1,788 / 2,518
第1788話 出勤前の一幕
しおりを挟む
玄関で庁舎に向かう準備をしていると、何かが近付いてくる音が聞こえた。廊下から飛び出してきたのは、シンラだ。俺のことを見送りに来てくれたのか? そのまま俺の方へ突っ込んでくるので、受け止めようとする。
だけど、シンラの表情が俺を見送るような感じではなく、何か真剣な表情で……俺の頭の中には、F1の有名な曲、
タタラタタタタタタタタ タタラタタタタタタタタ ジャジャーン! ジャジャーン! ジャジャーン!
とBGMが着きそうな感じで、鬼気迫る勢いで俺の元に来るのだ。どうしていいか分からないが、受け止めなかったらシンラに嫌われるんじゃないか? と思わせる迫力だったので、受け入れようとした。
その後ろから、プラムとシオンがやってきた。俺はそれで察したが、こっちの2人は2人でシンラとは違う真剣さでこちらに迫ってくる。
ここでシンラを匿うとプラムたちに、シンラを受け止めなければシンラに……板挟みの状態になってしまった。いつもなら微笑ましい追いかけっこも、今日は一味違ったのだ。
迫られる究極の二択! シンラを取るのか、プラムとシオンを取るのか! 俺はどうしたらいいんだ!?
そんなことを考えていると、今日のお供のシュリとアリスに軽く頭を叩かれ、どうでもいいことを考える前に、シンラを抱っこしてあげるの! と怒られてしまった。
シンラは俺の腕に飛び込んできて、よくやった! と言わんばかりの顔をしている。どう考えても、見送りに来てくれた感じじゃないな。2人から逃げてきただけだったのか……
プラムとシオンは、シュリとアリスに捕まり抱っこされている。遅れてやってきた、ピーチ・ライラ・マリーの3人は、俺を見て苦笑していた。なぜ?
どうやら、先ほどまで考えていたことがまるわかりで、何バカなことを考えてるの? みたいな感じだった。バカなことっていうけど、子どもに好かれる嫌われるは、世の中のお父さんにとっては、かなり重要なことだと思うぞ!
と反論しようとしたら、どこの話をしているのか? みたいなことを言われた。
日本だよ日本! 特に、娘に嫌われる父親のワンシーンなんて見た日には、俺は泣き崩れてもおかしくないぞ! もしかしたら、倒れるかもしれん。
そんなことはありえないから、考えるだけ無駄だとツッコまれる。前にも言われたけど、その根拠が分からんのだよ。思春期に入った娘は、父親にとってブラックボックスみたいな存在なんだぞ!
「じゃあさ、ウルたち上の子が、15歳とか超えても一緒に寝たいと言ってきたら、どう思う?」
「嬉しいことは嬉しいが……それはそれで、心配になるな……」
「子どもなんて、いずれ巣立っていくの。一緒にいられるときは、しっかりと愛情を注いであげればいいだけよ。子どもが好きか嫌いかなんて関係ない。近くにいなくなって、初めて分かることもあるしね」
シュリは俺にそう言ってきた。
大きくなっても、近くにいてくれるのは嬉しいけど、その年になってまで一緒に寝るのは、どうなんだろう? と思ってしまった。10歳くらいまでなら許容範囲か?
プラムとシオンだけじゃなくて、上の子たちも何かあったら、お父さんが死ぬまで面倒を看てやるからな! あいたっ!
「何で頭を叩くんだ?」
「馬鹿なことを考えているからよ。確かに私たちなら、死ぬまで面倒を看てあげることは可能よ。でもね、それじゃ子どもたちが育たないわ。もっと厳しくしないと、大変な目に合うかもしれないのよ」
最後に小さな声で、俺の子なんだからさ……と言ってきた。
領主の子どもだから、とかではない。俺の子どもだから苦労すると、シュリは言ってきた。俺の価値は、どこの国でも恐ろしく高い。それは軍事力もさることながら、経済力も比類のないものだからだ。
俺の子どもたちは、俺の代わりに狙われるかもしれないのだ。だからといって、箱入りにしてしまっては子どもたちのためにならない……
俺が必ずしも正しいとは言えないが、お前たちには自分の身を守るための力を授けてやるからな! 力に溺れるような人間に、なるんじゃないぞ!
だから、さっきから痛いってば!
「ピーチ、この子たちを引き取ってくれないかしら? このままじゃ、いつまで経っても仕事に行けないわ」
ピーチはシュリの言葉に苦笑するのではなく、俺の顔をみて苦笑している。何故だ!
シンラは、ライラに抱っこをされご満悦だ。俺に抱っこされているときより、いい笑顔なのはどうしてだ? 助けてやったのに……ってか、最初っからライラの元へ行っていれば、俺がこんなに考える必要なかったんじゃないか?
シンラのふてぶてしい顔が急に憎らしくなってきた。だから、痛いってば! 何でさっきから叩くのさ。
「おかしなことを考えているからよ」
俺の考えていることは、何故かみんなにばれるんだよな。そんなにわかりやすいか俺?
「分かりやすいわ」
シュリの言葉に他の妻たちも頷いている。やっぱり考えていることがバレてる……もしかして、母親が話してくれた、昔ドラマにあった考えている事が周りに聞こえてしまう、特殊な人みたいなあれか!?
そういえば、昔っから考えていることが分かりやすいって言われてたっけ?
プラム・シンラ・シオンの3人は、母親に手を掴まれて強引に手を振らされている。プラムとシオンが若干ふくれっ面なのはまだわかるが、シンラよ……なぜおまえまでふくれっ面をしているんだ? また、お腹に顔面グリグリの刑に処すぞ?
まぁ、お前らの父ちゃんは、今から仕事に行ってくるから、仲良くしてるんだぞ! よし、行くぞ。野郎ども!
「私たちに向かって、野郎は失礼じゃないかしら?」
アリスからそんなツッコミが入る。ノリで言ってる言葉にツッコミはあかんて! 野郎って言ったのは、そこの獣たちに向かってだぞ!
そんなことを思っていると、テトが背中に飛びついて爪を立ててぶら下がるため痛い。ライが抗議のためかお尻を噛み、ランが俺の手を甘噛みをしてザラザラの下で、俺の手をチロチロと舐めてくる……全員が全員、地味に痛いから止めてくれ。
だけど、シンラの表情が俺を見送るような感じではなく、何か真剣な表情で……俺の頭の中には、F1の有名な曲、
タタラタタタタタタタタ タタラタタタタタタタタ ジャジャーン! ジャジャーン! ジャジャーン!
とBGMが着きそうな感じで、鬼気迫る勢いで俺の元に来るのだ。どうしていいか分からないが、受け止めなかったらシンラに嫌われるんじゃないか? と思わせる迫力だったので、受け入れようとした。
その後ろから、プラムとシオンがやってきた。俺はそれで察したが、こっちの2人は2人でシンラとは違う真剣さでこちらに迫ってくる。
ここでシンラを匿うとプラムたちに、シンラを受け止めなければシンラに……板挟みの状態になってしまった。いつもなら微笑ましい追いかけっこも、今日は一味違ったのだ。
迫られる究極の二択! シンラを取るのか、プラムとシオンを取るのか! 俺はどうしたらいいんだ!?
そんなことを考えていると、今日のお供のシュリとアリスに軽く頭を叩かれ、どうでもいいことを考える前に、シンラを抱っこしてあげるの! と怒られてしまった。
シンラは俺の腕に飛び込んできて、よくやった! と言わんばかりの顔をしている。どう考えても、見送りに来てくれた感じじゃないな。2人から逃げてきただけだったのか……
プラムとシオンは、シュリとアリスに捕まり抱っこされている。遅れてやってきた、ピーチ・ライラ・マリーの3人は、俺を見て苦笑していた。なぜ?
どうやら、先ほどまで考えていたことがまるわかりで、何バカなことを考えてるの? みたいな感じだった。バカなことっていうけど、子どもに好かれる嫌われるは、世の中のお父さんにとっては、かなり重要なことだと思うぞ!
と反論しようとしたら、どこの話をしているのか? みたいなことを言われた。
日本だよ日本! 特に、娘に嫌われる父親のワンシーンなんて見た日には、俺は泣き崩れてもおかしくないぞ! もしかしたら、倒れるかもしれん。
そんなことはありえないから、考えるだけ無駄だとツッコまれる。前にも言われたけど、その根拠が分からんのだよ。思春期に入った娘は、父親にとってブラックボックスみたいな存在なんだぞ!
「じゃあさ、ウルたち上の子が、15歳とか超えても一緒に寝たいと言ってきたら、どう思う?」
「嬉しいことは嬉しいが……それはそれで、心配になるな……」
「子どもなんて、いずれ巣立っていくの。一緒にいられるときは、しっかりと愛情を注いであげればいいだけよ。子どもが好きか嫌いかなんて関係ない。近くにいなくなって、初めて分かることもあるしね」
シュリは俺にそう言ってきた。
大きくなっても、近くにいてくれるのは嬉しいけど、その年になってまで一緒に寝るのは、どうなんだろう? と思ってしまった。10歳くらいまでなら許容範囲か?
プラムとシオンだけじゃなくて、上の子たちも何かあったら、お父さんが死ぬまで面倒を看てやるからな! あいたっ!
「何で頭を叩くんだ?」
「馬鹿なことを考えているからよ。確かに私たちなら、死ぬまで面倒を看てあげることは可能よ。でもね、それじゃ子どもたちが育たないわ。もっと厳しくしないと、大変な目に合うかもしれないのよ」
最後に小さな声で、俺の子なんだからさ……と言ってきた。
領主の子どもだから、とかではない。俺の子どもだから苦労すると、シュリは言ってきた。俺の価値は、どこの国でも恐ろしく高い。それは軍事力もさることながら、経済力も比類のないものだからだ。
俺の子どもたちは、俺の代わりに狙われるかもしれないのだ。だからといって、箱入りにしてしまっては子どもたちのためにならない……
俺が必ずしも正しいとは言えないが、お前たちには自分の身を守るための力を授けてやるからな! 力に溺れるような人間に、なるんじゃないぞ!
だから、さっきから痛いってば!
「ピーチ、この子たちを引き取ってくれないかしら? このままじゃ、いつまで経っても仕事に行けないわ」
ピーチはシュリの言葉に苦笑するのではなく、俺の顔をみて苦笑している。何故だ!
シンラは、ライラに抱っこをされご満悦だ。俺に抱っこされているときより、いい笑顔なのはどうしてだ? 助けてやったのに……ってか、最初っからライラの元へ行っていれば、俺がこんなに考える必要なかったんじゃないか?
シンラのふてぶてしい顔が急に憎らしくなってきた。だから、痛いってば! 何でさっきから叩くのさ。
「おかしなことを考えているからよ」
俺の考えていることは、何故かみんなにばれるんだよな。そんなにわかりやすいか俺?
「分かりやすいわ」
シュリの言葉に他の妻たちも頷いている。やっぱり考えていることがバレてる……もしかして、母親が話してくれた、昔ドラマにあった考えている事が周りに聞こえてしまう、特殊な人みたいなあれか!?
そういえば、昔っから考えていることが分かりやすいって言われてたっけ?
プラム・シンラ・シオンの3人は、母親に手を掴まれて強引に手を振らされている。プラムとシオンが若干ふくれっ面なのはまだわかるが、シンラよ……なぜおまえまでふくれっ面をしているんだ? また、お腹に顔面グリグリの刑に処すぞ?
まぁ、お前らの父ちゃんは、今から仕事に行ってくるから、仲良くしてるんだぞ! よし、行くぞ。野郎ども!
「私たちに向かって、野郎は失礼じゃないかしら?」
アリスからそんなツッコミが入る。ノリで言ってる言葉にツッコミはあかんて! 野郎って言ったのは、そこの獣たちに向かってだぞ!
