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第1852話 綾乃無双
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王国の名前を聞いた覚えがあるが、まったく思い出せない王国の王都の門が吹っ飛んだ。器用にハンマーを振るのではなく、重さを門に伝えるだけのスイングで、門を吹き飛ばしたライガは……門の近くの詰め所の様な場所へ飛び込んでいく。
門を吹き飛ばしたのはカメラからでも見えるけど、詰め所みたいなところに飛び込んだのは、マップ先生の光点の様子で判断している。あまりにも動きが速くて、人造ゴーレムもS級スケルトンも、その姿を確認できていなかったのだ。カメラの能力の限界を超えた動きなのかもな。
追いかけた人造ゴーレムが、ライガの再度の通告をひろった。詰所の中でももう一度通告を行っているようだ。邪魔をしないなら武器を置き、広場に集まるように……みたいなことを言っている。
状況は理解できていないだろうが、街を攻められて現状敵が目の前にいるのだ。戦わないと言う選択肢を取る兵士は、ごくわずかのようだ。むしろ、この状態で戦わない兵士は兵士として失格だと思うが、戦力差を理解して武装解除したのであれば、賢い選択だと思う。
詰め所の中の兵士が、次々に魔改造されたスタンバトンで気絶させられていく。今回戦闘に使われることは知っていたので、状態異常も光点で把握できるように設定しておいたのだ。気絶は光点が赤くなるようにしてあるのだが、その赤の光点がゴリゴリと増えていく。
兵士以外にも冒険者や傭兵が行く手を阻んでいるが、敵にならずすぐに気絶させられ拘束されている。拘束に使われているのは、クリエイトゴーレムで強化された手錠なので、向こうにいる人間で綾乃以外は鍵で開ける必要がある物だ。
綾乃は無駄に待機していたわけではなく、かなりの数の人間を気絶させ縛る必要があると考えていたようで、待機時間中ずっとクリエイトゴーレムで手錠を強化してたのだ。
出発前に聞いてみたが、1万個あたりから数えるのを止めたって言ってたな。むしろ良く、1万個まで数えたもんだ。
綾乃は自分に戦闘センスが無いことを理解しているから、自分から前に出るようなことはあまりしない。今回も前線まで来ているが、お目付け役のブラウニーに頼んでダンジョンを作成し、その中から指揮をとっている。
その中で、今回の最終兵器と言っていいのか……綾乃専用機が調整されている。以前乗り込むタイプの強化外骨格を作ったときは、前後左右上下に激しく揺れるため、人が乗り込むのは不可能だと判断していた。だけど綾乃は、それを克服してしまったのだ。
克服した方法は分かりやすく、乗り込んで戦うのには向かないと言うなら、コントローラーでゲームのように操れるようにすればいいじゃん! という発想でクリエイトゴーレムを使い機体を作成して、離れた場所にコックピットを作り、そこからゲームのように操るシステムを構築したのだ。
このシステムは、魔核が魔核へ情報を書き込む能力を流用して、コックピットから受信用魔核へ操縦情報を送り、受信用魔核が行動制御用の魔核に情報を流すことで、動かせるようになったとか言っていた。
俺やバザールだと、生身というか実際に戦った方が強いのだが、綾乃はこの方法で戦闘訓練用奴隷のシングル冒険者3人を、一方的にボコボコにしていたな。
どうしたらコントローラーを使ったコックピットから操縦して、あの動きを再現できるのか不明だが、戦闘センスの皆無な綾乃でも、ゲーム感覚にすることによって戦うことができてしまうのだ。
綾乃の操る機体の魔核がどうなっているか理解できないが、コントローラーのボタンの組み合わせや、コックピットの足元にあるペダルやスイッチなどを組み合わせることで、細かい動きを再現しているのだとか。
後は、ガードと言っても、魔核が判断してその時に最適な防御を選択するように、魔核に書き込んであるのだとか。攻撃に関しても、1つの行動に魔核が判断できる余白があり、最も効果的な動きを選択するんだってさ。
男のロマン的な考えが好きな奴なので、人型サイズを操るだけじゃ満足しなかった綾乃は、専用機を作ってしまったからな……見た目は、重量級逆関節に汎用型腕部、出力をカバーする胸部、情報を管理する頭部、バックパックに様々な武器をしまえる収納のカバンが設置されている。
どういう訳か、人造ゴーレムでも魔核を介することによって、収納のカバンの機能を利用することができたのだ。その収容のカバンの中に、様々な武器を準備して次々に入れ替えて戦うスタイルを確立してしまったのだ。
こいつのヤバいところは、そのサイズだろう。人造ゴーレムは大きくても2メートルを超えないのだが、綾乃の専用機は、4メートルを優に超えるのだ。街の大通りなら平気だろうが、路地に入ってしまえば……ゲームで起こるような住宅破壊を行ってしまうだろう。
