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第1581話 チビ神が何か言ってる
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『ちょっと~~~! あんた、何してくれちゃってるのさ! 総力戦で刹那の戦闘も悪くない……みたいなこと言ってたくせに、あれは何なのよ!?』
ん? あ~、総力戦とは言ったけど、俺の総戦力はあのダンジョンに収まらないから、総力戦ではなかったな、すまんすまん。相手は総力だったからいいじゃないか。
『そういうこと言ってんじゃないわよ!「そう怒るな。バナナあるぞ?」ムキー! ってサルじゃないわよ! ほんと、あんたのそういうところ変わらないわね。じゃなくて、何で総力戦なのに水の中の戦闘なのさ!』
プリプリ怒ってんな。総力でないとはいえ、俺の最強戦力はダンジョンに投入しただろ? 他の神は知らんが、お前は俺が保有している戦力で一番強いのは何か知ってるだろ?
『当り前じゃない。魔物としてのランクは、最強と言って差し支えないリバイアサンでしょ! それが……まさか、あのダンジョンにリバイアサンがいたの?』
あれ? 気付いてなかったのか? あのダンジョンの2階には、リバイアサンのシリウス君とその友達のアクアドレイクが30匹ほどいたんだぞ。
『ダンジョンバトルに使われるダンジョンの内部は、対戦したダンジョンマスターが踏破したエリアまでしか見ることができないのよ。だから、次にどんな魔物がいるかなんてわかるわけないでしょ!!』
まぁ、だからなんだ。一番強い魔物を配置していたんだから、総力戦と言っても過言ではないさ。
『そうなんだけ……いや、そういうことじゃないわよ! 何なのよあれは! まともな戦闘にすらなっていないじゃない! 水生の魔物なのに、あなたのダンジョンに入ったら死んだわよね? なんなの? 毒でも使ったの?』
なんと!? チビ神から神の啓示が! って念話も啓示みたいなもんか? そっか、毒を使う方法もありなのか。失念してたぜ。
『えっ? あれって毒じゃなかったの?』
毒か毒じゃないかで言えば、それ自体は毒ではないな。でも摂取しすぎると、死ぬこともあるな。あのダンジョンは、海水で満たされてたんだよ。塩水ってことだな。
『そういえば、海の魔物と湖にいる魔物って、なんか違うわよね。あれ? でも、どっちでも生きている魔物も多かったんじゃ』
混乱しているところ悪いけど、詳しいことは分かっていないんだ。分かっている範囲で説明するぞ。
俺が基本的に水の中で使っている魔物は、陸でも生活が可能な種族である。肺呼吸が可能な生物という訳だ。原理は分からないが、そのタイプの魔物は淡水でも海水でも生活が可能なのだ。
肺に空気をためてるからじゃね? みたいな話になるが、うちの場合は亀などの例外を除いて水中では、鰓呼吸だったりするんだよね。
リバイアサンもダゴンも、両方の呼吸器官をもっているし、この前戦ったマーフォークだって両方持っている。その中で例外なのが、亀なのだがあいつらは、呼吸を一度すると1日くらい平気で潜ってられる謎生物なのだよ。
っと、例外と言えばアンデッドもそうだな。今回はスケルトンだったけど、昔ダゴンと戦った時は骨ゲーターを使ったっけ? アンデッドは呼吸が必要ないから、どんな場所でも生きていけるんだよね。
海の底ってアンデッドだらけだったりするのかな? 海の魔物って大きいのが多いから、食われてるか?
っと、まぁ、そんな感じだ。
『適応できてる魔物とそうじゃない魔物が分かっているだけじゃない!』
いやだからさ、分かっていることだけ説明するって言っただろ? 初めに詳しいことは分かっていないって言ったんだから、察しろよ。それに、俺らダンジョンマスターは魔物を召喚できるが、魔物の研究者じゃないんだ。詳しく知りたいのなら、自分たちで研究するか魔物を作った奴に教えてもらえ。
『グヌヌヌ……まぁいいわ。それはそれとして、あの戦いは何なのよ。戦闘にすらなってないじゃない! おかげで私にクレームが来るんですけど! どうしてくれるんですか?』
どうもしねえよ。俺は俺の得意なフィールドを用意して、防衛戦をしただけだ。今までだって水の中のダンジョンだってあっただろ? 防衛戦なんだから、当たり前の備えだ。
『確かにそうなんだけど、そうじゃないのよ! あんたは真正面から戦っても、あいつらに勝てたでしょ? なんでそれをしないのさ!』
勝てたかそうじゃないかと言われれば、多分勝てたな。だけど、俺はルール違反はしてないぞ。前にも同じようなことを言った覚えがあるが、お前たちの思惑通りにしたいなら、そういうルールを作れ。俺はルールに従ってやっているんだら、文句を言われる筋合いはない。
『そうなんだけど、そうなんだけど、違うのよ……ワァ~~~ン』
なんか、走り去っていく音が聞こえた。
「……ウ、シュウってば! 何してんのよ?」
「んあ? っと、すまんすまん。チビ神から連絡がきてて、また訳の分からん文句を言われたんだよ」
チビ神と話した内容を伝える。
「また、神たちの思惑から外れた行動をとったから、その抗議あったのね。毎回思うけど、何万年ってこういうことしてるのに、今までに同じ行動をとった奴がいないのかしら?」
「いないでござるから、文句を言ってきたのでござろう。いい迷惑でござるが」
「あの自分も、今回のダンジョンバトルっすか? それなんすけど、あまりにも一方的過ぎたと思うっす。それに戦いとなれば、真正面からのぶつかり合いを期待するじゃないっすか?」
「そうか、幻影魔法で義賊の真似事をしていた人間が、真正面からとな……そんなに真正面から戦いたいなら、戦場を用意してやるぞ? お前のレベルからすれば、Sランク冒険者が複数出てきたら、命にかかわると思うが頑張ってくれ」
「どこの国と戦争させるのよ?」
「帝国でいいんじゃね? 脳筋ばかりだから、きっと付き合ってくれると思うぜ」
「ちょっと、何でそんな話になるっすか? 自分が真正面から戦いたいわけではないっすよ! バトル漫画とかでもあるじゃないっすか、真正面からぶつかり合う戦闘シーン。あれが熱くていいんじゃないですか!」
「ダンジョンバトルに何を求めているか知らんが、負ければ失うものだってあるんだ。手段など選ぶはずがないだろ。だから、俺たちは勝つために全力を尽くすだけだ」
「えぇ……でも、強化外骨格4式を作るために、とか言ってたじゃないですか?」
「うむ。4式を作るために全力を尽くした結果が、あれだ。俺がダゴンを手に入れたのは知っているはずだから、対策くらいはしていると思ったんだけどな」
「話だとそのダゴンって、ダンジョンバトルが申し込まれた後にゲットしたんじゃなかったでしたっけ?」
健司に言われて、相手の動きが悪かったことにうな……
「……づけるか、ボケ! 確かに申し込まれた後だけど、準備期間があったんだから、対策くらいするだろ! それを怠った敵がすべて悪い!」
そう言い切って、次のバトル。条件付き相互侵攻戦の話し合いを始めた。
ん? あ~、総力戦とは言ったけど、俺の総戦力はあのダンジョンに収まらないから、総力戦ではなかったな、すまんすまん。相手は総力だったからいいじゃないか。
『そういうこと言ってんじゃないわよ!「そう怒るな。バナナあるぞ?」ムキー! ってサルじゃないわよ! ほんと、あんたのそういうところ変わらないわね。じゃなくて、何で総力戦なのに水の中の戦闘なのさ!』
プリプリ怒ってんな。総力でないとはいえ、俺の最強戦力はダンジョンに投入しただろ? 他の神は知らんが、お前は俺が保有している戦力で一番強いのは何か知ってるだろ?
『当り前じゃない。魔物としてのランクは、最強と言って差し支えないリバイアサンでしょ! それが……まさか、あのダンジョンにリバイアサンがいたの?』
あれ? 気付いてなかったのか? あのダンジョンの2階には、リバイアサンのシリウス君とその友達のアクアドレイクが30匹ほどいたんだぞ。
『ダンジョンバトルに使われるダンジョンの内部は、対戦したダンジョンマスターが踏破したエリアまでしか見ることができないのよ。だから、次にどんな魔物がいるかなんてわかるわけないでしょ!!』
まぁ、だからなんだ。一番強い魔物を配置していたんだから、総力戦と言っても過言ではないさ。
『そうなんだけ……いや、そういうことじゃないわよ! 何なのよあれは! まともな戦闘にすらなっていないじゃない! 水生の魔物なのに、あなたのダンジョンに入ったら死んだわよね? なんなの? 毒でも使ったの?』
なんと!? チビ神から神の啓示が! って念話も啓示みたいなもんか? そっか、毒を使う方法もありなのか。失念してたぜ。
『えっ? あれって毒じゃなかったの?』
毒か毒じゃないかで言えば、それ自体は毒ではないな。でも摂取しすぎると、死ぬこともあるな。あのダンジョンは、海水で満たされてたんだよ。塩水ってことだな。
『そういえば、海の魔物と湖にいる魔物って、なんか違うわよね。あれ? でも、どっちでも生きている魔物も多かったんじゃ』
混乱しているところ悪いけど、詳しいことは分かっていないんだ。分かっている範囲で説明するぞ。
俺が基本的に水の中で使っている魔物は、陸でも生活が可能な種族である。肺呼吸が可能な生物という訳だ。原理は分からないが、そのタイプの魔物は淡水でも海水でも生活が可能なのだ。
肺に空気をためてるからじゃね? みたいな話になるが、うちの場合は亀などの例外を除いて水中では、鰓呼吸だったりするんだよね。
リバイアサンもダゴンも、両方の呼吸器官をもっているし、この前戦ったマーフォークだって両方持っている。その中で例外なのが、亀なのだがあいつらは、呼吸を一度すると1日くらい平気で潜ってられる謎生物なのだよ。
っと、例外と言えばアンデッドもそうだな。今回はスケルトンだったけど、昔ダゴンと戦った時は骨ゲーターを使ったっけ? アンデッドは呼吸が必要ないから、どんな場所でも生きていけるんだよね。
海の底ってアンデッドだらけだったりするのかな? 海の魔物って大きいのが多いから、食われてるか?
