るようなことはしない神だろうが、守るための力としてのホコみたいだからな。あいつって、本来は守るために作られたんだな。
でも、条件が揃えば使えるみたいなことを、チビ神だかが言っていた気がするけど……詳しい事を知らなかっただけかね?
気にするだけ無駄だな。子どもたちと一緒に少し寝るかな。
苦しくて目が覚める。シンラは何で顔に張り付くんが好きなんだろうな。やっぱり俺を亡き者にして、自分が領主に! あいた!
「まったく、またバカなこと考えて……シンちゃんがそんなこと考えて行動しているわけないでしょ。まだ小さいんだから……多分だけど、その顔に張り付きだけがあなたに対する、有効な攻撃手段だからじゃないのかな?」
リンドが少し離れた位置で、そう言ってきた。
そりゃそうだな。プラムとシオンは分からんが、シンラが俺を亡き者にしようと考えているわけないわな。
「プラムちゃんやシオンちゃんも、あなたを亡き者にしたいわけじゃないわよ。シンちゃんの事が好きだから助けたいだけだし、イジメるあなたを倒すために攻撃してくるだけよ」
「イジメてはいないんだけどな……シンラが俺に挑んでくるから、返り討ちにしているだけだぞ」
「この2人からしたら、イジメているように見えてるのよ。やられた振りでもしておいてあげればいいのに」
「いやな、前に1度やられた振りをしたことがあるんだが、その後のプラムとシオンからの攻撃が大変だったんだよ。俺がやられて倒れているのに、追撃で顔とかいろんなところを叩いてきてさ……もうね、それこそいじめにしか見えない状況だったぞ。当のシンラは、知らん顔するしな」
周りにいた妻たちが、俺の話を聞いて苦笑している。容易に俺の姿を想像できてしまったからだろう。
そして今も、顔に張り付いたシンラを持ち上げていると、助けるためなのか俺の腕や顔に攻撃をしてきているんだよな。でもな、助けようとしているシンラは、嫌がっているわけじゃなくて楽しんでいるぞ。こんなに
ケラケラ笑っているんだからな。
何を言っても通じないので、2人の攻撃を止めるためにシンラを生贄にしよう。元々は、お前のせいでこの2人に攻撃されてるんだから、最後まで面倒を看てくれよな。
そう言って2人の前に降ろそうとすると、シンラが必死の抵抗をして俺の手にしがみついたりしてくる。俺の所に来て悪さするくらいなら、母親の所に行けばいいのにな……必死につかまれている腕だが、軽くお腹をくすぐってやると力が抜けたので、サッと腕を抜き離れる。
プラムとシオンに抱き着かれたシンラは、仕事に疲れた中年サラリーマンのように疲れた表情をしている。
2人は、ほんとに飽きずにシンラに抱き着くんだな。歩けるようになってきたんだから、そろそろ離れるかと思ってたんだけど、そんなことはなさそうだ。シンラの苦難はまだまだ続くようだな。
シンラとじゃれていた時に目が覚めたのか、ミーシャたちが目を覚まし、コロコロと転がって俺の近くに来てぴとっと体に張り付く。こんなにかわいいと、子離れできるか心配である。
でもしばらくすると体を起こし、黄昏ていたシンラを救出するべく動き始めた。ミーシャに抱っこしてもらったシンラは、生き返ったかのように満面の笑みを浮かべている。
プラムたち3人は姉たちに捕まり、股の間に座らせら後ろから抱き着かれているな。まるで人形みたいな扱いにも見える。それでもシンラは笑顔なので、姉たちに抱き着かれるのは問題ないのだろう。
何やら、俺には分からない遊びを始めたので、放置することにした。
俺の近くでは、ミーシャたちが同じような姿で横になっており、そのちょっと先でシンラも同じような姿になっている。プラムとシオンは、大の字になっているシンラの腕を枕にして、スヤスヤと眠っているな。
この様子だと、しばらくは庁舎に行けそうもないので、伝言だけしておく。子どもたちが落ち着いたら、庁舎に向かう。と、短くメールを送っておいた。
5分もしないうちに返信がきた。お子様方に何かがあると、メグちゃんとシリウスの御二方が暴れますので、時間をかけてでも落ち着かせてください。だってさ。確かにあの2匹は常軌を逸しているし、子どもたちを溺愛しているので、何かあったときは神界に何としても乗り込みそうだな。
神ってどのくらい強いのか知らないけど、存在値が低ければ俺でも簡単に倒せそうだな。あの2匹に勝てるのは……創造神のじっちゃんくらいかもな。
『無理無理、あんな規格外に勝てるわけないじゃろうが』
適当なことを考えていたら、創造神のじっちゃんから念話が飛んできた。
無理って……あんたが作ったのに、あんたは倒せないのか?
『創造神のわしだって、全知全能ではないのじゃよ。想像しやすいたとえで言うなら、レベル1のダンジョンマスターが、成体のフェンリルとかに勝てると思うかね? わしは作り出すことに特化しておる。戦闘は苦手なのじゃよ』
それでも、俺をどうにかできるくらいには力があるんだろ? 他の神は知らないけど、十分にじっちゃんだって強いじゃん。
『腐ってもこの世界を作った神じゃからな。存在値を使って強化すれば、お主なら何とかなるだろうな。それをするくらいなら、まだホコを作った方が安上がりなのだがな。ホコは戦う力のない神たち用の兵器じゃからの。言っておくが、わしはガチンコなら、ホコには勝てんぞい。最上位命令権があるから、自爆するように命令は出来るがの』
マジか。あいつって、そんなに強いのか……俺たちは真正面からじゃなく、搦め手で封印しただけだもんな。1つ気になったんだけど、ホコとリヴァイアサンなら、どっちが強いんだ?
『圧倒的にホコじゃな。ホコに弱点はあるが、リヴァイアサンにはどうにもできないからのう。ホコの武器で切り刻まれて終わりよ。リヴァイアサンが逃げ回れば、勝敗なく引き分けで終わりじゃがの。あ奴らの移動速度が速すぎて、ホコでは追いつけないの』
ここ数日で、色々なことを知ったな。
今の話で分かったのは、同じフィールドに立てば俺でも神たちに勝てるということだ。自分たちから出張るようなことはしない神だろうが、守るための力としてのホコみたいだからな。あいつって、本来は守るために作られたんだな。
でも、条件が揃えば使えるみたいなことを、チビ神だかが言っていた気がするけど……詳しい事を知らなかっただけかね?
気にするだけ無駄だな。子どもたちと一緒に少し寝るかな。
苦しくて目が覚める。シンラは何で顔に張り付くんが好きなんだろうな。やっぱり俺を亡き者にして、自分が領主に! あいた!
「まったく、またバカなこと考えて……シンちゃんがそんなこと考えて行動しているわけないでしょ。まだ小さいんだから……多分だけど、その顔に張り付きだけがあなたに対する、有効な攻撃手段だからじゃないのかな?」
リンドが少し離れた位置で、そう言ってきた。
そりゃそうだな。プラムとシオンは分からんが、シンラが俺を亡き者にしようと考えているわけないわな。
「プラムちゃんやシオンちゃんも、あなたを亡き者にしたいわけじゃないわよ。シンちゃんの事が好きだから助けたいだけだし、イジメるあなたを倒すために攻撃してくるだけよ」
「イジメてはいないんだけどな……シンラが俺に挑んでくるから、返り討ちにしているだけだぞ」
「この2人からしたら、イジメているように見えてるのよ。やられた振りでもしておいてあげればいいのに」
「いやな、前に1度やられた振りをしたことがあるんだが、その後のプラムとシオンからの攻撃が大変だったんだよ。俺がやられて倒れているのに、追撃で顔とかいろんなところを叩いてきてさ……もうね、それこそいじめにしか見えない状況だったぞ。当のシンラは、知らん顔するしな」
周りにいた妻たちが、俺の話を聞いて苦笑している。容易に俺の姿を想像できてしまったからだろう。
そして今も、顔に張り付いたシンラを持ち上げていると、助けるためなのか俺の腕や顔に攻撃をしてきているんだよな。でもな、助けようとしているシンラは、嫌がっているわけじゃなくて楽しんでいるぞ。こんなに
ケラケラ笑っているんだからな。
何を言っても通じないので、2人の攻撃を止めるためにシンラを生贄にしよう。元々は、お前のせいでこの2人に攻撃されてるんだから、最後まで面倒を看てくれよな。
そう言って2人の前に降ろそうとすると、シンラが必死の抵抗をして俺の手にしがみついたりしてくる。俺の所に来て悪さするくらいなら、母親の所に行けばいいのにな……必死につかまれている腕だが、軽くお腹をくすぐってやると力が抜けたので、サッと腕を抜き離れる。
プラムとシオンに抱き着かれたシンラは、仕事に疲れた中年サラリーマンのように疲れた表情をしている。
2人は、ほんとに飽きずにシンラに抱き着くんだな。歩けるようになってきたんだから、そろそろ離れるかと思ってたんだけど、そんなことはなさそうだ。シンラの苦難はまだまだ続くようだな。
シンラとじゃれていた時に目が覚めたのか、ミーシャたちが目を覚まし、コロコロと転がって俺の近くに来てぴとっと体に張り付く。こんなにかわいいと、子離れできるか心配である。
でもしばらくすると体を起こし、黄昏ていたシンラを救出するべく動き始めた。ミーシャに抱っこしてもらったシンラは、生き返ったかのように満面の笑みを浮かべている。
プラムたち3人は姉たちに捕まり、股の間に座らせら後ろから抱き着かれているな。まるで人形みたいな扱いにも見える。それでもシンラは笑顔なので、姉たちに抱き着かれるのは問題ないのだろう。
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