ダンマス(異端者)

AN@RCHY

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第1695話 一安心

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 目が覚めた。

「ふ~良く寝た……ん? 今何時だ!?」

 俺は目が覚めて慌てて時計を見た。6時か……そこまで早く起きたわけじゃないのか。仕事に行く準備もしないとな。っと、娘たちの様子は……あれ? 眠れなくて朝まで起きてて、それからの記憶がないから寝たんだと思うけど、その時すでに6時過ぎてなかったっけ?

 ってことは、今は夜の6時……18時ってことか? それとも、次の日の朝6時か?

 どちらにしても、起きて飯を食うか、腹減った。

 食堂に行くと時間が判明する。どうやら、10時間くらい寝ていたらしい……でも、24時間ちょっと起きていただけで、10時間も寝るか? 心配しすぎて心が疲れてたんかな? あれ? 俺、クルーザーに乗ってなかったっけ? まぁいいか。

 娘たちは元気だけど、やはり熱があるのですぐ疲れて寝てしまうらしい。でも、騒がないだけで普通に過ごせているようなので安心した。

 おっと、足元に久々の感触が、うちのニャンコたちが、俺の足元に集まってきていた。最近俺の近くに来ることなんてほとんどなかったのにな。娘たちが餌をあげているのだが、いないから俺にねだりに来たのだと思う。

 ニャーニャー鳴いた後に、いつも餌を食べている場所をチラッと見てまた鳴くのだ。昔は俺やブラウニーたちが準備してたのを思い出して、俺のとこに来たのだろう。ブラウニーたちは俺が優先だからな。

 仕方がないな。媚びを売るようにすり寄ってくる様子が可愛くて、餌を準備してやった。こいつらは猫だけど、ブラウニーたちの指導を受けているので待てができるんだよな。「良し」の掛け声があるまで待つんだよな。俺の顔と餌を交互に見る姿が可愛くて、ちょっとだけ我慢をさせてから許可を出す。

 俺も食事を食べよう。

 朝食を食べずに寝たから、俺は昨日の夜から何も食べていないんだよな。胃の中が空っぽでお腹が空いているのだ!

 そして今日はカレーだ! 1杯目は日本人の国民食カレーライスで食べ、2杯目はチキンカレーにチーズナンを食べた。チキンティッカにキャベツの千切りに、ニンジンドレッシングをかけて食べた。良く分かんないけどチキンカレーとナンには、ニンジンドレッシングをかけたサラダが合うんだよね。

 ふ~腹いっぱい。結局、ナンをお代わりしてしまった。カレーライスもいいけど、ナンも捨てがたいんだよね。ナンにあったチキンカレーを作ってくれるから特にね。

 食事が終わる頃には、妻たちも半分くらい食事を始めていた。子どもたちの様子を聞いてみると、今日はみんなの好きなカレーだと喜んでいた、と教えてもらった。

 カメラで様子を覗いてみると、子どもたちが並んでカレーを食べている姿を見てほっこりした。上の子たちも好きだけど、下の子たちもカレーの虜になってるんだよな。上の子たちは、カツや唐揚げを乗せているが、下の子たちはトッピングは無しだ。その分、カレー自体に大きめのお肉が入っている。

 覗いていることがバレて、娘たちが手を振ってくれている。俺もカメラをオンにして手を振り返した。下の子たちは、一心不乱にカレーを食べているな。お父さんはちょっと寂しいぞ! プラムとシオンは姉たちの様子に気付きこっちをチラッと見て、また食べ始めた。泣いていいかな?

 さて、どうしたものか。仕事に関しては、明日で問題ないとの事で庁舎にこれから行く必要はない。だけどさ、10時間も寝ちゃったから眠くねえんだよな。とりあえず風呂に入ってさっぱりするか。

 お湯につかろうと考えたが、今日はサウナに先に入ろう!

「って、おい! 何でニコがここにいるんだ? お前、こんな所にいたら干からびるんじゃねえか? 大丈夫なのか?」

 ニコが触手を伸ばして、問題無いとジェスチャーをしてきた。本当にスライムの生態は、意味が分からんな。そもそも、こいつらの体って水分が多いのかも良く分からんのだよな。

 100度程の乾式サウナに入りながら、ニコの様子をながめる。こいつの体表? に人間みたいな汗をポツポツとかいている様子が見られる。こいつには汗腺でもあるのかね? それとも俺たちの真似なのかね?

 汗らしきものをかいた後は、触手というか手のようなものを体で作り、近くに置いてあったタオルで拭いている。何でこんな事しているのやら?

 そんな事を考えていたら、12分時計が1周していた。

 サウナから出て、水風呂へダイブ! うへ~気持ちぃ! 熱いサウナからの水風呂のコンボって最強だよな。ニコも一緒に出てきて、俺と水風呂へダイブしている。お前にもこの良さが分かるのか?

 それにしても、12分は長すぎたな。ちょっと体が疲れたわ。汗を結構かいたので、体が水を欲している、冷たい水をチビチビ飲んでいると、ニコにねだられたので、コップで準備してやると器用に飲み始めた。

 続けてサウナに入るのもいいけど、湯船にも浸かりたいからなって、こっちにはスライムたちがひしめき合っていて、入る隙間が無かった。本当に意味が分からんな、こいつらは……

 仕方がないので、続けてサウナに入る事にした。

 1時間程、サウナと水風呂を行ったり来たりしてお風呂から上がる。ニコも一緒に出てきたが、他のスライムたちは、そのまま湯船に浮かんでいた。

 おぉ~ブラウニーたちが気を利かせて、コーヒー牛乳を準備してくれていた。キンキンに冷えていて、程よく甘い……いうなれば、最高である!

 分かった分かった、お前にもやるからタックルしてくるな。

 まぁ、娘たちが元気だということが分かったから、昨日の夜みたいに何も手につかない。なんて事はないが、ゲームをするほど神経は太くないようだ。小説でも読んで時間を潰すかな。

 結局眠りにつけたのは、深夜の2時を回っていた。

 2日後、子どもたちが元気になり、いつものように家の中を走り回っている。うむ、この子たちは元気に走り回っている方が合うな。
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