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第1607話 緊急事態
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「とーたん! 滝があるよ滝! おっきいよ!」
ミーシャがはしゃいでいる。スミレとブルムも一緒に飛び跳ね始めた。戦闘風景じゃないので娘たちに見せていたので、このような感じになっている。そして、スライムたちも一緒になって、飛び跳ねている風景は微笑ましいな。
ミーシャたちは、何かの動画で滝を見たことあるのか大はしゃぎだったのだが、ウルは初めてここまで大きい滝を見たため怖かったのか、俺の後ろで服をつかみながらこっそりと見るような感じで隠れながら見ている。
「ウー姉、どうしたの?」
様子がおかしいことに気付いて、心配したスミレが近くにきてウルのことを心配していた。
「ちょっと、あれが怖い」
いつもと違う様子だ。俺の服をつかむ手が震えている。あ~良くない状況だな。ミリーの方に目を向けると、険しい顔をしていた。
相当良くないようだな。
ミリーにアイコンタクトでミーシャたちを連れて行くようにお願いする。本当に通じたようで、連れて行ってくれた。ミーシャたちがウルのことを心配しているが、なんとか連れ出してくれた。
俺はウルを抱きかかえてから、部屋を移動する。ミーシャたちとは別の部屋だ。
トラウマにでも触れてしまったのだろうか?
泣きはしないのだが、ずっと震えていた。落ち着くまで抱っこをして、背中をポンポンしてあげる。
俺の胸の中でウルが震えている間、俺は相手のダンジョンマスターに強い殺意を覚えた。俺の可愛い娘をこんなに脅えさせやがって。
相手のダンジョンマスターからすれば冤罪もいいところなのだが、シュウからすればそんなものも関係ない、相手のダンジョンマスターが作った滝が、可愛い娘を脅えさせただけで万死に値するのだ。
ウルが落ち着いて寝たので、ミリーにメールをしてミーシャたちを連れてきてもらった。うるさくするかもしれないと思ったが、ウルが一番長い時間一緒にいるのはミーシャたちなので、起きた時に3人がいれば安心するかと考えて呼んだのだ。
「ミリーもリンドも、ありがとね。ミーシャたちは、ウルが起きた時に一緒にいてあげてほしいんだ。それと今回のダンジョンバトルは、ウルがこんな感じだから、この後は俺たちがやっちゃうけどいいかな?」
ミーシャたちがごねるかと思ったが、そんなことよりもウルのことが心配だったようで、ウー姉と一緒にいる、と言ってくっ付いて一緒に寝始めた。
そういえば、ウルがうちに来て元気になってから、ここまで落ち込むところって初めて見たな。ミーシャたちもそれに何かを感じているのかもしれないな。
娘たちの許可も取れたので、綾乃とバザールの元に戻る。
「わぉ、シュウのその顔見るの久しぶりかもしれない。相当怒ってるみたいね」
「相手のダンジョンマスターには、ご冥福を申し上げるでござる。ダンジョンバトルなので誰も悪くないでござるが、あえて言うなら、主殿の虫の居所が悪くなった、でござるかな?」
前者と後者で、悪いの使い方が違うだろうが!
「八つ当たり気味なのは理解しているけど、正直我慢できそうにないから、本気で叩き潰す。真正面から完膚なきまでに!」
「シュウ、本気なの?」
「というか、俺以上に怒っているのがいるから、正直止められない止める気もないんだけどね」
ミーシャたちと一緒にいたようだが、俺がこの部屋に戻ってくるのと一緒にここへ来た奴がいるのだ。
リバイアサンのメグちゃんが、鼻にある角のようなものを真っ赤にして、たてがみのような後ろへ流れている何かをバチバチとスパークさせている。
今まで見たことない状態なのだが、一応俺の従魔であるためか感情が伝わってきた。それは俺に似た怒りを感じていたのだ。
「リバイアサンは、もう隠すつもりがないってことでござるか?」
「隠しておきたい気もするけど、メグちゃんは止まらないぞ。そだ、メグちゃん。1人でも問題ないだろうけど、今回は人造ゴーレムたちを一緒に連れて行ってもらっていいかな?」
「キュイキュイッ!!」
何やら抗議されている気がするが、一応理由があるんだよ。
「そんなに怒らないでよ。もしかしたらだけど、メグちゃんには対応しにくい部類の罠があるかもしれないからさ。それに、メグちゃんに合わせた連絡道具がないから、連絡要員としても連れて行ってほしいんだ」
「キューキュイッ」
不服そうな鳴き声だが了承してくれた。
「この先、作戦は必要ないだろうけど、バザールはしっかりとメグちゃんをフォローしてくれ。仮にもトップランカーなんだから、凝った罠があるかもしれないしな。綾乃、今日出せる3式水中装備って何個ある?」
「えっと、アームの付け替えをすれば、130かな?」
「了解。全員でアームの付け替えするぞ! 健司、お前も来い」
隣の監視室へ向かい、スプリガンの皆さんにちょっと準備があるからと言って、ダンジョンバトルのダンジョンを監視してもらってから、整備を始める。
30分ほどで整備を終わらせた。待っていたメグちゃんは、ブラウニーたちに大量に用意してもらった食事をモリモリと食べていた。どのくらい時間がかかるか分からないから、食事をとっていたらしい。
リバイアサンは、そこまで食事をとらなくても生きていけるので、今たくさん食べる必要はないのだが、本気で怒っているためだろう、全力で叩き潰すつもりのようだ。
念のために、バザールに途中で食べれるように食事を持ち込ませる。収納の腕輪に大量に詰め込んでもらった。
「キュイキュイッ!!」
早くいかせろと、メグちゃんが威嚇をしてくる。ガチで戦闘になったら、マジで勝てないからやめてください。そんなことされたら、ダンジョンマスターの裏技を使わなきゃいけなくなるから、マジで止めてね!
「メグちゃん、手加減はしなくていいけど、人造ゴーレムたちだけは一緒に連れてってくれよな」
ダンジョンを進むのに、大きな体だと進めないで小さな体のまま、人造ゴーレムたちを引き連れて敵のダンジョンに侵攻していった。
ミーシャがはしゃいでいる。スミレとブルムも一緒に飛び跳ね始めた。戦闘風景じゃないので娘たちに見せていたので、このような感じになっている。そして、スライムたちも一緒になって、飛び跳ねている風景は微笑ましいな。
ミーシャたちは、何かの動画で滝を見たことあるのか大はしゃぎだったのだが、ウルは初めてここまで大きい滝を見たため怖かったのか、俺の後ろで服をつかみながらこっそりと見るような感じで隠れながら見ている。
「ウー姉、どうしたの?」
様子がおかしいことに気付いて、心配したスミレが近くにきてウルのことを心配していた。
「ちょっと、あれが怖い」
いつもと違う様子だ。俺の服をつかむ手が震えている。あ~良くない状況だな。ミリーの方に目を向けると、険しい顔をしていた。
相当良くないようだな。
ミリーにアイコンタクトでミーシャたちを連れて行くようにお願いする。本当に通じたようで、連れて行ってくれた。ミーシャたちがウルのことを心配しているが、なんとか連れ出してくれた。
俺はウルを抱きかかえてから、部屋を移動する。ミーシャたちとは別の部屋だ。
トラウマにでも触れてしまったのだろうか?
