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第1838話 奴隷の扱い
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「シュウさん、聞きました?」
朝食を食べているときに話をかけてきたのは、シュリだ。
「シンちゃんですが、今朝誰かが来るのを待っていたらしいですよ。いつもなら寝ている時間なのに、目をパッチリ開けて、早く助けてくれ! みたいな目をして、朝の様子を見に来たライラに訴えていたそうですよ」
早く寝てしまったので、早く起きてしまったのだろう。そして自分1人では、プラムとシオンの抱き着き攻撃からは逃げられないのを知っているので、誰かが来るのを待っていたのだろう。その様子を想像するだけでも、笑いそうになってしまうな。
おっと? どこから殺気が……家で殺気を感じるのは、初め……てじゃなかったな。女性に不用意に聞いてはいけない質問をしようとして、何度もくらった覚えがあったが、今日の発生源は……やっぱり、シンラだった。
お前って、本当に器用だよな。達観したような顔をしたり、俺の考えを読んだり、オッサン座りをしてテレビを見たり、表情も豊かだしな。
でさ、何でお前は俺に向かって殺気を放っているんだ? 朝目が覚めたのは、お前が昨日の昼間に寝てなかったからだろ? 俺の所為にすんな。一緒に寝てあげたかったけど、シルキーたちからダメだって言われたから、俺の所為じゃないんだかなら!
にしても、あのしかめっ面……本当に何を訴えているんだかな。あいつのことは放置しておこう。
昨日は何もなかった……ことにしたかったので、忘れることにする。いや、何もなかった!
さて、猫トリオを引き連れて庁舎へ向かうが、
「シュウ様、昨日の件なのですが……」
グリエルに、いきなり昨日の件をほじくり返されてしまうようだ……
「冒険者犯罪者たちですが、すでに訓練の相手をするために各地に派遣されたようです」
「そういえばさ、派遣って言ってるけどヴローツマインがお金を受け取ったりしている?」
「何を言ってるんですか? シュウ様の持ち物を貸し出しているのに、何でヴローツマインでお金を受け取るんですか? そんなことする奴がいれば、首を飛ばしてますよ」
「……? えっと、今までいろんなところに送った奴隷たちって、全部俺の物になってるの? あれって、金を貰ってるんじゃなかったっけ?」
「いえ、送られている奴隷たちは、全部シュウ様の物として、各場所で使われていますよ。死ぬこと前提で送られる奴隷は、販売されていますね。何ヶ月に一度ですが、貸出費用として領収書みたいなものがありましたよね? 見てませんか?」
なるほど、たまに良く分からない収入報告書があったのは、このお金だったのか。何か入ってきたのは知っていたけど、どんな収入か何て見てなかったわ。報告書も細かい収入の名目も書かれてなかったから、知る由もなかったんだよな。
多少上下することはあったけど、言われてみれば奴隷を送り出したときは、そこを境に収入が上がっていた気がするな。
「で、話を戻しますが、戦闘できそうな犯罪奴隷とかを、全員回収して各街へ訓練相手として、派遣したいと思うのですが、許可をいただいてもよろしいですか?」
「あ~、そこらへんは任せるよ。奴隷とかの扱いも事後報告でいいから、報告書にしてくれればグリエルたちの考えで、采配していいぞ。あ、でも、過酷な扱いをするのは、犯罪者奴隷だけな。借金奴隷なんかを理不尽に扱ったら、ガチで首を飛ばすからよろしく」
今日の午後には戦闘のできる犯罪奴隷は、訓練相手として各地に派遣されることになる。そして俺の言っている事を間違いなく理解したグリエルは、同時に奴隷の扱いについての報告を上げるように通達がある。
この世界では、借金奴隷でも犯罪奴隷程ではないが、結構過酷な扱いを受けることがあるのだ。だが、もともと俺の支配する街では、そんな扱いをしようものなら、どんなに立場が高くても街から追い出されるか、犯罪奴隷として奴隷落ちすることがあるのだ。
この世界の借金奴隷の8割くらいは、自分たちではどうしようもなく、家族のためや貴族や商人の所為で家族ごと奴隷に落ちている。ちなみに俺の管理している街では、借金奴隷でもギャンブルによって破産した人間本人は、犯罪奴隷と同じ扱いになる。
俺の中では、ギャンブルで破産して家族を離散させた奴は犯罪者と同じなので、法律にも明記して犯罪者奴隷と同等の扱いをしている。
っと、話がそれたな。
借金奴隷を不当に扱った領主代行も過去におり、街から追い出されている。その時は、グリエルが頭を何度も下げてきたっけな……自分たちが教育した奴隷で救い出してもらったのに、不当な扱いをするとは思っておらず教育が甘かったと……結構初期のころだったっけな。
「ってかさ、訓練の相手ってそんなに需要があるのか?」
「指導という意味では全く需要はありませんね。実戦経験を積ませるという意味で、怪我をさせても……最悪殺してしまっても問題ない相手は、需要はありますね」
「指導するやつはいらないのか?」
「指導する人間でしたら奴隷は必要ありませんね。きちんと指導できる人材が派遣されていますからね。それに犯罪奴隷になるような人格の持ち主は、卑怯・卑劣な方法は教えられても、正統派を教えることは出来ませんからね」
「あ~基礎は、大事だもんな。しっかり覚えた後に、そういう奴を相手にして覚えさせるって感じか……納得だな。よし多少高くても、そう言った犯罪奴隷を買い集めてくれ。ちょうどお金を使える機会だしな。後、高レベルの犯罪奴隷を持っている人には、交渉で買い取るように言ってくれ」
「高レベル犯罪奴隷の買い取り交渉ですか?」
「そうだね。できれば、街の関係者以外に高レベルの奴隷を持ってほしくないって思ったから、可能なら買い取り交渉を持ちかけてくれ。もし拒否した場合は、念のために動きを追ってくれ。ただ、こっちの意図を組んで遠くから高レベル奴隷を連れてきた場合は、割高で買い取ってやってほしい」
「なるほど、高レベルの奴隷がもし暴れれば、一般市民が大量に死ぬ可能性がありますからね。こっちで買い取ってから、ツィード君の首輪に変えるわけですね。身の安全を確保する為に、高レベルの奴隷を持っている人もいるから、強引にならないように注意させます」
あんまり気にしてなかったけど、高レベルの奴隷って思ったよりいるんだよね。性格が歪んで犯罪を犯すようになることが大半なので、奴隷落ちしている奴は間違いなくクズだしな。
力に溺れてしまうのは、どこの世界でも一緒なのかね? 地球でも似たような話はあるし、小説でもよく書かれるネタでもあるしな。
奴隷の件だけで、帝国内部の話には触れなかったグリエル……なかったことにしたいと思っている俺の考えを、しっかりと汲んでくれているな。
朝食を食べているときに話をかけてきたのは、シュリだ。
「シンちゃんですが、今朝誰かが来るのを待っていたらしいですよ。いつもなら寝ている時間なのに、目をパッチリ開けて、早く助けてくれ! みたいな目をして、朝の様子を見に来たライラに訴えていたそうですよ」
早く寝てしまったので、早く起きてしまったのだろう。そして自分1人では、プラムとシオンの抱き着き攻撃からは逃げられないのを知っているので、誰かが来るのを待っていたのだろう。その様子を想像するだけでも、笑いそうになってしまうな。
おっと? どこから殺気が……家で殺気を感じるのは、初め……てじゃなかったな。女性に不用意に聞いてはいけない質問をしようとして、何度もくらった覚えがあったが、今日の発生源は……やっぱり、シンラだった。
お前って、本当に器用だよな。達観したような顔をしたり、俺の考えを読んだり、オッサン座りをしてテレビを見たり、表情も豊かだしな。
でさ、何でお前は俺に向かって殺気を放っているんだ? 朝目が覚めたのは、お前が昨日の昼間に寝てなかったからだろ? 俺の所為にすんな。一緒に寝てあげたかったけど、シルキーたちからダメだって言われたから、俺の所為じゃないんだかなら!
にしても、あのしかめっ面……本当に何を訴えているんだかな。あいつのことは放置しておこう。
昨日は何もなかった……ことにしたかったので、忘れることにする。いや、何もなかった!
