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第1806話 製塩所
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今、俺たちは着替えて、移動前の注意事項説明を行っている。
子どもたちの服装は、ツナギだ。なんとなく、作業させるならそれっぽい服を着せてみよう! ということになり、作業着を召喚することにしたのだ。
ミーシャたち3人は赤色のツナギを着せている。何のコスプレかは分からないが、何となくコスプレっぽく見えてしまうのは、気のせいだろうか?
もちろん俺もツナギを着ている。色は紫がかった紺色を着用している。俺の隣にいるウルは、好きな色ということでピンクを選んでいた。始めは淡い色のピンクかと思ったのだが、ショッキングピンクという濃い色のピンクを選んでビックリだ。
ウルは、ピンク全般好きなようなのだが、今日は普段きれないような濃い色のピンクを着ても、問題ないと思ったのかお願いされて召喚している。
そして、子どもたちが可愛いのは分かるが、写真を撮りすぎだぞ、君たち。
俺たちの話している風景を、妻たちがいろんな角度から写真に収めていたのだ。子どもたちが可愛いのは分かるが、今は大人しくしていてくれ。
この説明を行う前に一悶着あったので、そこから話していこう。
ツナギに着替えて集合したのが、今から大体30分ほど前だ。その時に何事か興味を持った下の子たちも付いてきて、俺たちの様子を見ていたのだ。
俺、ウル、ミーシャ、スミレ、ブルムの5人が、似たような服を着ていて羨ましく思ったのか、近くで見ていたシンラが騒ぎ出したのだ。それは見事な、駄々っ子を見せてくれた。
何で羨ましく思ったのかと判断できたのかと言えば、シンラに話を聞いてみたところ、自分も同じのが欲しいと言っていることが分かり、苦笑しながらシンラの分を出してあげることになったのだ。
色を選んでもらうと、迷わず黒を指さして、俺の方を見上げてきた。了解、お前さんは黒がいいんだな。よし、ならこれを出してやるから、お母さんに手伝ってもらって着てくるんだぞ。1人で着れるって言いたい気持ちは分かるが、さすがにツナギは無理だろ……
ライラ、任せたからな。シンラを着替えさせてやってくれ。
シンラを送り出したところで、説明を始めようと動こうとしたら、プラムとシオンに服を掴まれていた。分かった分かった、お前たちもシンラと同じ服が来たいんだな……お前たちは何色がいいんだ?
2人は迷わずに、俺がウルが選ぶと思っていた淡いピンク色を指さした。2人にもツナギを召喚してやり、母親たちに着替えを任せた。
そんなこんなで、説明を始めて注意事項を話し終えたところである。本当なら10分もかからずに終わったのだが、シンラたちの要望を聞いていて、3倍以上の時間がかかってしまっていた。
話が終わるころには、下の子たちも着替え終わっており、シンラはご満悦で太々しい顔をしており、プラムとシオンは、シンラや姉たちと同じ服がきれて嬉しいのかニッコニコである。俺は含まれていないっぽい……
下の子たちの心境は、俺には良く分からないので、満足しているようならそれでいいや。下の子たちは何がしたいのか分からんが、今日は上の子たちの罰という名で、大変な製塩所の体験だ。ウルの職場体験がしたいというところからきているけどね。
説明が終わり製塩所へやってきている。今日の朝一で、子どもたちの教育の一環で、製塩所に来ると言うことを伝えており、問題なく製塩所へ入ることができた。
「3人に質問だ。ここではどうやって塩を作っているか知っているか?」
3人とも手を上げ、海水を熱して水分を飛ばして作っている、と声をそろえて答えてくれた。
「正解。俺も最近知ったのだが、今ここでは2種類の作り方で、窯焚き塩を作っているそうだ。2つの方法とは、何かわかるかな?」
さすがに3人は分からなかったが、勉強をしていたウルは答えることができた。
「沸騰させ続けて作る塩と、沸騰させずにじっくりと作る塩の、2種類があるって聞いています」
正解だとほめてあげると、ミーシャたちは羨望の眼差しでウルを見ていた。自分たちの知らないことを知っている、カッコいい姉! みたいな感じだろうか?
沸騰させ続けて作る塩と、沸騰させずにじっくり作る塩では、何が違うのかというと……結晶の粒の大きさだ。一般的に沸騰させて作るタイプは結晶の粒が小さく、ゆっくり作る方は結晶の粒が大きくなる。
どちらが良い悪いということは無く、好みと言ってもいいだろう。個人的な意見としていうのであれば、調理には溶けやすい細かい結晶の塩で、仕上げ……焼いたお肉にかけるのは、大き目の粒の方が良いと思っている。
理由は良く分かっていないのだが、人間の舌は味が不均一の方が美味しく感じることがあるようで、粗い粒の塩を肉にかけるのは、細かい粒をかけるより美味しく感じる……らしい、という何かの本からの知識でそうしている。
実際に食べ比べてみると、両方とも美味しく感じるのだが、個人的に粗めの方が美味しいと思ったので、うちではそうしている。といっても、焼き肉のたれとかで食べる方が好きなんだけどね。
沸騰させ続ける方は、初めの頃に作った魔導窯をそのまま使っているが、ゆっくりの方は少し改良されているな。
沸騰させ続ける場合は、塩が焦げないように動かしてやる必要があるのだ。火に近い部分は、こげる可能性があるので、ある程度までる必要がある。ゆっくりの方も多少混ぜる必要はあるのだが、沸騰させ続ける方に比べれば、大したことは無いだろう。時間がかかるだけである。
「ウルに質問だ。何で、2種類の塩を作っているか、分かるかな?」
作り方までは勉強していたが、何で作っているかまでは勉強していなかったようだ。それも仕方がないことだろう。
「答えはね、保存の関係で2種類作っているんだよ。大きい粒の方は、保存がしやすいんだ。細かい粒の方だと、湿気に弱くあまり長期間の保存には向かないんだよ。今ディストピアで出回っている塩の大半は、細かい方だね。調理に使うから溶けやすく、保存が難しくてもすぐに使うからね」
そう言うと、ウルも含めて4人が「そうなんだ~」と、感心しているようだ。実は俺も、ブラウニーたちに話しを聞いて、ついさっき知った事なんだけどね!
そして、見学しているシンラよ、何か分かった風な表情で頷くな。お前、俺の言っている事、半分も理解できていないだろ……こいつの将来が心配になってきた。俺も、小さい頃はあんなだったのかな?
子どもたちの服装は、ツナギだ。なんとなく、作業させるならそれっぽい服を着せてみよう! ということになり、作業着を召喚することにしたのだ。
ミーシャたち3人は赤色のツナギを着せている。何のコスプレかは分からないが、何となくコスプレっぽく見えてしまうのは、気のせいだろうか?
もちろん俺もツナギを着ている。色は紫がかった紺色を着用している。俺の隣にいるウルは、好きな色ということでピンクを選んでいた。始めは淡い色のピンクかと思ったのだが、ショッキングピンクという濃い色のピンクを選んでビックリだ。
ウルは、ピンク全般好きなようなのだが、今日は普段きれないような濃い色のピンクを着ても、問題ないと思ったのかお願いされて召喚している。
そして、子どもたちが可愛いのは分かるが、写真を撮りすぎだぞ、君たち。
俺たちの話している風景を、妻たちがいろんな角度から写真に収めていたのだ。子どもたちが可愛いのは分かるが、今は大人しくしていてくれ。
この説明を行う前に一悶着あったので、そこから話していこう。
ツナギに着替えて集合したのが、今から大体30分ほど前だ。その時に何事か興味を持った下の子たちも付いてきて、俺たちの様子を見ていたのだ。
俺、ウル、ミーシャ、スミレ、ブルムの5人が、似たような服を着ていて羨ましく思ったのか、近くで見ていたシンラが騒ぎ出したのだ。それは見事な、駄々っ子を見せてくれた。
何で羨ましく思ったのかと判断できたのかと言えば、シンラに話を聞いてみたところ、自分も同じのが欲しいと言っていることが分かり、苦笑しながらシンラの分を出してあげることになったのだ。
色を選んでもらうと、迷わず黒を指さして、俺の方を見上げてきた。了解、お前さんは黒がいいんだな。よし、ならこれを出してやるから、お母さんに手伝ってもらって着てくるんだぞ。1人で着れるって言いたい気持ちは分かるが、さすがにツナギは無理だろ……
ライラ、任せたからな。シンラを着替えさせてやってくれ。
シンラを送り出したところで、説明を始めようと動こうとしたら、プラムとシオンに服を掴まれていた。分かった分かった、お前たちもシンラと同じ服が来たいんだな……お前たちは何色がいいんだ?
