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第1677話 対応策
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そもそも、何で神がこんな事してんだ?
『さ~理由は分からないわよ。仕掛けた本人でもないしね。ただ予想するなら、あんたがいるからでしょうね。あんたに煮え湯を飲まされた神は多いからね。その反面、私に近い神たちは得している神が多いわね。そのやっかみみたいなものじゃないかしら?』
お前らさ、少し自由過ぎないか? この世界に干渉しすぎだろ!
『私たちには分からないけど、前に創造神様が「自分の方が優れていると思ったら、すべてにおいて勝ってないと許せないものだ」って言ってたわね。プライドか何を保つために、あんたをどうにかしたいんじゃないかしら?』
本当に迷惑な奴らだな。で、呪いをまき散らすまでの猶予はどの位なんだ?
『え? そんなの治してしまえばいいじゃない』
お前はアホか! 高ランクのエリクサーや万能薬でも治せないものを、どうやって解呪すればいいんだよ!
『それじゃ解呪できないわよ。呪いって言うのは、純粋な物で清められるのよ。正しい表現じゃないけど、酸性の物をアルカリ性の物で中和するように、呪い、穢れは純粋な物で中和できるのよ』
純粋な物? そんなもんあるわけないだろ!
『はぁ~、あんたってよく分からない所では鋭いのに、こういう時だけはポンコツよね!』
お前なんて、年中ポンコツじゃねえか!
『うるさいわよ! っと、純粋な物だったわね。あんたたちだって、先日の身内の戦闘の時に、純粋な物の代表を使っていたわよ。まぁ神界には純粋な物はありふれてるけど、その世界にはそれしか純粋な物は存在しないからね』
グダグダ言ってねえで、その純粋な物を教えろ!
『ここまで言っても分からないのかしら? 答えは「じゅんすい」よ』
はぁ? 純粋って言葉か概念か? そんなもので治るんだったら苦労しねえよ!
『バカチンが! 言葉としての純粋じゃなくて、あなたたちが生きるための水の純度を高めた物よ!』
純粋じゃなくて、純水か……日本人にも難しい日本語ってどうなんだろうな。純水なら魔法で作れるから、それをどうしたらいいんだ?
『あ~魔法で作った純水は、純水であって純粋でないから駄目よ』
意味が分からんわ! 魔法で作ったって純水は純水だろ?
『魔法で作った純水は、物質としてみれば純粋なんだけど、魔法的要因、マナやエーテル……この際呼び名は何でもいいわね。それが大量に含まれてるから、概念としての純粋からはかけ離れてしまうのよ』
はぁ? じゃあ、実験器具を大量に準備して、何度も蒸留を繰り返して純水を作れとでも言ってんのか?
『あんたって、ここまで察しが悪かったかしら? 魔法はダメだけど、純水くらいならDPで召喚すればいいじゃない』
DPで召喚したって、スキルや何かが影響するから純粋ではないだろ?
『その認識がおかしいのよね。魔法はその世界の法則みたいなものだけど、ダンジョンマスターのスキルはどちらかというと神の領域に近いのよ。だから、召喚は魔法ではなく神の御業ということね』
話が見えん。神の御業だろうが、魔法がダメならダンジョンマスターのスキルだってアウトだろ?
『頭が固いわね。理由なんてこの際どうでもいいでしょ! ダンジョンマスターのスキルで生み出した、召喚した純水なら条件を満たせるんだから、それで十分でしょ?』
分かった。その純水を用意したらどうすればいいんだ?
『今回の呪いは、かけられた者の体全体を侵食して動けなくしてから、生命を刈り取りまき散らすものよ。だから、体内からと体外から清めればいいわ!』
その方法を聞いてるんだよ!
『これは失礼、知らない相手に教えるのって難しいわね。まぁ簡単に言えば、純水を体重の200分の1以上の量を飲ませて、体重の5倍ほどの純水の中に放り込めば10分位で解呪できるわ』
もしDPで生み出せなかったら、かなり面倒だったな。
『注意してほしいのは、湯船みたいなのは1度使ったら、純水で綺麗に流さないといけないわよ』
毎回DPで召喚しても問題ないよな?