そんなことを思っていると、テトが背中に飛びついて爪を立ててぶら下がるため痛い。ライが抗議のためかお尻を噛み、ランが俺の手を甘噛みをしてザラザラの下で、俺の手をチロチロと舐めてくる……全員が全員、地味に痛いから止めてくれ。
0
お気に入りに追加
459
あなたにおすすめの小説
サバイバル能力に全振りした男の半端仙人道
コアラ太
ファンタジー
年齢(3000歳)特技(逃げ足)趣味(採取)。半仙人やってます。
主人公は都会の生活に疲れて脱サラし、山暮らしを始めた。
こじんまりとした生活の中で、自然に触れていくと、瞑想にハマり始める。
そんなある日、森の中で見知らぬ老人から声をかけられたことがきっかけとなり、その老人に弟子入りすることになった。
修行する中で、仙人の道へ足を踏み入れるが、師匠から仙人にはなれないと言われてしまった。それでも良いやと気楽に修行を続け、正式な仙人にはなれずとも。足掛け程度は認められることになる。
それから何年も何年も何年も過ぎ、いつものように没頭していた瞑想を終えて目開けると、視界に映るのは密林。仕方なく周辺を探索していると、二足歩行の獣に捕まってしまう。言葉の通じないモフモフ達の言語から覚えなければ……。
不死になれなかった半端な仙人が起こす珍道中。
記憶力の無い男が、日記を探して旅をする。
メサメサメサ
メサ メサ
メサ メサ
メサ メサ
メサメサメサメサメサ
メ サ メ サ サ
メ サ メ サ サ サ
メ サ メ サ ササ
他サイトにも掲載しています。
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
性的に襲われそうだったので、男であることを隠していたのに、女性の本能か男であることがバレたんですが。
狼狼3
ファンタジー
男女比1:1000という男が極端に少ない魔物や魔法のある異世界に、彼は転生してしまう。
街中を歩くのは女性、女性、女性、女性。街中を歩く男は滅多に居ない。森へ冒険に行こうとしても、襲われるのは魔物ではなく女性。女性は男が居ないか、いつも目を光らせている。
彼はそんな世界な為、男であることを隠して女として生きる。(フラグ)
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
女神から貰えるはずのチート能力をクラスメートに奪われ、原生林みたいなところに飛ばされたけどゲームキャラの能力が使えるので問題ありません
青山 有
ファンタジー
強引に言い寄る男から片思いの幼馴染を守ろうとした瞬間、教室に魔法陣が突如現れクラスごと異世界へ。
だが主人公と幼馴染、友人の三人は、女神から貰えるはずの希少スキルを他の生徒に奪われてしまう。さらに、一緒に召喚されたはずの生徒とは別の場所に弾かれてしまった。
女神から貰えるはずのチート能力は奪われ、弾かれた先は未開の原生林。
途方に暮れる主人公たち。
だが、たった一つの救いがあった。
三人は開発中のファンタジーRPGのキャラクターの能力を引き継いでいたのだ。
右も左も分からない異世界で途方に暮れる主人公たちが出会ったのは悩める大司教。
圧倒的な能力を持ちながら寄る辺なき主人公と、教会内部の勢力争いに勝利するためにも優秀な部下を必要としている大司教。
双方の利害が一致した。
※他サイトで投稿した作品を加筆修正して投稿しております
神の宝物庫〜すごいスキルで楽しい人生を〜
月風レイ
ファンタジー
グロービル伯爵家に転生したカインは、転生後憧れの魔法を使おうとするも、魔法を発動することができなかった。そして、自分が魔法が使えないのであれば、剣を磨こうとしたところ、驚くべきことを告げられる。
それは、この世界では誰でも6歳にならないと、魔法が使えないということだ。この世界には神から与えられる、恩恵いわばギフトというものがかって、それをもらうことで初めて魔法やスキルを行使できるようになる。
と、カインは自分が無能なのだと思ってたところから、6歳で行う洗礼の儀でその運命が変わった。
洗礼の儀にて、この世界の邪神を除く、12神たちと出会い、12神全員の祝福をもらい、さらには恩恵として神をも凌ぐ、とてつもない能力を入手した。
カインはそのとてつもない能力をもって、周りの人々に支えられながらも、異世界ファンタジーという夢溢れる、憧れの世界を自由気ままに創意工夫しながら、楽しく過ごしていく。
「残念でした~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~ん笑」と女神に言われ異世界転生させられましたが、転移先がレベルアップの実の宝庫でした
御浦祥太
ファンタジー
どこにでもいる高校生、朝比奈結人《あさひなゆいと》は修学旅行で京都を訪れた際に、突然清水寺から落下してしまう。不思議な空間にワープした結人は女神を名乗る女性に会い、自分がこれから異世界転生することを告げられる。
異世界と聞いて結人は、何かチートのような特別なスキルがもらえるのか女神に尋ねるが、返ってきたのは「残念でした~~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~~ん(笑)」という強烈な言葉だった。
女神の言葉に落胆しつつも異世界に転生させられる結人。
――しかし、彼は知らなかった。
転移先がまさかの禁断のレベルアップの実の群生地であり、その実を食べることで自身のレベルが世界最高となることを――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる