1,823 / 2,518
第1823話 勇者たちのその後
しおりを挟む
『ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ーーーーーーーーーーーーー』
勇者を落とし、ジャックとオスカーが向かったダンジョンに入った瞬間、身の毛がよだつ声が聞こえてきた……
「オレカエル、オリバー、アイツラノコトヨロシク。ユウシャハゼッタイニシナスナヨ」
俺は片言になり、帰る決断をした。一緒についてきた妻たちは爆笑しているが、俺としてはあんな声何て聞きたくなかったんだよ! あの2人、何でダンジョン内で調教を始めてるんだよ! バカか! 今日の夜はうなされそうだ……
妻たちの誰かに腕枕をしてもらい、包んでもらうしかないな。その前に搾り取られるだろうけど、それで悪夢を見ずに寝られるなら、100倍マシだな。
「トリアエズ、ミリー、シバラクイッショニイテ」
「シュウ君、片言になってて聴き取りづらいわよ。苦手なのは知ってるけど、ここまで反応するのはシュウ君くらいじゃないかしら?」
「イッショニイテクレナイナラ、チガウヒトニタノム」
「分かった分かった、拗ねないの。一緒にいてあげるからさ。私だけ? それとも他も呼ぶ?」
「ミンナデアソブ」
ミリーは、しょうがないな~と言いながら、俺のお世話をしてくれた。別に介護とかしてもらっているわけじゃなくて、あの声を聴いて震えている俺のことを看ててくれているのだ。
家に帰ると、娘たちが寄ってきた。
「「「調子悪いの?」」」
「3人とも、お父さんは気分的に疲れているみたいだから、みんなで一緒に遊んでリフレッシュしたいって言ってるから、他のお母さんたちに携帯ゲーム機持参で趣味部屋に集合、って伝えてもらっていいかな? 伝え終わったら、3人もゲームを持って部屋に来るんだよ。あっ、お姉ちゃんも誘ってきてね」
「「「りょーかいであります!」」」
娘たち3人が揃って敬礼のような仕草をしている……うむ、可愛いな。
次々に妻たちが趣味部屋に集まってきた。ゲームを始めるが、途中から参加した妻たちは、俺が何でこんな状態になっているかを聞くと、揃って笑うので少し怒っている。あれは、俺の精神をえぐる物だったんだよ! 黒い悪魔と甲乙付け難い悪夢だ!
みんなで楽しむゲームなので、娘たちもいるから一狩りいったり、交代で魂を捧げよ系列のゲームをしたり、新作のRPGを楽しんだり、と色々なジャンルに分かれてゲームをしまくった。
夜は、ゲッソリとする羽目になったが、何とか悪夢を見ずに済んだ。
次の日復活した俺はオリバーの所へ向かい、勇者たちの報告を受けた。まず、勇者パーティーの女たちは、奴隷の首輪をつけられて、犯罪奴隷が働かされている娼館へと送り込まれたらしい。
女好きの勇者のパーティーにいただけあって、見た目はそれなりに良かったようで、初日の昨日の夜からたくさんの指名を受けたそうだ。
男たちの方はよくよく話を聞いてみると、勇者たちが連れ去った女たちを凌辱していたため、自分たちはおこぼれにも与れず、男の方で嗜虐心を満たしていたらしい。
なので、2択を迫ったそうだ。奴隷の首輪をつけられて男娼となるか、ホモークたちと良い事をするのかを選ばせたらしい。
男娼は正直……どうなんだろうね。昔、オークにすら見向きもされなかった、女性冒険者がいたのを覚えているだろうか? それに近い人たちが来るので、そういう人たちが好みな男性でなければ、息子を元気にさせるのすら苦労するレベルを相手にしないといけないらしい。
こういっては何だけど、男って大半の人間が見た目がある程度良くない無いと、元気にならないと思う。だから、相手をさせるために精力剤を使って相手をさせるんだとか……たまには、何で男娼を利用するんだろう? と思う人もいるそうだが、そういう女性は大体が性癖に難があるらしい。
そして、その性癖を満たすためには、犯罪奴隷の男娼でなければ無理だとか……言ってしまえば、勇者パーティーの男共が、連れ去った男にしていたようなことをするのだとか。そういう人は、見た目よりもいい声を出してくれる相手の方が良いんだってさ。
犯罪奴隷の男娼は、殺さなければ何でもあり、というのがこの世界のルールらしい。手足を切り落とすことも可能ではあるが、それに見合った料金が必要になるのだとか。
それでも一定数の人間が利用するのだから、人間の業の深い事よ。
2人がホモークを選び、残りが男娼となったそうだ。あ、勇者は問答無用でホモークが相手をしているよ。オリバーに話を聞きに行ったときは、ジャックとオスカーが勇者2人を相手していたらしい。それまでは、オリバーが勇者パーティーの男2人を相手にしていたようで、いつもより肌がツヤツヤしていたな。
俺はここにきて、オリバーが攻めも受けもいける奴だと初めて知った……さすがエンペラー、懐の深さは世界一だぜ。
でもさ、何で搾り取る方はツヤツヤになるんだろうな? 物理的な話をすれば、子宮で栄養を吸収できるわけじゃないのに、何で元気になるのか良く分からないのだ。気分的なモノだろうか?