2人は迷わずに、俺がウルが選ぶと思っていた淡いピンク色を指さした。2人にもツナギを召喚してやり、母親たちに着替えを任せた。
そんなこんなで、説明を始めて注意事項を話し終えたところである。本当なら10分もかからずに終わったのだが、シンラたちの要望を聞いていて、3倍以上の時間がかかってしまっていた。
話が終わるころには、下の子たちも着替え終わっており、シンラはご満悦で太々しい顔をしており、プラムとシオンは、シンラや姉たちと同じ服がきれて嬉しいのかニッコニコである。俺は含まれていないっぽい……
下の子たちの心境は、俺には良く分からないので、満足しているようならそれでいいや。下の子たちは何がしたいのか分からんが、今日は上の子たちの罰という名で、大変な製塩所の体験だ。ウルの職場体験がしたいというところからきているけどね。
説明が終わり製塩所へやってきている。今日の朝一で、子どもたちの教育の一環で、製塩所に来ると言うことを伝えており、問題なく製塩所へ入ることができた。
「3人に質問だ。ここではどうやって塩を作っているか知っているか?」
3人とも手を上げ、海水を熱して水分を飛ばして作っている、と声をそろえて答えてくれた。
「正解。俺も最近知ったのだが、今ここでは2種類の作り方で、窯焚き塩を作っているそうだ。2つの方法とは、何かわかるかな?」
さすがに3人は分からなかったが、勉強をしていたウルは答えることができた。
「沸騰させ続けて作る塩と、沸騰させずにじっくりと作る塩の、2種類があるって聞いています」
正解だとほめてあげると、ミーシャたちは羨望の眼差しでウルを見ていた。自分たちの知らないことを知っている、カッコいい姉! みたいな感じだろうか?
沸騰させ続けて作る塩と、沸騰させずにじっくり作る塩では、何が違うのかというと……結晶の粒の大きさだ。一般的に沸騰させて作るタイプは結晶の粒が小さく、ゆっくり作る方は結晶の粒が大きくなる。
どちらが良い悪いということは無く、好みと言ってもいいだろう。個人的な意見としていうのであれば、調理には溶けやすい細かい結晶の塩で、仕上げ……焼いたお肉にかけるのは、大き目の粒の方が良いと思っている。
理由は良く分かっていないのだが、人間の舌は味が不均一の方が美味しく感じることがあるようで、粗い粒の塩を肉にかけるのは、細かい粒をかけるより美味しく感じる……らしい、という何かの本からの知識でそうしている。
実際に食べ比べてみると、両方とも美味しく感じるのだが、個人的に粗めの方が美味しいと思ったので、うちではそうしている。といっても、焼き肉のたれとかで食べる方が好きなんだけどね。
沸騰させ続ける方は、初めの頃に作った魔導窯をそのまま使っているが、ゆっくりの方は少し改良されているな。
沸騰させ続ける場合は、塩が焦げないように動かしてやる必要があるのだ。火に近い部分は、こげる可能性があるので、ある程度までる必要がある。ゆっくりの方も多少混ぜる必要はあるのだが、沸騰させ続ける方に比べれば、大したことは無いだろう。時間がかかるだけである。
「ウルに質問だ。何で、2種類の塩を作っているか、分かるかな?」
作り方までは勉強していたが、何で作っているかまでは勉強していなかったようだ。それも仕方がないことだろう。
「答えはね、保存の関係で2種類作っているんだよ。大きい粒の方は、保存がしやすいんだ。細かい粒の方だと、湿気に弱くあまり長期間の保存には向かないんだよ。今ディストピアで出回っている塩の大半は、細かい方だね。調理に使うから溶けやすく、保存が難しくてもすぐに使うからね」
そう言うと、ウルも含めて4人が「そうなんだ~」と、感心しているようだ。実は俺も、ブラウニーたちに話しを聞いて、ついさっき知った事なんだけどね!
そして、見学しているシンラよ、何か分かった風な表情で頷くな。お前、俺の言っている事、半分も理解できていないだろ……こいつの将来が心配になってきた。俺も、小さい頃はあんなだったのかな?
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