1,770 / 2,518
第1770話 召喚してみた
しおりを挟む
「先ほどのパソコンは、本当に神様に送ったのですか?」
「うん。あのチビ神もたまには良いことしてくれるな。お陰で良いものが手に入ったよ。今日家に帰ったら、早速召喚してみよう」
分かりました。と言って、仕事のペースを上げた。だが、それ以上に俺の処理ペースが上がっていた。
バステトはともかく、サンダーキャットとストームキャットは、どんな魔物なのか気になるな。AランクやBランクの魔物ってことは、それなりに大きいのかな?
となると、ライオンとかトラみたいな、猫科の動物みたいなのかね? 可愛いというよりは、カッコいい部類に入る魔物だろうか? 本当に楽しみだな。
予定していた時間より早く仕事が終わり、グリエルたちに確認してもすることがなかったので、大急ぎで家に帰ることにした。
家に帰ると、今日も追いかけっこをしていたようで、シンラが目の前を走り抜けていった。左右にスライムたちが付き添っているのは、転倒したときのための保険だろう。
その後ろをプラムとシオンが走っていたが、キリエとリリーを見つけて近寄ってきた。俺じゃないところは、相変わらずだな。
追ってきていた2人が来ないことを不思議に思ったシンラが、戻ってきて俺たちのいる玄関を覗き込んできた。その視線に気付き手招きをすると、走ってきた。
うむ、シンラは抱き付いてくれるな。抱き上げて、姉たちのもとへ向かおうとすると、走って近付いてくる足音がニつ。スミレとブルムの二人だった。ミーシャは? と思ったら、ウルと話しながら歩いてきた。
ミーシャが走って着てくれなかったことに、少ししょんぼりしていたら、俺に気付くとウルと一緒に走って駆け付けてくれた。うん、可愛いな。プラムとシオンも可愛いけど、俺に冷たいからどうして良いか困るのだ。
「とーたん、何か良いことでもあったの?」
遅れてきたミーシャが、俺がいつもと違う様子をかんじたのか、質問してきた。
「ふっふっふ、聞いて驚くのだ! 今日、猫系の魔物が新しく3匹も召喚できるようになったのだ!」
子どもたちは、基本的に動物なら何でも好きだ。スライムたちはともかく、他の従魔たちは分け隔てなく可愛がっている。
そんな子どもたちは、新しく召喚できるように魔物がいると知って、凄い喜びようだった。
ペット枠として召喚することになるので、ブラウニーたちや妻たちにも確認して召喚しないとな。両方とも、問題ないと許可してくれた。うちって、食費凄いことになってるだろうな……ダンジョン農園で賄っている部分を、市場で買ったら大変なことになりそうだ。
……そんなことだから、商会からの収入がまるまる残ってしまうのではないだろうか?
美味しいものが食べれるんだから、文句はないけどな。
子どもたちの部屋で召喚しようと移動していたら、猫たちの襲撃をうけた。子どもたちは無傷だったが、俺だけが被害を受けていた。
「とーたん、この子たち、浮気するな! みたいなことを言ってるよ。浮気ってなに?」
ミーシャが猫たちの考えが分かるのは今さらだが、この猫たちが答えにくいことを……この答えは無視しよう。
「これは浮気じゃないぞ! お前たちだって可愛いし、これから召喚する子たちだって可愛い。可愛いに貴賤はないのだ! みんな可愛くて何が悪い?」
娘たちも「可愛いは正義!」と言っているので、誤魔化せたと思う。
猫たちは落ち着いたようだが、ついてきて様子を見るそうだ。
子どもたちの部屋に着いたので、早速召喚をしてみることに……
「ん~、バステトってどんな猫の姿にもなるとか言ってたけど、召喚画面では全くいじれないのだが……どうするか?」
てっきり召喚するときに、姿を選べるのかと思ったけど、どうやらそうではないらしい。ランダムで姿が決まるのかな?
まぁ、気にするだけ無駄か。
召喚してみよう。
バステト、召喚!
おや? 何やら不定形の姿で召喚されたな。スライムたちが荒ぶって、うにょうにょしているときの姿ににている気がする。
しばらく様子を見ていると、不定形の何かから生まれてきたのは、少し大きいスコティッシュフォールドが出てきた。
……? ニ回りくらい大きい以外は、特に魔物ではなく見た目はスコティッシュフォールドなのだが、どう言うことだ?