いろんな小説で、オークが毛嫌いされているのが良く分かるな。多分だけど、俺がホモークと初めて会って感じたあの嫌悪感と、女性がオークに会って感じる嫌悪感は似た物だと思う。女性からすれば、オークじゃなくてもクソ勇者みたいな奴らもいるけどな。
で、最後になったが、今調教されている勇者2人の内先に捕らえられた方は、もう抵抗する力を無くしているらしい。調教されている間、ずっと許しを求めているがその態度が許せないと、ジャックとオリバーが体に教え込ませているのだとか。
自分たちが今まで女性にしてきたことを、身をもって体験しているだけなのだ。自分がやられて嫌だと思うことは、相手にするなということだな。それをできないから、人を傷付けるんだろうな。
強ければ何をしてもいいってわけじゃないのにな。まぁそれを良しとするなら、自分より強いものが現れたら、何をされても文句はいうなってことだよな。まぁ、それが出来ないからこその結果が、これなんだろうな。
確認も終わったので、ディストピアに戻って仕事でもするかな。
勇者を落とし、ジャックとオスカーが向かったダンジョンに入った瞬間、身の毛がよだつ声が聞こえてきた……
「オレカエル、オリバー、アイツラノコトヨロシク。ユウシャハゼッタイニシナスナヨ」
俺は片言になり、帰る決断をした。一緒についてきた妻たちは爆笑しているが、俺としてはあんな声何て聞きたくなかったんだよ! あの2人、何でダンジョン内で調教を始めてるんだよ! バカか! 今日の夜はうなされそうだ……
妻たちの誰かに腕枕をしてもらい、包んでもらうしかないな。その前に搾り取られるだろうけど、それで悪夢を見ずに寝られるなら、100倍マシだな。
「トリアエズ、ミリー、シバラクイッショニイテ」
「シュウ君、片言になってて聴き取りづらいわよ。苦手なのは知ってるけど、ここまで反応するのはシュウ君くらいじゃないかしら?」
「イッショニイテクレナイナラ、チガウヒトニタノム」
「分かった分かった、拗ねないの。一緒にいてあげるからさ。私だけ? それとも他も呼ぶ?」
「ミンナデアソブ」
ミリーは、しょうがないな~と言いながら、俺のお世話をしてくれた。別に介護とかしてもらっているわけじゃなくて、あの声を聴いて震えている俺のことを看ててくれているのだ。
家に帰ると、娘たちが寄ってきた。
「「「調子悪いの?」」」
「3人とも、お父さんは気分的に疲れているみたいだから、みんなで一緒に遊んでリフレッシュしたいって言ってるから、他のお母さんたちに携帯ゲーム機持参で趣味部屋に集合、って伝えてもらっていいかな? 伝え終わったら、3人もゲームを持って部屋に来るんだよ。あっ、お姉ちゃんも誘ってきてね」
「「「りょーかいであります!」」」
娘たち3人が揃って敬礼のような仕草をしている……うむ、可愛いな。
次々に妻たちが趣味部屋に集まってきた。ゲームを始めるが、途中から参加した妻たちは、俺が何でこんな状態になっているかを聞くと、揃って笑うので少し怒っている。あれは、俺の精神をえぐる物だったんだよ! 黒い悪魔と甲乙付け難い悪夢だ!