綾乃も城下町では暴れないだろうが、王城に着けば全力で暴れるだろうな……おそらく、王城の半壊は決定事項だと思っていいだろう。王城がどんなに大きく作られていても、身長4メートルを超えるモノを想定していないので、暴れるなら王城を壊す前提で動くはずだしな。
そんなこんなしている間に、人造ゴーレムとS級スケルトン部隊が王都を進攻している。一般市民で気絶している人間は少ない。自分の街だから守りたい住人もいるだろうが、大半は戦闘力が無いので静観しているのだが、一部の住人は我慢できなかったのだろう……気絶させられている。
冒険者や傭兵は……多分半数位は静観しているな。
そして気になるのがライガが壊した門の反対側に、そこそこ偉い人間が複数集まって行動している。通告前にはこんな集団はいなかったので、通告を聞き危険を感じたお偉方が逃げているのだろう。
綾乃も理解しているようで、専用機の準備が終わると、全速力で反対側の門の外に陣取った。
王都の門ということもあって、専用機が2台並んで動けるくらいは大きな門だ。だけど、その門すぐ外に綾乃が待機しており、この世界の人間から見れば、大型の魔獣みたいなものに見えるだろう。その中身は、Sランクの魔物もビックリの戦闘力がある……
そんなものが現れれば門を封鎖して、出入りをできなくするのだが……頭の悪い逃げようとしているお偉方は、門を開けるように兵士たちに迫っているらしい。
専用機が入ってしまえば、王都の被害は甚大なものになると判断され、開けろと騒いでいる人間がどれほど偉くても、門を開けるようなことは無かった。反対に、王都を危険にさらす存在として、そいつらを拘束していたのが印象的だ。
個人的な意見だけど、聖国の言いなりになっているような国だから、兵士の質も大したことが無いと思っていた。ところがどっこい、今まで見てきた兵士の中では一番兵士っぽい気がするぞ。
綾乃もその働きには感心している様子だ。
門の中が落ち着いた頃合いをみて、綾乃は門を開けろと言っていたお偉方を引き渡すなら、こちらの門は壊さないことを約束すると言って、取引を持ち掛けている。怒髪天を貫く勢いで怒っていた綾乃だが、しっかりと自分の役割を果たしているようだな。
さて、兵士たちはどうするのだろうか?
自分たちの手元にいても邪魔になるだけと判断した門番のトップが、引き渡しに応じてくれた。お偉方はギャーギャー言っているが、今まで碌なことをしていなかったから、門番にもかばってもらえなかったことを理解するがいい。
後半の解釈は俺が勝手に考えたんだけどね。
50人ほどのお偉方グループを引き渡された綾乃は、御付きで来ていた人造ゴーレムに手錠と鎖を着けさせて、鎖の端を専用機の腰にある金具に装着する。自陣まで引っぱって戻ってくるようだな。自分の足で歩かないと、地面に擦り付けられることになるぞ!
門を吹き飛ばしたのはカメラからでも見えるけど、詰め所みたいなところに飛び込んだのは、マップ先生の光点の様子で判断している。あまりにも動きが速くて、人造ゴーレムもS級スケルトンも、その姿を確認できていなかったのだ。カメラの能力の限界を超えた動きなのかもな。
追いかけた人造ゴーレムが、ライガの再度の通告をひろった。詰所の中でももう一度通告を行っているようだ。邪魔をしないなら武器を置き、広場に集まるように……みたいなことを言っている。
状況は理解できていないだろうが、街を攻められて現状敵が目の前にいるのだ。戦わないと言う選択肢を取る兵士は、ごくわずかのようだ。むしろ、この状態で戦わない兵士は兵士として失格だと思うが、戦力差を理解して武装解除したのであれば、賢い選択だと思う。
詰め所の中の兵士が、次々に魔改造されたスタンバトンで気絶させられていく。今回戦闘に使われることは知っていたので、状態異常も光点で把握できるように設定しておいたのだ。気絶は光点が赤くなるようにしてあるのだが、その赤の光点がゴリゴリと増えていく。
兵士以外にも冒険者や傭兵が行く手を阻んでいるが、敵にならずすぐに気絶させられ拘束されている。拘束に使われているのは、クリエイトゴーレムで強化された手錠なので、向こうにいる人間で綾乃以外は鍵で開ける必要がある物だ。
綾乃は無駄に待機していたわけではなく、かなりの数の人間を気絶させ縛る必要があると考えていたようで、待機時間中ずっとクリエイトゴーレムで手錠を強化してたのだ。
出発前に聞いてみたが、1万個あたりから数えるのを止めたって言ってたな。むしろ良く、1万個まで数えたもんだ。
綾乃は自分に戦闘センスが無いことを理解しているから、自分から前に出るようなことはあまりしない。今回も前線まで来ているが、お目付け役のブラウニーに頼んでダンジョンを作成し、その中から指揮をとっている。
その中で、今回の最終兵器と言っていいのか……綾乃専用機が調整されている。以前乗り込むタイプの強化外骨格を作ったときは、前後左右上下に激しく揺れるため、人が乗り込むのは不可能だと判断していた。だけど綾乃は、それを克服してしまったのだ。
