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第1808話 実食!
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ミーシャたちを連れてお風呂に入ったはいいが、俺は娘たちを洗ってあげようとしたのに、なぜかシンラが俺の前に座っている……おい、お前! 今日はお母さんたちに、代わる代わる抱っこしてもらってただけじゃなかったか?
それにプラムやシオンに悪影響が出ないように、結界や魔法で周囲が適温に保たれてたはずなのだが?
そんなシンラが、俺に背中を向け『早よ、洗え』と威圧してくる。なんか少し腹が立ったので、子どもたちを洗う時に使う手袋型垢すりを装着して、全身くまなく洗ってやった。
脇とか足を洗われるとケラケラと笑い出して、しばらく続けていたら。大きい方を漏らしてしまった……やりすぎた。シンラは特に気にした様子がないのは、まだ赤ちゃんだからだろう。妻たちに白い目で見られながら、排水溝の近くへ移動した。
近くにいたミリーに手伝ってもらって、両脇に手を入れ持ち上げてもらっている間に、お尻にシャワーを当て流してやると……その刺激で、また大きな方が……シンラよ、すまん。
全部出し切ったところで、綺麗に洗いなおしてやり、お姉ちゃんたちにシンラを任せる。俺はDPで柄付ブラシと洗剤を取り出し、洗った後に漂白剤をスプレーしておいた。洗い場には人がいなくなったから、先に洗っておきたかったのだ。
お風呂も終わり、娘たちを綺麗に拭いてあげると、今日の体験が面白かったのか3人がすごい勢いで、今日のことを話してくれた。うんうん、言いたいことは分かるけど、3人同時だとさすがに聞き取れないぞ。そして、その説明をしたのは俺なんだがな。
俺が教えたことを、俺に教えようとする娘たちに苦笑しながら、次の目的地へ向かう。
「さて、今日のメインイベントへ向かうぞ!」
「「「メインイベント?」」」
ミーシャたちは揃って首を傾げ、可愛いな……っと違う。
「そうだぞ。塩がどうやって作られているか分かったよね。そして、何で人間に塩が必要なのかも知ったよね。塩を作るお手伝いもしたよね。じゃぁ、最後にすることは一つ! 塩の試食会です!」
「「「試食会?」」」
「全部塩で食べるわけじゃないけど、2~3品は塩だけで食べて、自分たちが作った塩を食べてもらおうと思います。野菜や果物だって、みんなで作って食べてるだろ。それをお塩でもするってことだよ」
3人は、なるほど! と声をそろえて、どんな食べ方をするのかワクワクしている様子だ。
余談だが、俺たちが使った後に解放された銭湯は、このエリアで働く人たちにすごい喜ばれていた。シャワーがあるだけでも、本来は贅沢なのだが……べとべとする体を洗って帰っても、湯舟に入りたくなるのが心情で、でも帰ってからまた銭湯に出かけるのも億劫になってしまうのだとか。
1度体を洗ってると、そういうことあるよね。ディストピアでは、無料で入れる銭湯があるし、もう少し移動する気があれば、少しお金はかかるがスーパー銭湯に通じるゲートもある。
でも、家に帰ってしまえば、もう1度お風呂を入るには……面倒になってしまうのだ。家にも一応湯舟はあるが、配偶者や子どもたちは銭湯へ行くのに、1人で入るために湯舟へお湯をためようとは思わないのだ。
そういう意味で、シャワーだけしかなかった今までは、ここで働く主婦や女性たちを大いに悩ませていたのだ。それを解決したのが、解放された銭湯である。
向かった先は、砂浜だ。製塩所より更に湖側によって、シルキーたちが中心になって準備してくれていた、バーベキューを見たミーシャたちは、喜びのあまり声を上げていた。
でもな、バーベキューの前に、シルキーたちが準備してくれた、塩で食べる料理2つを出してくれるみたいだから、あっちの席に行くぞ。
妻たちも集まってきて、塩で食べる食材が紹介される。
