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第1621話 バトルが終わってすぐ?
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「終わったな……」
「終わったでござる……」
「終わったの……?」
なんか、不完全燃焼気味でダンジョンバトルが終わった。
メグちゃんは、与えられた仕事を完璧にこなして俺たちを勝利に導いてくれた。1週間内4日は全く敵に遭遇せずに、トラップだけのダンジョンを進むことになった。
相手のダンジョンマスターは、遅滞戦を仕掛けてきたが勝てないと悟ったのか消耗を抑えるために、魔物を引き上げさせたようだ。
ボスもいなかったため、不完全燃焼感が拭えないのである。
「あれがランカーなのよね? 対応力は高かった気がするけど、ダゴンを持ち出してきたマスターよりは、脅威を感じなかったかな?」
「そうか? 全体的な強さはよくわからないけど、ゴーレムの天敵を持ち出してくるとは思わなかったな。あれは正直ビビったよ。ダゴンのマスターは、あいつを前面に押し出していたから、そこまで脅威を感じなかったけどな」
「某も今回の方が厄介だったでござるな。こちらに合わせて、魔物を入れ替え物量で押し込んできたでござるからな。リバイアサン、S級スケルトンと人造ゴーレムがいない前提でかんがえたらでござるが、勝てる気がしないでござるよ」
「あ~分かる分かる。俺たちは、Sランクの魔物相当の戦力をゴリゴリ使えるから、終わってみれば圧勝だったけど、リバイアサンがいなければ敵のダンジョンを進むのも苦労しただろうな。守りに関しても同じで、あそこまで対応力があると消耗戦になって面倒なことになっただろうな」
DPの総量では負けていないはずなので、消耗戦になればこっちが勝つだろうが、その場合バトルが終わるのが年単位になった可能性が高い。そこまで長くなると作業になって、ちょっとしたミスで戦況がひっくり返る可能性もあったと思う。
なお、チビ神は美味い物を同じ境遇だった仲間たちと食べれて、バトルの賭けにも勝って、勝者ダンジョンマスターを召喚した神ということで、ボーナスももらってホクホクしているのが声だけで分かった。
口の悪かった解説者の神は消滅こそ免れたが、神格をはく奪されて小間使いみたいな立場になったらしい。
神界のことはよくわからんが、神以外にもいるんだな。神格を持っていても、影響力が無くなると消滅するような話はあったから、口悪解説者の神だった奴は、消滅せずに済むのは良かったのだろうか?
でも、増減もするとか言ってたな……本当に訳の分からん世界だな。
「バトルも終わったし、俺は準備があるから先に行くわ。もし何かあったら連絡してくれ」
「了解でござる。頑張ったメグちゃんにご褒美を、よろしく頼むでござるよ」
「私は、人造ゴーレムたちのメンテナンスが終わったら、久々にゲーム三昧かな。新作がいくつか出たから、堪能させてもらうわ」
「あっ、拙者も見学していいでござるか?」
「見学? 別にいいけど、邪魔しないでよね」
「それなら問題ないでござる。この水晶の髑髏を画面の前に置いてくれるだけで、問題ないでござる。こいつを使って視覚共有と聴覚共有をして見るでござるから、邪魔にはならないでござるよ。後、共有しているときは黒くなるからすぐに分かるでござる。見せたくないときは、布でもかぶせておいてほしいでござる」
綾乃が苦笑している。
俺は、メグちゃんが帰ってきてすぐにキャンプへ行きたいと言い出したので、娘たちに連絡を取って母親の許可ももらえたので、準備を始めないといけないのだ。
少し休んでからになると思っていたのに、バトルが終わって戻ってきた瞬間に行くと言い出すとは思ってなかったのだ。メグちゃん的には10日ほど相手のダンジョンで頑張ったから、疲れを癒すために早く行きたいとの事だった。
娘たちは、突然のキャンプでテンションが上がっているので、嫌だということが無くてよかったよ。
今回はメグちゃんがメインになるので、肉をたくさん用意している。メグちゃんは雑食なのだが、肉が好きなようで朝のビュッフェでは、9割が肉で埋め尽くされているお皿に顔を突っ込んで食べている。汚れても水でキレイにできるので、こぼさなければ怒られることは無い。
ローストビーフ用の肉は5種類準備した。本に書いてあったのだが、うちもも・リブロース・サーロイン・ヒレ・ランプの5部位だ。ブラウニーたちが丹精を込めて育てた中でも、ローストビーフに適している物を準備した。
