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第1735話 地球より圧倒的に早くね?
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残りの3つの村の候補地の整地にかかった時間は、合わせて5日だった。
ダンジョンの入口のある場所と1つ手前の村は、他の3つと違って個々に役割があるので特別な形にしているが、残りの3つの街に関しては宿の役割と食料生産、農業や畜産業を中心に同じような形式の村になるので、色々考えずに指定された範囲の木を伐採すればいいから楽だったな。
村とはいえ、この森の中の4つの村と1つの街で食料が、維持できるようにしなきゃいけないので、かなり広範囲にわたって切り開いている。
その外周に、この森に生息している魔物たちが、入ってこれない高さの壁を作らなければいけなかったので、そちらの方が時間がかかったな。切り開くだけなら、特に何も考えずに木を切り倒していればよかっただけだからな。
10メートル近い高さの壁を作り、外堀を掘り、外堀には生活排水や温泉の排水などが流れ込むようにしている。外堀の前にスライム浄水施設で浄水してから流すので、かなり綺麗な水が溜まるはずだ。とはいえ、水の流れが無いとよどむので、山から流れている川を強引に流れに入れている。かなりの力技だ。
薪などの燃料や建築資材は、周りから切り出せば問題ないのでそういう面では、かなり恵まれている立地条件だろう。魔の森の近い位置に街が作られるのは、木材を調達しやすいからなんだよな。
だからと言って、魔の森を切り開いて街を作るやつは多くない。100年に1度いるかいないかといったレベルらしい。その大半を行ったのが、勇者やダンジョンマスター、いわゆる異世界人たちだな。
魔物に強い勇者とその仲間たちなら、俺たちほどじゃないけど魔の森を切り開けるだろう。土魔法があれば簡単に壁なんて作れるしな。魔力が少なくても、時間をかければ作れるもんな。
街の中の水は、ダンジョンマスターの能力を使って、湧き水がいたるところで湧きだすようにしている。しかも湧き出し方が、井戸から溢れるような湧き出し方をするように調節した。あふれた湧き水は、上水路を通って様々な使い方が出来るようにしている。
人が住むのは中心で、その外側に畜産エリア、外周に畑をつくる予定だ。
魔の森の中でも連作障害が起きる森もあるらしく、ノーフォーク農法の技法を取り入れて、輪作を行えるように区画分けしている。牧草エリアになった部分は、放っておくと草が成長しすぎる可能性があるので注意が必要かもな。最悪焼き畑みたいに焼く工程が入ったりしてな。
そんなこんなで、切り開いてから3週間ほどかかり各村の整備を終わらせた。冒険者たちには、交代で森に狩りに出てもいい事を伝え、村の中に残っている者は村の見回りをするようにお願いしておく。
よくよく考えたら、魔の森を馬車で走るって、結構無謀じゃないか? 間引いたとしても、常に魔物が湧き続ける場所なのだから、狙われないなんて考えは甘いよな。かといって、トンネルのような通路を村の間に通しても、中を走る馬たちにはかなりストレスだろう。広くすれば行けるか?
外が見えれば違うんだろうけど、それだと魔物に襲われるリスクが高くなるよな。4つの村はほぼ平面なので、食材の運搬には動力付きのトロッコを使うってのもありか? 多少ステータスの高い人間が、上下させる奴や自転車みたいな動力を使えば、結構な量が運べるんじゃないか?
トロッコは地下を走らせればいいし、地上は整備はしているけど壁は作っていないから、よそから来た商人は冒険者たちを雇わせれば、仕事にあぶれる奴らが減るかな?