泣きはしないのだが、ずっと震えていた。落ち着くまで抱っこをして、背中をポンポンしてあげる。
俺の胸の中でウルが震えている間、俺は相手のダンジョンマスターに強い殺意を覚えた。俺の可愛い娘をこんなに脅えさせやがって。
相手のダンジョンマスターからすれば冤罪もいいところなのだが、シュウからすればそんなものも関係ない、相手のダンジョンマスターが作った滝が、可愛い娘を脅えさせただけで万死に値するのだ。
ウルが落ち着いて寝たので、ミリーにメールをしてミーシャたちを連れてきてもらった。うるさくするかもしれないと思ったが、ウルが一番長い時間一緒にいるのはミーシャたちなので、起きた時に3人がいれば安心するかと考えて呼んだのだ。
「ミリーもリンドも、ありがとね。ミーシャたちは、ウルが起きた時に一緒にいてあげてほしいんだ。それと今回のダンジョンバトルは、ウルがこんな感じだから、この後は俺たちがやっちゃうけどいいかな?」
ミーシャたちがごねるかと思ったが、そんなことよりもウルのことが心配だったようで、ウー姉と一緒にいる、と言ってくっ付いて一緒に寝始めた。
そういえば、ウルがうちに来て元気になってから、ここまで落ち込むところって初めて見たな。ミーシャたちもそれに何かを感じているのかもしれないな。
娘たちの許可も取れたので、綾乃とバザールの元に戻る。
「わぉ、シュウのその顔見るの久しぶりかもしれない。相当怒ってるみたいね」
「相手のダンジョンマスターには、ご冥福を申し上げるでござる。ダンジョンバトルなので誰も悪くないでござるが、あえて言うなら、主殿の虫の居所が悪くなった、でござるかな?」
前者と後者で、悪いの使い方が違うだろうが!
「八つ当たり気味なのは理解しているけど、正直我慢できそうにないから、本気で叩き潰す。真正面から完膚なきまでに!」
「シュウ、本気なの?」
「というか、俺以上に怒っているのがいるから、正直止められない止める気もないんだけどね」
ミーシャたちと一緒にいたようだが、俺がこの部屋に戻ってくるのと一緒にここへ来た奴がいるのだ。
リバイアサンのメグちゃんが、鼻にある角のようなものを真っ赤にして、たてがみのような後ろへ流れている何かをバチバチとスパークさせている。
今まで見たことない状態なのだが、一応俺の従魔であるためか感情が伝わってきた。それは俺に似た怒りを感じていたのだ。
「リバイアサンは、もう隠すつもりがないってことでござるか?」
「隠しておきたい気もするけど、メグちゃんは止まらないぞ。そだ、メグちゃん。1人でも問題ないだろうけど、今回は人造ゴーレムたちを一緒に連れて行ってもらっていいかな?」
「キュイキュイッ!!」
何やら抗議されている気がするが、一応理由があるんだよ。
「そんなに怒らないでよ。もしかしたらだけど、メグちゃんには対応しにくい部類の罠があるかもしれないからさ。それに、メグちゃんに合わせた連絡道具がないから、連絡要員としても連れて行ってほしいんだ」
「キューキュイッ」
不服そうな鳴き声だが了承してくれた。
「この先、作戦は必要ないだろうけど、バザールはしっかりとメグちゃんをフォローしてくれ。仮にもトップランカーなんだから、凝った罠があるかもしれないしな。綾乃、今日出せる3式水中装備って何個ある?」
「えっと、アームの付け替えをすれば、130かな?」
「了解。全員でアームの付け替えするぞ! 健司、お前も来い」
隣の監視室へ向かい、スプリガンの皆さんにちょっと準備があるからと言って、ダンジョンバトルのダンジョンを監視してもらってから、整備を始める。
30分ほどで整備を終わらせた。待っていたメグちゃんは、ブラウニーたちに大量に用意してもらった食事をモリモリと食べていた。どのくらい時間がかかるか分からないから、食事をとっていたらしい。
リバイアサンは、そこまで食事をとらなくても生きていけるので、今たくさん食べる必要はないのだが、本気で怒っているためだろう、全力で叩き潰すつもりのようだ。
念のために、バザールに途中で食べれるように食事を持ち込ませる。収納の腕輪に大量に詰め込んでもらった。
「キュイキュイッ!!」
早くいかせろと、メグちゃんが威嚇をしてくる。ガチで戦闘になったら、マジで勝てないからやめてください。そんなことされたら、ダンジョンマスターの裏技を使わなきゃいけなくなるから、マジで止めてね!
「メグちゃん、手加減はしなくていいけど、人造ゴーレムたちだけは一緒に連れてってくれよな」
ダンジョンを進むのに、大きな体だと進めないで小さな体のまま、人造ゴーレムたちを引き連れて敵のダンジョンに侵攻していった。
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