「今日は、ミーシャちゃんたちがメインですので、3人の好きなエビの天ぷら、サツマイモの天ぷらを始めに塩で食べてもらいたいと思います。次に、焼いたお肉も準備しますので、そちらもいただいてもらいたいです。いつもと違う味で食べる料理をお楽しみください」
コバルトがそう言うと、天ぷらを揚げ始めた。さすがに30人分を揚げるので、1人では大変だ。ブラウニーたちも手伝い、揚げ鍋を5つ用意してエビを揚げてくれている。
3人は待ちきれないのか、ワクワクが止まらずにおかしなテンションになっている。向こうでは、シンラもテンションが上がっているようだ。エビ天はそこまでではないが、サツマイモの天ぷらが好きなシンラは、エビはいいからサツマイモ! みたいなことを言っていた。
今日の主役はシンラじゃなくて、お姉ちゃん3人だからな! 隠れた主役はウルなんだけどね。特にお肉が好きなウルのために、塩で食べる2品目が準備されているのだ。
子どもたちは、基本的に天つゆで食べていたので、塩で食べる新食感に驚いていたな。天つゆにつけて食べていたからか、サクッとした衣を食べたことが無かったのだ。サツマイモも天つゆで食べているので、俺としてはどうなのだろう? って思ってたんだよな。
お肉の方は、シルキーたちが厳選した牛の部位を、ちょうどいい焼き加減でみんなに出してくれた。お肉を塩だけで食べたのは初めてかもしれないが、これはこれで美味しい。ウルも喜んでいる。
ウルの方は、バーベキューでもお肉が出るので、それもいくつか塩で食べてみようと思ったらしく、コバルトに相談していたな。
ミーシャたちは、2本目のエビ天を仲良く食べてから、バーベキューの方へ移動している。
そして移動せずに、サツマイモばかり注文しているシンラには、アマレロから注意があった。他の食材も食べなさいと……ブスッとした表情になったが、相談の終わったウルに連れられて、バーベキュースペースへ来ている。
個人的な評価で言うと、ご飯と一緒に食べるならタレ! 食材そのものを楽しむなら塩! といった感じだろう。タレは、大好きなご飯が進むのだ!
プラムとシオンは肉食系なのか、母親たちに野菜も食べなさいと注意を受けていた。
それにプラムやシオンに悪影響が出ないように、結界や魔法で周囲が適温に保たれてたはずなのだが?
そんなシンラが、俺に背中を向け『早よ、洗え』と威圧してくる。なんか少し腹が立ったので、子どもたちを洗う時に使う手袋型垢すりを装着して、全身くまなく洗ってやった。
脇とか足を洗われるとケラケラと笑い出して、しばらく続けていたら。大きい方を漏らしてしまった……やりすぎた。シンラは特に気にした様子がないのは、まだ赤ちゃんだからだろう。妻たちに白い目で見られながら、排水溝の近くへ移動した。
近くにいたミリーに手伝ってもらって、両脇に手を入れ持ち上げてもらっている間に、お尻にシャワーを当て流してやると……その刺激で、また大きな方が……シンラよ、すまん。
全部出し切ったところで、綺麗に洗いなおしてやり、お姉ちゃんたちにシンラを任せる。俺はDPで柄付ブラシと洗剤を取り出し、洗った後に漂白剤をスプレーしておいた。洗い場には人がいなくなったから、先に洗っておきたかったのだ。
お風呂も終わり、娘たちを綺麗に拭いてあげると、今日の体験が面白かったのか3人がすごい勢いで、今日のことを話してくれた。うんうん、言いたいことは分かるけど、3人同時だとさすがに聞き取れないぞ。そして、その説明をしたのは俺なんだがな。
俺が教えたことを、俺に教えようとする娘たちに苦笑しながら、次の目的地へ向かう。
「さて、今日のメインイベントへ向かうぞ!」
「「「メインイベント?」」」
ミーシャたちは揃って首を傾げ、可愛いな……っと違う。
「そうだぞ。塩がどうやって作られているか分かったよね。そして、何で人間に塩が必要なのかも知ったよね。塩を作るお手伝いもしたよね。じゃぁ、最後にすることは一つ! 塩の試食会です!」
「「「試食会?」」」
「全部塩で食べるわけじゃないけど、2~3品は塩だけで食べて、自分たちが作った塩を食べてもらおうと思います。野菜や果物だって、みんなで作って食べてるだろ。それをお塩でもするってことだよ」
3人は、なるほど! と声をそろえて、どんな食べ方をするのかワクワクしている様子だ。
余談だが、俺たちが使った後に解放された銭湯は、このエリアで働く人たちにすごい喜ばれていた。シャワーがあるだけでも、本来は贅沢なのだが……べとべとする体を洗って帰っても、湯舟に入りたくなるのが心情で、でも帰ってからまた銭湯に出かけるのも億劫になってしまうのだとか。
1度体を洗ってると、そういうことあるよね。ディストピアでは、無料で入れる銭湯があるし、もう少し移動する気があれば、少しお金はかかるがスーパー銭湯に通じるゲートもある。
でも、家に帰ってしまえば、もう1度お風呂を入るには……面倒になってしまうのだ。家にも一応湯舟はあるが、配偶者や子どもたちは銭湯へ行くのに、1人で入るために湯舟へお湯をためようとは思わないのだ。
そういう意味で、シャワーだけしかなかった今までは、ここで働く主婦や女性たちを大いに悩ませていたのだ。それを解決したのが、解放された銭湯である。
向かった先は、砂浜だ。製塩所より更に湖側によって、シルキーたちが中心になって準備してくれていた、バーベキューを見たミーシャたちは、喜びのあまり声を上げていた。
でもな、バーベキューの前に、シルキーたちが準備してくれた、塩で食べる料理2つを出してくれるみたいだから、あっちの席に行くぞ。
妻たちも集まってきて、塩で食べる食材が紹介される。
「今日は、ミーシャちゃんたちがメインですので、3人の好きなエビの天ぷら、サツマイモの天ぷらを始めに塩で食べてもらいたいと思います。次に、焼いたお肉も準備しますので、そちらもいただいてもらいたいです。いつもと違う味で食べる料理をお楽しみください」
コバルトがそう言うと、天ぷらを揚げ始めた。さすがに30人分を揚げるので、1人では大変だ。ブラウニーたちも手伝い、揚げ鍋を5つ用意してエビを揚げてくれている。
3人は待ちきれないのか、ワクワクが止まらずにおかしなテンションになっている。向こうでは、シンラもテンションが上がっているようだ。エビ天はそこまでではないが、サツマイモの天ぷらが好きなシンラは、エビはいいからサツマイモ! みたいなことを言っていた。
今日の主役はシンラじゃなくて、お姉ちゃん3人だからな! 隠れた主役はウルなんだけどね。特にお肉が好きなウルのために、塩で食べる2品目が準備されているのだ。
子どもたちは、基本的に天つゆで食べていたので、塩で食べる新食感に驚いていたな。天つゆにつけて食べていたからか、サクッとした衣を食べたことが無かったのだ。サツマイモも天つゆで食べているので、俺としてはどうなのだろう? って思ってたんだよな。
お肉の方は、シルキーたちが厳選した牛の部位を、ちょうどいい焼き加減でみんなに出してくれた。お肉を塩だけで食べたのは初めてかもしれないが、これはこれで美味しい。ウルも喜んでいる。
ウルの方は、バーベキューでもお肉が出るので、それもいくつか塩で食べてみようと思ったらしく、コバルトに相談していたな。
ミーシャたちは、2本目のエビ天を仲良く食べてから、バーベキューの方へ移動している。
そして移動せずに、サツマイモばかり注文しているシンラには、アマレロから注意があった。他の食材も食べなさいと……ブスッとした表情になったが、相談の終わったウルに連れられて、バーベキュースペースへ来ている。
個人的な評価で言うと、ご飯と一緒に食べるならタレ! 食材そのものを楽しむなら塩! といった感じだろう。タレは、大好きなご飯が進むのだ!
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