みんなで楽しむゲームなので、娘たちもいるから一狩りいったり、交代で魂を捧げよ系列のゲームをしたり、新作のRPGを楽しんだり、と色々なジャンルに分かれてゲームをしまくった。
夜は、ゲッソリとする羽目になったが、何とか悪夢を見ずに済んだ。
次の日復活した俺はオリバーの所へ向かい、勇者たちの報告を受けた。まず、勇者パーティーの女たちは、奴隷の首輪をつけられて、犯罪奴隷が働かされている娼館へと送り込まれたらしい。
女好きの勇者のパーティーにいただけあって、見た目はそれなりに良かったようで、初日の昨日の夜からたくさんの指名を受けたそうだ。
男たちの方はよくよく話を聞いてみると、勇者たちが連れ去った女たちを凌辱していたため、自分たちはおこぼれにも与れず、男の方で嗜虐心を満たしていたらしい。
なので、2択を迫ったそうだ。奴隷の首輪をつけられて男娼となるか、ホモークたちと良い事をするのかを選ばせたらしい。
男娼は正直……どうなんだろうね。昔、オークにすら見向きもされなかった、女性冒険者がいたのを覚えているだろうか? それに近い人たちが来るので、そういう人たちが好みな男性でなければ、息子を元気にさせるのすら苦労するレベルを相手にしないといけないらしい。
こういっては何だけど、男って大半の人間が見た目がある程度良くない無いと、元気にならないと思う。だから、相手をさせるために精力剤を使って相手をさせるんだとか……たまには、何で男娼を利用するんだろう? と思う人もいるそうだが、そういう女性は大体が性癖に難があるらしい。
そして、その性癖を満たすためには、犯罪奴隷の男娼でなければ無理だとか……言ってしまえば、勇者パーティーの男共が、連れ去った男にしていたようなことをするのだとか。そういう人は、見た目よりもいい声を出してくれる相手の方が良いんだってさ。
犯罪奴隷の男娼は、殺さなければ何でもあり、というのがこの世界のルールらしい。手足を切り落とすことも可能ではあるが、それに見合った料金が必要になるのだとか。
それでも一定数の人間が利用するのだから、人間の業の深い事よ。
2人がホモークを選び、残りが男娼となったそうだ。あ、勇者は問答無用でホモークが相手をしているよ。オリバーに話を聞きに行ったときは、ジャックとオスカーが勇者2人を相手していたらしい。それまでは、オリバーが勇者パーティーの男2人を相手にしていたようで、いつもより肌がツヤツヤしていたな。
俺はここにきて、オリバーが攻めも受けもいける奴だと初めて知った……さすがエンペラー、懐の深さは世界一だぜ。
でもさ、何で搾り取る方はツヤツヤになるんだろうな? 物理的な話をすれば、子宮で栄養を吸収できるわけじゃないのに、何で元気になるのか良く分からないのだ。気分的なモノだろうか?
