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第1644話 新たな試み
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魔物の祭典が終わってから、概ね平和な時間が過ぎている。
概ねということは、少しは面倒ごとがあったということである。その面倒ごとと言えば、チビ神からの念話である。
内容は、他の賭けは何かないかとか、この賭けをする時に注意することや、ダンジョンマスターとしてあった方が良い機能とか、根ほり葉ほり聞かれるので、最後の方は適当に返していたので全く覚えていない。
今は、昼食を食べて食休みをしている。いる場所は子ども部屋だ。フブキに寝転がってもらい背もたれにしてだれている。娘たちは俺の足に抱き着いて寝ている。ミーシャ・スミレ・ブルムに交じってシンラがいるのが当たり前になっていて違和感が無くなってきた。
そして、シンラを挟んでいないプラムとシオンは、フブキの横っ腹の上で伸びるように寝ている。
喜んでいるかのように喉をグルグル鳴らしているので、娘たちと一緒に寝れるのは嬉しいのだろう。こいつも娘たちのフリークスになったのかな? 声をかけると鳴かずに尻尾をフリフリして、娘たちの体を優しくなでている。
さて、1時間ほどのんびりとしたところで俺は仕事へ行くことにした。ミーシャたちを起こすのはためらわれたので、俺の足の代わりにフブキの尻尾を入れてもらい代わりをしてもらう。
今日はいつもと違い、午前中に仕事へ行こうとしたところ、午後から来るように言われていたので今からの出勤となる。
俺が庁舎に来たことが分かると、次々に執務室へ人が集まり始めた。
何が行われるのだろう? 俺は何も聞かされていなかったのでよくわからないが、この街の担当じゃないメンバーも揃っている。何があるんだ?
どうやら今日は、報告会があるようだ。各街の状況に困っている点などを共有して、自分たちの街ではこんなことをしているとか、意見を出し合う場だ。
そういえば、俺が呼ばれないときもあるらしいのだが、今回は珍しく呼ばれたのは、前回の参加と同じで何やらイベントを行うので意見を聞きたいのだろう。
各街10分ちょっとで報告が終わり、2時間もしないうちに報告会が終了する。事前に配布された資料を見ながらなので、俺以外はしっかりと読んでおりサックサク話が進んでいったな。
で、本命の話になった。
どうやら俺の街となっている街で、交流をはかろうという話になっているようで、前回の神たちの戯れであったように、何かしらの競技会が街対抗でできないだろうか? ということだった。
交流会をしても、参加した人間だけしか交流できないのではと思ったが、各街にプロジェクターのような魔道具をいくつか配布して、広場に集まって観戦するのはどうかとという話になった。
なるほど、誰が作ったのかと思ったら綾乃が、クリエイトゴーレムを使わずにディストピアの人たちと協力して作ったらしい。あいつ、知らないところで仕事してたんだな。
それがあるなら、観戦はできるけど夜じゃないと使えなくないか? さすがに大人数を収容できる箱を作るのは大変だし、難しくないか?
