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第1619話 バザール、ファインプレー
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バザールが焦っていた理由をすぐに表示してくれた。
「おぉ~、こんな魔物がいたのか! ゴーレムって結構万能だと思ってたけど、まさに天敵だな」
そこに表示されていたワームの名前が、メタルイーター、金属を食らうものだった。食べるというからには、溶かすことができるのだろう。どうやって金属を栄養に変えるかは分からんが、アダマンゴーレムも食べることが可能だと思われる。
人造ゴーレムも強化外骨格も金属でできているため、おそらくだが天敵に当たる魔物だろう。だからS級スケルトンたちに強化外骨格を脱がせて戦わせようと思ったが、一緒に表示された聖騎士風の鎧がスケルトンと相性が最悪だった。
中に入っているのはオーガだったのだが、Lvは高くかなり汎用性を持たせたスキル構成になっており、そのうえ持っている武具が聖銀でできていたのだ。強化外骨格を脱いでいたら、相性で勝てないと思われる。
「一気にゴーレム、強化外骨格、S級スケルトンの対応をしてきたな。ワームって、ステータス見る限りではタフネスが高いタイプなんだな。今まで畑を耕してる奴らしか知らなかったから、意外な事実だ」
「どうするでござるか? 32階を作り変えてはいるでござるから、撤退するでござるか? さすがにあれを倒すのは無理でござるよ」
「そうよね、さすがにあの数は無理よね。こっちが50匹程度に対して、まさかの10倍以上も送ってくるなんて、想像もしてなかったわ。対策すら物量で来るなんてね。でもこの2種の魔物なら、次の階で終わりでしょ、32階は突破できるとは思えないわ」
バザールが32階に作ったのは、水路エリアだった。作り変えたといったが、元々あった迷路型の階に水を流し込んだのだ。ダゴンを使って水をコントロールして、水没させている状態だ。
ここは呼吸をしている魔物は、まず間違いなく死ぬ。途中に息の吸えるポイントが無いためだ。冒険者たちがここを攻略するためには、水魔法で水中呼吸できるようにするか酸素ボンベのような物を持ち込む必要があるだろう。
「水中仕様のアームも準備しているでござるから、上の階で使っている魔物をそのまま流用できるでござる。突破できる魔物がいたときのために、考えておいた階層がばっちり役立ちそうでござる」
簡単に言えば、上の階と同じ布陣なのだが水の中ということだ。これなら、ワームも聖銀をまとったオーガも通ることが出来まい。バザールのファインプレーだ。
「これを思い付いたのも、主殿が昨日つぶやいていた水と交互に作ればってやつでござるよ。両方に対応できる魔物はそう多くないでござるからね」
おう、昨日言ったことをすでに導入していたのか。まさかまさかである。
「よし、さっさと撤退させよう。ここで無駄に死なせる意味は無いからな。33階は普通の迷路ダンジョンなんだよな? 少し広くして、フェンリルたちをもう一度配置するのはどうだ? 水陸両用の魔物で物量で来るにしても、フェンリルたちに勝てる奴は少ないだろ?」
「良いでござるね。32階を突破するためには、向こうは更に対策を立てないといけないでござるからね」
早速、フェンリルたちを呼び出してみると、今日も遊べる! と喜んでいた。今日中にそこまで来れるか分からないので、遊び相手を用意してあげたけどね。
『おっと? 駄女神のダンジョンマスターが、魔物を引き上げているぞ? これはどういうことだ?(昨日の恨みわすれてねえからな! 全部相手に筒抜けにしてやる)なるほどなるほど、入ってきた魔物を見て勝てないと思い引いたようですね。(いい気味だ。逃げろ逃げろ)』
「こいつ、心の声を口に出すなよ。思う分には何も言わんが、小声でも言われるとなんかむかつくわ」
バザール、綾乃も頷いている。
「食べ物の恨みは怖いっすよ。ここにきて分かったっすけど、飯が美味すぎるっす。そんなところから送られてくるデザートを目の前で食べられたら、発狂する神がいてもおかしくないと思うっす」
そんなもんかな? これが普通になっている俺たちは、舌が肥えているのだろう。だからといって、意地悪をやめるつもりは無い。今日も今日とて、シルキーたちにデザートを用意させている。それ以外にも、普通の食事も大量に準備させている。
昨日は突然だったから、ブースを借りられなかったとチビ神がぼやいていたが、今日は昨日一緒にデザートを食べた仲間たちと、強引に解説席隣にあるブースを借りたので、そこで見せつけながら食べてやると言っていた。
『ちょっと~こっちは準備できてるけど、そっちはどうなの?』
準備できてるけど、ちっとはダンジョンバトルに興味持てよ。
『何言ってんの? メグちゃんが攻めてて、シリウス君が守りに入ってるんでしょ? なら、勝ち確よ! いつも見下してきた奴が解説席で悔しそうな顔をしているのが見られるんだから、見逃す手は無いわよ!』
お前がそこまで言うってことは、本当に嫌がらせが酷かったんだな。とりあえず、飯の入った腕輪を送るぞ。追加は昼過ぎ位にある予定だから、食べきっても問題ないぞ。
『うっひょー、追加もあるのね! それにしても、あんたも怒ってるのね。気持ちは分かるわよ。あいつ本当に陰険だから、やることなすこと腹立たしいのよね。自分の召喚したダンジョンマスターがランク24位にいるからって、いつも自慢してきやがるし! でも、今は私の方が上ね! ざまぁ!』
なんとなく、この実況者の性格が分かってきた。こいつには、持続的に嫌がらせをしてやる。協力頼むぞ、チビ神!
『任せておきなさい! それにしても、シルキーたち頑張ったわね。こんなに豪華な食事が来るなんて思わなかったわ! 昨日のデザートより豪華じゃない! みんな、私の、私の! ダンジョンマスターに敬意を払ったら食べて良いわよ!』
「私の」の部分を強調しすぎだ。お前に召喚されただけだからな!
「おっと、32階に追いかけて来た魔物たちが溺れたでござる」
「はぁ? 何で溺れるんだよ。入らなきゃ溺れないのに」
「前が止まったのに、後ろから次々に魔物がなだれ込んできたから、先頭の魔物が溺れたみたいよ」
なんとも哀れな死に方だ。自分の意志で潜ったならともかく、仲間に突き落とされて空気を吸えずに死ぬとは。
『なんだこの階層は? 階段を下りたらすぐそこに水が張られているぞ! なんとも卑怯な罠を仕掛けているんだ! 階層を丸ごと水没させたようです。これでは、水に適応している魔物か、呼吸の必要ない魔物しか通れないではないか! 卑怯! 卑劣! このダンジョンマスターは、正々堂々と戦う気は無いのか!』
「どんどん言葉が過激になってない?」
「某もそう思うでござる」
「知らんがな。卑怯? 卑劣? 何が悪いってんだよ。ルールで縛られてないってことは、やってもいいんだろ? それに向こうだって水エリアがあったじゃねえか。俺だけ非難される覚えはない!」
2人とも苦笑いだ。
守りは今のところ問題なさそうだ。ダゴン用に水陸両用魔物を連れてきていたが、階層丸ごと水没させるとは思っていなかっただろうな。俺も思ってなかったしな。ダゴンいることはいるけど、入れない隠し部屋から水を操っているからな。
攻めのペースを上げてもらいたいところだが。メグちゃんはどうしているのだろうか?
「おぉ~、こんな魔物がいたのか! ゴーレムって結構万能だと思ってたけど、まさに天敵だな」
そこに表示されていたワームの名前が、メタルイーター、金属を食らうものだった。食べるというからには、溶かすことができるのだろう。どうやって金属を栄養に変えるかは分からんが、アダマンゴーレムも食べることが可能だと思われる。
人造ゴーレムも強化外骨格も金属でできているため、おそらくだが天敵に当たる魔物だろう。だからS級スケルトンたちに強化外骨格を脱がせて戦わせようと思ったが、一緒に表示された聖騎士風の鎧がスケルトンと相性が最悪だった。
中に入っているのはオーガだったのだが、Lvは高くかなり汎用性を持たせたスキル構成になっており、そのうえ持っている武具が聖銀でできていたのだ。強化外骨格を脱いでいたら、相性で勝てないと思われる。
「一気にゴーレム、強化外骨格、S級スケルトンの対応をしてきたな。ワームって、ステータス見る限りではタフネスが高いタイプなんだな。今まで畑を耕してる奴らしか知らなかったから、意外な事実だ」
「どうするでござるか? 32階を作り変えてはいるでござるから、撤退するでござるか? さすがにあれを倒すのは無理でござるよ」
「そうよね、さすがにあの数は無理よね。こっちが50匹程度に対して、まさかの10倍以上も送ってくるなんて、想像もしてなかったわ。対策すら物量で来るなんてね。でもこの2種の魔物なら、次の階で終わりでしょ、32階は突破できるとは思えないわ」
バザールが32階に作ったのは、水路エリアだった。作り変えたといったが、元々あった迷路型の階に水を流し込んだのだ。ダゴンを使って水をコントロールして、水没させている状態だ。
ここは呼吸をしている魔物は、まず間違いなく死ぬ。途中に息の吸えるポイントが無いためだ。冒険者たちがここを攻略するためには、水魔法で水中呼吸できるようにするか酸素ボンベのような物を持ち込む必要があるだろう。
「水中仕様のアームも準備しているでござるから、上の階で使っている魔物をそのまま流用できるでござる。突破できる魔物がいたときのために、考えておいた階層がばっちり役立ちそうでござる」
簡単に言えば、上の階と同じ布陣なのだが水の中ということだ。これなら、ワームも聖銀をまとったオーガも通ることが出来まい。バザールのファインプレーだ。
「これを思い付いたのも、主殿が昨日つぶやいていた水と交互に作ればってやつでござるよ。両方に対応できる魔物はそう多くないでござるからね」
おう、昨日言ったことをすでに導入していたのか。まさかまさかである。
「よし、さっさと撤退させよう。ここで無駄に死なせる意味は無いからな。33階は普通の迷路ダンジョンなんだよな? 少し広くして、フェンリルたちをもう一度配置するのはどうだ? 水陸両用の魔物で物量で来るにしても、フェンリルたちに勝てる奴は少ないだろ?」