いろんな小説で、オークが毛嫌いされているのが良く分かるな。多分だけど、俺がホモークと初めて会って感じたあの嫌悪感と、女性がオークに会って感じる嫌悪感は似た物だと思う。女性からすれば、オークじゃなくてもクソ勇者みたいな奴らもいるけどな。
で、最後になったが、今調教されている勇者2人の内先に捕らえられた方は、もう抵抗する力を無くしているらしい。調教されている間、ずっと許しを求めているがその態度が許せないと、ジャックとオリバーが体に教え込ませているのだとか。
自分たちが今まで女性にしてきたことを、身をもって体験しているだけなのだ。自分がやられて嫌だと思うことは、相手にするなということだな。それをできないから、人を傷付けるんだろうな。
強ければ何をしてもいいってわけじゃないのにな。まぁそれを良しとするなら、自分より強いものが現れたら、何をされても文句はいうなってことだよな。まぁ、それが出来ないからこその結果が、これなんだろうな。
確認も終わったので、ディストピアに戻って仕事でもするかな。
0
お気に入りに追加
449
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
冤罪をかけられ、彼女まで寝取られた俺。潔白が証明され、皆は後悔しても戻れない事を知ったらしい
一本橋
恋愛
痴漢という犯罪者のレッテルを張られた鈴木正俊は、周りの信用を失った。
しかし、その実態は私人逮捕による冤罪だった。
家族をはじめ、友人やクラスメイトまでもが見限り、ひとり孤独へとなってしまう。
そんな正俊を慰めようと現れた彼女だったが、そこへ私人逮捕の首謀者である“山本”の姿が。
そこで、唯一の頼みだった彼女にさえも裏切られていたことを知ることになる。
……絶望し、身を投げようとする正俊だったが、そこに学校一の美少女と呼ばれている幼馴染みが現れて──
勇者に幼馴染で婚約者の彼女を寝取られたら、勇者のパーティーが仲間になった。~ただの村人だった青年は、魔術師、聖女、剣聖を仲間にして旅に出る~
霜月雹花
ファンタジー
田舎で住む少年ロイドには、幼馴染で婚約者のルネが居た。しかし、いつもの様に農作業をしていると、ルネから呼び出しを受けて付いて行くとルネの両親と勇者が居て、ルネは勇者と一緒になると告げられた。村人達もルネが勇者と一緒になれば村が有名になると思い上がり、ロイドを村から追い出した。。
ロイドはそんなルネや村人達の行動に心が折れ、村から近い湖で一人泣いていると、勇者の仲間である3人の女性がロイドの所へとやって来て、ロイドに向かって「一緒に旅に出ないか」と持ち掛けられた。
これは、勇者に幼馴染で婚約者を寝取られた少年が、勇者の仲間から誘われ、時に人助けをしたり、時に冒険をする。そんなお話である
チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい
616號
ファンタジー
不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
エラーから始まる異世界生活
KeyBow
ファンタジー
45歳リーマンの志郎は本来異世界転移されないはずだったが、何が原因か高校生の異世界勇者召喚に巻き込まれる。
本来の人数より1名増の影響か転移処理でエラーが発生する。
高校生は正常?に転移されたようだが、志郎はエラー召喚されてしまった。
冤罪で多くの魔物うようよするような所に放逐がされ、死にそうになりながら一人の少女と出会う。
その後冒険者として生きて行かざるを得ず奴隷を買い成り上がっていく物語。
某刑事のように”あの女(王女)絶対いずれしょんべんぶっ掛けてやる”事を当面の目標の一つとして。
実は所有するギフトはかなりレアなぶっ飛びな内容で、召喚された中では最強だったはずである。
勇者として活躍するのかしないのか?
能力を鍛え、復讐と色々エラーがあり屈折してしまった心を、召還時のエラーで壊れた記憶を抱えてもがきながら奴隷の少女達に救われるて変わっていく第二の人生を歩む志郎の物語が始まる。
多分チーレムになったり残酷表現があります。苦手な方はお気をつけ下さい。
初めての作品にお付き合い下さい。
転生したら倉庫キャラ♀でした。
ともQ
ファンタジー
最高に楽しいオフ会をしよう。
ゲーム内いつものギルドメンバーとの会話中、そんな僕の一言からオフ会の開催が決定された。
どうしても気になってしまうのは中の人、出会う相手は男性?女性? ドキドキしながら迎えたオフ会の当日、そのささやかな夢は未曾有の大天災、隕石の落下により地球が消滅したため無念にも中止となる。
死んで目を覚ますと、僕はMMORPG "オンリー・テイル" の世界に転生していた。
「なんでメインキャラじゃなくて倉庫キャラなの?!」
鍛え上げたキャラクターとは《性別すらも正反対》完全な初期状態からのスタート。
加えて、オンリー・テイルでは不人気と名高い《ユニーク職》、パーティーには完全不向き最凶最悪ジョブ《触術師》であった。
ギルドメンバーも転生していることを祈り、倉庫に貯めまくったレアアイテムとお金、最強ゲーム知識をフルバーストしこの世界を旅することを決意する。
道中、同じプレイヤーの猫耳魔法少女を仲間に入れて冒険ライフ、その旅路はのちに《英雄の軌跡》と称される。
今、オフ会のリベンジを果たすため "オンリー・テイル" の攻略が始まった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる