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第1975話 父として嬉しいが、どうなのだ?
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その後は、街の様子などを聞いてみたが、1ヶ月程度なら突然いなくなっても、問題なく街は回るようになっているので、大きな問題は特になかったとのことだ。
大きな問題がなかっただけで、小さな問題はいくつもあったようだが、話を聞いてそれは問題なのか? とも思った。だけど、街のお偉方や行政関係の人間からは、俺がどういう風に思われているのか良く分かる内容だった。
グリエルやガリア、行政に関係している老ドワーフたちには話したようで、その時の一言が「またどこかでトラブルですか……」といった内容だったらしい。
『また』は、甚だ不本意である。俺が意図しているわけではないので、またと言われても仕方がない部分はあるのだが、口ぶりからすると俺が何かしらの原因でそうなったと思っている節があることだ。
実際にはその通りなのだが、不条理な攻撃に対して報復した事に反撃してくるアホだから、原因はこっちではなくあちらだと声を大にして言いたい。
『トラブルですか……』という部分は、俺がいかにもトラブルメーカーみたいな言われようで、こっちとしては不本意極まりない。基本的に巻き込まれているだけで、俺が起こしているわけじゃないんだからな!
いくつか言いたいことはあったが、概ね俺がまた何かをやったんだろう……という感じで収まっているようだ。
問題というなら、娘たちの様子だろうな。既に1時間以上経っているのだが、未だに離れる気配がない。シンラから視線を感じる。
太々しくヨ〇ボーに座って、両側にプラムとシオンにガッチリと掴まれている。そんなシンラが、悟ったような表情をして、こっちを見ていたのだ。
お前と俺は、立場が違うだろ……それに、俺は娘たちにくっつかれていても嬉しいけど、お前は疲れるから何とかしてほしいだけだろ? しっかりと意思疎通できるようになって、姉たちと同じことができるようになれば、自然と離れていくと思うぞ。
そんなことを内心考えていると、プラムとシオンからにらまれ、シンラには驚いた表情で見返されてしまった。俺の考えていることが分かるのかね?
妻たち今の俺の考えていることを聞いてみたが、誰一人として俺の考えが分かった妻はいなかった。下の子たちは、エスパーか何かかね?
ウルも含めた4人は、寝てしまっても俺と離れる気はないようで、妻たちも苦笑気味である。清潔にしていたとはいえ、こことは比べ物にならないからな……早めにお風呂へ入りたいのだが、この様子だと入れないかな?
そんなことを考えていると、ミリーが戻ってきた。照れた様子でリビングスペースに入ってきたミリーからの一言、
「おかえり」
「みんな、ただいま」
そう言えば、帰ってきた時の挨拶をしてなかったな。
妻たちも、ミーシャたちと同じように俺の近くに来たい様子だが、娘たちを押しのけてまで来たいわけではないようだ。娘たちは、2~3日もすれば落ち着くだろうから、その後で……と考えているようだな。
ミリーが今までの経緯の説明を簡単に受け、子どもたちに声をかける。
「4人とも、運動した後なのに、お風呂に入っていないんじゃないですか? 汗臭いと、お父さんに嫌われるかもしれないですよ」
そんなことを言い、俺はビックリして目を見開いてしまった。子どもの娘たちが多少汗臭くなったところで、嫌いになることは絶対にありえないのだが、娘たちはミリーの言葉を聞いて、パチッと目を開ける。嫌われたくないけど、離れたくもない、そんな表情だった。
まぁ、10代後半になって、酸っぱいような汗臭さを漂わせていたら考えるかもしれないが、まだ1桁の子どもたちのニオイで、嫌いになるとかは無いだろう……
「お父さんも、お風呂に入りたいんだけど、みんなも一緒に入ろうか?」
どうやら正解だったようで、4人とも喜んでいる。着替えを取りに行くように促すが離れないので、苦笑しながら母親たちに着替えを頼んだ。
1桁でも女性なのだろう。自分の匂いが相手に与える影響を考えているのかもな。
娘たちとお風呂に入るのは、そこまで久しぶりでもないか。あっちにいたときもウルとは何回かお風呂に入ったからな。でも、こうやって髪の毛を洗ってやるのは、久しぶりの様な気もするな。
自分たちでもできるようになってからは、母親たちに聞きながら洗っている姿を、何度も目撃しているもんな。成長が少し寂しいと感じたのも、この時だったかね。
体は自分で洗うようだが、髪の毛は俺に洗ってもらいたいみたいで、4人で列を作って待っている姿が微笑ましい。
シンラまでは分かるんだけど、不貞腐れたプラムとシオンは、何でここに並んでいるんだろうか? そしてその後ろに、当たり前のように並んでいるニコたちスライムは、おかしいと思うのだが……俺の気のせいか?
結局、子どもたち7人と、スライムを20匹程洗うことで解放された。
プラムとシオンも、洗ってもらうのは嫌いではないが、俺ということに不満を持っていそうな感じだったな。それなら、隣にいる妻たちの所に行ってくれよ、と思わなくもないのだが……
サウナにゆっくり入りたかったのだが、子どもたちがいつも入っている、定位置の足の浸けられる水がある場所ではなく、俺の隣に来てしまうので、お風呂だけで我慢することにした。
子どもたちの場所で入ると、温度が低すぎてサウナって感じがしないから、それならお風呂に浸かることにしたのだ。
ゆっくり入りたいと察してくれたスライムたちが、子どもたちの周りのお湯を少し温くしてくれたり、自分の上に座らせて俺の近くから離れないような工夫をしてくれた。気遣いのできるスライムたちだぜ!
食事の時は、大変だったな。離れようとしなかったので、妻たちに介助されながら、俺・ミーシャ・スミレ・ブルムが食事をして、自分で食べているシンラに、鼻で笑われたような気がした。
寝る時も離れたくないようで、久々に家族全員で寝ることになったのは、いい思い出になるかね?
一番困ったのは、トイレの時だな。全く離れる様子がなかったので、妻たちに頼るよいう恥ずかしい思いをする羽目になってしまった。
裸を見たり見られたりしていても、排泄行為はまた別なんだよね。娘たちに好かれているのは嬉しいが、ちょっと大げさではないだろうか?
大きな問題がなかっただけで、小さな問題はいくつもあったようだが、話を聞いてそれは問題なのか? とも思った。だけど、街のお偉方や行政関係の人間からは、俺がどういう風に思われているのか良く分かる内容だった。
グリエルやガリア、行政に関係している老ドワーフたちには話したようで、その時の一言が「またどこかでトラブルですか……」といった内容だったらしい。
『また』は、甚だ不本意である。俺が意図しているわけではないので、またと言われても仕方がない部分はあるのだが、口ぶりからすると俺が何かしらの原因でそうなったと思っている節があることだ。
実際にはその通りなのだが、不条理な攻撃に対して報復した事に反撃してくるアホだから、原因はこっちではなくあちらだと声を大にして言いたい。
『トラブルですか……』という部分は、俺がいかにもトラブルメーカーみたいな言われようで、こっちとしては不本意極まりない。基本的に巻き込まれているだけで、俺が起こしているわけじゃないんだからな!
いくつか言いたいことはあったが、概ね俺がまた何かをやったんだろう……という感じで収まっているようだ。
問題というなら、娘たちの様子だろうな。既に1時間以上経っているのだが、未だに離れる気配がない。シンラから視線を感じる。
太々しくヨ〇ボーに座って、両側にプラムとシオンにガッチリと掴まれている。そんなシンラが、悟ったような表情をして、こっちを見ていたのだ。
お前と俺は、立場が違うだろ……それに、俺は娘たちにくっつかれていても嬉しいけど、お前は疲れるから何とかしてほしいだけだろ? しっかりと意思疎通できるようになって、姉たちと同じことができるようになれば、自然と離れていくと思うぞ。
そんなことを内心考えていると、プラムとシオンからにらまれ、シンラには驚いた表情で見返されてしまった。俺の考えていることが分かるのかね?