早速娘たちに捕まりもふられているが、その最中にマンチカンへ変身した。
姿を選べるって、こういうことか。体のサイズが若干不自然だけど、そのまま大きくしただけだな。
バステトが娘たちにモフられている間に、サンダーキャットとストームキャットも召喚してしまおう。
まずは、サンダーキャット! ポチッとな。
そこに現れたのは、見た目は雑種の白黒猫なのだが、体の大きさはライオンくらいのサイズだった。見た目が普通の猫なので、違和感だらけだ。
でも、ふっくらしてて可愛い。上の子たちでも、背中にのせて走れそうだな。
そんなことを考えていたら、サンダーキャットがスライムたちに囲まれて、何やら話し合いを行っているように見える。
次はストームキャットだな。ポチッとな。
次に現れたのは、カバくらいのサイズで真っ白な若干長毛種だ。だけど、四頭身くらいの漫画のようなデフォルメされた、太っちょな猫だった。
お前さんはその見た目で、本当にBランクの魔物なのか?
これに反応したのは、以外にもシンラだった。香箱座りをしていたストームキャットに突っ込み、全身でモフモフを感じているようだ。あまりにも深く埋まっているので、姿が確認できず心配だが……
そんなことを考えていたら、シンラがうつ伏せの状態で顔を出したが、かなりしまりのない顔になっている。うむ、気持ち良さそうだ。プラムとシオンも突入して、同じ体勢になりシンラに抱き付いて満足そうだ。
三匹とも、強そうには見えないが、ステータスを見る限りは、ランクにふさわしい力を持っていると思う。
とりあえずは、一匹ずつでいいかな?
何やらにゃ~にゃ~聞こえてきたので振り替えると、バステトが古株の普通の猫たちに何やら言われている。
お前ら、その猫って、Sランクにふさわしい強さの猫だぞ。束になっても勝てないのに、怖いもの知らずだな。
「うん。あのチビ神もたまには良いことしてくれるな。お陰で良いものが手に入ったよ。今日家に帰ったら、早速召喚してみよう」
分かりました。と言って、仕事のペースを上げた。だが、それ以上に俺の処理ペースが上がっていた。
バステトはともかく、サンダーキャットとストームキャットは、どんな魔物なのか気になるな。AランクやBランクの魔物ってことは、それなりに大きいのかな?
となると、ライオンとかトラみたいな、猫科の動物みたいなのかね? 可愛いというよりは、カッコいい部類に入る魔物だろうか? 本当に楽しみだな。
予定していた時間より早く仕事が終わり、グリエルたちに確認してもすることがなかったので、大急ぎで家に帰ることにした。
家に帰ると、今日も追いかけっこをしていたようで、シンラが目の前を走り抜けていった。左右にスライムたちが付き添っているのは、転倒したときのための保険だろう。
その後ろをプラムとシオンが走っていたが、キリエとリリーを見つけて近寄ってきた。俺じゃないところは、相変わらずだな。
追ってきていた2人が来ないことを不思議に思ったシンラが、戻ってきて俺たちのいる玄関を覗き込んできた。その視線に気付き手招きをすると、走ってきた。
うむ、シンラは抱き付いてくれるな。抱き上げて、姉たちのもとへ向かおうとすると、走って近付いてくる足音がニつ。スミレとブルムの二人だった。ミーシャは? と思ったら、ウルと話しながら歩いてきた。
ミーシャが走って着てくれなかったことに、少ししょんぼりしていたら、俺に気付くとウルと一緒に走って駆け付けてくれた。うん、可愛いな。プラムとシオンも可愛いけど、俺に冷たいからどうして良いか困るのだ。
「とーたん、何か良いことでもあったの?」
遅れてきたミーシャが、俺がいつもと違う様子をかんじたのか、質問してきた。
「ふっふっふ、聞いて驚くのだ! 今日、猫系の魔物が新しく3匹も召喚できるようになったのだ!」
子どもたちは、基本的に動物なら何でも好きだ。スライムたちはともかく、他の従魔たちは分け隔てなく可愛がっている。
そんな子どもたちは、新しく召喚できるように魔物がいると知って、凄い喜びようだった。
ペット枠として召喚することになるので、ブラウニーたちや妻たちにも確認して召喚しないとな。両方とも、問題ないと許可してくれた。うちって、食費凄いことになってるだろうな……ダンジョン農園で賄っている部分を、市場で買ったら大変なことになりそうだ。
……そんなことだから、商会からの収入がまるまる残ってしまうのではないだろうか?