っと、まぁ、そんな感じだ。
『適応できてる魔物とそうじゃない魔物が分かっているだけじゃない!』
いやだからさ、分かっていることだけ説明するって言っただろ? 初めに詳しいことは分かっていないって言ったんだから、察しろよ。それに、俺らダンジョンマスターは魔物を召喚できるが、魔物の研究者じゃないんだ。詳しく知りたいのなら、自分たちで研究するか魔物を作った奴に教えてもらえ。
『グヌヌヌ……まぁいいわ。それはそれとして、あの戦いは何なのよ。戦闘にすらなってないじゃない! おかげで私にクレームが来るんですけど! どうしてくれるんですか?』
どうもしねえよ。俺は俺の得意なフィールドを用意して、防衛戦をしただけだ。今までだって水の中のダンジョンだってあっただろ? 防衛戦なんだから、当たり前の備えだ。
『確かにそうなんだけど、そうじゃないのよ! あんたは真正面から戦っても、あいつらに勝てたでしょ? なんでそれをしないのさ!』
勝てたかそうじゃないかと言われれば、多分勝てたな。だけど、俺はルール違反はしてないぞ。前にも同じようなことを言った覚えがあるが、お前たちの思惑通りにしたいなら、そういうルールを作れ。俺はルールに従ってやっているんだら、文句を言われる筋合いはない。
『そうなんだけど、そうなんだけど、違うのよ……ワァ~~~ン』
なんか、走り去っていく音が聞こえた。
「……ウ、シュウってば! 何してんのよ?」
「んあ? っと、すまんすまん。チビ神から連絡がきてて、また訳の分からん文句を言われたんだよ」
チビ神と話した内容を伝える。
「また、神たちの思惑から外れた行動をとったから、その抗議あったのね。毎回思うけど、何万年ってこういうことしてるのに、今までに同じ行動をとった奴がいないのかしら?」
「いないでござるから、文句を言ってきたのでござろう。いい迷惑でござるが」
「あの自分も、今回のダンジョンバトルっすか? それなんすけど、あまりにも一方的過ぎたと思うっす。それに戦いとなれば、真正面からのぶつかり合いを期待するじゃないっすか?」
「そうか、幻影魔法で義賊の真似事をしていた人間が、真正面からとな……そんなに真正面から戦いたいなら、戦場を用意してやるぞ? お前のレベルからすれば、Sランク冒険者が複数出てきたら、命にかかわると思うが頑張ってくれ」
「どこの国と戦争させるのよ?」
「帝国でいいんじゃね? 脳筋ばかりだから、きっと付き合ってくれると思うぜ」
「ちょっと、何でそんな話になるっすか? 自分が真正面から戦いたいわけではないっすよ! バトル漫画とかでもあるじゃないっすか、真正面からぶつかり合う戦闘シーン。あれが熱くていいんじゃないですか!」
「ダンジョンバトルに何を求めているか知らんが、負ければ失うものだってあるんだ。手段など選ぶはずがないだろ。だから、俺たちは勝つために全力を尽くすだけだ」
「えぇ……でも、強化外骨格4式を作るために、とか言ってたじゃないですか?」
「うむ。4式を作るために全力を尽くした結果が、あれだ。俺がダゴンを手に入れたのは知っているはずだから、対策くらいはしていると思ったんだけどな」
「話だとそのダゴンって、ダンジョンバトルが申し込まれた後にゲットしたんじゃなかったでしたっけ?」
健司に言われて、相手の動きが悪かったことにうな……
「……づけるか、ボケ! 確かに申し込まれた後だけど、準備期間があったんだから、対策くらいするだろ! それを怠った敵がすべて悪い!」
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