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第1488話 変なところで迷走
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風邪と分かってから2日目。
「とりあえず、1つ分かったことがある!」
少し悩んだ後に、俺はそう言葉にしてみた。
『突然どうしたのですかにゃ?』
「いやね、昨日1日で分かったことがあるんだよ」
『それは、新しい発見なのは分かりますが、何か意味があるのですかにゃ?』
「意味があるかって聞かれたら、全く意味がないんだけどね。何かって言うとね、この世界でも元の世界でも、俺の免疫力というか抗体力が変わらないんだなってことだな」
『確かに分かっても、意味がないですにゃ。それよりは、治す方法を探す方がいいのにゃ?』
「一応、日本で売ってる風邪薬を飲んではいるけど、効いてるか分からないんだよね。熱は下がってないからね。それにしても、体のスペックが高いっていうのも考え物だな。39度を越えても、普通に動けるから病気をしている感じがしねえからな」
ここまで熱が出るって言うと、インフルエンザみたいな感じだけど、まったくそんな感じがしねえよな。この世界でインフルエンザみたいな伝染病って聞いたことないな。抗体があるのか、影響がないのか、伝染病自体が少ないのか、何だろな?
はっ!? もしインフルエンザだったとしたら、発症してから5日、熱が下がってから2日は感染する可能性があるんだよな。少なくとも1週間は部屋から出ない方がいいかもしれないな。
日本にいたときとは違い、自由に動ける範囲は広いからな。閉塞感はほとんどないんだけどね。だって、いざとなればマイワールドの出入り口を作れば、好きな場所を作っていけるからな。人にあえないことが寂しいくらいだろう。
「おっと、一応部屋の消毒をしておくか。ダマ、今からこの部屋に消毒液を撒くけどいいか?」
『体に影響があるのですかにゃ?』
「いや、何処まで効果があるか分からないけど、次亜塩素酸水だから問題ないはずだぞ。一応、飲んでも害はないらしいからな。消毒で撒く程度なら、大丈夫だと思うぞ」
安全な消毒液として使われている次亜塩素酸水を使って、部屋を消毒しようと考えた。けど、始める前に挫折する。部屋がそれなりに広いので、霧吹きでシュッシュするのも、換気というか乾かすのも苦労することに気付いたのだ。
でも、消毒しないというのも何か違う気がするな。
次亜塩素酸水について書かれている説明書を発見したので、読んでみる事にした。
【次亜塩素酸水は、ノロウイルスやインフルエンザウイルスの不活化に高い効果を示します】
よく聞いた覚えのある、感染病の名前だな。
【それぞれの成分(有効塩素)量を見ると、除菌能力の強さを知ることができます。使用目的に合わせた濃度の次亜塩素酸水を選びましょう】
使用目的について書かれている部分がないので、どういった濃度を選べばいいのかが分からないな。有効な表みたいなのを取り寄せるべきかな?
【次亜塩素酸水の中には、加湿器に入れて噴霧できるものもあります。ただし、加湿器での使用を前提としていない次亜塩素酸水があること、加熱式の加湿器はいずれの次亜塩素酸水でも使用できないことには注意が必要です】
次亜塩素酸水を空気中に撒いて、空気自体を消毒するみたいな? 体に入っても問題がないなら、こういう使い方もできるんだな。
【似た名前で効果もそっくりな次亜塩素酸ナトリウムは、人体や金属製品などに悪影響を及ぼす恐れがあるため、取扱説明書などを確認した上で適切に使うことが大切です】
うげ、水とナトリウムって名称が違うだけで、悪影響を及ぼす物もあるんだな。
【次亜塩素酸水は反応する際に塩素臭がする場合があります。気分が悪くなった場合は、換気を行う、しばらく運転を休止する、人が居ない時間帯に使うなど、調節しながら使用しましょう】
塩素臭か、プールの水みたいなものかな? 口に入ったり、鼻に入ったりすると感じるあれの臭いがするのか? 次亜塩素酸水を嗅いでみるが、ほとんど匂いがしないぞ?
【次亜塩素酸水を加湿器に入れると、タンク内の除菌にも効果が期待できます。過去には、細菌が繁殖した加湿器を使ったことが原因の死亡事故も起きているので、水の管理やタンクの清掃は大切です】
加湿機って、きちんと手入れをしないと危険なんだな。そういう意味では、次亜塩素酸水を加湿器に使うのはありなのかもしれないな。
えっと、加湿器は加熱式じゃない物って、加湿機っていろんな種類があるのか?
気化式・超音波式・スチーム式・ハイブリット式の4タイプがあるんだな。
今回の用途にあっているのは、超音波式のタンクの中の水を振動で細かくするタイプだろうな。気化式は効果があるのか分からんし、スチーム式はもってのほか、ハイブリット式はよく分からん。
ポチポチと召喚できる次亜塩素酸水を探していると、そのままタンクに入れればいいタイプの次亜塩素酸水を発見した。これしかないと購入してみたが、ビニール式のウォータータンクで、思った以上に大きかった。
俺の部屋は、20畳くらいはあるだろうか? 本棚やタンス、テレビやゲームラックなどを除けば、もっと広いけど有効範囲はそんな物だろう。
さすがに加湿器1つで補うには無理がある広さだと思う。なので、2つ召喚した。サクッとゴーレム化してコンセントを排除する。おっとどうせなら、ウォータータンクから直接取り込めるように改造して、クリエイトゴーレムって本当に便利だな。イメージするだけで大半のことが可能だもんな。
部屋全体に行き渡らせるためには、サーキュレーターを併用すると効果が高いのか? サーキュレーターもゴーレム化して、加湿器の噴出口をサーキュレーターの吸引口付近に置くようにして、部屋の対角にセットした。
加湿器単体なら部屋の中央で机の上などがいいみたいだけど、サーキュレーターで空気の流れを作るなら、部屋の隅でも問題ないよな? 適当な事を考えながら、満足気にコタツに戻って来た。
一仕事終わったので、昨日のゲームの続きだ!
「とりあえず、1つ分かったことがある!」
少し悩んだ後に、俺はそう言葉にしてみた。
『突然どうしたのですかにゃ?』
「いやね、昨日1日で分かったことがあるんだよ」
『それは、新しい発見なのは分かりますが、何か意味があるのですかにゃ?』
「意味があるかって聞かれたら、全く意味がないんだけどね。何かって言うとね、この世界でも元の世界でも、俺の免疫力というか抗体力が変わらないんだなってことだな」
『確かに分かっても、意味がないですにゃ。それよりは、治す方法を探す方がいいのにゃ?』
「一応、日本で売ってる風邪薬を飲んではいるけど、効いてるか分からないんだよね。熱は下がってないからね。それにしても、体のスペックが高いっていうのも考え物だな。39度を越えても、普通に動けるから病気をしている感じがしねえからな」
ここまで熱が出るって言うと、インフルエンザみたいな感じだけど、まったくそんな感じがしねえよな。この世界でインフルエンザみたいな伝染病って聞いたことないな。抗体があるのか、影響がないのか、伝染病自体が少ないのか、何だろな?
はっ!? もしインフルエンザだったとしたら、発症してから5日、熱が下がってから2日は感染する可能性があるんだよな。少なくとも1週間は部屋から出ない方がいいかもしれないな。
日本にいたときとは違い、自由に動ける範囲は広いからな。閉塞感はほとんどないんだけどね。だって、いざとなればマイワールドの出入り口を作れば、好きな場所を作っていけるからな。人にあえないことが寂しいくらいだろう。
「おっと、一応部屋の消毒をしておくか。ダマ、今からこの部屋に消毒液を撒くけどいいか?」
『体に影響があるのですかにゃ?』
「いや、何処まで効果があるか分からないけど、次亜塩素酸水だから問題ないはずだぞ。一応、飲んでも害はないらしいからな。消毒で撒く程度なら、大丈夫だと思うぞ」
安全な消毒液として使われている次亜塩素酸水を使って、部屋を消毒しようと考えた。けど、始める前に挫折する。部屋がそれなりに広いので、霧吹きでシュッシュするのも、換気というか乾かすのも苦労することに気付いたのだ。
でも、消毒しないというのも何か違う気がするな。
次亜塩素酸水について書かれている説明書を発見したので、読んでみる事にした。
【次亜塩素酸水は、ノロウイルスやインフルエンザウイルスの不活化に高い効果を示します】
よく聞いた覚えのある、感染病の名前だな。
【それぞれの成分(有効塩素)量を見ると、除菌能力の強さを知ることができます。使用目的に合わせた濃度の次亜塩素酸水を選びましょう】
使用目的について書かれている部分がないので、どういった濃度を選べばいいのかが分からないな。有効な表みたいなのを取り寄せるべきかな?
【次亜塩素酸水の中には、加湿器に入れて噴霧できるものもあります。ただし、加湿器での使用を前提としていない次亜塩素酸水があること、加熱式の加湿器はいずれの次亜塩素酸水でも使用できないことには注意が必要です】
次亜塩素酸水を空気中に撒いて、空気自体を消毒するみたいな? 体に入っても問題がないなら、こういう使い方もできるんだな。
【似た名前で効果もそっくりな次亜塩素酸ナトリウムは、人体や金属製品などに悪影響を及ぼす恐れがあるため、取扱説明書などを確認した上で適切に使うことが大切です】
うげ、水とナトリウムって名称が違うだけで、悪影響を及ぼす物もあるんだな。
【次亜塩素酸水は反応する際に塩素臭がする場合があります。気分が悪くなった場合は、換気を行う、しばらく運転を休止する、人が居ない時間帯に使うなど、調節しながら使用しましょう】
塩素臭か、プールの水みたいなものかな? 口に入ったり、鼻に入ったりすると感じるあれの臭いがするのか? 次亜塩素酸水を嗅いでみるが、ほとんど匂いがしないぞ?
【次亜塩素酸水を加湿器に入れると、タンク内の除菌にも効果が期待できます。過去には、細菌が繁殖した加湿器を使ったことが原因の死亡事故も起きているので、水の管理やタンクの清掃は大切です】
加湿機って、きちんと手入れをしないと危険なんだな。そういう意味では、次亜塩素酸水を加湿器に使うのはありなのかもしれないな。
えっと、加湿器は加熱式じゃない物って、加湿機っていろんな種類があるのか?
気化式・超音波式・スチーム式・ハイブリット式の4タイプがあるんだな。
今回の用途にあっているのは、超音波式のタンクの中の水を振動で細かくするタイプだろうな。気化式は効果があるのか分からんし、スチーム式はもってのほか、ハイブリット式はよく分からん。
ポチポチと召喚できる次亜塩素酸水を探していると、そのままタンクに入れればいいタイプの次亜塩素酸水を発見した。これしかないと購入してみたが、ビニール式のウォータータンクで、思った以上に大きかった。
俺の部屋は、20畳くらいはあるだろうか? 本棚やタンス、テレビやゲームラックなどを除けば、もっと広いけど有効範囲はそんな物だろう。
さすがに加湿器1つで補うには無理がある広さだと思う。なので、2つ召喚した。サクッとゴーレム化してコンセントを排除する。おっとどうせなら、ウォータータンクから直接取り込めるように改造して、クリエイトゴーレムって本当に便利だな。イメージするだけで大半のことが可能だもんな。
部屋全体に行き渡らせるためには、サーキュレーターを併用すると効果が高いのか? サーキュレーターもゴーレム化して、加湿器の噴出口をサーキュレーターの吸引口付近に置くようにして、部屋の対角にセットした。
加湿器単体なら部屋の中央で机の上などがいいみたいだけど、サーキュレーターで空気の流れを作るなら、部屋の隅でも問題ないよな? 適当な事を考えながら、満足気にコタツに戻って来た。
一仕事終わったので、昨日のゲームの続きだ!
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