美味しいものが食べれるんだから、文句はないけどな。
子どもたちの部屋で召喚しようと移動していたら、猫たちの襲撃をうけた。子どもたちは無傷だったが、俺だけが被害を受けていた。
「とーたん、この子たち、浮気するな! みたいなことを言ってるよ。浮気ってなに?」
ミーシャが猫たちの考えが分かるのは今さらだが、この猫たちが答えにくいことを……この答えは無視しよう。
「これは浮気じゃないぞ! お前たちだって可愛いし、これから召喚する子たちだって可愛い。可愛いに貴賤はないのだ! みんな可愛くて何が悪い?」
娘たちも「可愛いは正義!」と言っているので、誤魔化せたと思う。
猫たちは落ち着いたようだが、ついてきて様子を見るそうだ。
子どもたちの部屋に着いたので、早速召喚をしてみることに……
「ん~、バステトってどんな猫の姿にもなるとか言ってたけど、召喚画面では全くいじれないのだが……どうするか?」
てっきり召喚するときに、姿を選べるのかと思ったけど、どうやらそうではないらしい。ランダムで姿が決まるのかな?
まぁ、気にするだけ無駄か。
召喚してみよう。
バステト、召喚!
おや? 何やら不定形の姿で召喚されたな。スライムたちが荒ぶって、うにょうにょしているときの姿ににている気がする。
しばらく様子を見ていると、不定形の何かから生まれてきたのは、少し大きいスコティッシュフォールドが出てきた。
……? ニ回りくらい大きい以外は、特に魔物ではなく見た目はスコティッシュフォールドなのだが、どう言うことだ?
早速娘たちに捕まりもふられているが、その最中にマンチカンへ変身した。
姿を選べるって、こういうことか。体のサイズが若干不自然だけど、そのまま大きくしただけだな。
バステトが娘たちにモフられている間に、サンダーキャットとストームキャットも召喚してしまおう。
まずは、サンダーキャット! ポチッとな。
そこに現れたのは、見た目は雑種の白黒猫なのだが、体の大きさはライオンくらいのサイズだった。見た目が普通の猫なので、違和感だらけだ。
でも、ふっくらしてて可愛い。上の子たちでも、背中にのせて走れそうだな。
そんなことを考えていたら、サンダーキャットがスライムたちに囲まれて、何やら話し合いを行っているように見える。
次はストームキャットだな。ポチッとな。
次に現れたのは、カバくらいのサイズで真っ白な若干長毛種だ。だけど、四頭身くらいの漫画のようなデフォルメされた、太っちょな猫だった。
お前さんはその見た目で、本当にBランクの魔物なのか?
これに反応したのは、以外にもシンラだった。香箱座りをしていたストームキャットに突っ込み、全身でモフモフを感じているようだ。あまりにも深く埋まっているので、姿が確認できず心配だが……
そんなことを考えていたら、シンラがうつ伏せの状態で顔を出したが、かなりしまりのない顔になっている。うむ、気持ち良さそうだ。プラムとシオンも突入して、同じ体勢になりシンラに抱き付いて満足そうだ。
三匹とも、強そうには見えないが、ステータスを見る限りは、ランクにふさわしい力を持っていると思う。
とりあえずは、一匹ずつでいいかな?
何やらにゃ~にゃ~聞こえてきたので振り替えると、バステトが古株の普通の猫たちに何やら言われている。
お前ら、その猫って、Sランクにふさわしい強さの猫だぞ。束になっても勝てないのに、怖いもの知らずだな。
0
お気に入りに追加
449
あなたにおすすめの小説
乙女ゲーのラスボスに転生して早々、敵が可愛すぎて死にそうです
楢山幕府
ファンタジー
――困った。「僕は、死ななければならない」
前世の記憶を理解したルーファスは、自分がかつてプレイした乙女ゲームのラスボスだと気付く。
世界を救うには、死ぬしかない運命だと。
しかし闇の化身として倒されるつもりが、事態は予期せぬ方向へと向かって……?
「オレだけだぞ。他の奴には、こういうことするなよ!」
無表情で無自覚な主人公は、今日も妹と攻略対象を溺愛する。
――待っていろ。
今にわたしが、真の恐怖というものを教え込んでやるからな。
けれど不穏な影があった。人の心に、ルーファスは翻弄されていく。
萌え死と戦いながら、ルーファスは闇を乗り越えられるのか!?