「良いでござるね。32階を突破するためには、向こうは更に対策を立てないといけないでござるからね」
早速、フェンリルたちを呼び出してみると、今日も遊べる! と喜んでいた。今日中にそこまで来れるか分からないので、遊び相手を用意してあげたけどね。
『おっと? 駄女神のダンジョンマスターが、魔物を引き上げているぞ? これはどういうことだ?(昨日の恨みわすれてねえからな! 全部相手に筒抜けにしてやる)なるほどなるほど、入ってきた魔物を見て勝てないと思い引いたようですね。(いい気味だ。逃げろ逃げろ)』
「こいつ、心の声を口に出すなよ。思う分には何も言わんが、小声でも言われるとなんかむかつくわ」
バザール、綾乃も頷いている。
「食べ物の恨みは怖いっすよ。ここにきて分かったっすけど、飯が美味すぎるっす。そんなところから送られてくるデザートを目の前で食べられたら、発狂する神がいてもおかしくないと思うっす」
そんなもんかな? これが普通になっている俺たちは、舌が肥えているのだろう。だからといって、意地悪をやめるつもりは無い。今日も今日とて、シルキーたちにデザートを用意させている。それ以外にも、普通の食事も大量に準備させている。
昨日は突然だったから、ブースを借りられなかったとチビ神がぼやいていたが、今日は昨日一緒にデザートを食べた仲間たちと、強引に解説席隣にあるブースを借りたので、そこで見せつけながら食べてやると言っていた。
『ちょっと~こっちは準備できてるけど、そっちはどうなの?』
準備できてるけど、ちっとはダンジョンバトルに興味持てよ。
『何言ってんの? メグちゃんが攻めてて、シリウス君が守りに入ってるんでしょ? なら、勝ち確よ! いつも見下してきた奴が解説席で悔しそうな顔をしているのが見られるんだから、見逃す手は無いわよ!』
お前がそこまで言うってことは、本当に嫌がらせが酷かったんだな。とりあえず、飯の入った腕輪を送るぞ。追加は昼過ぎ位にある予定だから、食べきっても問題ないぞ。
『うっひょー、追加もあるのね! それにしても、あんたも怒ってるのね。気持ちは分かるわよ。あいつ本当に陰険だから、やることなすこと腹立たしいのよね。自分の召喚したダンジョンマスターがランク24位にいるからって、いつも自慢してきやがるし! でも、今は私の方が上ね! ざまぁ!』
なんとなく、この実況者の性格が分かってきた。こいつには、持続的に嫌がらせをしてやる。協力頼むぞ、チビ神!
『任せておきなさい! それにしても、シルキーたち頑張ったわね。こんなに豪華な食事が来るなんて思わなかったわ! 昨日のデザートより豪華じゃない! みんな、私の、私の! ダンジョンマスターに敬意を払ったら食べて良いわよ!』
「私の」の部分を強調しすぎだ。お前に召喚されただけだからな!
「おっと、32階に追いかけて来た魔物たちが溺れたでござる」
「はぁ? 何で溺れるんだよ。入らなきゃ溺れないのに」
「前が止まったのに、後ろから次々に魔物がなだれ込んできたから、先頭の魔物が溺れたみたいよ」
なんとも哀れな死に方だ。自分の意志で潜ったならともかく、仲間に突き落とされて空気を吸えずに死ぬとは。
『なんだこの階層は? 階段を下りたらすぐそこに水が張られているぞ! なんとも卑怯な罠を仕掛けているんだ! 階層を丸ごと水没させたようです。これでは、水に適応している魔物か、呼吸の必要ない魔物しか通れないではないか! 卑怯! 卑劣! このダンジョンマスターは、正々堂々と戦う気は無いのか!』
「どんどん言葉が過激になってない?」
「某もそう思うでござる」
「知らんがな。卑怯? 卑劣? 何が悪いってんだよ。ルールで縛られてないってことは、やってもいいんだろ? それに向こうだって水エリアがあったじゃねえか。俺だけ非難される覚えはない!」
2人とも苦笑いだ。
守りは今のところ問題なさそうだ。ダゴン用に水陸両用魔物を連れてきていたが、階層丸ごと水没させるとは思っていなかっただろうな。俺も思ってなかったしな。ダゴンいることはいるけど、入れない隠し部屋から水を操っているからな。
攻めのペースを上げてもらいたいところだが。メグちゃんはどうしているのだろうか?
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