克服した方法は分かりやすく、乗り込んで戦うのには向かないと言うなら、コントローラーでゲームのように操れるようにすればいいじゃん! という発想でクリエイトゴーレムを使い機体を作成して、離れた場所にコックピットを作り、そこからゲームのように操るシステムを構築したのだ。
このシステムは、魔核が魔核へ情報を書き込む能力を流用して、コックピットから受信用魔核へ操縦情報を送り、受信用魔核が行動制御用の魔核に情報を流すことで、動かせるようになったとか言っていた。
俺やバザールだと、生身というか実際に戦った方が強いのだが、綾乃はこの方法で戦闘訓練用奴隷のシングル冒険者3人を、一方的にボコボコにしていたな。
どうしたらコントローラーを使ったコックピットから操縦して、あの動きを再現できるのか不明だが、戦闘センスの皆無な綾乃でも、ゲーム感覚にすることによって戦うことができてしまうのだ。
綾乃の操る機体の魔核がどうなっているか理解できないが、コントローラーのボタンの組み合わせや、コックピットの足元にあるペダルやスイッチなどを組み合わせることで、細かい動きを再現しているのだとか。
後は、ガードと言っても、魔核が判断してその時に最適な防御を選択するように、魔核に書き込んであるのだとか。攻撃に関しても、1つの行動に魔核が判断できる余白があり、最も効果的な動きを選択するんだってさ。
男のロマン的な考えが好きな奴なので、人型サイズを操るだけじゃ満足しなかった綾乃は、専用機を作ってしまったからな……見た目は、重量級逆関節に汎用型腕部、出力をカバーする胸部、情報を管理する頭部、バックパックに様々な武器をしまえる収納のカバンが設置されている。
どういう訳か、人造ゴーレムでも魔核を介することによって、収納のカバンの機能を利用することができたのだ。その収容のカバンの中に、様々な武器を準備して次々に入れ替えて戦うスタイルを確立してしまったのだ。
こいつのヤバいところは、そのサイズだろう。人造ゴーレムは大きくても2メートルを超えないのだが、綾乃の専用機は、4メートルを優に超えるのだ。街の大通りなら平気だろうが、路地に入ってしまえば……ゲームで起こるような住宅破壊を行ってしまうだろう。
綾乃も城下町では暴れないだろうが、王城に着けば全力で暴れるだろうな……おそらく、王城の半壊は決定事項だと思っていいだろう。王城がどんなに大きく作られていても、身長4メートルを超えるモノを想定していないので、暴れるなら王城を壊す前提で動くはずだしな。
そんなこんなしている間に、人造ゴーレムとS級スケルトン部隊が王都を進攻している。一般市民で気絶している人間は少ない。自分の街だから守りたい住人もいるだろうが、大半は戦闘力が無いので静観しているのだが、一部の住人は我慢できなかったのだろう……気絶させられている。
冒険者や傭兵は……多分半数位は静観しているな。
そして気になるのがライガが壊した門の反対側に、そこそこ偉い人間が複数集まって行動している。通告前にはこんな集団はいなかったので、通告を聞き危険を感じたお偉方が逃げているのだろう。
綾乃も理解しているようで、専用機の準備が終わると、全速力で反対側の門の外に陣取った。
王都の門ということもあって、専用機が2台並んで動けるくらいは大きな門だ。だけど、その門すぐ外に綾乃が待機しており、この世界の人間から見れば、大型の魔獣みたいなものに見えるだろう。その中身は、Sランクの魔物もビックリの戦闘力がある……
そんなものが現れれば門を封鎖して、出入りをできなくするのだが……頭の悪い逃げようとしているお偉方は、門を開けるように兵士たちに迫っているらしい。
専用機が入ってしまえば、王都の被害は甚大なものになると判断され、開けろと騒いでいる人間がどれほど偉くても、門を開けるようなことは無かった。反対に、王都を危険にさらす存在として、そいつらを拘束していたのが印象的だ。
個人的な意見だけど、聖国の言いなりになっているような国だから、兵士の質も大したことが無いと思っていた。ところがどっこい、今まで見てきた兵士の中では一番兵士っぽい気がするぞ。
綾乃もその働きには感心している様子だ。
門の中が落ち着いた頃合いをみて、綾乃は門を開けろと言っていたお偉方を引き渡すなら、こちらの門は壊さないことを約束すると言って、取引を持ち掛けている。怒髪天を貫く勢いで怒っていた綾乃だが、しっかりと自分の役割を果たしているようだな。
さて、兵士たちはどうするのだろうか?
自分たちの手元にいても邪魔になるだけと判断した門番のトップが、引き渡しに応じてくれた。お偉方はギャーギャー言っているが、今まで碌なことをしていなかったから、門番にもかばってもらえなかったことを理解するがいい。
後半の解釈は俺が勝手に考えたんだけどね。
50人ほどのお偉方グループを引き渡された綾乃は、御付きで来ていた人造ゴーレムに手錠と鎖を着けさせて、鎖の端を専用機の腰にある金具に装着する。自陣まで引っぱって戻ってくるようだな。自分の足で歩かないと、地面に擦り付けられることになるぞ!
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