他にも、ラム肉を準備している。ラムチョップを繋げた状態で輪になるように繋げて、ラムクラウンと呼ばれる物も作ってみようと思う。
もちろん、俺の好きな鳥も準備している。今回はまるまる1匹を使ったビア缶チキンを作ってみる予定だ。本場ではビール缶をお尻に突っ込みグリルでで焼くのだが、今回はビール缶を使わずに代用品で作る予定だ。
子牛と豚の丸焼きはブラウニーたちが準備してくれるとのことで、メグちゃんが満足するだけ食べさせられると思う。他にも、バーベキューもできるので、問題ないはずだ。
丸焼き以外は娘たちと協力して作るので、それも喜んでもらえると考えている。
食材関係はブラウニーたちに任せているので、俺はキャンプ道具や調理道具をそろえている。どれだけ使うか分からないが、道具の量だけで見れば50人規模の集団キャンプでもおかしくない。
後は、色々なスパイスを持っていき、自作のスパイスミックスも作ってみるか。メグちゃんの好みに合わせた物も作れるかもしれないしな。
改めて準備した道具を見る、多いな。テントやタープなどは、調理器具に埋もれてどこにあるか見えなくなっている。
「とーたん! 迎えに来たよ!」
ミーシャが先頭を走ってこちらに向かってくる。スミレとブルムも後ろから走ってついてきており、とーたん! と呼んでいる。ウルは後ろからゆっくりと追いかけてきている感じだな。
ミーシャのロケット頭突きを受け止めてそのまま持ち上げ肩車に、スミレとブルムの両足へのタックルを頭を押さえてガードしてから両腕に抱きかかえる。
ウルが到着して後ろから、下の子たちと母親もやってきた。プラムたちも参加するみたいだな。メグちゃんは、下の子たちも好きだから喜んでくれるだろう。
ピーチに話を聞くと、姉たちがどこかに出かけると気付いたのか、シンラがガン泣きしてついていくことを主張したみたいだ。置いてかれると、プラムとシオンにずっと抱き着かれることになるからだろう。
主役のメグちゃんはどこにいるかと思ったら、プラムが抱きかかえていた。そんなに小さくなれたのか? 30センチメートルくらいのデフォルメされたヘビみたいになっていた。
「終わったでござる……」
「終わったの……?」
なんか、不完全燃焼気味でダンジョンバトルが終わった。
メグちゃんは、与えられた仕事を完璧にこなして俺たちを勝利に導いてくれた。1週間内4日は全く敵に遭遇せずに、トラップだけのダンジョンを進むことになった。
相手のダンジョンマスターは、遅滞戦を仕掛けてきたが勝てないと悟ったのか消耗を抑えるために、魔物を引き上げさせたようだ。
ボスもいなかったため、不完全燃焼感が拭えないのである。
「あれがランカーなのよね? 対応力は高かった気がするけど、ダゴンを持ち出してきたマスターよりは、脅威を感じなかったかな?」
「そうか? 全体的な強さはよくわからないけど、ゴーレムの天敵を持ち出してくるとは思わなかったな。あれは正直ビビったよ。ダゴンのマスターは、あいつを前面に押し出していたから、そこまで脅威を感じなかったけどな」
「某も今回の方が厄介だったでござるな。こちらに合わせて、魔物を入れ替え物量で押し込んできたでござるからな。リバイアサン、S級スケルトンと人造ゴーレムがいない前提でかんがえたらでござるが、勝てる気がしないでござるよ」
「あ~分かる分かる。俺たちは、Sランクの魔物相当の戦力をゴリゴリ使えるから、終わってみれば圧勝だったけど、リバイアサンがいなければ敵のダンジョンを進むのも苦労しただろうな。守りに関しても同じで、あそこまで対応力があると消耗戦になって面倒なことになっただろうな」
DPの総量では負けていないはずなので、消耗戦になればこっちが勝つだろうが、その場合バトルが終わるのが年単位になった可能性が高い。そこまで長くなると作業になって、ちょっとしたミスで戦況がひっくり返る可能性もあったと思う。
なお、チビ神は美味い物を同じ境遇だった仲間たちと食べれて、バトルの賭けにも勝って、勝者ダンジョンマスターを召喚した神ということで、ボーナスももらってホクホクしているのが声だけで分かった。
口の悪かった解説者の神は消滅こそ免れたが、神格をはく奪されて小間使いみたいな立場になったらしい。
神界のことはよくわからんが、神以外にもいるんだな。神格を持っていても、影響力が無くなると消滅するような話はあったから、口悪解説者の神だった奴は、消滅せずに済むのは良かったのだろうか?
