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第1835話 情報収集
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「さて、面白くもない尋問を始めようか……」
リーダー以外はまだ昏倒している状態だが、話を聞くだけならこいつだけ起きてれば問題ないよな。
「ということで、帝国最強の犯罪冒険者さん、おはようございます。犯罪を犯して捕まったってことは、これから何をされてるか分かるよな?」
「……俺は犯罪者じゃない。俺たちに依頼を出してきたあいつらが悪いんだ」
「確かに指示した奴らも悪いけど、こういう時は実行犯も裁かれるのが普通だな。でさ、依頼って言うけど、冒険者ギルドを通した依頼なのか?」
「……」
「まぁそうだよな。冒険者ギルドが、中立地帯の街へ行って人さらいをする、なんて依頼受ける訳ねえもんな。例え冒険者ギルドには犯罪にならない範囲で依頼を出していて、話を聞きに来た冒険者を見て追加依頼とかだったら、冒険者ギルドは守ってくれないもんな」
「そうですね。冒険者ギルドの受付をしていた私からすれば、追加依頼の時点でギルドへ報告に来るべきだと思いますけどね。どう考えても、自業自得ではないかと思います」
ミリーの援護を受ける。
「でさ、黙ってないでなんか言ってもらえないかな?」
自分が悪いことは理解できているようだが、ここで発言するのは拙いと思っているのだろう。
「まぁ、黙っていても、話してもらう必要があるんだけどね」
「野蛮人め!」
「依頼されれば、人を攫うような奴に言われたくないな。こんなことやっている時間も惜しいし、さっさと情報を引き出すか。こいつらを処理した後にしなきゃいけないことがあるからな……あ~そこの冒険者たち、こいつから情報を聞き出すのに少し痛めつけるけど、一緒にやるか?」
攫われるときに、結構殴られたりしたようだったので、やり返す機会を与えようかと思い聞いてみたが、苦笑いして拒否されてしまった。
「向こうの冒険者たちは、不参加のようなので……今回は、どれだけ時間がかかるか分からないから、俺と「私たちが担当します」……了解。俺、ミリー、カエデ、リンドでやろうか。他のメンバーは、残りのこいつの仲間を、1人ずつ閉じ込めておいてくれ」
俺は、ミリーたちを連れて、リーダーの前に立つ。地面に手を付け空気口をつけた豆腐型の建物を自分たちの周りに建てる。
「さて、次に遮音結界を張っておけば、外に声はもれないな。ってか、お前うるさいわ」
ギャーギャー騒いでいるリーダーの口を、前から鷲掴みにして黙らせる。
「リンド、椅子を準備してくれ。手はどうする? あ~、ひじ掛けをつけるか。手を開けるようにもしておこうか。靴は俺が脱がすからいいよ。こんな奴の靴をお前たちに脱がさせるわけにはいかないよ」
昔懐かしい……というと語弊があるが、昔ながらの拷問的な雰囲気を作り出す。
「カエデは、例の魔法をよろしく。ミリーは、こいつが粗相したら水をぶっかけてやってくれ。リンドは匂いをなんとかしてくれ。さて、犯罪者君、いつでも好きに話してくれてもいいけど、嘘をつけば小指の第一関節から切り落としていくから、よろしく」
いくつか質問していくが、本当のことを言わないので、右手の小指と薬指を切り落とす羽目になった。
こいつは、嘘をついていないと言うが、カエデがシルクちゃんから教えてもらった嘘判定魔法があるので、間違いはない。
拷問の方は、アダマンタイト製の針を体に何度も刺している感じだ。さすがにレベル300を超えてくると、鉄製の針だと刺さらないんだよね。武器のランクによっては、まったく効かなくなるんだな。
ここにきて初めて、レベルが上がり防御力がステータスが影響することを知ったよ。
この調子だと、全部の指を落とす方が先かもしれないな。
右手の指を全部切り落としたところで、やっと本当のことを言い始めた。その大きな理由としては、あんまりやりたくなかったのだが、ペンチを使って足の指を潰し始めたあたりで、本当のことを話し始めたのだ。
本当のことを話せば、指を切られないし潰されないと分かったのか、本当のことを言い始めた。
とりあえず今回の敵は、ナントカ伯爵とナントカ侯爵が中立地帯の好景気を羨ましく思ったようで、こいつらにゴーストタウンから人を連れてこさせて、帝国の街で追ってきたゴーストタウンの人間を問題を起こしたとして、捕まえる予定だったらしい。
それで、帝国からの後押しを得て、ゴーストタウンとグレッグを貰う予定だったのだとか。
ゴーストタウンを押えられれば、貿易の中心地だから好きに税金をかけられるもんな。まぁ、押えられればだけどな。
帝国の力を借りたとしても、どうにもならないんだけどな。だって、最高戦力を持ち出したとしても、俺たちの方が強いからな。
そして、こいつが何で知っているか分からないが、この作戦? を後押しをしたのは、帝都から樹海側の街が全部参加しているそうだ。帝国の4分の1は参加しているのだろう。
この真実を代替わりしている皇帝にどう伝えるべきか? まぁ得た情報をグリエルに伝えて、皇帝に処分してもらおう。俺たちが捜査して、本当に貴族がこいつらに依頼した資料が出てきたら……帝国の4分の1が俺の物になってしまうからな。
いらんのにもらっても困るんだよな。こんなことしてくる奴らだから、どうせ金に困ってるんだろうから、立て直すのが面倒だわ。
後は、向こうに処分してもらおう。俺らが何かをする前に、トップを挿げ替えて、証拠を隠滅してくれ。脳筋皇帝じゃなくなったから、そのくらいを判断できるだろう。
最後に、リーダーはそのまま地面に埋めて、残りの9人は犯罪奴隷に落としてヴローツマインへ送っておいた。
リーダー以外はまだ昏倒している状態だが、話を聞くだけならこいつだけ起きてれば問題ないよな。
「ということで、帝国最強の犯罪冒険者さん、おはようございます。犯罪を犯して捕まったってことは、これから何をされてるか分かるよな?」
「……俺は犯罪者じゃない。俺たちに依頼を出してきたあいつらが悪いんだ」
「確かに指示した奴らも悪いけど、こういう時は実行犯も裁かれるのが普通だな。でさ、依頼って言うけど、冒険者ギルドを通した依頼なのか?」
「……」
「まぁそうだよな。冒険者ギルドが、中立地帯の街へ行って人さらいをする、なんて依頼受ける訳ねえもんな。例え冒険者ギルドには犯罪にならない範囲で依頼を出していて、話を聞きに来た冒険者を見て追加依頼とかだったら、冒険者ギルドは守ってくれないもんな」
「そうですね。冒険者ギルドの受付をしていた私からすれば、追加依頼の時点でギルドへ報告に来るべきだと思いますけどね。どう考えても、自業自得ではないかと思います」
ミリーの援護を受ける。
「でさ、黙ってないでなんか言ってもらえないかな?」
自分が悪いことは理解できているようだが、ここで発言するのは拙いと思っているのだろう。
「まぁ、黙っていても、話してもらう必要があるんだけどね」
「野蛮人め!」
「依頼されれば、人を攫うような奴に言われたくないな。こんなことやっている時間も惜しいし、さっさと情報を引き出すか。こいつらを処理した後にしなきゃいけないことがあるからな……あ~そこの冒険者たち、こいつから情報を聞き出すのに少し痛めつけるけど、一緒にやるか?」
攫われるときに、結構殴られたりしたようだったので、やり返す機会を与えようかと思い聞いてみたが、苦笑いして拒否されてしまった。
「向こうの冒険者たちは、不参加のようなので……今回は、どれだけ時間がかかるか分からないから、俺と「私たちが担当します」……了解。俺、ミリー、カエデ、リンドでやろうか。他のメンバーは、残りのこいつの仲間を、1人ずつ閉じ込めておいてくれ」
俺は、ミリーたちを連れて、リーダーの前に立つ。地面に手を付け空気口をつけた豆腐型の建物を自分たちの周りに建てる。
「さて、次に遮音結界を張っておけば、外に声はもれないな。ってか、お前うるさいわ」
ギャーギャー騒いでいるリーダーの口を、前から鷲掴みにして黙らせる。
「リンド、椅子を準備してくれ。手はどうする? あ~、ひじ掛けをつけるか。手を開けるようにもしておこうか。靴は俺が脱がすからいいよ。こんな奴の靴をお前たちに脱がさせるわけにはいかないよ」
昔懐かしい……というと語弊があるが、昔ながらの拷問的な雰囲気を作り出す。
「カエデは、例の魔法をよろしく。ミリーは、こいつが粗相したら水をぶっかけてやってくれ。リンドは匂いをなんとかしてくれ。さて、犯罪者君、いつでも好きに話してくれてもいいけど、嘘をつけば小指の第一関節から切り落としていくから、よろしく」
いくつか質問していくが、本当のことを言わないので、右手の小指と薬指を切り落とす羽目になった。
こいつは、嘘をついていないと言うが、カエデがシルクちゃんから教えてもらった嘘判定魔法があるので、間違いはない。
拷問の方は、アダマンタイト製の針を体に何度も刺している感じだ。さすがにレベル300を超えてくると、鉄製の針だと刺さらないんだよね。武器のランクによっては、まったく効かなくなるんだな。
ここにきて初めて、レベルが上がり防御力がステータスが影響することを知ったよ。
この調子だと、全部の指を落とす方が先かもしれないな。
右手の指を全部切り落としたところで、やっと本当のことを言い始めた。その大きな理由としては、あんまりやりたくなかったのだが、ペンチを使って足の指を潰し始めたあたりで、本当のことを話し始めたのだ。
本当のことを話せば、指を切られないし潰されないと分かったのか、本当のことを言い始めた。
とりあえず今回の敵は、ナントカ伯爵とナントカ侯爵が中立地帯の好景気を羨ましく思ったようで、こいつらにゴーストタウンから人を連れてこさせて、帝国の街で追ってきたゴーストタウンの人間を問題を起こしたとして、捕まえる予定だったらしい。
それで、帝国からの後押しを得て、ゴーストタウンとグレッグを貰う予定だったのだとか。
ゴーストタウンを押えられれば、貿易の中心地だから好きに税金をかけられるもんな。まぁ、押えられればだけどな。
帝国の力を借りたとしても、どうにもならないんだけどな。だって、最高戦力を持ち出したとしても、俺たちの方が強いからな。
そして、こいつが何で知っているか分からないが、この作戦? を後押しをしたのは、帝都から樹海側の街が全部参加しているそうだ。帝国の4分の1は参加しているのだろう。
この真実を代替わりしている皇帝にどう伝えるべきか? まぁ得た情報をグリエルに伝えて、皇帝に処分してもらおう。俺たちが捜査して、本当に貴族がこいつらに依頼した資料が出てきたら……帝国の4分の1が俺の物になってしまうからな。
いらんのにもらっても困るんだよな。こんなことしてくる奴らだから、どうせ金に困ってるんだろうから、立て直すのが面倒だわ。
後は、向こうに処分してもらおう。俺らが何かをする前に、トップを挿げ替えて、証拠を隠滅してくれ。脳筋皇帝じゃなくなったから、そのくらいを判断できるだろう。
最後に、リーダーはそのまま地面に埋めて、残りの9人は犯罪奴隷に落としてヴローツマインへ送っておいた。
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