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第1635話 面倒な……
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転生者の元王族の凶行があってから半月、
子どもたちの相手をしながら、平和な日々を過ごしていたある日。
『あんた、そろそろ行動を起こさないの?』
はぁ? 行動をおこさないのって、十分色々楽しませてんだろうが。というか、俺はお前らを楽しませる道具じゃねーよ。話題提供なら、バザールが定期的にダンジョンバトル受けてんだろうが!
『ダンジョンバトルは賭けの対象で遊びなの、今言ってるのは、あんた自身が何か面白いことをしろってこと。おわかり?』
全く意味が分からん。いちいちお前らを楽しませる必要は、俺にはないんだからな。それに前から言ってるが、干渉してこねえとか言ってたくせに、めっちゃ干渉してくんじゃねえよ! アニメや小説、食いもんの贈り物止めんぞ?
『その件に関しては本当に役に立っています。新しく仲間になった神たちと一緒に、楽しく食べさせてもらっております。でもね、話題が偏っててね』
待て待て、俺にその話題提供しろとか間違ってんだろ! 仲良くなった神たちとやらの駒にでも楽しませてもらえよ。仲間なんだろ? 俺をいちいち引っ張り出すなよ。
『話題になってほしいんだけど、あんたの存在が濃すぎて、他の駒を見てもいまいちピンッと来ないのよね。それに、自分の駒が活躍しているところを、見たいじゃない!』
そっちが本音か。本当に面倒だから、かまってくるんじゃねえよ。ダンジョンの中をある程度見ることが出来んだろ? 何かしらのルールを決めて、ダンジョンマスターに何か大会でもさせれば面白くなんじゃねえのか?
『どういうことよ?』
お前らがダンジョンマスターにDPを付与できる条件はよくわからんけど、理由があれば付与することが出来んだろ? それなら、お前らがルールを作ってゲームなんかを行えばいいだろ。
『意味わかんない。ダンジョンバトルで勝ったダンジョンマスターにDPを付与できるのは、競馬とか競艇みたいなものよ。賭けの対象者が優秀な成績、勝利を収めれば、それに対する報酬というか賞金としてDPを付与できるのよ』
でもさその原点って、お前たち神を楽しませたことによる報酬なんだろ。それだったら、お前ら神が面白そうだと思うことで、ダンジョンマスターを競わせればいいだろ? 例えとしてあってるか分からないけど、オリンピックみたいにさ、たくさんの競技をやらせてみたらいいんじゃない?
『それは、私たちが陸上や野球、サッカーみたいなスポーツの競技を作って、ダンジョンマスターとかに参加してもらえばいいってこと?』
まぁ、そんな感じだな。初めから凝ったルールの競技は作れないだろうから、ある程度の概要が決まったら自由参加でやらせてみればいいんじゃないか? 可能なら、弱いダンジョンマスターの救済措置みたいな、遊び感覚でできるゲームがいいんじゃねえか?
『ゲーム……なるほどね。今でも同じようなことはあるけど、新しくルールを作った競技というかスポーツみたいなのを、私たちが作ってダンジョンマスターを競わせるってことね! 何かパッと思いつく物はないの?』
そうだな、コンテストみたいなのもいいんじゃないか? モフモフペットの可愛さバトル! とかさ。可愛さの基準は人それぞれ違うから、いろんな賞を準備してお前たちを楽しませてくれたら、DPを付与していけばいいんじゃないか? ランカー同士の戦いでも、最近は微妙になりつつあんだろ?
『コンテストね、それは面白そうね。ルール決めが面倒そうだけど、一度軌道に乗れば定期的に楽しませてくれる何かが出来そうね。何か面白そうな競技はないの?』
俺は何でもやじゃねえぞ! ん~そうだな。俺が競技として色々考えるとなると、オリンピックが思い付くんだけど、その中でも陸上のイメージが強いんだよな。
ん~
そうだな。例えば、人間でも魔物でも、同じ種族で同じステータスだったとしても、足の速い魔物と遅い魔物がいるだろ? 種族別に何メートル競争! とか、砲丸投げ! とかやらせてみればいいんじゃね? 初めは、既存の競技とかスポーツをやらせてみるのがいいんじゃねえか?