さて、猫トリオを引き連れて庁舎へ向かうが、
「シュウ様、昨日の件なのですが……」
グリエルに、いきなり昨日の件をほじくり返されてしまうようだ……
「冒険者犯罪者たちですが、すでに訓練の相手をするために各地に派遣されたようです」
「そういえばさ、派遣って言ってるけどヴローツマインがお金を受け取ったりしている?」
「何を言ってるんですか? シュウ様の持ち物を貸し出しているのに、何でヴローツマインでお金を受け取るんですか? そんなことする奴がいれば、首を飛ばしてますよ」
「……? えっと、今までいろんなところに送った奴隷たちって、全部俺の物になってるの? あれって、金を貰ってるんじゃなかったっけ?」
「いえ、送られている奴隷たちは、全部シュウ様の物として、各場所で使われていますよ。死ぬこと前提で送られる奴隷は、販売されていますね。何ヶ月に一度ですが、貸出費用として領収書みたいなものがありましたよね? 見てませんか?」
なるほど、たまに良く分からない収入報告書があったのは、このお金だったのか。何か入ってきたのは知っていたけど、どんな収入か何て見てなかったわ。報告書も細かい収入の名目も書かれてなかったから、知る由もなかったんだよな。
多少上下することはあったけど、言われてみれば奴隷を送り出したときは、そこを境に収入が上がっていた気がするな。
「で、話を戻しますが、戦闘できそうな犯罪奴隷とかを、全員回収して各街へ訓練相手として、派遣したいと思うのですが、許可をいただいてもよろしいですか?」
「あ~、そこらへんは任せるよ。奴隷とかの扱いも事後報告でいいから、報告書にしてくれればグリエルたちの考えで、采配していいぞ。あ、でも、過酷な扱いをするのは、犯罪者奴隷だけな。借金奴隷なんかを理不尽に扱ったら、ガチで首を飛ばすからよろしく」
今日の午後には戦闘のできる犯罪奴隷は、訓練相手として各地に派遣されることになる。そして俺の言っている事を間違いなく理解したグリエルは、同時に奴隷の扱いについての報告を上げるように通達がある。
この世界では、借金奴隷でも犯罪奴隷程ではないが、結構過酷な扱いを受けることがあるのだ。だが、もともと俺の支配する街では、そんな扱いをしようものなら、どんなに立場が高くても街から追い出されるか、犯罪奴隷として奴隷落ちすることがあるのだ。
この世界の借金奴隷の8割くらいは、自分たちではどうしようもなく、家族のためや貴族や商人の所為で家族ごと奴隷に落ちている。ちなみに俺の管理している街では、借金奴隷でもギャンブルによって破産した人間本人は、犯罪奴隷と同じ扱いになる。
俺の中では、ギャンブルで破産して家族を離散させた奴は犯罪者と同じなので、法律にも明記して犯罪者奴隷と同等の扱いをしている。
っと、話がそれたな。
借金奴隷を不当に扱った領主代行も過去におり、街から追い出されている。その時は、グリエルが頭を何度も下げてきたっけな……自分たちが教育した奴隷で救い出してもらったのに、不当な扱いをするとは思っておらず教育が甘かったと……結構初期のころだったっけな。
「ってかさ、訓練の相手ってそんなに需要があるのか?」
「指導という意味では全く需要はありませんね。実戦経験を積ませるという意味で、怪我をさせても……最悪殺してしまっても問題ない相手は、需要はありますね」
「指導するやつはいらないのか?」
「指導する人間でしたら奴隷は必要ありませんね。きちんと指導できる人材が派遣されていますからね。それに犯罪奴隷になるような人格の持ち主は、卑怯・卑劣な方法は教えられても、正統派を教えることは出来ませんからね」
「あ~基礎は、大事だもんな。しっかり覚えた後に、そういう奴を相手にして覚えさせるって感じか……納得だな。よし多少高くても、そう言った犯罪奴隷を買い集めてくれ。ちょうどお金を使える機会だしな。後、高レベルの犯罪奴隷を持っている人には、交渉で買い取るように言ってくれ」
「高レベル犯罪奴隷の買い取り交渉ですか?」
「そうだね。できれば、街の関係者以外に高レベルの奴隷を持ってほしくないって思ったから、可能なら買い取り交渉を持ちかけてくれ。もし拒否した場合は、念のために動きを追ってくれ。ただ、こっちの意図を組んで遠くから高レベル奴隷を連れてきた場合は、割高で買い取ってやってほしい」
「なるほど、高レベルの奴隷がもし暴れれば、一般市民が大量に死ぬ可能性がありますからね。こっちで買い取ってから、ツィード君の首輪に変えるわけですね。身の安全を確保する為に、高レベルの奴隷を持っている人もいるから、強引にならないように注意させます」
あんまり気にしてなかったけど、高レベルの奴隷って思ったよりいるんだよね。性格が歪んで犯罪を犯すようになることが大半なので、奴隷落ちしている奴は間違いなくクズだしな。
力に溺れてしまうのは、どこの世界でも一緒なのかね? 地球でも似たような話はあるし、小説でもよく書かれるネタでもあるしな。
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