でも、増減もするとか言ってたな……本当に訳の分からん世界だな。
「バトルも終わったし、俺は準備があるから先に行くわ。もし何かあったら連絡してくれ」
「了解でござる。頑張ったメグちゃんにご褒美を、よろしく頼むでござるよ」
「私は、人造ゴーレムたちのメンテナンスが終わったら、久々にゲーム三昧かな。新作がいくつか出たから、堪能させてもらうわ」
「あっ、拙者も見学していいでござるか?」
「見学? 別にいいけど、邪魔しないでよね」
「それなら問題ないでござる。この水晶の髑髏を画面の前に置いてくれるだけで、問題ないでござる。こいつを使って視覚共有と聴覚共有をして見るでござるから、邪魔にはならないでござるよ。後、共有しているときは黒くなるからすぐに分かるでござる。見せたくないときは、布でもかぶせておいてほしいでござる」
綾乃が苦笑している。
俺は、メグちゃんが帰ってきてすぐにキャンプへ行きたいと言い出したので、娘たちに連絡を取って母親の許可ももらえたので、準備を始めないといけないのだ。
少し休んでからになると思っていたのに、バトルが終わって戻ってきた瞬間に行くと言い出すとは思ってなかったのだ。メグちゃん的には10日ほど相手のダンジョンで頑張ったから、疲れを癒すために早く行きたいとの事だった。
娘たちは、突然のキャンプでテンションが上がっているので、嫌だということが無くてよかったよ。
今回はメグちゃんがメインになるので、肉をたくさん用意している。メグちゃんは雑食なのだが、肉が好きなようで朝のビュッフェでは、9割が肉で埋め尽くされているお皿に顔を突っ込んで食べている。汚れても水でキレイにできるので、こぼさなければ怒られることは無い。
ローストビーフ用の肉は5種類準備した。本に書いてあったのだが、うちもも・リブロース・サーロイン・ヒレ・ランプの5部位だ。ブラウニーたちが丹精を込めて育てた中でも、ローストビーフに適している物を準備した。
他にも、ラム肉を準備している。ラムチョップを繋げた状態で輪になるように繋げて、ラムクラウンと呼ばれる物も作ってみようと思う。
もちろん、俺の好きな鳥も準備している。今回はまるまる1匹を使ったビア缶チキンを作ってみる予定だ。本場ではビール缶をお尻に突っ込みグリルでで焼くのだが、今回はビール缶を使わずに代用品で作る予定だ。
子牛と豚の丸焼きはブラウニーたちが準備してくれるとのことで、メグちゃんが満足するだけ食べさせられると思う。他にも、バーベキューもできるので、問題ないはずだ。
丸焼き以外は娘たちと協力して作るので、それも喜んでもらえると考えている。
食材関係はブラウニーたちに任せているので、俺はキャンプ道具や調理道具をそろえている。どれだけ使うか分からないが、道具の量だけで見れば50人規模の集団キャンプでもおかしくない。
後は、色々なスパイスを持っていき、自作のスパイスミックスも作ってみるか。メグちゃんの好みに合わせた物も作れるかもしれないしな。
改めて準備した道具を見る、多いな。テントやタープなどは、調理器具に埋もれてどこにあるか見えなくなっている。
「とーたん! 迎えに来たよ!」
ミーシャが先頭を走ってこちらに向かってくる。スミレとブルムも後ろから走ってついてきており、とーたん! と呼んでいる。ウルは後ろからゆっくりと追いかけてきている感じだな。
ミーシャのロケット頭突きを受け止めてそのまま持ち上げ肩車に、スミレとブルムの両足へのタックルを頭を押さえてガードしてから両腕に抱きかかえる。
ウルが到着して後ろから、下の子たちと母親もやってきた。プラムたちも参加するみたいだな。メグちゃんは、下の子たちも好きだから喜んでくれるだろう。
ピーチに話を聞くと、姉たちがどこかに出かけると気付いたのか、シンラがガン泣きしてついていくことを主張したみたいだ。置いてかれると、プラムとシオンにずっと抱き着かれることになるからだろう。
主役のメグちゃんはどこにいるかと思ったら、プラムが抱きかかえていた。そんなに小さくなれたのか? 30センチメートルくらいのデフォルメされたヘビみたいになっていた。
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