『もともとあるスポーツや競技を、ダンジョンマスターの召喚した魔物たちに、種族やステータス別に競わせてみるのね、悪くないわね。スポーツ観戦しているみたいなものよね!』
その感覚でいいんじゃねえか? 人型の魔物にサッカーやバスケットを教えさせて、ダンジョンマスターにチームを作らせて、競わせてもいいんじゃねえか?
他にも、多足歩行限定のスポーツを作ってみたり、ルールを決めてその範囲で準備させて、優勝者の賭けや楽しませた褒美としてDPを渡せば、ダンジョンマスターもヤル気出す奴いんじゃねえか?
『それいいわね! 採用よ! ちょっと、他の神たちを集めて相談してみるわ! 賭けや理由があれば、DPの付与はできるしね。あんたも面白そうな競技を考えなさい!』
面倒だよ。それこそ、お前たち神が満足するような競技が提案されれば、それについて褒章をだせば色々考えてくれるんじゃねえか? それに、競技を神たちみたいにダンジョンマスターも見れるようにすれば、知らない魔物や能力を知れて面白いかもな。
俺は満足するだけ地球から娯楽を取り寄せられるけど、中には俺みたいに遊びに沢山DPを使えるダンジョンマスターだけじゃねえだろ? そいつらの救済措置や娯楽提供としての面を、持っていてもいいんじゃないか? 弱い奴らの中から、俺以上の発想をするダンジョンマスターがいるかもしれないだろ?
『埋もれた原石発掘……みたいな?』
その例えはよくわからんが、DPさえあればお前たちを楽しませてくれるダンジョンマスターがいるかもしれんだろ? それを発掘するという意味でも、ダンジョンバトル以外にも競わせてみればいいんじゃないか? 順位が明確につく物なら、競馬みたいに賭け事にもできるだろうしな。
『あんた、たまにいいこと言うわね! 考えただけでワクワクしてきたわ! こうしちゃいられない! みんなを呼んで話し合いをしなきゃね! 役に立ったわ、褒めてあげるわ!』
ハイハイ……ありがとさん。
やっとどこかに行ってくれたな。
子どもたちの相手をしながら、平和な日々を過ごしていたある日。
『あんた、そろそろ行動を起こさないの?』
はぁ? 行動をおこさないのって、十分色々楽しませてんだろうが。というか、俺はお前らを楽しませる道具じゃねーよ。話題提供なら、バザールが定期的にダンジョンバトル受けてんだろうが!
『ダンジョンバトルは賭けの対象で遊びなの、今言ってるのは、あんた自身が何か面白いことをしろってこと。おわかり?』
全く意味が分からん。いちいちお前らを楽しませる必要は、俺にはないんだからな。それに前から言ってるが、干渉してこねえとか言ってたくせに、めっちゃ干渉してくんじゃねえよ! アニメや小説、食いもんの贈り物止めんぞ?
『その件に関しては本当に役に立っています。新しく仲間になった神たちと一緒に、楽しく食べさせてもらっております。でもね、話題が偏っててね』
待て待て、俺にその話題提供しろとか間違ってんだろ! 仲良くなった神たちとやらの駒にでも楽しませてもらえよ。仲間なんだろ? 俺をいちいち引っ張り出すなよ。
『話題になってほしいんだけど、あんたの存在が濃すぎて、他の駒を見てもいまいちピンッと来ないのよね。それに、自分の駒が活躍しているところを、見たいじゃない!』
そっちが本音か。本当に面倒だから、かまってくるんじゃねえよ。ダンジョンの中をある程度見ることが出来んだろ? 何かしらのルールを決めて、ダンジョンマスターに何か大会でもさせれば面白くなんじゃねえのか?
『どういうことよ?』
お前らがダンジョンマスターにDPを付与できる条件はよくわからんけど、理由があれば付与することが出来んだろ? それなら、お前らがルールを作ってゲームなんかを行えばいいだろ。
『意味わかんない。ダンジョンバトルで勝ったダンジョンマスターにDPを付与できるのは、競馬とか競艇みたいなものよ。賭けの対象者が優秀な成績、勝利を収めれば、それに対する報酬というか賞金としてDPを付与できるのよ』
でもさその原点って、お前たち神を楽しませたことによる報酬なんだろ。それだったら、お前ら神が面白そうだと思うことで、ダンジョンマスターを競わせればいいだろ? 例えとしてあってるか分からないけど、オリンピックみたいにさ、たくさんの競技をやらせてみたらいいんじゃない?
『それは、私たちが陸上や野球、サッカーみたいなスポーツの競技を作って、ダンジョンマスターとかに参加してもらえばいいってこと?』
まぁ、そんな感じだな。初めから凝ったルールの競技は作れないだろうから、ある程度の概要が決まったら自由参加でやらせてみればいいんじゃないか? 可能なら、弱いダンジョンマスターの救済措置みたいな、遊び感覚でできるゲームがいいんじゃねえか?
『ゲーム……なるほどね。今でも同じようなことはあるけど、新しくルールを作った競技というかスポーツみたいなのを、私たちが作ってダンジョンマスターを競わせるってことね! 何かパッと思いつく物はないの?』
そうだな、コンテストみたいなのもいいんじゃないか? モフモフペットの可愛さバトル! とかさ。可愛さの基準は人それぞれ違うから、いろんな賞を準備してお前たちを楽しませてくれたら、DPを付与していけばいいんじゃないか? ランカー同士の戦いでも、最近は微妙になりつつあんだろ?
『コンテストね、それは面白そうね。ルール決めが面倒そうだけど、一度軌道に乗れば定期的に楽しませてくれる何かが出来そうね。何か面白そうな競技はないの?』
俺は何でもやじゃねえぞ! ん~そうだな。俺が競技として色々考えるとなると、オリンピックが思い付くんだけど、その中でも陸上のイメージが強いんだよな。
ん~
そうだな。例えば、人間でも魔物でも、同じ種族で同じステータスだったとしても、足の速い魔物と遅い魔物がいるだろ? 種族別に何メートル競争! とか、砲丸投げ! とかやらせてみればいいんじゃね? 初めは、既存の競技とかスポーツをやらせてみるのがいいんじゃねえか?
『もともとあるスポーツや競技を、ダンジョンマスターの召喚した魔物たちに、種族やステータス別に競わせてみるのね、悪くないわね。スポーツ観戦しているみたいなものよね!』
その感覚でいいんじゃねえか? 人型の魔物にサッカーやバスケットを教えさせて、ダンジョンマスターにチームを作らせて、競わせてもいいんじゃねえか?
他にも、多足歩行限定のスポーツを作ってみたり、ルールを決めてその範囲で準備させて、優勝者の賭けや楽しませた褒美としてDPを渡せば、ダンジョンマスターもヤル気出す奴いんじゃねえか?
『それいいわね! 採用よ! ちょっと、他の神たちを集めて相談してみるわ! 賭けや理由があれば、DPの付与はできるしね。あんたも面白そうな競技を考えなさい!』
面倒だよ。それこそ、お前たち神が満足するような競技が提案されれば、それについて褒章をだせば色々考えてくれるんじゃねえか? それに、競技を神たちみたいにダンジョンマスターも見れるようにすれば、知らない魔物や能力を知れて面白いかもな。
俺は満足するだけ地球から娯楽を取り寄せられるけど、中には俺みたいに遊びに沢山DPを使えるダンジョンマスターだけじゃねえだろ? そいつらの救済措置や娯楽提供としての面を、持っていてもいいんじゃないか? 弱い奴らの中から、俺以上の発想をするダンジョンマスターがいるかもしれないだろ?
『埋もれた原石発掘……みたいな?』
その例えはよくわからんが、DPさえあればお前たちを楽しませてくれるダンジョンマスターがいるかもしれんだろ? それを発掘するという意味でも、ダンジョンバトル以外にも競わせてみればいいんじゃないか? 順位が明確につく物なら、競馬みたいに賭け事にもできるだろうしな。
『あんた、たまにいいこと言うわね! 考えただけでワクワクしてきたわ! こうしちゃいられない! みんなを呼んで話し合いをしなきゃね! 役に立ったわ、褒めてあげるわ!』
ハイハイ……ありがとさん。
やっとどこかに行ってくれたな。
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