『そうね、クリーンルームを作れるなら、ある程度時間がかかっても問題ないわ』
もしかして、クリーンルームじゃない場所で放置しておくと、純水じゃなくなるのか?
『何言ってんの、馬鹿ね! クリーンルームでも時間が経てば、純水じゃなくなるわよ。空気がどれだけ汚れてるか知ってるでしょ』
それって、地球の話じゃないのか?
『本当に今日は察しが悪いわね! 確かに地球の空気は最低だけど、別に排気ガスだけが空気を汚染しているわけじゃないわよね? 他に微粒子単位の汚れみたいなものが、必ずそこには存在するのよ』
そう言われて俺は理解した。
クリーンルームだって、すべてを完璧に排除することはできない。もしここら辺一帯の空気が綺麗なら、呪いは払われるはず。
『ん~80点ね。空気は、どんなに頑張っても純粋にする事はできないの。ちょっと違うわね。純粋にすることが一瞬しかできないのよ。DPで空気を生み出しても、すぐに汚れた空気が混ざって純粋ではなくなるの。
でも、水なら混ざるまでの時間がかかるから、呪い、穢れを払うことのできる唯一の物質よ。実際にはもっと難しい事があるみたいだけど、私じゃ理解できないしね!』
地球でも同じなのだろうか? この世界の法則かもしれないけど、とりあえず純水で何とかなるらしい。
ダンジョンの中でも、純水は保ちにくいか?
『地上よりはマシって程度ね。1つだけアドバイスをあげるわ。液体系の洗剤なんかで業務用のようなビニールにつつまれた物なら、かなり長い時間保つことができるわよ』
なるほど、溶けにくい容器に密封すれば純水を保てることができるのか。
結界を使えば、簡易的なクリーンルームはできるから、さっさと帝国の人たちを助けに行くか。とばっちりみたいな形で呪いをくらったみたいだし、こんなことした神をどうにかしてやりたいぜ!
『さ~理由は分からないわよ。仕掛けた本人でもないしね。ただ予想するなら、あんたがいるからでしょうね。あんたに煮え湯を飲まされた神は多いからね。その反面、私に近い神たちは得している神が多いわね。そのやっかみみたいなものじゃないかしら?』
お前らさ、少し自由過ぎないか? この世界に干渉しすぎだろ!
『私たちには分からないけど、前に創造神様が「自分の方が優れていると思ったら、すべてにおいて勝ってないと許せないものだ」って言ってたわね。プライドか何を保つために、あんたをどうにかしたいんじゃないかしら?』
本当に迷惑な奴らだな。で、呪いをまき散らすまでの猶予はどの位なんだ?
『え? そんなの治してしまえばいいじゃない』
お前はアホか! 高ランクのエリクサーや万能薬でも治せないものを、どうやって解呪すればいいんだよ!
『それじゃ解呪できないわよ。呪いって言うのは、純粋な物で清められるのよ。正しい表現じゃないけど、酸性の物をアルカリ性の物で中和するように、呪い、穢れは純粋な物で中和できるのよ』
純粋な物? そんなもんあるわけないだろ!
『はぁ~、あんたってよく分からない所では鋭いのに、こういう時だけはポンコツよね!』
お前なんて、年中ポンコツじゃねえか!
『うるさいわよ! っと、純粋な物だったわね。あんたたちだって、先日の身内の戦闘の時に、純粋な物の代表を使っていたわよ。まぁ神界には純粋な物はありふれてるけど、その世界にはそれしか純粋な物は存在しないからね』
グダグダ言ってねえで、その純粋な物を教えろ!
『ここまで言っても分からないのかしら? 答えは「じゅんすい」よ』
はぁ? 純粋って言葉か概念か? そんなもので治るんだったら苦労しねえよ!