妻たち今の俺の考えていることを聞いてみたが、誰一人として俺の考えが分かった妻はいなかった。下の子たちは、エスパーか何かかね?
ウルも含めた4人は、寝てしまっても俺と離れる気はないようで、妻たちも苦笑気味である。清潔にしていたとはいえ、こことは比べ物にならないからな……早めにお風呂へ入りたいのだが、この様子だと入れないかな?
そんなことを考えていると、ミリーが戻ってきた。照れた様子でリビングスペースに入ってきたミリーからの一言、
「おかえり」
「みんな、ただいま」
そう言えば、帰ってきた時の挨拶をしてなかったな。
妻たちも、ミーシャたちと同じように俺の近くに来たい様子だが、娘たちを押しのけてまで来たいわけではないようだ。娘たちは、2~3日もすれば落ち着くだろうから、その後で……と考えているようだな。
ミリーが今までの経緯の説明を簡単に受け、子どもたちに声をかける。
「4人とも、運動した後なのに、お風呂に入っていないんじゃないですか? 汗臭いと、お父さんに嫌われるかもしれないですよ」
そんなことを言い、俺はビックリして目を見開いてしまった。子どもの娘たちが多少汗臭くなったところで、嫌いになることは絶対にありえないのだが、娘たちはミリーの言葉を聞いて、パチッと目を開ける。嫌われたくないけど、離れたくもない、そんな表情だった。
まぁ、10代後半になって、酸っぱいような汗臭さを漂わせていたら考えるかもしれないが、まだ1桁の子どもたちのニオイで、嫌いになるとかは無いだろう……
「お父さんも、お風呂に入りたいんだけど、みんなも一緒に入ろうか?」
どうやら正解だったようで、4人とも喜んでいる。着替えを取りに行くように促すが離れないので、苦笑しながら母親たちに着替えを頼んだ。
1桁でも女性なのだろう。自分の匂いが相手に与える影響を考えているのかもな。
娘たちとお風呂に入るのは、そこまで久しぶりでもないか。あっちにいたときもウルとは何回かお風呂に入ったからな。でも、こうやって髪の毛を洗ってやるのは、久しぶりの様な気もするな。
自分たちでもできるようになってからは、母親たちに聞きながら洗っている姿を、何度も目撃しているもんな。成長が少し寂しいと感じたのも、この時だったかね。
体は自分で洗うようだが、髪の毛は俺に洗ってもらいたいみたいで、4人で列を作って待っている姿が微笑ましい。
シンラまでは分かるんだけど、不貞腐れたプラムとシオンは、何でここに並んでいるんだろうか? そしてその後ろに、当たり前のように並んでいるニコたちスライムは、おかしいと思うのだが……俺の気のせいか?
結局、子どもたち7人と、スライムを20匹程洗うことで解放された。
プラムとシオンも、洗ってもらうのは嫌いではないが、俺ということに不満を持っていそうな感じだったな。それなら、隣にいる妻たちの所に行ってくれよ、と思わなくもないのだが……
サウナにゆっくり入りたかったのだが、子どもたちがいつも入っている、定位置の足の浸けられる水がある場所ではなく、俺の隣に来てしまうので、お風呂だけで我慢することにした。
子どもたちの場所で入ると、温度が低すぎてサウナって感じがしないから、それならお風呂に浸かることにしたのだ。
ゆっくり入りたいと察してくれたスライムたちが、子どもたちの周りのお湯を少し温くしてくれたり、自分の上に座らせて俺の近くから離れないような工夫をしてくれた。気遣いのできるスライムたちだぜ!
食事の時は、大変だったな。離れようとしなかったので、妻たちに介助されながら、俺・ミーシャ・スミレ・ブルムが食事をして、自分で食べているシンラに、鼻で笑われたような気がした。
寝る時も離れたくないようで、久々に家族全員で寝ることになったのは、いい思い出になるかね?
一番困ったのは、トイレの時だな。全く離れる様子がなかったので、妻たちに頼るよいう恥ずかしい思いをする羽目になってしまった。
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