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第1713話 色って重要……
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食事も終わりお風呂も入った後に子ども部屋に呼ばれたので、遊びに行く事にした。何をするのかと思えば、先ほどもらった水晶の置物を見てほしい! と言われた。綺麗だから見せたいってことかな? それ、俺が作ったんだけどな。
部屋に入ると暗かった。見えないというわけでは無いが、結構暗かった。広い部屋の中央にある机の上に、俺の作った水晶の置物があった。
行くよ! と言って、3人で水晶に光を灯した。
光量が強くないので、ダンジョンの中で見たような淡い光なのだが、これはこれで綺麗だな。でも、娘たちには少し不満だったみたいで、もっと明るくできないか体を揺さぶられたので、光量も調整できるように魔核を改造した。
どうやらお気に召したようで、3人とも鼻の穴を膨らましていた。
妻たちも一緒にその光をながめていると、部屋が騒がしくなった。シンラがプラムたちと追いかけっこをし始めたのだ。お前らも飽きずによくやるな。
足元が見えないためか部屋を高速でハイハイしていると、いつもと部屋の雰囲気が違うことに気付いたシンラが、その原因の元へ走ってきた。綺麗に光っている水晶たちを、下の子3人が机につかまりながら見入っている。
「3人とも、綺麗でしょ?」
スミレが3人に問いかけると、3人とも机を叩いて「ちれい!」と言いながら、肯定しているようだ。そんなにバシバシ叩いて、手は痛くないのか?
光っている水晶に手を伸ばしたプラムに、これは私たちの宝物だからあげられないよ、とブルムが諭していた。隣でミーシャが、とーたんが作ってくれたんだよ! と自慢げに言うと、捕まり歩きでシンラが俺の方に向かってきたのだ。
単語を発声することはできるが、しっかり意味を理解して言葉を並べられる程、理解しているわけでは無いシンラは、水晶を指さして言葉にならない言葉を発していた。
遅れて到着したプラムもシオンも、シンラにシンクロして声を出し始めた。
お主たちも欲しいってことか、分かったよ。3人分も作ってやるよ。ミーシャたちより小さいやつだぞ!
30分ほどかけて重さも考慮に入れながら作成した。ついでに1つだけミーシャたちより大きい物も作っている。
プラムたち3人は触ると点いたり消えたりするのが楽しいのか、ペタペタと触って遊んでいる。姉たちも微笑ましそうに様子を見ていた。
6人から少し距離を置いて、見守るように立っていたウルを近くに呼びよせて、膝の上に座らせる。少し恥ずかしがっていたが、大人しくされるがままの状態だ。
最後に作った大きい水晶の置物をウルに渡す。
それに気付いたミーシャたちが、一番大きい! これでみんなお揃い! と喜び始めた。
表情でウルも欲しがっていることは分かっていたのだが、言い出せずにいたのでプレゼントした。子どもなんだからもっとわがままを言ってもいいと思うのだが、なかなかそうはいかないみたいだ。
子どもたちは一通り楽しむと電池が切れたように眠りについてしまい、今日は解散となる。
次の日俺たちは体をほぐしながら、今日踏破する13階以下のマップをながめる。今までのパターンとすれば、15階に入ると雰囲気が変わるだろう。おそらく、敵のランクも上がると思う。亜人に加えて他の種族がいなければ、対応のし辛さから言えば楽になるのだが、どうなるのやら?
サクッと進んでいく。
昨日の続きなので隊列は変えずに進んでいる。やっぱり、昆虫タイプも面倒だけど、それ以上にヤモリだかイモリだかわからん魔物が厄介だ。カメレオンみたいに、壁や天井に同化するしスキルでの判定も厳しい。それに毒持ちなのが一番面倒な事である。
さすがに細かいのが多くなってくると、面倒なのでかなり強引な手段で殲滅を始めた。
俺がかつて神のダンジョンで出会った、黒い悪魔の殲滅の時と同じ方法だ。通路を埋めるように広範囲の魔法を使い、すべてを焼き払った。
しっかりと魔法の反動による影響を別の魔法で相殺しているあたり、連携をかなり練習していたようだな。
15階に到着すると、予想通り雰囲気が変わった。薄い赤から、濃い赤に水晶の光が変わっている。なんか、火山とか熱い場所の演出とかに赤い光を使うような感じの赤だった。
別に気温が変わったわけでもないのに、なぜか少し暖かく感じるのだから共感覚というのは不思議である。
魔物はD~Cランクに上がっている。俺たちからすれば大した変化では無いのだが、頭がよくなる所為か若干狡猾になっていくんだよね。後5階降りると、これに他の種族、昆虫や爬虫類なんかが追加されるとさらに面倒だな。
そして、戦っていない俺がいうのも変だけど、薄い赤の時はそこまで感じなかったのだが、濃い赤になって思ったことがある。見難い! 視覚に頼り過ぎない訓練はしているが、やはり人間なので視覚による認識が大半を占めるので、色による視覚の阻害って思ったより厳しいんだな。
これなら真っ暗の方が対応しやすい気がするわ。だって暗ければ自分で光を出すだけで済むんだもんな。でもさ、この階って明るさだけはあるんだよ。だけどその光が濃い赤って言うのが問題だと思う。
みんなに声をかけて俺は少し強めの光を生み出す。
「これはこれで見難いです」
キリエに止めてくださいと怒られた。
これって結構面倒だな。俺のダンジョンのどこかに取り入れてみるか?