と思ったら、農閑期の夕方から深夜にかけてお祭りみたいな形で、屋台やお酒を出して楽しむイベントにしようかと考えているらしい。
経済の動きが鈍くなる農閑期に、活性化させるには悪くない方法なのかな? ゴーストタウンやディストピアには関係ないけどね。
ただ問題は、何をするかって話になった。この世界は、ステータスがあるのでレベルによって大きく身体能力が変わってしまう。特にスキルで強化系を持っていると、数レベルくらいの差であれば簡単に覆るからな。
ステータス毎に分けるのはさすがに難しいな。かといってレベル毎に分けるとなると、戦闘系の職業についていたら、1~2くらい上がることだってあるからな。特にダンジョンのある街の人間は、変わる可能性があるからな。
難しいな……野球は球の速度にもバットの速度にも影響してくるからな。それに、地球と同じサイズの野球場だったら狭すぎるだろうな。サッカーも一緒か。走るスピードが、余裕で地球の世界記録より早い人がゴロゴロいるから、わちゃわちゃしそうだ。
騎士団のレベルの高い団員なら、フルプレートメイルを着て20キロメートルくらいなら、マラソン選手と大差ないレベルで走るからな。
ルールを覚えさせるのも大変だろう。サッカーのタックルみたいなことをしたら、乱闘になったりしないかな? 野球のデッドボールなんか、すぐに乱闘騒ぎになりそうだわ。
そんな話をしていたら、子どもたちの運動会みたいな感じから始めたらどうか、という話がバザールから出た。
それならありかもな。子どもでレベルが高いのは、豪商や貴族の子ども位だからな。高いって言っても5~10とかそんなもんだけどな。
そういう子どもは残念ながら参加できないが、子どもたちが遊びの延長で真剣になれるかもしれない、という話になり、各街の学校で取り入れてみることになった。ディストピアからの出向組の子どもたちは、マイワールドの学校でやってくれ。
初の試みとしては、大人より子どもの方が良いかもしれないな。能力に差がほとんどないから、純粋に練習した分だけ差が付く形になりそうだけどな。
その発表会として、大会みたいなのを何日かやれば、お祭りになるだろう。
場所は、マイワールドに準備するか? 家族はスタジアムで見れるけど、それ以外の住人は広場で、いや日帰りみたいな形でできるんだから、観客無しでもいいか? そんなことを考えていたら、スタジアムには、各街の映像や声を流せばいいんじゃないか? ということになった。
俺の子たちは、大きくなっても参加できないな。上の子たちはすでにレベル300に到達してるからな。どれだけ魔物を倒したんだか。
すぐにと言うことではないので、いったん持ち帰って学校で教えてみてから、という話になった。
でも、各街で共有して何かできる。競い合えるっていうのは悪くない考えだと思う。ゴーストタウンでやる武道大会とかを、娯楽とかで各街の広場流すのはありかもな。
実況者も育てるべきか?
最後には、どうでもいいことを考え始めていた。
概ねということは、少しは面倒ごとがあったということである。その面倒ごとと言えば、チビ神からの念話である。
内容は、他の賭けは何かないかとか、この賭けをする時に注意することや、ダンジョンマスターとしてあった方が良い機能とか、根ほり葉ほり聞かれるので、最後の方は適当に返していたので全く覚えていない。
今は、昼食を食べて食休みをしている。いる場所は子ども部屋だ。フブキに寝転がってもらい背もたれにしてだれている。娘たちは俺の足に抱き着いて寝ている。ミーシャ・スミレ・ブルムに交じってシンラがいるのが当たり前になっていて違和感が無くなってきた。
そして、シンラを挟んでいないプラムとシオンは、フブキの横っ腹の上で伸びるように寝ている。
喜んでいるかのように喉をグルグル鳴らしているので、娘たちと一緒に寝れるのは嬉しいのだろう。こいつも娘たちのフリークスになったのかな? 声をかけると鳴かずに尻尾をフリフリして、娘たちの体を優しくなでている。
さて、1時間ほどのんびりとしたところで俺は仕事へ行くことにした。ミーシャたちを起こすのはためらわれたので、俺の足の代わりにフブキの尻尾を入れてもらい代わりをしてもらう。
今日はいつもと違い、午前中に仕事へ行こうとしたところ、午後から来るように言われていたので今からの出勤となる。
俺が庁舎に来たことが分かると、次々に執務室へ人が集まり始めた。
何が行われるのだろう? 俺は何も聞かされていなかったのでよくわからないが、この街の担当じゃないメンバーも揃っている。何があるんだ?
どうやら今日は、報告会があるようだ。各街の状況に困っている点などを共有して、自分たちの街ではこんなことをしているとか、意見を出し合う場だ。
そういえば、俺が呼ばれないときもあるらしいのだが、今回は珍しく呼ばれたのは、前回の参加と同じで何やらイベントを行うので意見を聞きたいのだろう。
各街10分ちょっとで報告が終わり、2時間もしないうちに報告会が終了する。事前に配布された資料を見ながらなので、俺以外はしっかりと読んでおりサックサク話が進んでいったな。
で、本命の話になった。
どうやら俺の街となっている街で、交流をはかろうという話になっているようで、前回の神たちの戯れであったように、何かしらの競技会が街対抗でできないだろうか? ということだった。
交流会をしても、参加した人間だけしか交流できないのではと思ったが、各街にプロジェクターのような魔道具をいくつか配布して、広場に集まって観戦するのはどうかとという話になった。
なるほど、誰が作ったのかと思ったら綾乃が、クリエイトゴーレムを使わずにディストピアの人たちと協力して作ったらしい。あいつ、知らないところで仕事してたんだな。
それがあるなら、観戦はできるけど夜じゃないと使えなくないか? さすがに大人数を収容できる箱を作るのは大変だし、難しくないか?
と思ったら、農閑期の夕方から深夜にかけてお祭りみたいな形で、屋台やお酒を出して楽しむイベントにしようかと考えているらしい。
経済の動きが鈍くなる農閑期に、活性化させるには悪くない方法なのかな? ゴーストタウンやディストピアには関係ないけどね。
ただ問題は、何をするかって話になった。この世界は、ステータスがあるのでレベルによって大きく身体能力が変わってしまう。特にスキルで強化系を持っていると、数レベルくらいの差であれば簡単に覆るからな。
ステータス毎に分けるのはさすがに難しいな。かといってレベル毎に分けるとなると、戦闘系の職業についていたら、1~2くらい上がることだってあるからな。特にダンジョンのある街の人間は、変わる可能性があるからな。
難しいな……野球は球の速度にもバットの速度にも影響してくるからな。それに、地球と同じサイズの野球場だったら狭すぎるだろうな。サッカーも一緒か。走るスピードが、余裕で地球の世界記録より早い人がゴロゴロいるから、わちゃわちゃしそうだ。
騎士団のレベルの高い団員なら、フルプレートメイルを着て20キロメートルくらいなら、マラソン選手と大差ないレベルで走るからな。
ルールを覚えさせるのも大変だろう。サッカーのタックルみたいなことをしたら、乱闘になったりしないかな? 野球のデッドボールなんか、すぐに乱闘騒ぎになりそうだわ。
そんな話をしていたら、子どもたちの運動会みたいな感じから始めたらどうか、という話がバザールから出た。
それならありかもな。子どもでレベルが高いのは、豪商や貴族の子ども位だからな。高いって言っても5~10とかそんなもんだけどな。
そういう子どもは残念ながら参加できないが、子どもたちが遊びの延長で真剣になれるかもしれない、という話になり、各街の学校で取り入れてみることになった。ディストピアからの出向組の子どもたちは、マイワールドの学校でやってくれ。
初の試みとしては、大人より子どもの方が良いかもしれないな。能力に差がほとんどないから、純粋に練習した分だけ差が付く形になりそうだけどな。
その発表会として、大会みたいなのを何日かやれば、お祭りになるだろう。
場所は、マイワールドに準備するか? 家族はスタジアムで見れるけど、それ以外の住人は広場で、いや日帰りみたいな形でできるんだから、観客無しでもいいか? そんなことを考えていたら、スタジアムには、各街の映像や声を流せばいいんじゃないか? ということになった。
俺の子たちは、大きくなっても参加できないな。上の子たちはすでにレベル300に到達してるからな。どれだけ魔物を倒したんだか。
すぐにと言うことではないので、いったん持ち帰って学校で教えてみてから、という話になった。
でも、各街で共有して何かできる。競い合えるっていうのは悪くない考えだと思う。ゴーストタウンでやる武道大会とかを、娯楽とかで各街の広場流すのはありかもな。
実況者も育てるべきか?
最後には、どうでもいいことを考え始めていた。
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