『バカチンが! 言葉としての純粋じゃなくて、あなたたちが生きるための水の純度を高めた物よ!』
純粋じゃなくて、純水か……日本人にも難しい日本語ってどうなんだろうな。純水なら魔法で作れるから、それをどうしたらいいんだ?
『あ~魔法で作った純水は、純水であって純粋でないから駄目よ』
意味が分からんわ! 魔法で作ったって純水は純水だろ?
『魔法で作った純水は、物質としてみれば純粋なんだけど、魔法的要因、マナやエーテル……この際呼び名は何でもいいわね。それが大量に含まれてるから、概念としての純粋からはかけ離れてしまうのよ』
はぁ? じゃあ、実験器具を大量に準備して、何度も蒸留を繰り返して純水を作れとでも言ってんのか?
『あんたって、ここまで察しが悪かったかしら? 魔法はダメだけど、純水くらいならDPで召喚すればいいじゃない』
DPで召喚したって、スキルや何かが影響するから純粋ではないだろ?
『その認識がおかしいのよね。魔法はその世界の法則みたいなものだけど、ダンジョンマスターのスキルはどちらかというと神の領域に近いのよ。だから、召喚は魔法ではなく神の御業ということね』
話が見えん。神の御業だろうが、魔法がダメならダンジョンマスターのスキルだってアウトだろ?
『頭が固いわね。理由なんてこの際どうでもいいでしょ! ダンジョンマスターのスキルで生み出した、召喚した純水なら条件を満たせるんだから、それで十分でしょ?』
分かった。その純水を用意したらどうすればいいんだ?
『今回の呪いは、かけられた者の体全体を侵食して動けなくしてから、生命を刈り取りまき散らすものよ。だから、体内からと体外から清めればいいわ!』
その方法を聞いてるんだよ!
『これは失礼、知らない相手に教えるのって難しいわね。まぁ簡単に言えば、純水を体重の200分の1以上の量を飲ませて、体重の5倍ほどの純水の中に放り込めば10分位で解呪できるわ』
もしDPで生み出せなかったら、かなり面倒だったな。
『注意してほしいのは、湯船みたいなのは1度使ったら、純水で綺麗に流さないといけないわよ』
毎回DPで召喚しても問題ないよな?
『そうね、クリーンルームを作れるなら、ある程度時間がかかっても問題ないわ』
もしかして、クリーンルームじゃない場所で放置しておくと、純水じゃなくなるのか?
『何言ってんの、馬鹿ね! クリーンルームでも時間が経てば、純水じゃなくなるわよ。空気がどれだけ汚れてるか知ってるでしょ』
それって、地球の話じゃないのか?
『本当に今日は察しが悪いわね! 確かに地球の空気は最低だけど、別に排気ガスだけが空気を汚染しているわけじゃないわよね? 他に微粒子単位の汚れみたいなものが、必ずそこには存在するのよ』
そう言われて俺は理解した。
クリーンルームだって、すべてを完璧に排除することはできない。もしここら辺一帯の空気が綺麗なら、呪いは払われるはず。
『ん~80点ね。空気は、どんなに頑張っても純粋にする事はできないの。ちょっと違うわね。純粋にすることが一瞬しかできないのよ。DPで空気を生み出しても、すぐに汚れた空気が混ざって純粋ではなくなるの。
でも、水なら混ざるまでの時間がかかるから、呪い、穢れを払うことのできる唯一の物質よ。実際にはもっと難しい事があるみたいだけど、私じゃ理解できないしね!』
地球でも同じなのだろうか? この世界の法則かもしれないけど、とりあえず純水で何とかなるらしい。
ダンジョンの中でも、純水は保ちにくいか?
『地上よりはマシって程度ね。1つだけアドバイスをあげるわ。液体系の洗剤なんかで業務用のようなビニールにつつまれた物なら、かなり長い時間保つことができるわよ』
なるほど、溶けにくい容器に密封すれば純水を保てることができるのか。
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