ただ、盗賊まがいな奴らがいると困るから、魔の森の中で働く冒険者たちには審査が必要かもな。マップ先生を駆使すれば、盗賊なんて簡単に見つけられるけど……ん~そこらへんは、街の代官になる人に任せよう。
久しぶりに街を作る場所へ戻ってきた。
「何じゃこりゃ?」
第一声がこうなっても仕方がないと思う。村より広い範囲が高い壁で囲われており、かなりいかつくなっていた。ディストピアに匹敵するくらいの外壁だと思う。見た目だけね! あっちの壁には魔核が埋め込まれており、ゴーレム化してるからな。
土魔法で作った壁なら、ある程度熟練していれば簡単に壁の補修ができるから、結構コスパがいい方である。
門を抜け中に入ると、いくつか建物が建っていた。中心に大きく建てられたあれは、この街のシンボルだな。それにしても、綺麗に区画分けされてんな。ディストピアの初めの頃を思い出す光景だった。
メインの太い道路にはすでに上水道が作られており、試験的に水が流されているようだ。
確か、計画では各区画までは水をひくとか言ってたけど、その上水路は作ってないんだな。
ここまでの仕事ができるといえば……
そんな事を考えていると、するくらいものすごい勢いで近付いてくる集団がいた。
従魔のウルフたちに乗った土木組だ。結局あの子たちに建設を依頼したのか? しっかりとお金を払って、妻たちの許可を得ているなら問題ないけど、今回は使わない予定じゃなかったっけ?
少し前のことを思い出そうとしたが、失敗に終わる。
この子たちは指示に従って建物を建てたり、上水路を作ったり、道を整備したりしているだけのようだ。特に詳しい事は聞かず、指示されたことをやった後は自由にしていていいらしい。
ギルドや庁舎、領主館となる建物は結構高いけど、きちんと鉄骨とか入れてるか? 主柱や外壁、床などには使っているらしい。室内の壁には使ってないのか? と思ったら、自由に間取りを変えられるように、側だけしっかりと作るようにと指示を受けたんだってさ。納得した。
ディストピアは最近変わってきたけど、計画的に区画分けされた都市って、一種の芸術作品みたいに見えるよな。建物もある程度外観を統一していくみたいだから、綺麗な街ができそうだな。
歩いていると、
「シュウ様、良い所に来てくれました。この街の下水は、ダンジョンに流して吸収してもらいたいので、ダンジョンをイジってもらってもよろしいですか?」
あ~そっか。すぐ下がダンジョンになっているから、下水を貯める場所が作れないのか。それなら、ダンジョンに流し込んで吸収してもらえばってことだな。
区画ごとに汚水が溜まる場所はできているので、そこからダンジョンに引き込んで、吸収させる部屋に運ぶ感じだな。ピッポッパで終了!
ダンジョンの入口のある場所と1つ手前の村は、他の3つと違って個々に役割があるので特別な形にしているが、残りの3つの街に関しては宿の役割と食料生産、農業や畜産業を中心に同じような形式の村になるので、色々考えずに指定された範囲の木を伐採すればいいから楽だったな。
村とはいえ、この森の中の4つの村と1つの街で食料が、維持できるようにしなきゃいけないので、かなり広範囲にわたって切り開いている。
その外周に、この森に生息している魔物たちが、入ってこれない高さの壁を作らなければいけなかったので、そちらの方が時間がかかったな。切り開くだけなら、特に何も考えずに木を切り倒していればよかっただけだからな。
10メートル近い高さの壁を作り、外堀を掘り、外堀には生活排水や温泉の排水などが流れ込むようにしている。外堀の前にスライム浄水施設で浄水してから流すので、かなり綺麗な水が溜まるはずだ。とはいえ、水の流れが無いとよどむので、山から流れている川を強引に流れに入れている。かなりの力技だ。
薪などの燃料や建築資材は、周りから切り出せば問題ないのでそういう面では、かなり恵まれている立地条件だろう。魔の森の近い位置に街が作られるのは、木材を調達しやすいからなんだよな。
だからと言って、魔の森を切り開いて街を作るやつは多くない。100年に1度いるかいないかといったレベルらしい。その大半を行ったのが、勇者やダンジョンマスター、いわゆる異世界人たちだな。
魔物に強い勇者とその仲間たちなら、俺たちほどじゃないけど魔の森を切り開けるだろう。土魔法があれば簡単に壁なんて作れるしな。魔力が少なくても、時間をかければ作れるもんな。
街の中の水は、ダンジョンマスターの能力を使って、湧き水がいたるところで湧きだすようにしている。しかも湧き出し方が、井戸から溢れるような湧き出し方をするように調節した。あふれた湧き水は、上水路を通って様々な使い方が出来るようにしている。
人が住むのは中心で、その外側に畜産エリア、外周に畑をつくる予定だ。
魔の森の中でも連作障害が起きる森もあるらしく、ノーフォーク農法の技法を取り入れて、輪作を行えるように区画分けしている。牧草エリアになった部分は、放っておくと草が成長しすぎる可能性があるので注意が必要かもな。最悪焼き畑みたいに焼く工程が入ったりしてな。
そんなこんなで、切り開いてから3週間ほどかかり各村の整備を終わらせた。冒険者たちには、交代で森に狩りに出てもいい事を伝え、村の中に残っている者は村の見回りをするようにお願いしておく。
よくよく考えたら、魔の森を馬車で走るって、結構無謀じゃないか? 間引いたとしても、常に魔物が湧き続ける場所なのだから、狙われないなんて考えは甘いよな。かといって、トンネルのような通路を村の間に通しても、中を走る馬たちにはかなりストレスだろう。広くすれば行けるか?
外が見えれば違うんだろうけど、それだと魔物に襲われるリスクが高くなるよな。4つの村はほぼ平面なので、食材の運搬には動力付きのトロッコを使うってのもありか? 多少ステータスの高い人間が、上下させる奴や自転車みたいな動力を使えば、結構な量が運べるんじゃないか?
トロッコは地下を走らせればいいし、地上は整備はしているけど壁は作っていないから、よそから来た商人は冒険者たちを雇わせれば、仕事にあぶれる奴らが減るかな?
ただ、盗賊まがいな奴らがいると困るから、魔の森の中で働く冒険者たちには審査が必要かもな。マップ先生を駆使すれば、盗賊なんて簡単に見つけられるけど……ん~そこらへんは、街の代官になる人に任せよう。
久しぶりに街を作る場所へ戻ってきた。
「何じゃこりゃ?」
第一声がこうなっても仕方がないと思う。村より広い範囲が高い壁で囲われており、かなりいかつくなっていた。ディストピアに匹敵するくらいの外壁だと思う。見た目だけね! あっちの壁には魔核が埋め込まれており、ゴーレム化してるからな。
土魔法で作った壁なら、ある程度熟練していれば簡単に壁の補修ができるから、結構コスパがいい方である。
門を抜け中に入ると、いくつか建物が建っていた。中心に大きく建てられたあれは、この街のシンボルだな。それにしても、綺麗に区画分けされてんな。ディストピアの初めの頃を思い出す光景だった。
メインの太い道路にはすでに上水道が作られており、試験的に水が流されているようだ。
確か、計画では各区画までは水をひくとか言ってたけど、その上水路は作ってないんだな。
ここまでの仕事ができるといえば……
そんな事を考えていると、するくらいものすごい勢いで近付いてくる集団がいた。
従魔のウルフたちに乗った土木組だ。結局あの子たちに建設を依頼したのか? しっかりとお金を払って、妻たちの許可を得ているなら問題ないけど、今回は使わない予定じゃなかったっけ?
少し前のことを思い出そうとしたが、失敗に終わる。
この子たちは指示に従って建物を建てたり、上水路を作ったり、道を整備したりしているだけのようだ。特に詳しい事は聞かず、指示されたことをやった後は自由にしていていいらしい。
ギルドや庁舎、領主館となる建物は結構高いけど、きちんと鉄骨とか入れてるか? 主柱や外壁、床などには使っているらしい。室内の壁には使ってないのか? と思ったら、自由に間取りを変えられるように、側だけしっかりと作るようにと指示を受けたんだってさ。納得した。
ディストピアは最近変わってきたけど、計画的に区画分けされた都市って、一種の芸術作品みたいに見えるよな。建物もある程度外観を統一していくみたいだから、綺麗な街ができそうだな。
歩いていると、
「シュウ様、良い所に来てくれました。この街の下水は、ダンジョンに流して吸収してもらいたいので、ダンジョンをイジってもらってもよろしいですか?」
あ~そっか。すぐ下がダンジョンになっているから、下水を貯める場所が作れないのか。それなら、ダンジョンに流し込んで吸収してもらえばってことだな。
区画ごとに汚水が溜まる場所はできているので、そこからダンジョンに引き込んで、吸収させる部屋に運ぶ感じだな。ピッポッパで終了!
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