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第1493話 ホットサンドなのだろうか?
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「「「「完成!!」」」」
娘たちは、頑張って建てたテントを前にバンザイをしている。あれ? この世界にも、バンザイってあったのか? 初めて見るような気がするけど、気の所為か?
「さて次は、シェルターを建てるぞ。ドーム型テントと同じような作り方の奴を準備したから、みんなにも簡単にできると思うぞ」
シェルター型と言っても、天井だけあるドーム型テントみたいなものだ。ポールの部分に少しと、天井にあたる部分にシートがある。四隅は紐で繋がっており、引っ張り合ってからポールを刺せばあら不思議、すぐに完成してしまう。
後は飛ばないようにポールのサイドにある紐にペグを1本ずつ、紐の中間に2本刺して完璧だ。紐にペグを刺すのは、紐にひっかからないように押さえるためだ。チャックで出入り口をふさぐこともできるが、今回は塞がずに使う予定だ。
本来は、シェルター型は使わない予定だったが、娘たちが選んでしまったので召喚してしまった。その後で、妻たちに怒られたけど、お父さんに後悔は無いぞ!
「お父さん、ここでは何をするの?」
「炭を使った料理かな? 焼肉とかならできるぞ!」
「「「お肉!?」」」
ミーシャたち3人が肉という言葉に反応した。
「食べるとしても、夜かな? お昼はホットサンドをする予定だろ? その前に揚げ物をしないといけないから、鍋を置く場所は魔法で作ってしまおう。こっちで揚げ物の準備するから、ウルたちはかまどをつくってみてくれ。上に網を乗せられるように作ってみて」
携帯コンロを使っても良かったのだが、携帯用の五徳はまだ一般的ではないので、かまどを作ってもらう事にしたのだ。さて、合格点をあげられるかまどを作れるのだろうか?
俺は、土魔法を使って鍋を温める魔導具を置いて、娘たちも上げるのに参加するだろうから、足場もしっかりと作っておかないとな。鍋を置いて油を温め始める。
隣には、昨日の夜に準備したコロッケやトンカツなどを準備する。揚げ物は正直、ホットサンドにしなくても美味いぞ! ただのサンドイッチになるけどね。
個人的にはカツサンドにはキャベツを入れたい派なので、キャベツも持ってきている。ここで千切りにする予定だ。
白身魚も持ってきている。これはそのまま食べたいぞ!
試してみたかった、ポテトサラダも持ってきているけど……ハムとかと一緒にしようかな? あ~卵サンドも食べたいな。ここに来たら、食べたいものが増えていまったな。作るだけ作って、小腹が空いたら食べるか。
そんなことを考えていると、娘たちが呼びに来た。あれ? 5分も経ってないけど、もうかまどが出来たのか?
連れられて行ってみると、レンガ積んだような綺麗なかまどが出来ていた。4人も魔法で作ったのか。
「ウルたちも、土魔法が使えるようになったんだな。キレイな形で作れているんじゃないかな」
「土魔法が一番簡単だったの。お母さんたちが目の前で作ってくれるし、形があるから分かりやすかったの!」
なるほど、見て分かるものがあると、スミレたちは魔法を使いやすいんだな。火も分かりやすいけど、しっかりとした形がないからイメージしにくいのかな?
「これなら、簡単に火がつけられるから、先に揚げ物をしてしまおうか」
ワクワクした様子で温めている脂の近くに集まって来た。
「揚げ物をする際の注意はしっているかな?」
「油に投げ込まない!」
「水分に注意が必要!」
「そうだね。今回は魔導具で温度調整が出来るから問題ないけど、温度を上げ過ぎると燃えることがあるから注意が必要だよ」
は~い、といい返事が聞こえてくる。
揚げ物を鍋の縁からそっとトンカツを入れる。
ホットサンドなのに揚げ物から作るっていうのはどうなんだろうな。
ちなみにトンカツをはじめにあげたのには一応理由がある。お肉なので、揚げた後の余熱で更にしっかりと熱を通すためだ。
コロッケは小判形だ。うちのコロッケは基本的に俵形なのだが、今回はホットサンドでプレスするので平べったい方がいいということになった。味は2種類、スタンダードなものとカレー味だ。ブラウニーたちに教えてもらいながら、自分たちでカレー粉を調合している。
カレーって基本的に3種類あればできるみたいなんだよね。ターメリック(うこん)・クミン・コリアンダーの3種類だ。後は辛みを加えるレッドチリペッパーなどを加えればできるのだ。他にも風味を加えるために独自の調合をするそうだが、今回はこの3種類に1つ加えた4種類だ。
最後の1つは、カレーリーフだ。これだけで本当にカレーの臭いがする不思議な葉っぱだ。
どんどん揚げていった。数は多くないので手間はあまりかかっていない。娘たちの様子を見ながら、キャベツの千切りをしていく。
「よし、全部揚がったね。そしたら、かまどに火をつけるぞ!」
普通なら魔導具でつけて終わりなのだが、今回はそれでは面白くないので、麻ひもをほぐして火をつきやすいように加工して、そこに火花をあてて火をつける。
日本なら100均でも売っているファイアスターターだ。この世界でも簡単に作れるということで、ゴーストタウンで売り出している。結構人気のアイテムだ。
麻ひもにつける前に、かまどの中に枝を燃えやすく加工したフェザースティックをセットする。他にも燃えやすいものを置き、その中に麻ひもを投入する形だ。
なかなかつかないと娘たちが悪戦苦闘するが、ついた時のいい笑顔はいいものだった。
「おっと、椅子作るの忘れてた。自分で運んできた椅子を作るぞ」
相変わらず不思議だよな。パイプを繋げると【メ】みたいな形になり、交差している部分がパイプで横に繋がっている。上になる部分に布を取り付けて完成だ。
ただ、かまど……焚火でホットサンドメーカーを使うので、火加減は難しい。本当は良くないが、何度か開けて焦げ目を確認して作った。
色々作り、4分の1にしてみんなで食べ比べてみた。
揚げ物にハズレは無かったな。俺が別枠で作ったハム・チーズ・ツナマヨやキャベツの千切りにトマトの薄切り、ハム・チーズも人気だった。キャンプ飯は美味いな。
娘たちは、頑張って建てたテントを前にバンザイをしている。あれ? この世界にも、バンザイってあったのか? 初めて見るような気がするけど、気の所為か?
「さて次は、シェルターを建てるぞ。ドーム型テントと同じような作り方の奴を準備したから、みんなにも簡単にできると思うぞ」
シェルター型と言っても、天井だけあるドーム型テントみたいなものだ。ポールの部分に少しと、天井にあたる部分にシートがある。四隅は紐で繋がっており、引っ張り合ってからポールを刺せばあら不思議、すぐに完成してしまう。
後は飛ばないようにポールのサイドにある紐にペグを1本ずつ、紐の中間に2本刺して完璧だ。紐にペグを刺すのは、紐にひっかからないように押さえるためだ。チャックで出入り口をふさぐこともできるが、今回は塞がずに使う予定だ。
本来は、シェルター型は使わない予定だったが、娘たちが選んでしまったので召喚してしまった。その後で、妻たちに怒られたけど、お父さんに後悔は無いぞ!
「お父さん、ここでは何をするの?」
「炭を使った料理かな? 焼肉とかならできるぞ!」
「「「お肉!?」」」
ミーシャたち3人が肉という言葉に反応した。
「食べるとしても、夜かな? お昼はホットサンドをする予定だろ? その前に揚げ物をしないといけないから、鍋を置く場所は魔法で作ってしまおう。こっちで揚げ物の準備するから、ウルたちはかまどをつくってみてくれ。上に網を乗せられるように作ってみて」
携帯コンロを使っても良かったのだが、携帯用の五徳はまだ一般的ではないので、かまどを作ってもらう事にしたのだ。さて、合格点をあげられるかまどを作れるのだろうか?
俺は、土魔法を使って鍋を温める魔導具を置いて、娘たちも上げるのに参加するだろうから、足場もしっかりと作っておかないとな。鍋を置いて油を温め始める。
隣には、昨日の夜に準備したコロッケやトンカツなどを準備する。揚げ物は正直、ホットサンドにしなくても美味いぞ! ただのサンドイッチになるけどね。
個人的にはカツサンドにはキャベツを入れたい派なので、キャベツも持ってきている。ここで千切りにする予定だ。
白身魚も持ってきている。これはそのまま食べたいぞ!
試してみたかった、ポテトサラダも持ってきているけど……ハムとかと一緒にしようかな? あ~卵サンドも食べたいな。ここに来たら、食べたいものが増えていまったな。作るだけ作って、小腹が空いたら食べるか。
そんなことを考えていると、娘たちが呼びに来た。あれ? 5分も経ってないけど、もうかまどが出来たのか?
連れられて行ってみると、レンガ積んだような綺麗なかまどが出来ていた。4人も魔法で作ったのか。
「ウルたちも、土魔法が使えるようになったんだな。キレイな形で作れているんじゃないかな」
「土魔法が一番簡単だったの。お母さんたちが目の前で作ってくれるし、形があるから分かりやすかったの!」
なるほど、見て分かるものがあると、スミレたちは魔法を使いやすいんだな。火も分かりやすいけど、しっかりとした形がないからイメージしにくいのかな?
「これなら、簡単に火がつけられるから、先に揚げ物をしてしまおうか」
ワクワクした様子で温めている脂の近くに集まって来た。
「揚げ物をする際の注意はしっているかな?」
「油に投げ込まない!」
「水分に注意が必要!」
「そうだね。今回は魔導具で温度調整が出来るから問題ないけど、温度を上げ過ぎると燃えることがあるから注意が必要だよ」
は~い、といい返事が聞こえてくる。
揚げ物を鍋の縁からそっとトンカツを入れる。
ホットサンドなのに揚げ物から作るっていうのはどうなんだろうな。
ちなみにトンカツをはじめにあげたのには一応理由がある。お肉なので、揚げた後の余熱で更にしっかりと熱を通すためだ。
コロッケは小判形だ。うちのコロッケは基本的に俵形なのだが、今回はホットサンドでプレスするので平べったい方がいいということになった。味は2種類、スタンダードなものとカレー味だ。ブラウニーたちに教えてもらいながら、自分たちでカレー粉を調合している。
カレーって基本的に3種類あればできるみたいなんだよね。ターメリック(うこん)・クミン・コリアンダーの3種類だ。後は辛みを加えるレッドチリペッパーなどを加えればできるのだ。他にも風味を加えるために独自の調合をするそうだが、今回はこの3種類に1つ加えた4種類だ。
最後の1つは、カレーリーフだ。これだけで本当にカレーの臭いがする不思議な葉っぱだ。
どんどん揚げていった。数は多くないので手間はあまりかかっていない。娘たちの様子を見ながら、キャベツの千切りをしていく。
「よし、全部揚がったね。そしたら、かまどに火をつけるぞ!」
普通なら魔導具でつけて終わりなのだが、今回はそれでは面白くないので、麻ひもをほぐして火をつきやすいように加工して、そこに火花をあてて火をつける。
日本なら100均でも売っているファイアスターターだ。この世界でも簡単に作れるということで、ゴーストタウンで売り出している。結構人気のアイテムだ。
麻ひもにつける前に、かまどの中に枝を燃えやすく加工したフェザースティックをセットする。他にも燃えやすいものを置き、その中に麻ひもを投入する形だ。
なかなかつかないと娘たちが悪戦苦闘するが、ついた時のいい笑顔はいいものだった。
「おっと、椅子作るの忘れてた。自分で運んできた椅子を作るぞ」
相変わらず不思議だよな。パイプを繋げると【メ】みたいな形になり、交差している部分がパイプで横に繋がっている。上になる部分に布を取り付けて完成だ。
ただ、かまど……焚火でホットサンドメーカーを使うので、火加減は難しい。本当は良くないが、何度か開けて焦げ目を確認して作った。
色々作り、4分の1にしてみんなで食べ比べてみた。
揚げ物にハズレは無かったな。俺が別枠で作ったハム・チーズ・ツナマヨやキャベツの千切りにトマトの薄切り、ハム・チーズも人気だった。キャンプ飯は美味いな。
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