それでも15~19階は、亜人だけだと思うので問題ないだろう。それ以上に気になるのは、今までの階層でウィスプがなんで死んでいるのかが良く分からないことだな。
昼食を20階の手前で食べた後、20階へ進んでいく。
部屋に入ると暗かった。見えないというわけでは無いが、結構暗かった。広い部屋の中央にある机の上に、俺の作った水晶の置物があった。
行くよ! と言って、3人で水晶に光を灯した。
光量が強くないので、ダンジョンの中で見たような淡い光なのだが、これはこれで綺麗だな。でも、娘たちには少し不満だったみたいで、もっと明るくできないか体を揺さぶられたので、光量も調整できるように魔核を改造した。
どうやらお気に召したようで、3人とも鼻の穴を膨らましていた。
妻たちも一緒にその光をながめていると、部屋が騒がしくなった。シンラがプラムたちと追いかけっこをし始めたのだ。お前らも飽きずによくやるな。
足元が見えないためか部屋を高速でハイハイしていると、いつもと部屋の雰囲気が違うことに気付いたシンラが、その原因の元へ走ってきた。綺麗に光っている水晶たちを、下の子3人が机につかまりながら見入っている。
「3人とも、綺麗でしょ?」
スミレが3人に問いかけると、3人とも机を叩いて「ちれい!」と言いながら、肯定しているようだ。そんなにバシバシ叩いて、手は痛くないのか?
光っている水晶に手を伸ばしたプラムに、これは私たちの宝物だからあげられないよ、とブルムが諭していた。隣でミーシャが、とーたんが作ってくれたんだよ! と自慢げに言うと、捕まり歩きでシンラが俺の方に向かってきたのだ。
単語を発声することはできるが、しっかり意味を理解して言葉を並べられる程、理解しているわけでは無いシンラは、水晶を指さして言葉にならない言葉を発していた。
遅れて到着したプラムもシオンも、シンラにシンクロして声を出し始めた。
お主たちも欲しいってことか、分かったよ。3人分も作ってやるよ。ミーシャたちより小さいやつだぞ!
30分ほどかけて重さも考慮に入れながら作成した。ついでに1つだけミーシャたちより大きい物も作っている。
プラムたち3人は触ると点いたり消えたりするのが楽しいのか、ペタペタと触って遊んでいる。姉たちも微笑ましそうに様子を見ていた。
6人から少し距離を置いて、見守るように立っていたウルを近くに呼びよせて、膝の上に座らせる。少し恥ずかしがっていたが、大人しくされるがままの状態だ。
最後に作った大きい水晶の置物をウルに渡す。
それに気付いたミーシャたちが、一番大きい! これでみんなお揃い! と喜び始めた。
表情でウルも欲しがっていることは分かっていたのだが、言い出せずにいたのでプレゼントした。子どもなんだからもっとわがままを言ってもいいと思うのだが、なかなかそうはいかないみたいだ。
子どもたちは一通り楽しむと電池が切れたように眠りについてしまい、今日は解散となる。
次の日俺たちは体をほぐしながら、今日踏破する13階以下のマップをながめる。今までのパターンとすれば、15階に入ると雰囲気が変わるだろう。おそらく、敵のランクも上がると思う。亜人に加えて他の種族がいなければ、対応のし辛さから言えば楽になるのだが、どうなるのやら?
サクッと進んでいく。
昨日の続きなので隊列は変えずに進んでいる。やっぱり、昆虫タイプも面倒だけど、それ以上にヤモリだかイモリだかわからん魔物が厄介だ。カメレオンみたいに、壁や天井に同化するしスキルでの判定も厳しい。それに毒持ちなのが一番面倒な事である。
さすがに細かいのが多くなってくると、面倒なのでかなり強引な手段で殲滅を始めた。
俺がかつて神のダンジョンで出会った、黒い悪魔の殲滅の時と同じ方法だ。通路を埋めるように広範囲の魔法を使い、すべてを焼き払った。
しっかりと魔法の反動による影響を別の魔法で相殺しているあたり、連携をかなり練習していたようだな。
15階に到着すると、予想通り雰囲気が変わった。薄い赤から、濃い赤に水晶の光が変わっている。なんか、火山とか熱い場所の演出とかに赤い光を使うような感じの赤だった。
別に気温が変わったわけでもないのに、なぜか少し暖かく感じるのだから共感覚というのは不思議である。
魔物はD~Cランクに上がっている。俺たちからすれば大した変化では無いのだが、頭がよくなる所為か若干狡猾になっていくんだよね。後5階降りると、これに他の種族、昆虫や爬虫類なんかが追加されるとさらに面倒だな。
そして、戦っていない俺がいうのも変だけど、薄い赤の時はそこまで感じなかったのだが、濃い赤になって思ったことがある。見難い! 視覚に頼り過ぎない訓練はしているが、やはり人間なので視覚による認識が大半を占めるので、色による視覚の阻害って思ったより厳しいんだな。
これなら真っ暗の方が対応しやすい気がするわ。だって暗ければ自分で光を出すだけで済むんだもんな。でもさ、この階って明るさだけはあるんだよ。だけどその光が濃い赤って言うのが問題だと思う。
みんなに声をかけて俺は少し強めの光を生み出す。
「これはこれで見難いです」
キリエに止めてくださいと怒られた。
これって結構面倒だな。俺のダンジョンのどこかに取り入れてみるか?
それでも15~19階は、亜人だけだと思うので問題ないだろう。それ以上に気になるのは、今までの階層でウィスプがなんで死んでいるのかが良く分からないことだな。
昼食を20階の手前で食べた後、20階へ進んでいく。
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