ヒロインは登場しません。
全能で楽しく公爵家!!
山椒
ファンタジー
平凡な人生であることを自負し、それを受け入れていた二十四歳の男性が交通事故で若くして死んでしまった。
未練はあれど死を受け入れた男性は、転生できるのであれば二度目の人生も平凡でモブキャラのような人生を送りたいと思ったところ、魔神によって全能の力を与えられてしまう!
転生した先は望んだ地位とは程遠い公爵家の長男、アーサー・ランスロットとして生まれてしまった。
スローライフをしようにも公爵家でできるかどうかも怪しいが、のんびりと全能の力を発揮していく転生者の物語。
※少しだけ設定を変えているため、書き直し、設定を加えているリメイク版になっています。
※リメイク前まで投稿しているところまで書き直せたので、二章はかなりの速度で投稿していきます。
異世界トリップだって楽じゃない!
yyyNo.1
ファンタジー
「いたぞ!異世界人だ!捕まえろ!」
誰よ?異世界行ったらチート貰えたって言った奴。誰よ?異世界でスキル使って楽にスローライフするって言った奴。ハーレムとか論外だから。私と変われ!そんな事私の前で言う奴がいたら百回殴らせろ。
言葉が通じない、文化も価値観すら違う世界に予告も無しに連れてこられて、いきなり追いかけられてみなさいよ。ただの女子高生にスマホ無しで生きていける訳ないじゃん!
警戒心MAX女子のひねくれ異世界生活が始まる。
女を肉便器にするのに飽きた男、若返って生意気な女達を落とす悦びを求める【R18】
m t
ファンタジー
どんなに良い女でも肉便器にするとオナホと変わらない。
その真実に気付いた俺は若返って、生意気な女達を食い散らす事にする
まもののおいしゃさん
陰陽@2作品コミカライズと書籍化準備中
ファンタジー
まもののおいしゃさん〜役立たずと追い出されたオッサン冒険者、豊富な魔物の知識を活かし世界で唯一の魔物専門医として娘とのんびりスローライフを楽しんでいるのでもう放っておいてくれませんか〜
長年Sランクパーティー獣の檻に所属していたテイマーのアスガルドは、より深いダンジョンに潜るのに、足手まといと切り捨てられる。
失意の中故郷に戻ると、娘と村の人たちが優しく出迎えてくれたが、村は魔物の被害に苦しんでいた。
貧乏な村には、ギルドに魔物討伐を依頼する金もない。
──って、いやいや、それ、討伐しなくとも、何とかなるぞ?
魔物と人の共存方法の提案、6次産業の商品を次々と開発し、貧乏だった村は潤っていく。
噂を聞きつけた他の地域からも、どんどん声がかかり、民衆は「魔物を守れ!討伐よりも共存を!」と言い出した。
魔物を狩れなくなった冒険者たちは次々と廃業を余儀なくされ、ついには王宮から声がかかる。
いやいや、娘とのんびり暮らせれば充分なんで、もう放っておいてくれませんか?
※魔物は有名なものより、オリジナルなことが多いです。
一切バトルしませんが、そういうのが
お好きな方に読んでいただけると
嬉しいです。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
追放したんでしょ?楽しく暮らしてるのでほっといて
だましだまし
ファンタジー
私たちの未来の王子妃を影なり日向なりと支える為に存在している。
敬愛する侯爵令嬢ディボラ様の為に切磋琢磨し、鼓舞し合い、己を磨いてきた。
決して追放に備えていた訳では無いのよ?
死んで全ての凶運を使い果たした俺は異世界では強運しか残ってなかったみたいです。〜最強スキルと強運で異世界を無双します!〜
猫パンチ
ファンタジー
主人公、音峰 蓮(おとみね れん)はとてつもなく不幸な男だった。
ある日、とんでもない死に方をしたレンは気づくと神の世界にいた。
そこには創造神がいて、レンの余りの不運な死に方に同情し、異世界転生を提案する。
それを大いに喜び、快諾したレンは創造神にスキルをもらうことになる。
ただし、スキルは選べず運のみが頼り。
しかし、死んだ時に凶運を使い果たしたレンは強運の力で次々と最強スキルを引いてしまう。
それは創造神ですら引くほどのスキルだらけで・・・
そして、レンは最強スキルと強運で異世界を無双してゆく・・・。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる